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Yamareco

記録ID: 1734714
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

富士山

2019年02月18日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
12:57
距離
16.5km
登り
2,498m
下り
2,482m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:13
休憩
0:34
合計
12:47
2:23
34
2:57
2:58
55
3:53
3:54
153
6:27
6:29
38
7:07
7:25
84
8:49
8:50
91
10:21
10:23
6
10:29
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38
11:07
11:10
10
11:20
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11
11:31
11:34
23
11:57
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29
12:26
12:27
42
13:09
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48
13:57
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39
14:36
14:38
30
15:08
15:08
2
15:10
ゴール地点
山屋を名乗る以上、富士山に登らない訳にはいかない。かと言って観光シーズンに登ろうなどとは思いもしない。ならばシーズンオフであるが、まぁどうせ寒い時期なんだから厳冬期に行っちゃおうかなーと。よく安易に厳冬期の富士山に入るなと言われているが、そのまんまである。ましてや、雪山に親しい北陸の人間にとっては、登山口に車横付け、ラッセル無し、日帰りという条件の良さ。もう甘々の考え満載である。現場で知り合った方から「初めての富士山が厳冬期ですかぁ」と。これは誉められてるの?変態扱い?
最低条件は気温と風。2週間、天気予報を毎日3回は見て、天候の流れを見る。良さげな日をどうかなぁと2回流し、3回目の本日。なかなかの好条件と見込んで、会社をサボって決行。前日夕4時に太郎坊洞門の駐車場入り。以外と狭い。普通車6台がせいぜい。この洞門、普通なら山の斜面に穿つ物だが、さすが富士山、溶岩流に穿かれている。
いったい何時に登山開始したら良いのか、全く分からない。早い方が良いが、早過ぎるとアイス帯に暗い時間帯で入ってしまう。結局、丁度下山された方のアドバイス頂き、予定通り3時頃に出立。気温は約―2℃、思ったより高い。前日のチェックで足下が火山らしくザレているのでチェーンスパイスを履く。樹林帯ではルートがはっきりしていたが、大石茶屋から上はルートも消えてさっぱり。何とかルートの杭の反射板とジオグラのナビを頼りに上がる。とは言え、常にジオグラを見ている訳ではないので若干ルートから外れたり直登したりで 、不安ながらの登り。明るくなってからは、とにかくテッペン目指せばイイやと。途中の幾つかの小屋を横目にひたすら直登。異様に感じはじめたのは、風が弱い。まぁ読み通りといえばながら。それとアイスが無い!どこを歩いてもザクザクとチェーンスパイスが利く。あれれ?停滞寒気の抜けた後だからガチガチだろうと思ったのだが。行く前に知り合いには蒼い氷を見に行くだけですよと言っていたが、これじゃかき氷にもなりゃしない。かなり拍子抜け。
詰めの岩場(九合目?)に掛かり、この裏に最後の急登が待っているのだろうと恐る恐る回ってみると、いきなり二本の鳥居が。はぁ?着いちゃったの?よく写真で見る急登の上に威厳と立つ鳥居は?どうやらルート(上がってきた方向)が違うらしい。
御殿場頂上はパス。残りの体力は真の頂上用にとっておく。おおーこれが写真の通りだぁと富士山の顔である浅間大社奥宮を通過し、剣ヶ峰に向かう。遠くから見ると随分な傾斜だ。ビクビクしながら上がると見た目程の傾斜ではない。かといっても、体力的にはクタクタなので、もうちょいがきつい。そして感動の登頂。いやー来ちゃった。まさかと思っていたが、初富士が厳冬期富士なんて。気温―3.5℃。どうやら今日の一番乗りらしい。風はあるが、普通の厳冬期なら数十分いたら死ぬとまでいわれているが、呑気に脇でもぐもぐタイム。実は登山中にザックの中でポンッと弾け、パンの袋が気圧で破れたのだろうと思っていたが、ホットコーヒーを入れたポットが噴出していた。
帰宅時間を考えるとのんびりとはしておれない。早々に下山開始。下の広場でお二人の登山者とお話。何度も富士登山されているベテランの方で、「今日のこんな日は、2月に百回上がっても1回あるかないかというくらいの天気。風なんて無風。普通ならこんな場所で立ち話なんて出来ないよ。今日は頂上まで行くしかないよね」。結局、この日は私含め5人がアタックし、1人が疲労で撤退したらしい。3人で記念写真。インスタでお会い出来るかな。
下りもいわゆるルートという「踏み跡」ははっきりしないので、杭と地図が頼り。まぁその方向に向かってひたすら下るだけなんだけど。途中、あんまり足が疲れたので、尻セードしようとしたが、雪が硬く制御出来ない。そのまま数メートルプチ滑落して終了。最後のストレートはきつい。北海道に日本一長いストレートの国道があるが、それより長い。絶対長い。間違いなくストレートの登山道としては日本一だ。結局、今日はチェーンスパイスで通し切った。厳冬期だというのに、グリベルセットがお荷物になろうとは。
それにしても、富士山は特殊な山だ。登山口から頂上が目の前にあり、あっさり登れてしまうように思ってしまう。ネットで話題になった外国人の事件はそんな風に思ったのだろう。一般の山なら登山口で頂上まで真っ直ぐに見える事はない。また、麓の樹林帯を抜けると一面ザレ斜面。一番長い御殿場ルート一合目からでは余程の脚力がいる。
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2019年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
夜間、中腹ではルート上の杭の反射板を頼りに進む。特に周知していない場合は道迷いに注意。事前にしっかりルートをチェックしておく。暗い時間帯にアイス領域に入らない。
その他周辺情報 お土産には富士山羊羮(画像参照)。昔からある名物羊羮。新東名の沼津SAで入手出来る。昔の物はもっと大きく、甘かった。
予約できる山小屋
御殿場口新六合目・半蔵坊
御殿場口七合四勺・わらじ館
公式登山口にある看板。前日撮影。
2019年02月19日 11:01撮影
2/19 11:01
公式登山口にある看板。前日撮影。
道路脇にある駐車場の登山口。ルートは最初のトンネル脇斜面に上がってから左手に林内に入る。前日撮影。
2019年02月19日 11:01撮影
2/19 11:01
道路脇にある駐車場の登山口。ルートは最初のトンネル脇斜面に上がってから左手に林内に入る。前日撮影。
出発時の駐車場方向。短いトンネルの割には照明が明るい。約―2℃。
2019年02月19日 11:01撮影
2/19 11:01
出発時の駐車場方向。短いトンネルの割には照明が明るい。約―2℃。
富士山市やら沼津市方向の夜景。
2019年02月19日 11:00撮影
1
2/19 11:00
富士山市やら沼津市方向の夜景。
陽が上り始める。
2019年02月19日 10:59撮影
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2/19 10:59
陽が上り始める。
日の出。
2019年02月19日 10:57撮影
7
2/19 10:57
日の出。
2019年02月19日 10:57撮影
3
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赤富士不発。
2019年02月19日 10:58撮影
1
2/19 10:58
赤富士不発。
朝一の下界。雲が寝ている。
2019年02月19日 10:56撮影
1
2/19 10:56
朝一の下界。雲が寝ている。
上部では岩に氷のオブジェがあちこち。
2019年02月19日 10:55撮影
1
2/19 10:55
上部では岩に氷のオブジェがあちこち。
九合目?の岩場。夏道ははっきりしているが面倒なので直登。
2019年02月19日 10:54撮影
2
2/19 10:54
九合目?の岩場。夏道ははっきりしているが面倒なので直登。
岩場を回ったところ、いきなり鳥居。急登をもう一登り覚悟していたので、ヘッ?って感じ。
2019年02月19日 10:54撮影
1
2/19 10:54
岩場を回ったところ、いきなり鳥居。急登をもう一登り覚悟していたので、ヘッ?って感じ。
御殿場方面の鳥居。意外と細い。飛ばされないかぁ?細いから良いのか?
2019年02月19日 10:53撮影
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2/19 10:53
御殿場方面の鳥居。意外と細い。飛ばされないかぁ?細いから良いのか?
普段は多分埋もれてると思う。
2019年02月19日 10:53撮影
2/19 10:53
普段は多分埋もれてると思う。
ごくろーさん。
2019年02月19日 10:52撮影
2/19 10:52
ごくろーさん。
お鉢。
2019年02月19日 10:51撮影
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お鉢。
さて、最後の登り。まるで富士山の上にある富士山。
2019年02月19日 10:51撮影
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さて、最後の登り。まるで富士山の上にある富士山。
こちらが富士山の顔。
2019年02月19日 10:51撮影
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こちらが富士山の顔。
トイレや冬期小屋が解放されてると良いな、せめて緊急用に。
2019年02月19日 10:50撮影
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トイレや冬期小屋が解放されてると良いな、せめて緊急用に。
富士観測所。稼働時には、この上にドームが乗っていた。
2019年02月19日 10:50撮影
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富士観測所。稼働時には、この上にドームが乗っていた。
人生初富士。この日の一番乗り。―3.5℃
2019年02月19日 10:50撮影
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人生初富士。この日の一番乗り。―3.5℃
八ヶ岳っぽい。
2019年02月19日 10:49撮影
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八ヶ岳っぽい。
日本一のもぐもぐタイム。ポットが爆発していた。
2019年02月19日 10:49撮影
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日本一のもぐもぐタイム。ポットが爆発していた。
剣ヶ峰バックに上で知り合った方と。普通なら、こんな場所でお話してる場合じゃない、死ぬ。
2019年02月19日 10:46撮影
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剣ヶ峰バックに上で知り合った方と。普通なら、こんな場所でお話してる場合じゃない、死ぬ。
延々と下る。
2019年02月19日 10:45撮影
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延々と下る。
「厳冬期に大砂走りに入るな」が 鉄則であるが、この通り風で荒れている。
2019年02月19日 10:45撮影
2/19 10:45
「厳冬期に大砂走りに入るな」が 鉄則であるが、この通り風で荒れている。
芦ノ湖。登りの際、見え方を覚えておくと下りの方向付けに役立つ。
2019年02月19日 10:44撮影
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芦ノ湖。登りの際、見え方を覚えておくと下りの方向付けに役立つ。
駿河湾。
2019年02月19日 10:47撮影
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駿河湾。
雪解けはミニチュアの白い樹海みたくなる。
2019年02月19日 10:43撮影
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2/19 10:43
雪解けはミニチュアの白い樹海みたくなる。
厳冬期なのに雪解け水。
2019年02月19日 10:42撮影
2/19 10:42
厳冬期なのに雪解け水。
死ぬ程長い下り。最後は日本一長い登山道ストレートだと思う。
2019年02月19日 10:42撮影
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2/19 10:42
死ぬ程長い下り。最後は日本一長い登山道ストレートだと思う。
最後の富士山。近そうに見えるけどなぁ。
2019年02月19日 10:39撮影
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2/19 10:39
最後の富士山。近そうに見えるけどなぁ。
お土産は富士山羊羮。
2019年02月19日 10:38撮影
1
2/19 10:38
お土産は富士山羊羮。

感想

いつもの厳冬期富士はこんなものではなかろう。ちょっと拍子抜けしたというか、ある意味残念。一方でいかに天候を読むかが重要である事が分かる。昨今の遭難をみると、天候読んでないのかと感じる事ばかりであるが、登山とは天候読むから始まるのだ。機会があれば、次回は山梨県側から。

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コメント

お疲れ様です
こんにちは
あ あれ?この山行は18日ですよね?(^o^;

先程下山し 本日19日の太郎坊洞門からの登頂は私しかいなかったと思ってたので ヤマレコ覗いたら え⁉️今日 他にいたのかな⁉️って(^o^;

にしても 人生初富士が厳冬期って…スゴすぎます
お疲れ様でした〜
2019/2/19 16:58
Re: お疲れ様です
ご注意頂きまして、有難うございます。
確かに間違ってました。修正しました。てっきりログから日程を拾うにだと思ってましたが、入力の日付なんですね。今までほぼ当日入力だったので気付きませんでした。
私もこんなに良い天候になるとは思いませんでした。無鉄砲ですが、登りきるしかないですね。
2019/2/19 20:53
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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