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Yamareco

記録ID: 1741229
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ハイキング
中国

駟馳山(しちやま) 〜鳥取砂丘の東の端〜

2019年02月26日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:24
距離
6.0km
登り
514m
下り
504m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:31
休憩
0:44
合計
3:15
10:05
38
10:43
10:43
43
駟馳山登山口(駟馳山峠側)
11:26
11:50
35
12:25
12:26
7
駟馳山登山口(中国自然歩道側)
12:33
12:52
28
13:20
天候
過去天気図(気象庁) 2019年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鳥取砂丘を東に突き当たったところにある岩戸(いわど)漁港へ車を停め、ここを発着点としました。海水浴シーズンは車の駐車が制限されたり駐車場が有料になったりするのですが、冬場は特に制限は無いようです。
コース状況/
危険箇所等
◆岩戸漁港→岩戸村内→駟馳山峠→登山口
 一般道を歩きます。岩戸村内は車が1台しか通れない道幅の狭いところもあります。旧国道9号線駟馳山峠は歩道をあるきます。峠を越えたら左側に「駟馳山登山入り口」の標柱が見えます。
◆登山口→駟馳山山頂
 登山道として整備されていてコースは明瞭です。途中に標識はありませんが、適宜ロープが張られていて、それに沿って歩けば迷わずに山頂へ行くことができます。
◆駟馳山山頂→中国自然歩道・駟馳山登山口
 尾根を伝って北方向へ進みますが特に道はなく、踏み跡も不明瞭なので間違えて支尾根に入らないようにGPSで現在位置を確認しながら進みました。
◆中国自然歩道・駟馳山登山口→岩戸漁港
 遊歩道が整備されています。ただし、道がぬかるんでいるところがあるので、そこで滑らないように注意が必要です。
その他周辺情報 海岸沿いを西へ向かうと、温水プールに隣接して温泉施設があります。
福部村砂丘温泉ふれあい会館 入浴料金は、大人560円/小学生 230円、湯船から日本海が見渡せます。
砂丘のラッキョウ畑から眺めた駟馳山です。左側の麓辺りが岩戸漁港です。
2019年02月26日 09:42撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
2
2/26 9:42
砂丘のラッキョウ畑から眺めた駟馳山です。左側の麓辺りが岩戸漁港です。
岩戸漁港の一番奥の突き当りに車を停めて、ここから反時計回りに歩き始めることにしました。
2019年02月26日 10:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:10
岩戸漁港の一番奥の突き当りに車を停めて、ここから反時計回りに歩き始めることにしました。
ここは山陰海岸ジオパークの一部で鳥取砂丘の東の端になります。トレッキングコースがいくつか設定されています。
2019年02月26日 10:15撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:15
ここは山陰海岸ジオパークの一部で鳥取砂丘の東の端になります。トレッキングコースがいくつか設定されています。
岩屋地蔵 えぐれた岩の祠に地蔵が祀られています。
2019年02月26日 10:18撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:18
岩屋地蔵 えぐれた岩の祠に地蔵が祀られています。
ラッキョウの花と砂丘の風紋、日本買いがデザインされたマンホールです。
2019年02月26日 10:20撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:20
ラッキョウの花と砂丘の風紋、日本買いがデザインされたマンホールです。
岩戸の村を抜けて東へ向かいます。歩道がないので時折走って来る車には注意。
2019年02月26日 10:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:24
岩戸の村を抜けて東へ向かいます。歩道がないので時折走って来る車には注意。
旧国道9号線に出ました。北方向へ進みます。現在はトンネルで峠を突っ切るバイパスができているので車の量はあまり多くありません。正面は立岩山方向から続く尾根の一部です。
2019年02月26日 10:29撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:29
旧国道9号線に出ました。北方向へ進みます。現在はトンネルで峠を突っ切るバイパスができているので車の量はあまり多くありません。正面は立岩山方向から続く尾根の一部です。
かつてこの峠は冬季に凍結して事故や渋滞が頻繁に起こる交通の難所でした。
2019年02月26日 10:40撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:40
かつてこの峠は冬季に凍結して事故や渋滞が頻繁に起こる交通の難所でした。
「駟馳山登山入り口」の標柱が見えました。ここから左に折れて駟馳山へ向かいます。
2019年02月26日 10:42撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:42
「駟馳山登山入り口」の標柱が見えました。ここから左に折れて駟馳山へ向かいます。
かつての峠道の石畳がありますが、この道を通ると遠回りになるので今回は眺めるだけです。
2019年02月26日 10:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:43
かつての峠道の石畳がありますが、この道を通ると遠回りになるので今回は眺めるだけです。
登山口から駟馳山方向を見上げます。
2019年02月26日 10:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:43
登山口から駟馳山方向を見上げます。
登山道は薮が切り開かれていて明瞭ですが、ぬかるんでいるところもあります。
2019年02月26日 10:47撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:47
登山道は薮が切り開かれていて明瞭ですが、ぬかるんでいるところもあります。
ぬかるみの泥に蹄(ひづめ)の跡が、イノシシかな。
2019年02月26日 10:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:48
ぬかるみの泥に蹄(ひづめ)の跡が、イノシシかな。
丸太のベンチで一休み
2019年02月26日 10:52撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:52
丸太のベンチで一休み
東方向には二上山、立岩山から続く稜線があります。去年はあの上を歩きました。
2019年02月26日 10:52撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:52
東方向には二上山、立岩山から続く稜線があります。去年はあの上を歩きました。
道はきちんと開かれていますが階段はありません。良い天気でよかった。
2019年02月26日 10:58撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 10:58
道はきちんと開かれていますが階段はありません。良い天気でよかった。
この山の石は凝灰岩ぽいですね。
2019年02月26日 11:04撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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この山の石は凝灰岩ぽいですね。
伐採された木材にビニールシートが掛けられています。
2019年02月26日 11:05撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:05
伐採された木材にビニールシートが掛けられています。
林の中の木漏れ日が気持ち良い。
2019年02月26日 11:06撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:06
林の中の木漏れ日が気持ち良い。
尾根に入りました。
2019年02月26日 11:13撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:13
尾根に入りました。
なんか標識がありますが、読めません。
2019年02月26日 11:18撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:18
なんか標識がありますが、読めません。
稜線をしばらく進みます。
2019年02月26日 11:18撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:18
稜線をしばらく進みます。
山頂の監視小屋跡が見えてきました。
2019年02月26日 11:21撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:21
山頂の監視小屋跡が見えてきました。
山頂から西側の岩戸・鳥取砂丘方面を眺めます。
2019年02月26日 11:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:22
山頂から西側の岩戸・鳥取砂丘方面を眺めます。
監視小屋跡の中から東の網代漁港方面の眺めです。
2019年02月26日 11:23撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:23
監視小屋跡の中から東の網代漁港方面の眺めです。
三等三角点「石原谷」
 緯度: 35:34:01.3886
 経度: 134:16:57.7045
 標高: 313.97
2019年02月26日 11:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:24
三等三角点「石原谷」
 緯度: 35:34:01.3886
 経度: 134:16:57.7045
 標高: 313.97
SOYJOY食べて、お茶飲んで一休み。
2019年02月26日 11:30撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:30
SOYJOY食べて、お茶飲んで一休み。
北側の尾根へ進みます。しばらくは尾根が明瞭ですが…
2019年02月26日 11:52撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 11:52
北側の尾根へ進みます。しばらくは尾根が明瞭ですが…
そのうちどこが尾根なのかよくわからなくなります。GPS(iPhone)で町境の尾根を確認しながら進みます。
2019年02月26日 12:01撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:01
そのうちどこが尾根なのかよくわからなくなります。GPS(iPhone)で町境の尾根を確認しながら進みます。
この辺りは角礫凝灰岩かな?
2019年02月26日 12:06撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:06
この辺りは角礫凝灰岩かな?
あまり展望は良くないですが、前方は日本海です。
2019年02月26日 12:15撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:15
あまり展望は良くないですが、前方は日本海です。
大きな岩が尾根を塞いでいます。
2019年02月26日 12:21撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:21
大きな岩が尾根を塞いでいます。
迂回します。
2019年02月26日 12:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:22
迂回します。
ピンクのテープに導かれて、海岸近くまで下りてきました。
2019年02月26日 12:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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ピンクのテープに導かれて、海岸近くまで下りてきました。
中国自然歩道からの分岐点です。
2019年02月26日 12:25撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:25
中国自然歩道からの分岐点です。
ここから東は崩落のため通行禁止となっています。残念、もう一年以上通行できないんですけど、整備してもらえませんかね?
2019年02月26日 12:25撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:25
ここから東は崩落のため通行禁止となっています。残念、もう一年以上通行できないんですけど、整備してもらえませんかね?
西向き、岩戸漁港方向へ進みます。
2019年02月26日 12:28撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:28
西向き、岩戸漁港方向へ進みます。
牛ヶ首分岐点です。せっかっくなので、牛ヶ首へ立ち寄ってみます。
2019年02月26日 12:29撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:29
牛ヶ首分岐点です。せっかっくなので、牛ヶ首へ立ち寄ってみます。
木段が設置されていますが、土の部分がぬかるんでいて滑りそうです。
2019年02月26日 12:32撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:32
木段が設置されていますが、土の部分がぬかるんでいて滑りそうです。
あの岬が「牛ヶ首」かな?
2019年02月26日 12:36撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:36
あの岬が「牛ヶ首」かな?
遊歩道はここまでで、一応「×行き止まり」とはなっていますが、柵の隙間からもう少し先に進めます。ロープも設置してあります。
2019年02月26日 12:38撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:38
遊歩道はここまでで、一応「×行き止まり」とはなっていますが、柵の隙間からもう少し先に進めます。ロープも設置してあります。
なかなかの絶景です。
2019年02月26日 12:41撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:41
なかなかの絶景です。
磯釣りの人がこの辺りまで来るんでしょうね。
2019年02月26日 12:41撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:41
磯釣りの人がこの辺りまで来るんでしょうね。
戻ります。ロープがあって助かります。
2019年02月26日 12:44撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:44
戻ります。ロープがあって助かります。
西側、鳥取砂丘方面の展望。
2019年02月26日 12:47撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:47
西側、鳥取砂丘方面の展望。
丸太階段を上って戻ります。あまりにもくっきりと泥に蹄の跡が付いていたので、何か獣に出会うかもと思いましたが、何にも、人にも出会いませんでした。
2019年02月26日 12:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 12:48
丸太階段を上って戻ります。あまりにもくっきりと泥に蹄の跡が付いていたので、何か獣に出会うかもと思いましたが、何にも、人にも出会いませんでした。
中国自然歩道を岩戸方面へ進みます。あと0.8kmです。
2019年02月26日 13:00撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:00
中国自然歩道を岩戸方面へ進みます。あと0.8kmです。
このあたりはスダジイを優占種とした照葉樹林帯です。…なんて解説板がありました。
2019年02月26日 13:05撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:05
このあたりはスダジイを優占種とした照葉樹林帯です。…なんて解説板がありました。
岩戸まで0.4kmとなりました。
2019年02月26日 13:06撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:06
岩戸まで0.4kmとなりました。
林に囲まれた快適な尾根道です。
2019年02月26日 13:08撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:08
林に囲まれた快適な尾根道です。
ずいぶん立派な東屋があります。
2019年02月26日 13:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:10
ずいぶん立派な東屋があります。
岩戸漁港越しに日本海と鳥取砂丘が展望できます。
2019年02月26日 13:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:10
岩戸漁港越しに日本海と鳥取砂丘が展望できます。
さすがに大山までは見えなかったな。
2019年02月26日 13:12撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:12
さすがに大山までは見えなかったな。
前の展望図と見比べてみても、イマイチよくわからないですね。
2019年02月26日 13:12撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:12
前の展望図と見比べてみても、イマイチよくわからないですね。
小屋があります。中には祭壇が祀られていました。
2019年02月26日 13:14撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:14
小屋があります。中には祭壇が祀られていました。
砂丘のラッキョウ畑の向こうの、あの一番大きいのが摩尼山(まにさん)かな。
2019年02月26日 13:17撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:17
砂丘のラッキョウ畑の向こうの、あの一番大きいのが摩尼山(まにさん)かな。
展望台があるようなので立ち寄ってみます。
2019年02月26日 13:18撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:18
展望台があるようなので立ち寄ってみます。
ここは乗り越えたりしません、命が惜しいです。
2019年02月26日 13:20撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:20
ここは乗り越えたりしません、命が惜しいです。
先ほどの牛ヶ首とは岩質が異なるようです。いろんな表情の岩が見られるのがジオパークならではですね。
2019年02月26日 13:21撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:21
先ほどの牛ヶ首とは岩質が異なるようです。いろんな表情の岩が見られるのがジオパークならではですね。
最後はこの階段を下りてきて…
2019年02月26日 13:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:24
最後はこの階段を下りてきて…
無事、車のところまで戻ってきました。
2019年02月26日 13:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2/26 13:24
無事、車のところまで戻ってきました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ジャンパー ズボン サポーティングタイツ 靴下 グローブ 帽子(防寒ニット) サブザック(15L) 行動食(飴) 予備食(シリアルバー他) 飲料(お茶500mL) iPhone(GPS+カメラ) iPad mini サブバッテリー カメラ 携帯電話 腕時計 ラジオ ヘッドライト 折畳鋸 手拭い ティシューペーパー
共同装備
ヘッドライトや折畳鋸は一応持って行きましたが使わずに済みました。

感想

 駟馳山にはいつか登ってみたいと思っていた。
 鳥取砂丘を東にまっすぐ進むと形の良い独立峰に突き当たる。それが駟馳山だ。駟馳山の南東を走る旧国道9号線駟馳山峠はそれほど急斜面でも曲がりくねっているわけでもないが、かつては冬になると道路が凍結して事故が多発する交通の難所だった。近年、その下にトンネルを掘ってバイパスが付けられ、地上の旧道は交通量がめっきり減ってしまった。けれども、福部のラッキョウ畑を散策したり、砂の美術館の辺りから砂丘へ出て海岸まで歩くと、東側にこの山が嫌でも目に入ってくる。駟馳山は鳥取砂丘の風景の一部なのだ。
 そんなずっと気になっていた山ではあるのだが、いざ踏破しようとすると躊躇してしまう点が3つほどあった。
その1、国土地理院地図には登山道が記載されていない。現岩美町と福部町(旧岩美郡と福部村)の境界の線はあるが、そこに道があるかどうか定かでない。
その2、駟馳山の西~北の日本海に面している海岸線に沿って中国自然歩道があるのだが、崩落のため通行止めになっていて長らく復旧していない。だから、折角の山陰海岸ジオパークが半分までしか楽しめない、駟馳山を一周することもできない。
その3、距離が短い。10kmぐらいあれば自分の一日の山歩きとして適当なのだが、この山は登って下りるだけなら3kmぐらいだ。ついでに足を延ばすような所も無さそうで、何かちょっと中途半端。ちなみにこの山から南東へ続く立岩山や二上山(福部アルプスと呼ぶ人もある)は以前歩いたことがあるが(「二上山・立岩山 〜日本海へ向かう稜線を歩いてみる〜」https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1505414.html )、この駟馳山方向へ下りる道がなくて苦労した記憶がある。おまけに標高が低いので夏の暑い時期に登ってもさほど涼しくもないだろうな、と思ったり。
 この日は仕事が休みがとれた。けれども夕方に用事があって一日がっつり山歩きするわけにもいかない、明日も仕事だし。そして山陰の冬には珍しく天気は良い。まさに、この日に駟馳山を歩けといわんばかりだ。ルートはヤマレコ先人の記録を参考にさせてもらった。発着は岩戸港とし、最初にウオーミングアップを兼ねて一般道を歩く、反時計回りのコースを選んだ。

 天気も良く、爽やかなハイキングができた。木が茂っているので、頂上付近でもあまり周囲を広く見渡せるとことはないが、樹の隙間から鳥取砂丘方面、岩美町方面の海岸、そして立岩山方向の峰を臨むことができた。この日は二人の登山者と出会った。一人は私の少し前を歩いていたやや年配の男性、山頂付近で挨拶を交わした。もう一人は山頂で休憩しているときに海側から上ってきた40代ぐらい(?)の男性だ。平日なのに登山者と出会うとは、実はこの山、知る人ぞ知るトレッキングコースだったのかもしれない。距離が短いのは物足りないところだが、見方を変えれば昼間、ちょっと散歩がてら登る山としては手頃なのかもしれない。あまり気負わずに楽しむのにちょうど良い山なのだった。とりあえず登山道があることもわかったし、初心者にや体力に自信のない人にもお勧めできる山だ。これから砂丘に来るたび、国道9号線を東に進むたび、この日の山行きを思い出すことだろう。

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