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Yamareco

記録ID: 1730929
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

乗鞍岳

2011年08月13日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.3km
登り
494m
下り
387m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車

感想

乗鞍岳に行ってきました。

早朝ですが、すでに駐車場は車で一杯。
シャトルバスの乗り場にも大勢の人が並んでいます。
乗り切れなかったら次便に回されると言われ慌てて列に並びます。
やっぱり東北の山と違って人が多いなぁ…。

無事に7時初のシャトルバスに乗ることができました。
車内は補助席まで全て埋まるほどの混雑でしたが、全員爆睡…。
寝ている間にあっという間に肩の小屋口バス停まで運ばれて行きます。

乗鞍に行く人の大半は、畳平までバスで行ってそこから山頂まで往復するようですが
今回は少しでも「登山らしく」するためと、行程に変化を付けるために
あえて肩の小屋口から歩き始めることとしました。

バスの中は人の熱気で暑かったのですが、一歩外に出るとひんやりとした高山の空気に包まれます。
この地点ですでに標高は2620mくらいあるそうです。涼しいわけですな。
記念写真を撮ったら出発します。

夏でも多くの雪が残る大雪渓を横手に見ながら緩い斜面を登っていきます。
雪渓上には20人以上のスキーヤーがいて、滑っては登り滑っては登りを繰り返しています。
はぁ〜、ほんとに好きじゃなきゃやれないよね〜、リフトなんて無いわけだし。
そう思っていたらなにやらポールまで持ち込んでの練習スキーの様子。
スキー好きどころか選手でしたか。

イワギキョウが咲いています。
紫色の花を見かけると「秋だな〜」と思っちゃうんですが
必ずしも紫色の花が秋だけに咲くわけではないので、これは私の勝手なイメージ。

バス停から20分、肩の小屋が見えてきました。
まだ20分しか歩いていないわけですが、なんだか疲れてきました。
いくら呼吸しても酸素が体に入って行かない感じがします。
さすが3000mに近い高地ですね。

肩の小屋に到着しました。
まだ早朝のためかあまり人は多くありませんが、休憩する人達で賑わっています。
奥の建物は東大の宇宙線観測所?だったかな。
乗鞍は車で高所まで上ってこられる貴重な場所のため、観測所がいろいろと作られているようですね。

肩の小屋で畳平からの道と合流し、乗鞍岳最高峰である剣が峰を目指します。
ちなみに、写真で見えている山の中腹くらいで標高2900mを突破します。

途中ユニークな看板が立っていました。
普通であれば、こんなに大勢の登山者がいるような時にクマの心配などしなくていいのでしょうが
乗鞍のクマは白昼堂々バスターミナルの建物の中に進入して大暴れした前科がありますからね〜。

途中、なにやら人だかりができていました。
なんだなんだと覗いてみると雷鳥がいました。
お、よく見たら雄じゃない。雄は初めて見ました。
しばらく見ていると、最初に出てきた雄だけでなく雌もいて
その周りには数羽の雛たちがよちよち歩いているではありませんか。

コポさん達は初めて見る雷鳥に大喜びですが、私は複雑な気持ち。
なにせ最初の槍ヶ岳の時に見ることができず、白馬縦走で初めて見ることができ…
という段階を踏んでいるため、初アルプスでこんなにあっさり雷鳥を見ることができたコポ夫妻に嫉妬(笑

ところで、雷鳥は「雷が鳴る時や天気が崩れる時に出る」と言われますよね?
実際さっきまで抜けるような晴天だったのに、雷鳥を見かけてからものの10分で
山頂付近は濃いガスに包まれ何も見えなくなってしまいました。
すげーな、雷鳥…。

とりあえず「蚕玉岳」という標柱があったので記念写真を撮ってみましたが…
なんにも見えませんな。当たり前ですが…。

頂上小屋に着いても晴れません。
ピンバッチを買ったり、グッズを漁ったりして時間を稼ぎましたが晴れません。

山頂の乗鞍本宮に着いても晴れません。

お菓子を食べたりしながら、しばらく待ってみても晴れません。
仕方がないので真っ白な背景で記念撮影。

これじゃ合成した写真だったとしてもわからないな〜(笑

コポ夫妻は初めての3000m峰からの眺めを期待していただけにかなりがっかりした様子。
「雷鳥見れて嬉しかったけど、出たら天気が崩れるっていうなら、もう雷鳥はいいなぁ…」
雷鳥拒否症になってしまいました(^^;

諦めて下山を開始すると、いきなりガスがふっと途切れて権現池が姿を現しました。
しかし、これはたまたまガスが薄くなっただけで、遠景はまったくダメなまま。
それどころか飛騨側からはさらに真っ黒な雲がわき上がってくるのが見えます。
こりゃだめだ。今度こそ本当に諦めて退散!

この頃から、私の体に異変が起こっていました。
頭痛がするとか吐き気がするとかではないのですが、なんとなく全身がだるくなって頭が上手く働かなくなってきたような気がしました。

傍目から見ても明らかに不調であると分かるらしく、ツートンやコポさんに心配される始末。
自分では記憶にないのですが、話しかけても明らかに生返事で無口になったのでおかしいと思ったとのこと。
うーん、これはやはり高山病の一症状ですかねぇ…。
寝不足の所をバスで一気に標高3000m近くまで運ばれたわけですから、そういう事もあるのかも。

肩の小屋まで戻り、次いで畳平への「遊歩道」へと進みます。
こんなに歩きやすく整備された道ですから実にいろんな格好の人がいます。
重装備の登山者はいないにせよ、トレッキングスタイルの人からジーパンにサンダルの人まで。
残念ながらハイヒールの女性は見かけませんでしたが(笑

青い水を湛える不消ヶ池(キエズガイケ)
不消ヶ池の湖畔には、富士見岳への分岐があります。
富士見岳経由でも、遊歩道経由でも最終的には畳平に着きますが
ここは「登山道」っぽい富士見岳方面へと向かいます。

少々ガレた道を10分も歩くと山頂に着きます。
お、ちょっと晴れてきましたかね?

ゴールの畳平も見えています。
うわ、なんか上から見ても人がうじゃうじゃいるのが分かる…。
ここはもう登山の領域ではなく「観光地」なんですね。

最後に看板の前で記念写真。
信じられないほど俗化された3000m峰ですが、登頂は登頂。
コポ夫妻、初の北アルプスの山制覇です。おめでとー☆

そうそう、バスで下界に戻ったら体調不良が一気に回復。
何事も無かったかのようです。
やっぱりアレは高山病の症状が出ていたんですかね〜。
気軽に行ける山ですが、やはり高山は高山。
舐めてかかってはいけません。

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