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Yamareco

記録ID: 1648909
全員に公開
ハイキング
京都・北摂

大見〜猿橋峠・小野谷峠周回☆台風の爪痕残る秋の湿原へ

2018年11月12日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:09
距離
5.7km
登り
288m
下り
288m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:04
休憩
0:05
合計
2:09
15:14
59
スタート地点
16:13
16:18
65
17:23
ゴール地点
天候 雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2018年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大見集落へ
コース状況/
危険箇所等
大見湿原〜小野谷峠分岐;極めて薄い踏み跡
湿原は北の端に流れる小川に沿って道がついているが、数本の倒木あり
分岐〜猿橋峠〜p690;以降、一般登山道なし踏み跡は不明瞭
p690〜小野谷峠〜p771〜大見湿原;尾根に沿って薄い踏み跡あり
湿原の入り口
2018年11月12日 14:49撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
1
11/12 14:49
湿原の入り口
雨の中、薄い踏み跡を辿ってススキの原へ
2018年11月12日 15:11撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:11
雨の中、薄い踏み跡を辿ってススキの原へ
ススキの原の中には置き去りにされたかのような緑の蕨。
多くの蕨は既に枯れている
2018年11月12日 15:12撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:12
ススキの原の中には置き去りにされたかのような緑の蕨。
多くの蕨は既に枯れている
湿原
2018年11月12日 15:19撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:19
湿原
湿原
2018年11月12日 15:19撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:19
湿原
色とりどり
2018年11月12日 15:20撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
1
11/12 15:20
色とりどり
せせらぎに渡された橋‥
勿論、渡れない
2018年11月12日 15:21撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
1
11/12 15:21
せせらぎに渡された橋‥
勿論、渡れない
落葉か降り積もった橋の上にはハンターに注意を呼びかける看板
さて、空白部にはどんな言葉が入るのか
2018年11月12日 15:22撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
1
11/12 15:22
落葉か降り積もった橋の上にはハンターに注意を呼びかける看板
さて、空白部にはどんな言葉が入るのか
まだ緑の蕨の群落
2018年11月12日 15:23撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:23
まだ緑の蕨の群落
登山路を塞ぐ杉の倒木
2018年11月12日 15:24撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 15:24
登山路を塞ぐ杉の倒木
色鮮やかなイロハカエデの紅葉
2018年11月12日 15:31撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:31
色鮮やかなイロハカエデの紅葉
湿原の奥へ
2018年11月12日 15:35撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:35
湿原の奥へ
2018年11月12日 15:36撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 15:36
小野谷峠と猿橋峠への分岐
2018年11月12日 15:38撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:38
小野谷峠と猿橋峠への分岐
色鮮やかな紅葉に誘われて猿橋峠に向かう谷に
2018年11月12日 15:39撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:39
色鮮やかな紅葉に誘われて猿橋峠に向かう谷に
谷の奥は一段と色鮮やか
2018年11月12日 15:41撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:41
谷の奥は一段と色鮮やか
紅葉を見上げて
2018年11月12日 15:40撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:40
紅葉を見上げて
2018年11月12日 15:43撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:43
こちらは鮮やかな橙色
2018年11月12日 15:44撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 15:44
こちらは鮮やかな橙色
2018年11月12日 15:43撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:43
猿橋峠への源頭部
2018年11月12日 15:47撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:47
猿橋峠への源頭部
源頭を振り返る
2018年11月12日 15:49撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:49
源頭を振り返る
あったあった、PH氏のプレート
2018年11月12日 15:49撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:49
あったあった、PH氏のプレート
690m峰への尾根道
連なる倒木
2018年11月12日 15:52撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 15:52
690m峰への尾根道
連なる倒木
p690のPH氏によるプレート
2018年11月12日 15:56撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 15:56
p690のPH氏によるプレート
ピークの南西側、右手にPHのプレートがつけられた樹
2018年11月12日 15:57撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 15:57
ピークの南西側、右手にPHのプレートがつけられた樹
小野谷峠へ
この尾根筋も紅葉が鮮やか
2018年11月12日 15:58撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 15:58
小野谷峠へ
この尾根筋も紅葉が鮮やか
2018年11月12日 15:59撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 15:59
2018年11月12日 16:00撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 16:00
見事なブナの紅葉
2018年11月12日 16:01撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 16:01
見事なブナの紅葉
ブナの紅葉は緑、黄、茶色のグラデーション
2018年11月12日 16:02撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 16:02
ブナの紅葉は緑、黄、茶色のグラデーション
2018年11月12日 16:02撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 16:02
斜面の西側がとりわけ色鮮やか
2018年11月12日 16:03撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 16:03
斜面の西側がとりわけ色鮮やか
小野谷峠にたどり着いてPH氏のプレートを探すが
杉の樹の下に重病人の如く横たえられて‥
何と救出したのはv-g氏であった
2018年11月12日 16:07撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 16:07
小野谷峠にたどり着いてPH氏のプレートを探すが
杉の樹の下に重病人の如く横たえられて‥
何と救出したのはv-g氏であった
2018年11月12日 16:07撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 16:07
樅の大樹
2018年11月12日 16:16撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 16:16
樅の大樹
別所方面には雲海が
2018年11月12日 16:17撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 16:17
別所方面には雲海が
樹間より皆子山
2018年11月12日 16:22撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 16:22
樹間より皆子山
p771の北側の源頭
2018年11月12日 16:26撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 16:26
p771の北側の源頭
皆子山を背景に最後にもう一度、楓の紅葉を
2018年11月12日 16:27撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
11/12 16:27
皆子山を背景に最後にもう一度、楓の紅葉を
p771のプレートは無事であった
2018年11月12日 16:30撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 16:30
p771のプレートは無事であった
魅力的な尾根道に夕闇が迫る
2018年11月12日 16:31撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
1
11/12 16:31
魅力的な尾根道に夕闇が迫る
おまけ
大原のR367沿いの桜の樹には
2018年11月12日 14:11撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
1
11/12 14:11
おまけ
大原のR367沿いの桜の樹には
雨に濡れそぼつ多数の桜の花
2018年11月12日 14:12撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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11/12 14:12
雨に濡れそぼつ多数の桜の花
撮影機器:

感想

この日の天気は薄曇りである。新幹線で東京から帰り着くと、地下鉄の駅で待ち合わせて家内に山の用意を持ってきてもらう。雲は高いので雨が降る可能性が低いと読んでいたが、市内を抜けて八瀬に入った辺りから早くも雨が振り始めた。京都の北山には訪れるのに天候を選ばない場所がいくつかあるが、この日に目指す大見湿原はそうした場所の一つである。晩秋の景色に興味があったのだが、先日の台風の爪痕も気になるところだ。

湿原の入り口の大見集落に辿り着くと、人気のなくなった廃村の奥で真っ赤に色づいたイロハカエデが、樹の下の斜面を落葉で赤く染めている。かつては秋が到来する度に村人達の目を愉しませたことだろう。湿原の入り口に立つと、あたり一面ににススキの穂が満開の穂をつけている。断続的に降りしきる小雨の中、茫漠としたススキの原が廃村の寂寥を一層引き立てる。

微かな踏み跡を辿ってススキの原の中に入ってゆく。予想通り至るところに杉の倒木が目立つ。美しい新緑の季節にもこの湿原を訪れたところであり、どこに道がつけられているかはまだ記憶に新しい。湿原の北側を流れる小さなせせらぎを渡渉すると、見覚えのあるハンターへの注意を促す看板と共に、この小渓の左岸に沿った小野谷峠への登山路を見出す。

快適な歩行を約束しれくれる筈の登山路は早速にも複数の杉の倒木で寸断されている。道に沿って湿原の奥へと進むと、まだ枯れていない蕨の緑が落葉による茶褐色のカーペットの中に映える。限りなく静謐で、幻想的な場所である。いつしか雨もあがっている。

既に多くの広葉樹が落葉した中にあって、わずかに残っている紅葉と蕨や苔の緑ののコントラストを楽しむうちに、気がついていたら小野谷峠と猿橋峠との分岐に到来していた。ここは大見湿原の中でも最も美しいあたりだ。猿橋峠への踏み跡は不明瞭だが、谷の奥に見え隠れする色鮮やかな紅葉に惹かれ、躊躇なく猿橋峠へのルートを選択する。果たして谷の奥へと進むにつれ、赤、黄、橙色と鮮やかな紅葉の饗宴となる。

猿橋峠に来るとPH氏によるプレートが見覚えのある樹についているのを確認することが出来て安心する。そういえば新緑の季節においては、この猿橋峠からの源頭の新緑の美しさに惹かれて大見湿原へとこの谷を下ったのであった。数年前の「そうだ京都に行こう」で確か「紅葉の名所は新緑の名所」というのキャッチコピーを謳っていたのを思い出す。

690m峰への登りは落葉のせいか踏み跡が見当たらない。峠からみえる稜線の右手の鞍部を目指して登ってゆく。尾根に辿り着くとすぐに踏み跡がみつかる。しかし、すぐに連続する数本の倒木が踏み跡を寸断している。ここは倒木を乗り越えるしかない。
690m峰のピークに至るとここでも南西側の大きな馬酔木の樹に控えめに掛けられたPH氏のプレートを見出すことが出来る。前回は八桝尾根がなかなかわからずに苦労したのだが、今回は八桝尾根に入りかける。すぐに気がついて小野谷峠への尾根にルートを修正する。

小野谷峠への下りもまた紅葉が鮮やかであり、特に690m峰の南西の斜面は先日の台風で落葉した葉が少ないせいであろうか、パッチワークの如く、樹々は色とりどりの紅葉をみせている。中でも嬉しかったのは落葉せずに葉を残したブナの緑色から黄色、茶色へと美しい色の移り変わりが見られたことである。

小野谷峠にたどり着いてみると見覚えのある場所にPH氏のプレートが見当たらない。すぐに家内が杉の樹の根元に重病人の如く横たえられた倒木にPH氏のプレートを見つける。何と救出したのはv-g氏であった。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1638092.html

どこかの樹につけたいところであるが、生憎、ペンチがなければ用意には外れない。雪の季節になってこの倒木が埋もれてしまう前にPH氏が付け替えてくれるといいのだが・・・。

ここで大見集落へと引き返せば無難なのだが、折角なので大見尾根を南に辿って771m峰を訪ねてみたいという誘惑に駆られる。この小野谷峠から滝谷山へと至る大見尾根はイヌブナの快適な尾根道が続くところだ。771m峰を越えて、次のピークから東に伸びる尾根を下る。下り始めは尾根芯の上は馬酔木の藪が繁茂しているのだが、驚いたことにしばらく辿るうちに尾根上には鹿道とは異なり、明らかな踏み跡が現れる。

急速にあたりは薄暗くなっていくので、最後は暗い植林地の尾根を下ることを諦めて、北向きの明るい広葉樹の尾根を下ると、まもなく林道に出ることが出来た。車を停めた廃村に戻るとあたりはすっかり夜の帳が下りているのだった。人のいない集落の中で、小さな電灯が紅葉を煌々と照らしている。カメラに収めようとしたところ、残念ながらここでカメラのバッテリーが切れるのだった。

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