朝鮮人街道を歩く [街道歩き]


- GPS
- 10:30
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 86m
- 下り
- 103m
コースタイム
天候 | 晴のち小雪 彦根0℃ 近江八幡4℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
運賃570円 所要時間20分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
佐和山越えは完璧に廃道のため、藪が凄くて足元注意。 |
写真
感想
前日まで中山道の続きを歩くか朝鮮人街道を歩くかで悩んでいたが朝鮮人街道を歩くことにした。
朝鮮人街道...豊臣秀吉が朝鮮攻めを行い両国間の関係が悪化していた。
そこへ関が原の大合戦で勝利を収めた徳川家康は国交回復を行い、その証として朝鮮から通信使を送り出した。
大阪港から上陸し京街道を通り、東海道、中山道を通って野洲からは中山道を使わずその道を使った。 それが朝鮮人街道の言われである。
通信使は彦根を過ぎ、鳥居本で再び中山道に合流し垂井宿を過ぎ、大垣から美濃路で熱田まで行き東海道と再び合流し江戸に向かったとされる。
その中で朝鮮人街道と名乗る箇所は近江以外ないのである。
因みにこの道は徳川家康が関が原の対戦に勝利し、入京するのにも使われている。
いわゆる凱旋の道にもなる。
朝鮮人街道の概要はこんな感じです。
早速家を出て、中山道を鳥居本まで歩き、彦根道との分岐まで行く。
彦根道は朝鮮人街道のことであり、ここを歩く。
まずいきなり最大の難関が待ち受けている。
それは佐和山越えだ。
国道8号のトンネルを使えば早いのだが、それは俺にとって禁じ手である。
昔はトンネルなどなく山は越えるものであったのでそれに基づく。
しかし、全くの廃道になってしまっているので苦戦を余儀なくされる。
でも切り通しまでは当時の面影がありいい感じだ。
問題はその先である。
彦根側はこれでもかって言うくらい藪が濃く、さらにその上に積雪なのでこれ以上にない苦戦を強いられた。
なんとかトンネル出口に降り立って安心した。
国道8号から離れて彦根城方面に逸れていき、市役所の西に一筋目の長い真っ直ぐな道を歩く。
意外なところを通っているのに驚く。
県道2号にベルロードといわれる道があり、朝鮮人街道のことが書いてあるが、そことは全く別の筋を通っていた。
それにしても雪解け水が凍っていて歩き辛い!
そんな調子で南彦根も通過して犬上川を通過すると一気に何もなくなる。
そこからはこれといった目立つようなものはないが、道が変にクランクして、とにかく真っ直ぐいってくれない。
しかしこれも朝鮮人街道の特徴なのだ。
集落と集落を畦道などで結んだものなのでこうも曲がりが多い。
荒神山を過ぎ、山崎山も通過したら県道2号と合流し、ここからは5kmストレートの辛い道のりが待っていた。
とにかくこの直線は長かった。
愛知川を渡り、ようやく彦根市から出た。 彦根市も長いものです。
川を境に雪もほとんどなくなる。
そして能登川へたどり着いた。
これと言って目立つような建物はないが、町並みは好きだ。
そこから北腰越までは県道から離れてきぬがさ山のそばを歩く。
北腰越を過ぎるとそこは安土の町である。
そう、織田信長が作った町である。
当然安土駅にある信長像とツーショット写真を撮った。
次は近江八幡だ。
ここは朝鮮人街道の宿場町とはいかないが、まぁ宿場町みたいな物だと思う。
とにかく賑わいがダントツで趣ある建物の数も他を寄せ付けない。
朝鮮人街道で町が賑わっているのではなく、安土城から京に向かうために作られた京街道のときからであろう。
その京街道も朝鮮人街道である。
大きな八幡を過ぎて、そこから野洲まではほとんど幹線道路を通らないのが嬉しいことだが距離が長い。
晴れているけど小雪が舞ってきた。
比良の山はガスでほとんど見えなくなっていた。
野洲までが長く、予定の一時間オーバーで中山道と合流した。
意外に距離が長かったのかな?
予定ではこれをクリアしたあと三上山を登るつもりでいたがとんでもなかった。
ただ、気になっていた朝鮮人街道をすべて見ることが出来てとても良かった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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一気に野洲までとは。凄い。
しかも佐和山越えまで。
いつか歩こうと計画はしていたのですが
この区間をどうしようか悩んでいました。
完全に廃道になっているかと想像していたところ
切通しなど面影が色濃く残っているものなのですね。
これは通らなければなりません。
是非とも参考にさせてもらいます。
お疲れ様でした
朝鮮人街道は中途半端に出来なかったんですよ。
なので一気にいかせてもらいました。
道筋は間違ってないはずなので参考にしていただけると嬉しいです。
佐和山越えは彦根方面から登ったほうがいいと思いますよ。
俺は逆だったので下りは怖かったのなんのです。
それと今の時期は長靴必須です。
リュックに長靴をつめて対応しました^^
切り通し、是非見てもらいたいです。
朝鮮人街道にされたんですね!
地元の能登川の町並みに顔がニヤケました
能登川では繖山沿いに歩かれてますが、こちらが正しいルートですか?
中学の社会の授業では、
「琵琶湖を見せて、日本は大きな国なんだぞ」と、
琵琶湖沿い、今の県道を歩かせたと習いましたが。。。
今は干拓で田んぼだらけ、無駄にクネクネ冬場の事故は絶えません
能登川がノブッチさんの地元だったのですね!
音楽が鳴っていていい町でしたよ。
ルートに関してですが過去に彦根東高校の子達が朝鮮人街道について聞き込み調査したり、役場から資料をもらい正規のルートを地図に記し完成させ、新聞に載せたみたいです。
彦根市立図書館でその本を借り、本を見ながら歩を進めていたのでそれを信じています。
本当に朝鮮人街道は無駄にクネクネしていますよね。
カズさんこんばんわー^^
今回も超人的な闊歩にビツクリです笑
歴史探訪的な解説も新鮮でよいですね^^
そろそろ、埼玉まで来れるんじゃないですか?
もちろん、徒歩で
超人的ではないですよ。
江戸時代での標準の歩行距離は一日十里(40km)で毎日歩いていたわけですから。
埼玉までは遠いです...。
東海道経由でも中山道経由でも500kmはあります。
大型連休でクリアしたら凄いかも!
まぁ、嫁の許可が下りないでしょうけど(><)
朝鮮人街道というものがあったんですね!
東海道みたいな主要な街道は歴史の授業で習いますけど、脇街道は知らないものが多いので、知らなかった街道を知れるのがちょっと楽しいですw
にしても、佐和山越えすごいですね。
雪があるせいか、廃道とはいえ、道に見えません;
40キロ超え,10時間
温かくなったら何処のお山に登るのか楽しみです♪
リュックに長靴の対応策はかさばるけれども,冬の里山歩きには良さそうですね
流石です!!
昨日はお天気は良かったものの,冷えた1日でしたね
長距離,お疲れさまでした♪
朝鮮人街道はご存知なかったんですね。
まぁ、滋賀だけですからねこの街道の名称は。
朝鮮通信使は東海道は熱田(名古屋)から江戸まで歩いているのもこの朝鮮人街道の事を調べて分かったことですからね。
脇街道はいっぱいありますのでどんどん歩いてお知らせしますよ^^
佐和山越えは前日に下見したんですよ。
いきなり行くのも不安だったので。
大正時代には完璧に廃道になったみたいです。
道の面影はほとんど消えていて適当に歩きましたが、切り通しだけは面影は感じられましたよ^^
街道歩きは一日十里、当時の人と同じ距離を歩くというこだわりもあり、こういう距離を歩いています。
今年はどこの山に登るかは...魅力ある山が近くにありすぎて悩みまくりです。
長靴対策はいろんなところで役に立つと思いますよ。
特にカヨッピーさんが行っている東海自然歩道歩きにも活躍すると思います。
かさばって嫌だと思いましたが街道歩きって荷物は少ないのでリュックの重さ的にもちょうど良かったですよ♪
この日は確かに寒かったですが、今週はキツーい寒波が来ますのでお互い雪には気をつけましょう!
今回も長旅でしたね。徒歩で40kmとは脱帽です。
風情ある街並みの写真はとても良かったです。
それから雪が殆どなくて無くて羨ましいです。
こちらは現在、雪が1m30cm程積もりました。
もう嫌になります。
早く春の雪解けが待ち遠しいです。
地図上ではそんなに距離歩いていないと思ったのですがレポしてみて初めて歩いた距離がわかって「意外と距離あったんだなー」と思いました。
風情ある町並みは写真以外にも沢山あったのですが、写真の容量を気にして抑えています。
そちらはやはり大雪ですね。
雪かきしてから仕事に行くのも凄く嫌なものですね。
こちらも明日からの大雪が心配です(><)
春まであと2ヶ月、そちらは3ヶ月、辛抱です^^
街道の言われが分かると、どの様な歴史を辿って来たのかが分かりますね。
こういう所が山歩きとはまた違う街道歩きの魅力かもしれませんね。
今後も楽しみにしています
そうです、朝鮮人街道の名ってどこから来ているのだろうかというところから俺の興味は始まっていました。
そして資料を見て自分の足で歩くことでその街道の歴史、文化などが鮮明に分かるものなのでtodokitiさんの言うとおり、そういうところに魅力を感じるのです。
そしてやはり街道歩きと山の関係って言うのは深いですね。 街道歩きしているときに何を目印に、何を目安に歩くかというと一つは石碑、もう一つは山なので、山の存在って凄く重要なんだなと改めて思いました。
次はどこを歩くか悩んでいますが楽しみにしてくれるとうれしいです^^
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