記録ID: 1723666
全員に公開
ハイキング
南アメリカ
パタゴニア�◆．侫�ッツロイ周辺トレッキング
2018年12月17日(月) 〜
2018年12月22日(土)
クマ
その他1人 コースタイム
1日目
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
8:50
60分
スタート地点
9:50
ゴール地点
GPSログ取得に失敗したため、手入力。
●旅行4日目（晴れ）
08:50 リオ・エレクトリコ橋（バス停） 出発
09:50 支流の分岐
11:10 ロス・トロンコス・キャンプ場 テント設営など
12:25 ロス・トロンコス・キャンプ場 出発
14:40 ピエドラネグラ・キャンプ指定地 写真撮影
15:40 ピエドラネグラ・キャンプ指定地 出発
18:00 ロス・トロンコス・キャンプ場 テント泊
●旅行5日目（雨、強風）
10:00 ロス・トロンコス・キャンプ場 出発
11:15 直角に曲がる
11:40 ポローネ湖 写真撮影
12:30 ポローネ湖 出発
14:15 ロス・トロンコス・キャンプ場 テント泊
●旅行6日目（晴れ）
08:10 ロス・トロンコス・キャンプ場 テント撤収、出発
09:10 支流の分岐にて悩む（15分間ほど）
10:30 リオ・エレクトリコ橋（バス停）
11:00 エル・ピラール
12:50 ピエドラ・ブランカス展望台 写真撮影
14:30 ポインセノット・キャンプ場 テント設営
15:10 ポインセノット・キャンプ場 出発
15:30 リオ・ブランコ
16:30 ロストレス湖堤の展望台 写真撮影
18:00 ロストレス湖堤の展望台 出発
18:55 リオ・ブランコ ホリホリ遭難騒ぎ
20:00 ポインセノット・キャンプ場 テント泊
●旅行7日目（晴れ）
02:50 ポインセノット・キャンプ場 出発
03:20 リオ・ブランコ
04:30 ロストレス湖堤の展望台 モルゲンロート写真撮影
10:00 ロストレス湖堤の展望台 出発
11:30 ポインセノット・キャンプ場 ウダウダしてテント泊
●旅行8日目（晴れのち曇り）
08:00 ポインセノット・キャンプ場 出発
08:40 分岐を右折して南下
10:50 分岐を右折して西進
12:10 アゴスティーニ・キャンプ場 テント設営
13:10 アゴスティーニ・キャンプ場 出発
14:30 マエストリ・氷河展望台 写真撮影
15:20 マエストリ・氷河展望台 出発
16:30 アゴスティーニ・キャンプ場 テント泊
●旅行9日目（雨のち曇り）
04:30 アゴスティーニ・キャンプ場 出発
セロトーレのモルゲンロート期待もガスガス
05:00 アゴスティーニ・キャンプ場 二度寝
11:30 アゴスティーニ・キャンプ場 出発（下山）
12:15 セロ・トーレ展望台
13:30 登山口
14:00 エルチャルテン（ランチョグランデ）帰還
-
●旅行4日目（晴れ）
08:50 リオ・エレクトリコ橋（バス停） 出発
09:50 支流の分岐
11:10 ロス・トロンコス・キャンプ場 テント設営など
12:25 ロス・トロンコス・キャンプ場 出発
14:40 ピエドラネグラ・キャンプ指定地 写真撮影
15:40 ピエドラネグラ・キャンプ指定地 出発
18:00 ロス・トロンコス・キャンプ場 テント泊
●旅行5日目（雨、強風）
10:00 ロス・トロンコス・キャンプ場 出発
11:15 直角に曲がる
11:40 ポローネ湖 写真撮影
12:30 ポローネ湖 出発
14:15 ロス・トロンコス・キャンプ場 テント泊
●旅行6日目（晴れ）
08:10 ロス・トロンコス・キャンプ場 テント撤収、出発
09:10 支流の分岐にて悩む（15分間ほど）
10:30 リオ・エレクトリコ橋（バス停）
11:00 エル・ピラール
12:50 ピエドラ・ブランカス展望台 写真撮影
14:30 ポインセノット・キャンプ場 テント設営
15:10 ポインセノット・キャンプ場 出発
15:30 リオ・ブランコ
16:30 ロストレス湖堤の展望台 写真撮影
18:00 ロストレス湖堤の展望台 出発
18:55 リオ・ブランコ ホリホリ遭難騒ぎ
20:00 ポインセノット・キャンプ場 テント泊
●旅行7日目（晴れ）
02:50 ポインセノット・キャンプ場 出発
03:20 リオ・ブランコ
04:30 ロストレス湖堤の展望台 モルゲンロート写真撮影
10:00 ロストレス湖堤の展望台 出発
11:30 ポインセノット・キャンプ場 ウダウダしてテント泊
●旅行8日目（晴れのち曇り）
08:00 ポインセノット・キャンプ場 出発
08:40 分岐を右折して南下
10:50 分岐を右折して西進
12:10 アゴスティーニ・キャンプ場 テント設営
13:10 アゴスティーニ・キャンプ場 出発
14:30 マエストリ・氷河展望台 写真撮影
15:20 マエストリ・氷河展望台 出発
16:30 アゴスティーニ・キャンプ場 テント泊
●旅行9日目（雨のち曇り）
04:30 アゴスティーニ・キャンプ場 出発
セロトーレのモルゲンロート期待もガスガス
05:00 アゴスティーニ・キャンプ場 二度寝
11:30 アゴスティーニ・キャンプ場 出発（下山）
12:15 セロ・トーレ展望台
13:30 登山口
14:00 エルチャルテン（ランチョグランデ）帰還
-
| 天候 | おおむね晴れ、ただし常に強風 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
帰りは登山路から直接、街に降りてくる。 - |
| コース状況／ 危険箇所等 |
※コース状況などを含めた日記形式で記述します。日本から持参したテント泊フル装備で臨み、テント5泊6日の行程です。 ●エル・チャルテンについて エル・チャルテンの街は、エル・カラファテから220km北に位置し、主としてフィッツロイ登山・クライミングのベースタウンになっています。南北に細長い小さな街ですが、食材購入のためのスーパーや、ガス缶購入のためのスポーツショップなどはあります。街の入口にバスターミナルがあり、我々が泊ったホテル・ポインセノットや予約したランチョグランデは、街のいちばん奥のほうなので北へ約20分ほど歩かなければなりません。しかしほとんどの登山口もこのあたりです。有料キャンプ場も街中に何ヶ所かあります。街のほとんどはホテルやレストランなど旅行者のための施設なので、シーズンオフ（3月〜11月）にはほとんどが閉店してゴーストタウン化してしまうようです。 フィッツロイとは、チャールズダーウィンが乗りガラパゴス諸島など巡ったビーグル号の船長ロバート・フィッツロイ（Robert FitzRoy）の名前に由来します。もともとは、先住民によって（地名のほうの）エルチャルテン（煙を吐く山）と呼ばれていたそうす。マッキンリーがデナリに改名されたように、フィッツロイも、先住民のつけた名前に敬意を払ってエルチャルテンに改名すべきだと個人的には思っています。 ●エレクトリコ橋 → ロス・トロンコス・キャンプ場（12月17日） エルチャルテンで乗ったシャトルを、エレクトリコ橋の手前で降りて、登山口の大きな案内板を見ながらエレクトリコ川(Rio Electrico)の右岸を川沿いに遡っていきます。テント泊フル装備のザックは重かったはずですが、現地で初めてのトレッキングになるため、この重さも気にならないほど、気持ちがはやりました。いきなり支流を渡るミニ渡渉がありますが、登山靴のままいけます。登山道は、河原になったり南極ブナの疎林の中になったりしますが、ほとんどアップダウンはありません。季節がら、いろんな花が咲いていて登山道を彩っていました。なかでも、日本では見られないトパトパ(Topa Topa)の花（別名レディース・スリッパ）がそこらじゅうに咲いていてうれしくなりました。予定通り約2時間半でロス・トロンコス・キャンプ場(Campament Los Troncos)に着きました。このキャンプ場は、荒涼とした広い河原の中で、そこだけ緑の茂ったオアシスのような場所でした。 ●ロス・トロンコス・キャンプ場 ⇔ ピエドラ・ネグラ・キャンプスペース（12月17日） キャンプ場に着いて天気を確認したところ、今日はまあまあだが、明日は悪くなるというのを聞いて、明日の予定を今日にもってきました。というのもこの場所でのメインイベントは明日予定の『裏フィッツロイ見学』だったからです。しかしすでに12時を越えているので、予定のクアドラード峠(Paso del Cuadrado)まで（片道5時間）ではなく、途中にあるピエドラ・ネグラ・キャンプスペースまで（片道2時間）をピストンすることにしました。アタック装備でザックは軽くなったものの、標高差1,000mのザレた急斜面の登りでしたので、結構しんどくて脚にきましたが、予定通り2時間で登れました。 岩場のキャンプスペースで、裏フィッツロイの写真をひとしきり撮った後、同じザレた急斜面を下りました。ボクが1回、ホリホリは3回しかも高級カメラの上に転倒してました。棘のあるカラファテの上にも尻もちをついて飛び上がったり、そりゃあもう大変でした。キャンプ場に戻ったら、テントが5張りぐらいありました。木陰を選んでテントを張り、夕食を作って食べ、まだ明るい21時にシュラフにもぐって就寝しました。 ●ロス・トロンコス・キャンプ場 ⇔ ポローネ湖（12月18日） 小屋スタッフの予想通り朝から雨模様になりました。小やみになったタイミングで10時に出発しました。小雨はふっていますが、太陽が出ている所謂キツネノヨメイリ状態なので気分的には悪くありません。だだっ広いエレクトリコ川の河原を遡行していくのですが、荒涼としたいかにもパタゴニアらしい雰囲気でした。ただ、強い向かい風に逆らって歩くため、雨粒が顔に当たって痛く、思わず顔をそむけるほどの強風でした。たまたま左に顔をそむけたところフィッツロイが屹立している景色に遭遇して感動しました。このあとしばらくフィッツロイは見えなくなります。 エレクトリコ川から離れてその支流ぞいに直角に左へ曲がる地点（たぶん何かの名称あり？）まで、青いペンキマークをたよりに約1時間強かかりました。このあと50分ほど登ったら、突然、目的地であるポローネ湖があらわれました。ポローネ湖ごしに氷河を携えたフィッツロイが聳え立っていて、その右にはアグハ・ポローネ峰(Aguja Pollone)が控えていました。強風が湖面を煽って水しぶきが立っているのが印象的でした。これも裏フィッツロイの景色のひとつで写真を撮りまくりました。 帰りはさらに強風になってきて、追い風で吹き飛ばされながら歩いた結果、1時間半ほどでキャンプ場に戻れました（14時）。日本から持ってきたFD食糧節約のため、食堂小屋でプラトー・デル・ディア”Plato del Dia”、つまり”日替わり定食”を注文しました (350ARS)。出てきたのはスパゲティ・ポロネーゼだったのですが、不味かったです(笑)。隣にいたドイツ人とノルウェー人のコンビが自炊して食べていたクスクスを少し味見させてもらったら、めちゃくちゃ美味しかったです。しばらくこの二人と談笑して、20時にテントに戻り就寝しました。よく眠れるようになってきました。 ●ロス・トロンコス・キャンプ場 → ポインセノット・キャンプ場（無料）（12月19日） 6時過ぎに起きてテントを撤収し朝食をゆっくり採って出発しました。エレクトリコ川にそって来た道を東へ戻るのですが、エレクトリコ橋までの3分の2ぐらいのところに南へショートカットする道が地図に書かれていて、計画ではここを進むつもりでいましたが、実際に分岐点まできて悩みました（9:10）。あまりにも細道で案内板もなく、さらにルートを地図で確認しらピエドラ・ブランカスという湖の流出口で渡渉らしき雰囲気もあり、かなりリスクが高い感じでした。そこで安全策をとって、行程は長くなりますが、一旦、出発点のエレクトリコ橋まで戻って（10:30）、シャトルで来た砂利道も少し戻ってエルピラールから南下することにしました。その結果、重い荷物を担いで2時間余分に歩くことになりました。 エルピラールという場所（11:00）は、2日前シャトルでやって来たときに、我々以外の乗客が全員降りた場所で、多くのハイカーに歩かれている場所になり安心です。少し登ったらピエドラ・ブランカスという展望台（ミラドール）に着いて（12:50）ここ以降、フィッツロイが見え隠れして、何度も立ち止まって写真をとりました。このトレッキングルートはフィッツロイをいろんな角度から見学するには最高のルートでした。14:30に林間のポインセノット・キャンプ場に着きました。テントを張る場所を探して、いそいで設営し、ほとんど食事もとらないでメイン展望台となるロストレス湖へアタック装備で向かいました。 ●ポインセノット・キャンプ場 ⇔ ロス・トレス湖展望台（12月19日および20日） キャンプ場から展望台まで地図では1時間半と表示されていたのですが、ほとんどシャリバテ状態で登ったので、思うように足が出ず大汗をかいてヘロヘロで2時間半もかかってしまいました。たくさんの観光ハイカーに追い抜かれてしまいましたが、ロス・トレス湖展望台に着いたとき（17:00）は、『ワオー』と目の前に拡がるフィッツロイの大光景に感動して、疲れも吹っ飛んでしまいました。隣りにあるスシア湖も、展望台から少し歩いたら見下ろせることが出来て、そのブルーの輝きに驚きました。 1時間ほど写真をとって下山しはじめた（18:00）ところ、前を歩くホリホリが先に行ってくれと言います。別行動はダメだと言っても自分の意見を譲りません。じゃあと言うことで先に降りて、途中の小川でカラダを拭いていたら、ホリホリはいつまで経っても降りてこないのです。下降路の途中には分岐もあるので、心配して、かなり登り返して探しに行きましたが見つかりません。これはヤバいことになったと思って、とりあえずテントまで戻ったら、スリッパを履いたホリホリがいました。 小川でボクに声をかけてから通り過ぎたと言います。しかし、ボクの反応を確認していないようなので、きっと適当だったんでしょう。頭にきて『エエ加減にしろ！』と怒鳴ってしまいました。ホリホリはすぐに謝りましたが、心から謝った感じではなかったです。すでに21:00をまわったテントの中で、夕食のたらこスパゲッティを二人分作ってホリホリにも食べさせたら、ペロッと平らげよりました。明日はAM2:30起きでフィッツロイのモルゲンロートを見に、同じ展望台に行く予定ですが、4時間ぐらいしか寝れません。乾いた空気とホリホリストレスとで、ボクの喉はやられてしまったようです。大丈夫かオレ？ 翌12月20日、ほとんど寝れていないまま、2:30に起きて登り始めました。今朝はホリホリもいいペースで、リオブランコから1時間10分ぐらいで展望台に着きました（4:30）。日の出は5:30ぐらいなので、寒い中しばらく待っていなければいけませんでしたが、風も弱く、ダウンウェア上下も持ってきていて着込んだので大丈夫でした。展望台と言うかロストレス湖の周りの高くなった堤では、20〜30人ぐらいのハイカーがフィッツロイの焼けるのを待っていて、その中に日本人も何人かいて話ししました。5:35に日が出たのですが、フィッツロイは全体が少し赤くなった程度で、あっさり終わってしまいました。残念ながらモルゲンロートとは程遠い感じです。まあこれは自然のものだから仕方がありません。ホリホリのリクエストに応えて5時間（！）もこの場所に居て、写真撮影をし、10時過ぎに下山開始してキャンプ場に戻り、ラーメンを食べて二度寝しました。この日は同じキャンプ場に連泊なので、ゆったり、まったり、キャンプ場の雰囲気を楽しみながら過ごしたました。すると、ホリホリが翌朝もモルゲンロート撮影に挑戦したいと言います。ボクは喉が痛く咳が止まらず、同行できなかったのですが、8時にキャンプ場に戻ってくることを前提に認めることにしました。良い写真が撮れればいいなと、成功を祈って早めに寝ました。 翌12月21日、またホリホリと喧嘩をしました。朝6時に起きたら、ホリホリはまだ寝てるのです。寝過ごしたのか？と聞いたら、寝ている間に気持ちが変わったと言うのです。まあ、全体のスケジュールに影響しないので、別に構わないのですが、8時にキャンプ場に戻ってくるためには、展望台で1時間ぐらいしか（ボクの考えでは1時間も）撮影時間がないので、これが気に食わないらしいのです。ボクにしてみれば最大限譲歩しての時間だったのですが、残念です。昨日展望台に居合わせたアメリカ人が、我々が下山した10時過ぎに撮った写真が素晴らしくて、”逆さフィッツロイ”がロストレス湖に映り込んでいるのです。この写真を、昨夕にキャンプ場で見せられたホリホリはショックを受けていたようでした。とにかく長時間（できれば一日中でも）撮影場所に居たがるのが写真家のようですが、旅程もあるのでそういう訳にもいきません。思う存分写真が撮りたかったら、ひとりで来てみぃ！と言ってやりました。テントを撤収して、8時に次のキャンプ場へ出発しました。しかし、寝ている間に気持ちが変わった・・・というのには参りました。この先、まだまだ思いやられます。 ●ポインセノット・キャンプ場 → アゴスティーニ・キャンプ場（無料）（12月21日） ポインセノット・キャンプ場を出発（8:00）して南方向への分岐を探すのに少し戸惑いましたが、分岐を右折して細長いラーゴ・マドレの東側を南下しました。パタゴニアらしい荒涼とした台地とお花畑とが交互に現れて、とても気持ちよくトレッキングできました。右側の湖はラーゴ・イーハに変わり、峠らしき場所を越えて大きく下るとエルチャルテンからの道に合流し右折して進路を西に向けます。すると、あのセロ・トーレが見え隠れするようになってきました。クライミング界の若き天才デビッド・ラマが、世界一登頂が困難とされるその南東稜に挑戦したセロ・トーレです。たまりません。合流から1時間ほどでアゴスティーニ・キャンプ場に着きました（11:30）。 ● アゴスティーニ・キャンプ場 ⇔ マエストリ展望台（12月21日） 先客のテントは5張りほどでした。テントを素早く張って、昼食にラーメンを食べ、展望台に向かいました。地図にMiradorと書いてあっても、それは地名ではありません。ミラドールはスペイン語で展望台、見晴らし台という意味で、あちこちに出てきます。ここにはミラドール・マエストリという場所があって、セロ・トーレが目の前に見えると思ったら、この展望台はグランデ氷河を観るための場所でした。セロトーレに近付いてはいくものの、右上の稜線が視界のじゃまをして、角度的にみて変だなとは思っていたのですが、ややこしい展望台はやめてくれ・・・という感じで、我々以外の多くのハイカーも勘違いしていました。結局のところ、セロ・トーレが一番よく見えるのは、キャンプ場からも一番近い（約10分）トーレ湖の堤の東南東の部分でした。 ●アゴスティーニ・キャンプ場 → エル・チャルテン（12月22日） 今日は街に戻る最終日です。早朝4時に起きてセロトーレを見に行きましたが、ガスガスでモルゲンロートは見えませんでした。テントに戻り二度寝することにしました。再び起きたときは10時ごろになっていて、まったりと朝食のラーメンを作って食べ、テントを撤収していたら、徐々に風雨が激しくなってきました。帰りにフィッツロイ川の空中渡渉を確認しに行こうと思っていたのですが、あまりの暴風雨におののいてすぐさま下山することにしました（11:30）。エルチャルテンの街までの約2時間、何度も振り返ってみましたが、セロトーレはお隠れになったままで、この日はずっと拝むことが出来ませんでした。途中にあるトーレ展望台（Mir.Torre）でもダメでしたが、右（北）側にフィッツロイを拝むことが出来ました。トーレ展望台から少し下った場所にある分岐は、『右 チャルテン』になっていたのでそれに従って進んでいったら、街が見降ろせる場所に出ました。5泊6日のトレッキングが終わろうとしているのに、なぜか嬉しくて、なかなか感動的でした。 ランチョグランデに着いて再受付を済ませ、14:30に遅い昼食をとりました。タンパク質に飢えていたため、ラムステーキのプレートを注文したら、食べきれないほどの肉盛りで、五臓六腑に染み渡りました。昼食をとり終わったころに、スタッフでフォトグラファーでもあるアリーライアナさんが、ニヤニヤしながら近づいてきて、『どうだね、いい写真は撮れたかね？』と聞いてきたのに対して、ホリホリは『師匠！降参しました。』と答え、次回来るときはガイドやってくれとお願いしていました。アリーさんはこれを気持ち悪がって、断っていました（笑）。 部屋はまたホテル・ポインセノットとなり、荷物の後かたずけや、洗濯しながらの長風呂、風呂上がりの散歩、登山用品店でのおみやげの物色など、ひさびさの文化的生活で過ごしました。日本においてすら滅多にすることのない5泊6日というテント生活を、海外の見知らぬ土地でよくできたなぁという感覚と、山に憧れながらも、文化的生活から離れられない自分がそこにいました。 - |
| その他周辺情報 | ■アルベルゲ・ランチョグランデ(Albergue Rancho Grande) アルベルゲ(Albergue)とはスペイン語で、安宿とかユースホステル、巡礼宿という意味になります。ランチョグランデは国際YH連盟（Hostelling International）に加盟していて、部屋は基本的にドミトリーですが個室も少しあります。個室が満室の時は我々のように隣りのホテル・ポインセノット(Poincenot)に泊まれます。ランチョグランデは入口ドアを開けるなりそこはダイニングになっていて、軽食だけではなく普通に飲み食いできます。シーズンには夜遅くまで賑わっています。受付は入口左側にちょこんとあるだけで、到着する旅行者が連続すると結構並びます。USドルやユーロからアルゼンチンペソARSへの両替もやってくれ、換算率は大きい札で表示されています。今回は35ARS/USDでした。洗濯や荷物預かりもやってます。この宿の最大のデメリットは、フッツロイ山群が見えないことです。それ以外は食べ物、雰囲気、施設の内容ともに申し分ありません。 ■ロス・トロンコス・キャンプ場（有料）(Campamento Los Troncos) 裏フィッツロイの見学や、フィッツロイ山群の北側にある山に挑戦するためのベースキャンプ場です。修道士の石 Piedra del Fraile（ピエドラ・デル・フライレ）という場所にあり、持ち込みテントの場合、450ARS/1人1泊（⇒1800ARS/2人2泊）となります。今回は特別にUSドルで支払わ(13USD/1人1泊)せてもらえました(換算レート35ARS/USD)が、通常はアルゼンチンペソARSでしか受付けてもらえないらしいです。なお、アルゼンチンでは2年ほど前から現在も強烈なインフレが進行中で、ガイドブックなどに掲載されている価格はこの先もずっと、まったくあてにななりませんでした。 テントスペース以外にこのキャンプ場施設としては、宿泊小屋、食堂小屋、炊事用あばら小屋、トイレ、水の蛇口(沢水)、シャワーなどがあります。食堂小屋では、ピザやパスタ、ビール、コーラなどを注文できます。この食堂小屋内では火器は使用禁止ですが、自炊した食事を持ち込んで食事や談笑するのはOKのようです。このキャンプ場の標高は520mです。 ■ピエドラ・ネグラ・キャンプスペース（無料）(Piedra Negra) 標高1500mの少し平坦になった、ただの少し広い岩場となります。ちょうどフィッツロイ山群の北側に位置し、山群の西面も見えています。もちろん無料。ここにテントを張っているのは、ほとんどがクライマーでフィッツロイ周辺山群の壁を狙っているパーティばかりです。5張りぐらいのテントがありました。フィッツロイは通常、正面となる東側から眺めるので、写真はモルゲンロートばかりしかないのですが、ここからは裏フィッツロイの雄姿が眺められ、アーベントロートに輝くフィッツロイも狙えると思われます。今回予定して行けなかったクアドラード峠（標高1830m）からならもっと凄い景色になることでしょう。しかしこの先は氷河の上を歩かなければならないし、この時期の夕方は20時過ぎぐらいになるので、裏フィッツロイのアーベントロートを狙うのなら、ここでテントを張る必要があります。したがって、担ぎ上げは大変でしょうね。 ところで、NHKグレートサミットでフィッツロイ登頂に失敗したメンバーが転戦して登頂したギヨメ針峰(Aguja Guillaumet 2580m)というのを覚えておられる方もいると思います。フィッツロイ山群を正面（東側）から見て一番右端（北側）の山になります。初登ルートであるエーミールート(Amy-Vidailhet,5.7)で登るのが一般的で、このピエドラ・ネグラをベースキャンプにして挑戦します。フィッツロイに比べればとても小さい山ですが、強風などの自然環境が厳しいため、放送番組でご覧の通り、かなり過酷なクライミングになります。 ■ポインセノット・キャンプ場（無料）（Campamento Poincenot） フィッツロイを正面から見れる展望台（ロス・トレス湖）に最も近い（片道1.5ｈ）キャンプ場であり、このあたりのキャンプ場のなかで最も大きなキャンプ場です。林間にあり、おそらく百以上のテントが張れる場所です。エリア内であれば、もちろんどこにテントを張っても構いませんし、予約なども必要ありません（続編のパイネ国立公園では、無料キャンプ場でも予約が必要です）。エル・チャルテンの街からなら約10キロで3時間ほどかかります。キャンプ場近くには清水が流れていて飲料可能（Drinkableと書いてあります）です。沢水に弱いボクもかなり飲みましたが、まったく問題ありませんでした。トイレは一応ひとつだけありますが、汚れています。日中、少しアブがいるのでディート成分の入った虫除けスプレーを入手して持参したほうがいいです。アブは暗くなるといなくなります。このキャンプ場にはピューマが出ることもあるらしいのですが、本当かな〜という雰囲気です。キャンプ場の標高は750ｍあります。 ■アゴスティーニ・キャンプ場（無料）（Campamento De Agostini） セロ・トーレを見るための一番近い（片道10min）キャンプ場で標高650mにあります。トーレ湖（Laguna Torre）手前の森の中にあり、エル・チャルテンの街からなら約10キロで3時間ほどかかります。ポインセノット・キャンプ場ほどは大きくありませんが、テントスペースとして数十張りぐらいは可能です。はずれにトイレがひとつありましたがやはり汚れていました。このキャンプ場は轟轟と流れるフィッツロイ川（Rio FitzRoy）に面していて、岩石成分で白濁した水が採れますが、知る人ぞ知る、キャンプ場の東の端に小川があり清水が採れます（トイレ禁止の立て札があります）。夏シーズンにはここにもアブがいるので虫除けスプレーを入手して持参したほうがいいです。 ■ラグーナ・トーロ・キャンプ場（無料）（Campamento De Laguna Toro） 予定していて行けなかった唯一のキャンプ場（標高650m）です。アゴスティーニ・キャンプ場から南へアガショナス峠1354m（Paso de las Agachonas）を越えて行くつもりでした。ところがアゴスティーニ・キャンプ場のすぐ南側を流れるフィッツロイ川は、簡単には越えられないという情報を事前に得ることが出来て行くのを中止しました。この川を渡る部分にはロープが張ってあり、これにカラビナを架けてスリングなどで自分のハーネスに繋ぎ、ロープにぶら下がってロープを手繰りながら、川面の2mほど上を渡らなければならないらしいのです。現地ではこれをチロレーサとかジップラインとか呼んでいました。川に渡したロープの勾配はほとんどないと想像できるので、アッセンダーまでは要らないようです。ハーネス、カラビナ数枚とスリング数本は持ってましたが、この空中渡渉はあまりにリスクがあったので泣く泣く回避して、空いた日程はポインセノットキャンプ場で連泊することにしました。この情報は、ランチョグランデのスタッフでフォトグラファー（愛機D850）でもあるアリーライアナさんから、その空中渡渉の写真を見せてもらいながら教えてもらいました。アリー、ありがとう。 - |
写真
【4日目】国際YHでもあるランチョグランデはエル・チャルテンの街のほぼ北端にあるのですが、我々はその南隣りにあるホテル・ポインセノットに泊り、ここを出発しました。
12/17 20:01
【4日目】国際YHでもあるランチョグランデはエル・チャルテンの街のほぼ北端にあるのですが、我々はその南隣りにあるホテル・ポインセノットに泊り、ここを出発しました。
10人も乗れば満車となります。エルチャルテンのホテルをグルグル回ってピックアップしていきます。
エレクトリコ橋にて下車。街から約30分で330ARS/1人。支払いはアルゼンチンペソのみ。
エレクトリコ橋の手前がキャンプ場までの登山口になっています。ピエドラ・デル・フレイル（Piedra del Fraile）とはキャンプ場のある場所で『修道士の石』という意味。キャンプ場小屋は、レフヒオ・ロス・トロンコスRefugio Los Troncosというらしいです。
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12/17 20:53
エレクトリコ橋の手前がキャンプ場までの登山口になっています。ピエドラ・デル・フレイル（Piedra del Fraile）とはキャンプ場のある場所で『修道士の石』という意味。キャンプ場小屋は、レフヒオ・ロス・トロンコスRefugio Los Troncosというらしいです。
振り返って見るエレクトリコ橋。エレクトリコ川（リオ・エレクトリコ）に架かります。
現地にきて初めてのトレッキングだったため、はやる気持ちと不安が共存しました。
これはトパトパ(topa topa)の花。別名、レディース・スリッパ。キンチャクソウの一種。
シーピンク(Sea Pink)かも？ 下手な写真ですみません。
パタゴニア・フウロと勝手に命名。正式にはGeranium magellanicum だと・・・
エレクトリコ川の支流を渡ります。ここには悩んだ分岐がありました。
気持ちのいい登山路でした。ホリホリは自分の気持ちに任せてどんどんいきます。
セイヨウミミナグサ（cerastium arvense）のようですが、中央部分が紫色になっている？
エレクトリコ川の川沿いにでました。遠くに白い峰が輝いています。たぶんあれはチリとの国境の山々（Cordon Marconi）でしょう。
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12/17 22:58
エレクトリコ川の川沿いにでました。遠くに白い峰が輝いています。たぶんあれはチリとの国境の山々（Cordon Marconi）でしょう。
アタック装備にて、さっそくピエドラ・ネグラに向かいます（12:10）。
パタゴニアを代表する花、ノトロ（Notro）があちこちで満開です。
カラファテの花木。するどい棘があります。ホリホリはこの上に尻もちをついて、飛び上がった（笑）
ピエドラ・ネグラ・キャンプスペースに着きました（14:40）。標高にして1500mぐらいです。
フィッツロイの北面の光景です。あまり出回っていない景色です。
ちと、アップします。フィッツロイは標高3405mなのですが、それ以上に感じます。
当初の計画では、正面にあるクアドラード峠Po.del Cuadrado（1830m）まで登るつもりでしたが、氷河の上をあと2時間以上かかるので今日は無理です。
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12/18 3:12
当初の計画では、正面にあるクアドラード峠Po.del Cuadrado（1830m）まで登るつもりでしたが、氷河の上をあと2時間以上かかるので今日は無理です。
フィッツロイ背後の雲の表情が刻々と変わります。手前のキバの様な山は、AG.Guillaumet(2574m)でしょうか？
ディドルディー(diddle-dee)のおいしそうな実。ジャムにするらしいです。正式には、Empetrum rubrum。
キャンプ場のある谷（エレクトリコ川）をはさんで対面に見える山は、”30周年記念”（Co.30Aniversario）という面白い名前の山です。
12/18 4:20
キャンプ場のある谷（エレクトリコ川）をはさんで対面に見える山は、”30周年記念”（Co.30Aniversario）という面白い名前の山です。
下山中に東方向に見える赤い山。名前は調べたけどわかりません。
ディスカリア・チャカ（discaria chacaye） のピンク種？
イエローオーキッド（Yellow Orchid）というランの一種で、正式にはGavilea lutea というらしい。黄色のハクサンチドリみたいですけど、日本にも輸入されて、生け花に使われているそうですよ。あちこちでざらに咲いてます。
12/18 5:00
イエローオーキッド（Yellow Orchid）というランの一種で、正式にはGavilea lutea というらしい。黄色のハクサンチドリみたいですけど、日本にも輸入されて、生け花に使われているそうですよ。あちこちでざらに咲いてます。
ウマノアシガタもどき？ ボトン（botón de oro）の一種らしいですが、悩ましい・・・
ガレた急坂を降りて、キャンプ場に戻りました。ここは食堂小屋内です。となりの外人（ボクらが外人ですが）は海戦ゲームをやってます。
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12/18 7:39
ガレた急坂を降りて、キャンプ場に戻りました。ここは食堂小屋内です。となりの外人（ボクらが外人ですが）は海戦ゲームをやってます。
【5日目】翌朝のキャンプ場です。朝方雨が降っていたので、遅い寝起きです。
”狐の嫁入り”状態の中で出発して、エレクトリコ川を遡ります。顔に雨粒があたって痛くて思わず顔をそむけるぐらいの向かい風の中、進んでいきます。
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12/18 22:00
”狐の嫁入り”状態の中で出発して、エレクトリコ川を遡ります。顔に雨粒があたって痛くて思わず顔をそむけるぐらいの向かい風の中、進んでいきます。
エレクトリコ川の支流に直角に曲がって南下したら、またすぐにフィッツロイが拝めました。ホリホリも興奮気味です。
お昼にポローネ湖に着きました。左はフィッツロイで、右はAG.Pollone峰(2313m)のようです。
Ourisia Ruelloides という花ですが、発音すらできないのだ！
ここはエレクトリコ川から支流へ直角に曲がるポイントですが、帰りはここから追い風になります。
なんだろなぁ、この海中機雷みたいな植物は？ Acaena ovalifolia のようですが、これも発音すらできない。
17時すぎにキャンプ場に戻りました。ここは食堂小屋のキッチンです。
食糧をセーブするため、今日の定食Plato del Dia(350ars)を注文したら、スパゲッティ・ポロネーゼでした。しかし、マズイ・・・。
12/19 7:13
食糧をセーブするため、今日の定食Plato del Dia(350ars)を注文したら、スパゲッティ・ポロネーゼでした。しかし、マズイ・・・。
【6日目】翌朝6時過ぎに起きて、ゆっくり朝食をとりテント撤収して8時過ぎに出発しました。昨晩は思わず10時間も寝てしまった・・・
12/19 20:07
【6日目】翌朝6時過ぎに起きて、ゆっくり朝食をとりテント撤収して8時過ぎに出発しました。昨晩は思わず10時間も寝てしまった・・・
登山路を飾るトパトパの花は、ここが日本でないことを表しています。
予定のルートはあまりにもリスクがあったので、大回りすることにしました。
埃っぽい砂利の車道を少し戻って右に曲がり、エル・ピラールに向かいます。
安全ルートで、今宵のキャンプ場となるポインセノットに向かいます。
オステリア・エル・ピラールの横を通って登山路があります。ブランコ川ぞいのメインルートです。
ドッグ・オーキッド（dog orchid）というラン。正式名は、Codonorchis lessonii 。いくらでも咲いています。
12/20 0:01
ドッグ・オーキッド（dog orchid）というラン。正式名は、Codonorchis lessonii 。いくらでも咲いています。
このメインルートは、フィッツロイをいろんなアングルから見れるルートです。
ポインセノット・キャンプ場は林の中の気持ちのいいキャンプ場です。
現地でカランチョ（carancho）と呼ばれているハヤブサのようです。いっぱいいます。
キャンプ場の林がきれた場所からもフィッツロイを眺められます。
キャンプ場わきに流れる清流は、Drinkableとなっています。
リオ・ブランコです。ここにはアバラ屋はありますが、もはやキャンプ場はありません。
ロストレス湖堤は、フィッツロイを眺める最高の展望台です。この明るさで18時です。
フィッツロイの代表的な景色です。右から、Guillaumet（ギヨメ）、Mermoz（メルモーズ）、Fitz Roy（フィッツロイ）、Poincenot（ポインセノット）、Rafael Juarez（ラファエル・ワレズ）、Saint-Exupery（サン・テグジュペリ）、De l's（デリーズ）・・・縦走トラバースの順です。
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12/20 6:00
フィッツロイの代表的な景色です。右から、Guillaumet（ギヨメ）、Mermoz（メルモーズ）、Fitz Roy（フィッツロイ）、Poincenot（ポインセノット）、Rafael Juarez（ラファエル・ワレズ）、Saint-Exupery（サン・テグジュペリ）、De l's（デリーズ）・・・縦走トラバースの順です。
南北に細長いマドレ湖を望みながら、キャンプ場に戻ります。このあと、ホリホリ捜索騒ぎがあり、ホリホリストレスと乾燥とで、ボクは喉がやられてしまいました。
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12/20 6:02
南北に細長いマドレ湖を望みながら、キャンプ場に戻ります。このあと、ホリホリ捜索騒ぎがあり、ホリホリストレスと乾燥とで、ボクは喉がやられてしまいました。
【7日目】翌朝、フィッツロイの朝焼けを見に、3時前にキャンプ場を出発してロストレス湖堤の展望台にやってきました（4:26）。日の出まであと1時間あります。
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12/20 16:26
【7日目】翌朝、フィッツロイの朝焼けを見に、3時前にキャンプ場を出発してロストレス湖堤の展望台にやってきました（4:26）。日の出まであと1時間あります。
5:02分、東側のマドレ湖うえの空が明るくなってきました。日の出近しです。
5:37分、フィッツロイのモルゲンロートです。もう少し赤くなってほしかったのですが、この日はこの程度でした。
8時ごろになったら、普通の色のフィッツロイになりました。10時まで（なんと5時間半も）粘って、キャンプ場に戻りましたが、このあとロストレス湖にフィッツロイが写りこんだらしいのです。これでホリホリとまたひと悶着ありました（とほほ）。
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12/20 20:05
8時ごろになったら、普通の色のフィッツロイになりました。10時まで（なんと5時間半も）粘って、キャンプ場に戻りましたが、このあとロストレス湖にフィッツロイが写りこんだらしいのです。これでホリホリとまたひと悶着ありました（とほほ）。
【8日目】2泊したポインセノット・キャンプ場の雰囲気です。このあたりで最もデカいキャンプ場で、100張り以上は張れるでしょう。テントを撤収して8時に出発しました。
12/21 19:57
【8日目】2泊したポインセノット・キャンプ場の雰囲気です。このあたりで最もデカいキャンプ場で、100張り以上は張れるでしょう。テントを撤収して8時に出発しました。
ピューマが出るっていう警告板ですが、本当かなぁって感じです。対応方法はクマに遭ったときと同じで、背中を見せて逃げてはいけない！ということです。
12/21 20:18
ピューマが出るっていう警告板ですが、本当かなぁって感じです。対応方法はクマに遭ったときと同じで、背中を見せて逃げてはいけない！ということです。
今宵泊るアゴスティーニ・キャンプ場に向かう分岐からも素晴らしい景色が望めます。ちなみにこの分岐から3時間強でエルチャルテンの街にも戻れます。
12/21 20:43
今宵泊るアゴスティーニ・キャンプ場に向かう分岐からも素晴らしい景色が望めます。ちなみにこの分岐から3時間強でエルチャルテンの街にも戻れます。
黄花のゲウム（geum magellanicum）でしょうか？判りません。
南下してきた登山路が東西のルートに合流し、これを右（西）に曲がって、アゴスティーニ・キャンプ場に向かいます。
わおー！セロトーレです。 あのデビッド・ラマが挑戦した南東稜も見えています。
右のツアーオペレータ用キャンプ場というのは何でしょうね？左のアゴスティーニ・キャンプ場に向かいます。
この丘がトーレ湖の堤で展望台になってますが、とりあえず左のキャンプ場でテントを設営します。
キャンプ場の注意書きです。キャンプ場の南側にはフィッツロイ川が轟轟と音を立てて流れています。
パタゴニアヤ・マシトド（Patagonian Sierra Finch）の♂です。スズメ目アトリ科の鳥でパタゴニアでないと見れない鳥の様です。
12/22 1:14
パタゴニアヤ・マシトド（Patagonian Sierra Finch）の♂です。スズメ目アトリ科の鳥でパタゴニアでないと見れない鳥の様です。
マエストリ展望台（Mir.Maestri）という場所まで行ったのですが、そこはセロトーレではなくてグランデ氷河を観るための展望台でした。ややこしい。
12/22 3:25
マエストリ展望台（Mir.Maestri）という場所まで行ったのですが、そこはセロトーレではなくてグランデ氷河を観るための展望台でした。ややこしい。
トーレ湖堤の展望台に戻ったら、セロトーレはお隠れになって、このあと翌日もお姿を見せなくなってしまいました。それでもダイナミックな景観です。
12/22 4:12
トーレ湖堤の展望台に戻ったら、セロトーレはお隠れになって、このあと翌日もお姿を見せなくなってしまいました。それでもダイナミックな景観です。
アゴスティーニ・キャンプ場の雰囲気です。ホリホリが入ろうとしているのが我々のテントで、その向こうの赤いテントは、ブエノスアイレス在住の日本人4人家族のもの。偶然、お隣になってお話ししました。
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12/22 4:39
アゴスティーニ・キャンプ場の雰囲気です。ホリホリが入ろうとしているのが我々のテントで、その向こうの赤いテントは、ブエノスアイレス在住の日本人4人家族のもの。偶然、お隣になってお話ししました。
【9日目】朝4時に起きてセロトーレを見に行きましたが、ガスガスで何も見えず。テントで二度寝して10時に起き、フィッツロイ川を空中渡渉する部分を見にいこうとしましたが、あまりの暴風雨でおののき、そのまま下山。途中にある峠のトーレ展望台でもご覧の通りガスガスでした。
12/23 0:15
【9日目】朝4時に起きてセロトーレを見に行きましたが、ガスガスで何も見えず。テントで二度寝して10時に起き、フィッツロイ川を空中渡渉する部分を見にいこうとしましたが、あまりの暴風雨でおののき、そのまま下山。途中にある峠のトーレ展望台でもご覧の通りガスガスでした。
クィンチマレ（Quinchimalium chilense）という奇妙な花。パタゴニア固有種のようです。
トゲトゲの植物。スエグラなんちゃらって言う。訳すとなんと『義母の枕』だって！
感想
パタゴニアのウェアを着ながら、そのロゴに描かれている山が、アルゼンチンにあるフィッツ・ロイ山群をモチーフにしていることを知らない日本人は結構多い。ましてや登山をしている人がこれを知らないのは正直許せない気持ちだ（笑）。欧米のほとんどの登山者はこれを知っているので、まだまだ日本の登山文化が低いことをを物語っている。
日本の山でも、そういった知識や背景を知りながら山に登るのと、そうでないのとは、山の味わいや達成感が全く異なってくる。味気のない健康登山だけでよければそれでいいのだが、ボクは出来るだけ登る山のことを調べてから登ることにしている。そうするといろんなことが繋がってきて、ますます面白くなってくる。現地で教えてもらったり、自分で『あーそうだったんだ』と発見できたり、あとで判ったりすることもあり、これらの情報はできるだけ自分のヤマレコに登録するようにしている。そうすると山がますます楽しくなってくるのだ。
さてこのフィッツ・ロイには主として3つのクライミングルートがある。技術的には、初登ルートであり下降路でもあるフランセサ(Francesa)が最も難しくて、岩ルートのカリフォルニアルート(Cariforniana)が続き、雪のクーロワールで一気に標高を上げられるスーパークーロワール(Super Couloir)が最も易しい。カリフォルニアルートはフィッツロイの南南西を攀じる岩主体のルートで、過去に山野井さんが冬季単独登頂に唯一成功したルートだ。しかし最近のフィッツ・ロイは悪天候に支配されて、エリック・シプトンがかつて形容したとおり『嵐の大地』が戻ってきた感があり、1シーズンに1〜2パーティしか登頂できていない・・・という厳しい山なのだ。
こんなフィッツ・ロイの南北に伸びる稜線を、その縦走トラバースに成功（2014年2月）した二人の猛者がいる。トミー・コールドウェルとアレックス・オノルドの二人だ。この登攀を記録したドキュメンタリー映画『A Line Across the Sky』は、2015年秋に欧米で作成・公開されたが、結局、日本では公開されなかったようだ。しかし、その予告編（日本語字幕）があるので、是非とも観てもらいたい。ほんの7分ほどだが、痺れることを請け合う。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=438&v=EwpkAFwYakA
トミー・コールドウェルはラ・スポルティバのクライミングシューズの名前（TCプロ）にもなるほど欧米では有名だが、日本での知名度はない。日本でこのクライミングシューズを履いている人も、TCの意味を知らなかったりする・・・残念なことだ。
セロトーレに関しては、映画『クライマー パタゴニアの彼方へ』が日本でも公開されたので、ご存知の方が多いと思う。この映画は、クライミングのためなら何をやってもいいというこれまでの風潮を社会問題として取り上げたものだ。
https://www.youtube.com/watch?v=EclxGS7Pexo
最低限のボルトとナチュラルプロテクションを駆使して、その南東稜の登頂に成功した天才デビッド・ラマの功績は称賛に値する。
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つづく（��カラファテ観光と国境越えバス移動）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1839714.html
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最初に戻る（�￣�路とブエノスアイレス散策）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1707398.html
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ようやく読み終わりました...
質、量ともに濃いレコ、読むのがタイヘンってことは書くのはもっとだったでしょう。
前にも同じことを書いた気がしますが...
まずは労をねぎらい感謝です。
さて待望のフィッツ・ロイ。息をのむようなカッコよさ。
生で見たらどんなに素晴らしいことか。
パタゴニアトレッキングは長年の夢ですが、このレコでその思いが一段と募りました。
ワタシが行くときにはテント泊をするだけの体力はないかもですが、なんでもいいから見てみたいですね。
そうそうトミー・コールドウェルはまさにTCプロを購入したときに知りましたよ、てへ。
相棒との軋轢、長旅ではよくあることですね。
ワタシも何度か経験しました。
それでソロスタイルが好きなのかも。
カノスケどん、
書くのは大変じゃありませんが、読むのは大変でしょうね。ありがとうございます。ぜひ、この知識を利用していただいて、パタゴニアの景色を実際に観に行ってください。海外個人バックパッキング旅行のコツと、これがそんなには難しくないことをお知らせするのが、このレコの目的のひとつでもあります。感受性が衰えないうちに・・・
TCプロ、お使いでしたか・・・知りませんでした。くるぶしを覆うことのできるクライミングシューズとしては唯一のものですよね。
クマ
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