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雪山ハイキング
塩見・赤石・聖
[しちめんざん] 七面山(羽衣からのピストン/表参道ルート) ♪心温まるお山です♪
2012年02月04日(土) [日帰り]
- GPS
- 08:25
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 1,514m
- 下り
- 1,514m
コースタイム
7:22 羽衣登山口
8:00 肝心坊(13丁目)
8:36 中適坊(23丁目)
9:24 晴雲坊(36丁目)
10:12 和光門(46丁目)
10:30 随身門(49丁目)
11:51 七面山山頂 12:33
13:15 敬慎院(50丁目) 13:45
14:10 晴雲坊(36丁目)
14:49 中適坊(23丁目)
15:13 肝心坊(13丁目)
15:47 羽衣登山口
8:00 肝心坊(13丁目)
8:36 中適坊(23丁目)
9:24 晴雲坊(36丁目)
10:12 和光門(46丁目)
10:30 随身門(49丁目)
11:51 七面山山頂 12:33
13:15 敬慎院(50丁目) 13:45
14:10 晴雲坊(36丁目)
14:49 中適坊(23丁目)
15:13 肝心坊(13丁目)
15:47 羽衣登山口
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※ナビでは最寄ICを「増穂IC」と指定されますが、東京方面からは甲府南IC利用の方が近道のようです |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口およびコース状況◆ ・羽衣登山口の脇の杉木立の中に駐車スペースがあります(10台くらい駐車可) ・駐車スペースの手前にトイレがあります ・2月4日現在、神力坊(2丁目)と肝心坊(13丁目)には人がいらっしゃいましたが、他の坊は無人でした。ただし休憩所は開放されていますので利用可能です ・2月4日現在、晴雲坊(36丁目)のは水場は利用可能でした ・2月4日現在、中適坊(23丁目)より上は100%積雪路です。特に標高の低いところは昼の融雪と夜の凍結を繰り返しているため、ツルツルです。アイゼンおよびスパッツ等積雪路のための装備をお勧めします ◆登山路について◆ 年明け早々休日の出張が続いて山から足が遠のいていましたが、ようやく山に出掛けることが出来ました。 恥ずかしながらワタクシ、4駆の車に乗っているにもかかわらずスタッドレスタイヤを持っていないため、自力で行けるところには限りがあります。 登山口までノーマルタイヤで行けて、なおかつそれなりに歩けるところということで今回選んだのがここ、七面山でした。 この冬一番の寒さを記録した金曜日の翌日で、多少寒さは緩んだというもののさすがは山梨県、出発時の気温はまだ-8℃です。サムイサムイ。 杉や檜の木立の中、階段状の道は素晴らしく整備されています。 覚悟はしていたものの、なかなかの急登です。 時折愛らしい姿を見せるシジュウカラのさえずりを聞きながら、ゆっくりと歩を進めるとすぐ体は温まり、 1時間もしないうちにアウターを脱いでしまいました。 人は少ないです。すれ違うのはお寺の関係者とおぼしき方々ばかりです。 足元はなんとスニーカー!慣れているからとはいえ、よい子はマネしちゃいけませんw 印象的だったのが、「おはようございます」「こんにちは」に加え、「お疲れ様です」「ご苦労様です」というあいさつが交わされていたことです。 思いやりにあふれたこのやり取りに、とてもすがすがしい気持ちになりました。 標高を上げていくにつれ、雪質は締まり、サラサラのパウダースノーが気持ちいいです。 気温がぐっと下がっている証拠です。 歩いている間は温まっている体も、立ち止まると間もなく指先など先端から冷えて感覚がなくなってきます。 出発後約3時間で敬慎院に到着。 行く手に突然立派な山門が現れて、驚きました。 随身門前の遥拝所からは、富士山の堂々たる雄姿を拝むことが出来ました。 印象的だったのが、富士山を前に朗々とお経を上げている方がいらっしゃったことです。信仰の山ならではですね。 私は特に信者ではありませんが、山に対する畏敬の念には変わりありません。親近感を覚えました。 敬慎院はあとで訪れることにし、七面山に向かいます。 えーっと、トレースは… 40�〜50�間隔の足跡。これだけですか… しかも昨日今日のものではなさそうです。 山門までの整備された道から一変、冬山に様変わりです。 さすがにここから先に向かう人は稀なようです。 しばらく進むと溝状に道が出来ており、赤テープもあったので迷いはしませんでしたが、ところどころ膝上まで踏み抜くところもあり、 進むのに時間がかかってしまいました。 途中、崩壊地の淵を通るところもありました。 今回の目的地のひとつ、有名な「ナナイタガレ」です。 すり鉢状になった崩壊面に着いた雪がところどころデブリ状になっているところもあり、とても表情豊かです。青空崩壊地、迫力十分です。 面白かったのが、登山道に沿って山頂に向けて続いていた、カモシカとおぼしき偶蹄類の足跡です。 ケモノ道が登山道になったのか、登山道がケモノ道になったのか…そんなことを考えながら、約1時間半もかけて山頂に到着しました。 山頂は木立に囲まれ、さながら円形劇場のようです。 展望はききませんが、すがすがしい空気を味わうことができましたので、満足です。 動物の足跡も数多く見られました。夜は宴を開いているのかもしれませんね。 なお、山頂から少し南に希望峰という南アルプスの展望地があるのですが、山頂からのトレースは全くなかったため、今回は諦めました。 心残りですが山は逃げませんので、またの機会にしたいと思います。 ランチを楽しんだ後、下山を開始します。 参拝のため、敬慎院に立ち寄ります。 寺院に併設されている宿坊の方にお声を掛けていただき、ご厚意に甘えて休ませていただきました。 ストーブにあたり、甘酒をいただきながら、色々お話を伺いました。 このお寺は身延山の一部で、七面大明神を祀る神社を擁しているそうです。 富士山や立山のみならず霊山と称されるところと同様に、ここ七面山でも神と仏が自然な形で共存しているところに感慨を覚えました。 宿坊を辞する際もわざわざお見送りしていただきました。 ただの通りすがりの登山者にもかかわらず、終始丁寧なご対応をいただきました。 疲れた体がどんなに癒されたことでしょう。この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 下山時は、日中の気温上昇のためか雪質が緩んでおり、ところどころ滑りやすくなっていました。 どうも膝に力が入っていたようです。久しぶりに筋肉痛になってしまいました。 でも、登りでは見えなかった北岳や間ノ岳、鳳凰山を望むことが出来ましたので、ずいぶん励みになりました。 日没前に無事、下山することができました。 今度は北参道からチャレンジしてみようと思います。 振り返ってみれば、距離4�余りで標高差1,500m近くを駆け登るなかなかの急登でした。 展望もいいし人も少ないし、ここってけっこういいかも。。。 下山後のお風呂は、下部温泉会館にお世話になりました。 http://www.shimobe.info/o-kaikan/ |
写真
感想
◆信仰の山に息づくおもてなしの心◆
当初は「登る対象」として見ていたところが大きかったのは否めません。
でも、実際に身を置いてみてそんな心構えを反省することになりました。
信仰目的はもちろん、訪れるどんな人々にも分け隔てなく注がれるホスピタリティ。
競争や成果に追われる私たちだからこそそんな大切なことを忘れてはならないと、
今回の山行では改めて思い知らされることになりました。
宗派や宗教の違いなんてこだわらない、山がそもそも持っている懐の深さはもちろんのこと、
そう考える人間の心のあり様が「おもてなしの心」として現れるのではないか、と思います。
さーて、明日からがんばろうっと♪
(あっ、今日からですね)
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ご無沙汰です。相変わらず素晴らしいチョイスですね。
静かで眺望が良くて変化に富んでて、
南アが近くに見える冬でも頑張れば登れる山を探していました。
まさにそんな山ではないですか!!マネさせていただきます(笑)
同じ山に登り過ぎ、若干マンネリを感じている今日このごろです。。。
lynx1218さん。こんばんは、お久しぶりです。
気になる御山ではあるものの
この時期アプローチの雪道対策が必要なそんな先入観と
暖かくなると「ヒル」で名高い?そんな印象を持っていました。
この季節ならある意味安心して行けそうですね
私も、スタットレスを持っていない身なので
参考にさせて戴きます。
lynx1218さんのガッツリ山行レコが届くのを楽しみ
しております。安全第一で
kontakaさん、こんにちは。
コメントありがとうございます♪
本当に静かなお山でした。
「本気」なクライマーが少ないためか、穴場のようです。
南アルプス南部の展望が得られなかったのが心残りですので、いつか必ずリベンジします
雲取もルートがバラエティに富んでいますよね。
雪のあるうちに行ってみようと思います。
参考にさせてくださいね
naotosasさん、こんにちは。
コメントありがとうございます♪
登山口の標高が低いためか雪も少ないので、なんとかノーマルタイヤでも大丈夫でした。
これからの季節は、南岸低気圧がやってくるとアウトですけどね
確かに南は「ヒル」が多いと聞きますよね。
低山は特に今の季節が最適?なのかもしれません。
空気が済んでいる分展望もききますので、今のうちにいろいろ行ける範囲を広げておこうと思います。
これからもご活躍を楽しみにしています
久々の山行だったようでお疲れ様でした。
同じ日に登ってたんですね
相変わらず渋いチョイスだこと
結構登山口からの標高差があるし急だし雪だし・・・
大変だったでしょう
でもこの時期が一番いい山だと思いますよ
冬は広葉樹の多い山が視界も良くて楽しいですよね
シーズン中は人も虫も葉っぱも多くて、いろんな意味で遮られますから
次なる一手を楽しみにしていま〜す
massyさん、こんにちは♪
トマト鍋のレシピ、ありがとうございました。
事前の仕込みがキモと心得ました
あの日は本当にいいお天気でしたね。
レコの数の多さが雄弁に物語っています
七面山、なかなかの役者ですね。
新兵器 を手に入れましたので、
次こそは希望峰まで行って南南アの大展望を楽しんできま〜す
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