瑞牆山荘から金峰山往復
- GPS
- 05:27
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,214m
- 下り
- 1,221m
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:23
天候 | 快晴 山頂付近のみ微風、それ以外は無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルートは整備良く道標も完璧で迷うようなところはない。標高があがると雪が出てきたが、今日の時点では凍っておらず、滑り止めは持参するも使用せず。 |
写真
感想
金峰山は10年ほど前の6月に大弛峠から往復しているが、その時は盛大なガスが出ていて何も見えなかった。今回11月後半の寒い時期に別のコースで再訪した。以下にその詳細。
瑞牆山荘の駐車場には6時前に到着。まだ真っ暗だが6時過ぎには明るくなるのでライトで照らしながら準備をする。11月も終わりなのでこの山も空いているかと思ったがその逆で、朝からえらく混雑している。昨日の笠取山とは大違い。6:12に出発、ライトは使用せずザックに入れておいた。昨年同じ時期に瑞牆山を周回コースで歩いたが、その際は自然公園の駐車場を使った。この瑞牆山荘から歩くのは初めて。駐車場から少し戻って登山口を発見、歩き始める。周囲の人もクルマの数と同じくらい多いが適度にばらけているので人のペースに合わせる必要がないのは有り難い。緩い斜面でウォームアップし、時期に傾斜がついてきたと思ったら林道と二度交わる。そしてあっと言う間に富士見平小屋に到着。11月も後半だというのにテント村ができていた。昨夜は間違いなく氷点下だったはず。水も食料も十分あるので小屋は素通り。ここから先は自分にとって未踏の区間になる。小屋から先も傾斜があったりなだらかだったりで距離と標高を稼ぐ。今日は歩き出しの標高が1500メートルを超えていて十分高いが、山頂は2600メートル弱なので標高差1000メートル以上になる。そんなに楽ではないコース。実際歩き始めると中々標高差が稼げない。このところ比較的標高の低いところばかり歩いていたのでしっかり登らされるルートに体が慣れていない感じ。観念して歩く。大日小屋と大日岩を過ぎてもずっと樹林帯歩き。分かっていることとは言えやはり景色に期待してしまう。気温はずっと低く、歩き始めは寒くて仕方なかったが、次第に温まり始める。それでも気温が低いのはいかんともし難く、やはり寒さの方が勝ってしまう。もう何と言っても11月も後半なので、この寒さも当然と言えば当然なのだが。登山者は大変多いが皆ハイカーと言った出で立ちで、ランナーは見掛けない。ハイカーの装備を見ていると、暖かそうな格好の、ほぼ冬山っぽい人もいるし、その対極として、帽子が夏仕様、グローブもなく素手で歩いていたりする人もいた。こちらは寒くてグローブは二重にしていたが、素手で冷たくなったり、指先が痛くなったりしないのだろうか。景色が見えないので周りの人を見つつ、自分としては良いペースで歩いているつもりでどんどん進み、樹林帯の外にようやく出る。山頂に連なる岩場に出た。ここまででも既に雪は散見していたが、この先は更に雪の上を歩くことが多くなる。氷が出てきたら嫌だなと思ったが、結局氷は現れることなく山頂まで到達できた。でも初めはそんなことは分からないので慎重に進む。樹林が切れると周囲の山々が見渡せる。快晴なので眺めはすこぶる良い。富士山、八ヶ岳、南アルプス、北アルプス。何でも見えた。お隣の瑞牆山は白っぽくなっていないので、まだ雪はないのかあっても少ないのかもしれない。昨年同時期はかなり雪というか、固い氷があって難儀して登った記憶がある。山頂に迫るとほぼ雪の上を歩くようになる。金峰山小屋との分岐あたりが一番雪が着いていて、アイゼンを付けるほどではなかったからとにかく慎重に進むしかなかった。山頂に近付くと風が少し出てきたが、これまでほぼなかったのでこれくらい吹いても仕方ないな、と思えるほどだった。無事に五丈石に到着。以前来たときはガスで真っ白で何も見えなかったが、今日は快晴の青空。遠くからでもよく見える五丈石だが、近くから見ると更に目立つし立派に見える。そしてここから少しで山頂に8:49に到着。雪があったりしたが無事について安堵。ここまで飲まず食わずで上がってきてしまったので、どこかで座って休みたかったが、山頂付近は風が抜けて寒いので良い場所をさがしつつウロウロする。山頂付近の岩場を乗り越えて大弛峠方面を見に行くが、そちらからは誰も来る気配がない。大弛峠に通じる林道はもう冬季閉鎖になったのだろうと想像した。そうでなければこの静けさは説明できない。結局山頂付近では休憩適地が見つからず、少し下がって五丈石付近で風が凌げるところで座って休憩。富士山が目の前できれいだ。ここで今日初めての飲食。これだけ寒くなると水の消費が減る。2リットル持ってきたが全然要らなかった。半分で十分だった。風が凌げるとは言っても寒いので、適当な所で休憩は切り上げて下りにかかる。雪の着いた斜面や岩場は下りの方が何倍も厄介なので、下りは特に慎重に進む。上りの登山者も多く、気を遣いながらの下降となった。山頂方面を振り返ったり、周囲の山々を見ながら下る。登山者は本当に多くてひっきりなし。お楽しみの岩場が終わり樹林帯に入ると途端に眺望はなくなる。今日の山行終了といった雰囲気になるが、まだまだ先は長いので気を抜かずに歩く。下っても下っても登山者は登って来る。ザックがいやに小さくて、それで往復できるのだろうか?と思うくらいの人もいたが、他人なのでとやかく言う筋合いはない。自分なら最低でも15リットルくらいのザックはこの時期いるだろうと思う。下りで雪で滑ったりすることなく順調に進む。富士見平小屋のテントは更に増えていた。皆冬でもキャンプするんだな、と思った。ここから先は日当たり良く暖かく、歩いていると汗が滲むほどだった。そして11:35に無事クルマに戻る。瑞牆山荘からの往復は、思った以上に歩き甲斐があった。それ以上に金峰山はきれいだし周囲の山もよく見えるので、季節を変えてまた別のルートで歩こうと思う。
午前中に余裕で降りてこれたので、帰りの中央道の渋滞も皆無で、明るい家に自宅に着けた。やはり自分は午前中に行動終了させて明るい日のあるうちに帰宅するスタイルが性格に合っている。
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