中房温泉から燕岳

2018年12月31日(月) 〜 2019年01月03日(木)

• GPS: 76:25
• 距離: 41.1km
• 登り: 3,678m
• 下り: 3,676m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:21
• 休憩: 0:00
• 合計: 3:21

9:19 宮城ゲート
9:41 9:41 有明山表参道登山口
10:35 10:35 観音峠
11:14 11:14 中房第五発電所
12:19 12:19 有明荘
12:39 12:39 中房温泉登山口
12:40 中房温泉

2日目

• 山行: 4:49
• 休憩: 1:02
• 合計: 5:51

7:02 中房温泉
7:06 7:08 中房温泉登山口
7:59 8:06 第１ベンチ
8:36 8:50 第２ベンチ
9:33 9:34 第３ベンチ
10:08 10:20 富士見ベンチ
10:57 11:20 合戦小屋
11:45 11:48 合戦山(合戦沢ノ頭)
12:31 12:31 ベンチ
12:53 燕山荘

3日目

• 山行: 2:51
• 休憩: 4:04
• 合計: 6:55

8:36 燕山荘
9:37 10:11 燕山荘
10:18 10:18 いるか岩
10:25 13:04 燕山荘
13:13 13:13 いるか岩
13:38 13:39 めがね岩
13:45 14:18 燕岳
14:25 14:42 めがね岩
15:17 15:17 いるか岩
15:31 燕山荘

4日目

• 山行: 5:11
• 休憩: 0:48
• 合計: 5:59

7:37 燕山荘
7:45 7:46 ベンチ
8:06 8:06 合戦山(合戦沢ノ頭)
8:13 8:14 合戦小屋
8:33 8:38 富士見ベンチ
8:47 8:49 第３ベンチ
9:17 9:24 第２ベンチ
9:33 9:39 第１ベンチ
10:00 10:04 中房温泉登山口
10:07 10:09 中房温泉
10:13 10:27 中房温泉登山口
10:31 10:31 有明山裏参道登山口
10:38 10:41 有明荘
12:19 12:20 観音峠
13:07 13:07 有明山表参道登山口
13:30 13:32 宮城ゲート
13:36 ゴール地点

天候

2018/12/31(月)　晴れ
2019/01/01(火)　晴のち曇
2019/01/02(水)　降雪のち晴|曇
2019/01/03(木)　降雪

アクセス

利用交通機関：

自家用車

年末年始の中房温泉経由燕山荘の登山情報は、燕山荘HPに詳細が記載されています。
燕山荘HPで、駐車場、中房温泉予約、登山道について予習できます。必見です。
加えて、スタッフブログで直近の状況をチェックできます。
懇切丁寧な情報提供と注意喚起に感謝です。
http://www.enzanso.co.jp/

コース状況／危険箇所等

●宮城ゲート〜中房温泉
往路：前半ほとんどアスファルトで1箇所のみスケートリンクあり。中房温泉手前で積雪路となるがツボ足で十分。
復路：宮城ゲート直前まで積雪路だが気温低いためツボ足でOK。スケートリンクも積雪に覆われていた。
※13kmの林道移動のため、自分はローカット＆柔らかめビブラムソール＆ゴアシェルのヤブ山用靴で移動した。移動用の靴は中房温泉で預かっていただくことができた。

●中房温泉〜合戦小屋
往路：年末年始の大量入山者のおかげで力強いトレースあり。登山口直後から積雪路だったので第一ベンチでアイゼン装着した。
復路：登山口までアイゼン
※合戦小屋から上で森林限界を超えるため、ここで服装＆装備を整えます。合戦小屋トイレが解放されているらしいですが未確認。

●合戦小屋〜合戦沢の頭
冬道急登。旗竿を見逃さないように。

●合戦沢の頭〜燕山荘
森林限界を越え、降雪なくても強風で飛ばされた雪でトレース埋まりがちのため、旗竿近傍の踏み跡を見逃さないようにしたい（自由を謳歌すると貴重な踏み跡が失われます）。燕山荘手前も冬道急登。

●燕山荘〜燕岳
標準的には片道1時間くらい。アイゼンで移動。ピッケルorストックは各人の判断のようです（自分は両刀使いでいきました）。目出帽は必須。

その他周辺情報

●しゃくなげの湯
営業時間　9:30〜21:30 （最終受付 20:30）利用料金￥700
日帰り入浴施設として検索して最初にヒットする日帰り専用入浴施設。
営業時間が長く登山者には便利かもしれない。正月三が日の利用なので仕方のない面もあるが、狭い洗い場（個別枠も通路も）が地元民とアジア系旅行者でごったがえし、浴場もロッカールームも無法地帯と化していた。土産物の品揃えも…（購入なし）
次回は別の施設を探したい。良い処をご存知の方ぜひ教えてください！

写真

12/31 9:14

【2018/12/31(月)：1日目】
宮城ゲート前（近いほう）駐車場は満車

12/31 9:17

宮城ゲート

12/31 9:42

中房川の奥に白い峰

12/31 10:20

スケートリンク

12/31 10:35

観音峠

12/31 10:36

地蔵さまのいわれ

12/31 11:03

白い稜線

12/31 11:10

信濃坂手前の発電所

12/31 11:54

信濃坂。ここから積雪に覆われたりアスファルトだったり。

12/31 12:35

突き当たりロータリーの左手方向に「中房温泉登山相談所」12/31は無人。登山ポストがあったので投函（中房温泉の受付でも提出できます）

12/31 12:36

燕岳登山口。明日ここから登る。

12/31 12:38

中房温泉（本館）到着。
フロント、昼食、テレビ（BSのみ）、書棚あり。
温泉は、大浴場、岩風呂、大湯、御座の湯の4か所が使えました。

12/31 13:12

特製チキンカレー
”中房温泉の地熱を使って12時間蒸しあげた若鶏の地熱蒸しをカレーに仕立て上げました。安曇野産の信濃黒豆使用です。”

12/31 17:07

2018/12/31中房温泉夕食
年越しそばがついていました。

1/1 5:58

【2019/1/1(火)：2日目】
2019/1/1中房温泉朝食

1/1 5:59

おせちが嬉しい

1/1 6:00

すましに柚子風味のお雑煮には焼いた角餅が入っていてとても美味しかった。おかわり自由のお餅で登山前の腹ごしらえ。

1/1 7:00

中房温泉に夏靴、着替えなどデポさせていただき、出発。

1/1 7:04

燕岳登山口

1/1 7:41

2019年初日の出！あけまして！

1/1 7:57

第一ベンチ

1/1 8:41

第二ベンチ

1/1 9:28

樹林越しに富士山

1/1 9:30

第三ベンチ

1/1 9:38

下界の街が見えるように

1/1 10:20

富士見ベンチ

1/1 10:39

燕山荘スタッフが設置した旗竿がはじまる。
燕山荘HPに「ワンド（旗竿）の右側にトレースがあります」とあり、踏み跡が消えていても旗竿すぐ右を探ると固い道があり踏み抜くことなく歩けた。

1/1 10:56

合戦小屋

1/1 10:57

ここから合戦沢の頭まで冬道を直登すると森林限界となるので、ここで服装・装備を整える。

1/1 11:45

合戦沢の頭

1/1 11:45

白いライチョウに逢いたかった…

1/1 12:23

合戦尾根

1/1 12:52

燕山荘手前は冬道の直登。燕山荘の周囲を右回りに玄関へまわる。

1/1 12:58

燕山荘到着。燕山荘スタッフ力作の巨大雪だるまとかまくらがお出迎え。

1/1 13:38

受付でいただいた一式。ホワイトチョコのお年玉が嬉しい。

1/1 14:14

はじめての燕山荘は新年の華やぎ

1/1 14:26

14時から餅つき。つきたてのお餅に餡子ときなこをまぶしていただいた。

1/1 17:35

2019/1/1燕山荘夕食
紅白かまぼこと白ワインが元旦サービスでついていました。ごはんと味噌汁はおかわり自由です。ハンバーグに煮魚、シャキシャキのキャベツ、厳冬期の標高2700mでこんなに心づくしの美味しいごはんをいただけるなんて！

1/2 6:08

100円つめ放題の紙袋も可愛い〜

1/2 6:20

【2019/1/2(水)：3日目】
2019/1/2燕山荘朝食
ジューシー香ばしい焼立ての鮭が標高2700mでいただけるなんて！

1/2 7:40

冬季ルート情報も細やかに掲示されています

1/2 8:37

蛙岩を目指し出発

1/2 9:38

岩の越え方がわからず、ずっと手前で引き返す
この後、ガスの中燕岳を目指すか、一旦撤収するか、どーしよーどーしよーと悩みながら、山小屋に戻ると二度と外出できない気がして、ウロウロしたりかまくらに避難したりの優柔不断行動ののち、諦めて小屋へ撤収。コタツで悶々としていたら好天の兆しがあり、意を決して再度登山装備で外へ飛び出す！

1/2 12:58

ガスが切れてきたので燕岳へ向けて出発

1/2 13:16

1/2 13:21

モノクロの世界

1/2 13:34

山頂がだんだん近づく

1/2 13:39

メガネ岩

1/2 14:01

燕岳山頂！

1/2 14:03

1/2 14:09

燕山荘〜大天井方面

1/2 14:36

強風に舞う雪

1/2 14:35

ガスが切れて青空がのぞき、大天井、常念が眼前に！

1/2 14:52

少し右に視線を移すと

1/2 14:51

小槍を従えた槍ヶ岳が！

1/2 14:57

感動。。。

1/2 15:04

シュカブラ

1/2 15:14

厳冬期の空気

1/2 15:17

燕岳を何度も何度も振り返ってしまう

1/2 15:34

燕山荘〜燕岳をご一緒させていただいた方と一緒に。どうもありがとうございました。

1/2 16:18

夕暮れの燕岳

1/2 16:19

カメラマンたち

1/2 16:23

結局夕焼けはのぞめませんでしたが、幻想的な日暮れでした。

1/2 14:04

燕山荘でご一緒した関西在住の単独の方（写真のプロ）が、燕岳登頂を燕山荘から撮影してくださっていました！！右端が自分です。嬉しい記念写真になりました！！！

1/2 17:34

2019/1/2燕山荘夕食
連泊チームはおかずが変わります。美味しいサバの味噌煮に揚げたてカリカリの春巻！

1/2 18:19

宿泊者が減った本日から、食堂の半分に4台のこたつが設置されていました。標高2700mでコタツ＆ミカン、快適すぎる！

1/3 6:17

【2019/1/3(木)：4日目】
2019/1/3燕山荘朝食
ぶあついスパニッシュオムレツ

1/3 7:29

3日間お世話になりました。どうもありがとうございました。

1/3 8:15

合戦小屋

1/3 10:04

戻ってきた

1/3 10:26

中房温泉でデポ荷物を受け取る。ありがとうございました。

1/3 10:27

宮城ゲートまで13kmがんばります

1/3 12:16

観音峠も雪景色

1/3 13:30

帰着

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough オリンパス

PENTAX KP ボディ ペンタックス

感想

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恒例の南アで過ごす年末年始は2018年秋の台風被害によって不安をかかえる計画立案の状況となり（1箇所の候補はあったが…）、なんだかもう営業小屋でヌクヌクと過ごすのもいいかなという気分になってしまって、無雪期は絶対に近寄らない「人気ナンバーワンの山小屋」燕山荘を利用した正月山行へと日和ってしまった。

大晦日から元旦午前中の好天は天気予報で把握していたものの、1日遅れの出発となってしまい、燕岳は半分諦めの心づもりで入山した。はじめての燕岳は、奇跡的に強風吹きすさぶ厳冬期の束の間の青空の下で山頂稜線を楽しむことができた。

燕山荘は快適な住環境・食事・設備はもとより、徹底したホスピタリティが確保されており、「人気ナンバーワン」の理由が実感できた。厳冬期の安全な山行を実現するための情報発信と快適さを両立させている点が何より素晴らしい。連泊するか、好天の山頂を望めないなら1/2に下山してしまおうかと悩む自分に「（登頂の）チャンスが訪れたときに活かせるかどうか、ですかね」というアドバイスをくださったスタッフさんの予言どおり、天候回復のチャンスを活かして青空に映る表銀座山稜を楽しむことができたことを心から感謝している。
意外に自分同様な単独入山者も多く、古くからの常連さんや単独者まで垣根のないコミュニケーションで楽しく過ごさせていただいた。
中房温泉も温泉を堪能し、親切なスタッフのおかげで心温まる滞在ができ、「北アルプスのメジャー山域のおもてなしレベルの高さ」を実感する山行となった。
燕山荘・中房温泉のスタッフの皆様、燕山荘でご一緒させていただいた登山者の方々、どうもありがとうございました。