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Yamareco

記録ID: 1742110
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

厳冬期・乗鞍岳〜広大な雪原の先に待つ独立峰〜

2019年02月23日(土) 〜 2019年02月24日(日)
 - 拍手
mushamusha その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
26:49
距離
18.4km
登り
1,239m
下り
1,642m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:26
休憩
0:07
合計
2:33
2日目
山行
6:32
休憩
2:03
合計
8:35
4:21
98
宿泊地
5:59
6:40
8
6:48
6:50
1
6:51
6:55
3
6:58
7:12
1
7:13
7:19
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7:21
7:23
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7:53
28
8:21
8:39
11
8:50
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127
10:57
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50
12:22
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34
12:56
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2019年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
Mt.乗鞍スキー場の第三駐車場(一番手前)に駐車しました。
第三駐車場が最もリフトに近いです。
コース状況/
危険箇所等
(登山口〜肩の小屋)
踏みしめられた雪質です。
ダブルストック+12本アイゼンを推奨します。

(肩の小屋〜剣ヶ峰)
全面アイスバーン+急斜面です。
ピッケル+12本アイゼン+ヘルメットを推奨します。
アイゼンやピッケルはほとんど刺さりませんでした。
下山時がとても危なかったです。
この日のヤマレコを見ると、少なくとも2名の方が滑落されたとのことでした。
Mt.乗鞍スキー場の第三駐車場に前日車中泊します。
第三駐車場は一番手前になります。奥の駐車場までいかないように注意!
Mt.乗鞍スキー場の第三駐車場に前日車中泊します。
第三駐車場は一番手前になります。奥の駐車場までいかないように注意!
リフト1回券を2枚購入します。計800円也。
(注:リフトは登りでしか使えません。)
リフト1回券を2枚購入します。計800円也。
(注:リフトは登りでしか使えません。)
「やまぼうしリフト」の下を歩いていきます。
「やまぼうしリフト」の下を歩いていきます。
1本目のリフトは、クワッドリフトに乗ります。
1本目のリフトは、クワッドリフトに乗ります。
リフトからは乗鞍岳が見えます。
リフトからは乗鞍岳が見えます。
2本目は「かもしかリフト」に乗ります。
2本目は「かもしかリフト」に乗ります。
リフトを降り登山開始です。
写真中央の林間コースを登っていきます。
リフトを降り登山開始です。
写真中央の林間コースを登っていきます。
ゆるやかな登りが続きます。
ゆるやかな登りが続きます。
林間コースの後ろには八ヶ岳が見えます。
林間コースの後ろには八ヶ岳が見えます。
もうすぐ森林限界を抜けます。
この日は風速15mの強風で、このあたりからもろに体に風を受けるようになってきました。
もうすぐ森林限界を抜けます。
この日は風速15mの強風で、このあたりからもろに体に風を受けるようになってきました。
位ヶ原山荘に行く場合はこの分岐を右にいきます。
乗鞍岳頂上に行く場合は、直進します。
私は直進し、途中で幕営することにしました。
位ヶ原山荘に行く場合はこの分岐を右にいきます。
乗鞍岳頂上に行く場合は、直進します。
私は直進し、途中で幕営することにしました。
森林限界手前の標高2,480m付近に幕営しました。
夏山ではこの地点には幕営できません。
一方、雪山では植生を傷つけないため、どこでも幕営できるとされています。
この日は北風が強かったため、北西面に雪のブロックを積み上げてあります。
雪質が堅かったため、比較的容易にブロックを積み上げられました。
一方、さらさら雪の場合はブロックを積み上げられないので、テントの下を掘り下げる方が有効です。
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森林限界手前の標高2,480m付近に幕営しました。
夏山ではこの地点には幕営できません。
一方、雪山では植生を傷つけないため、どこでも幕営できるとされています。
この日は北風が強かったため、北西面に雪のブロックを積み上げてあります。
雪質が堅かったため、比較的容易にブロックを積み上げられました。
一方、さらさら雪の場合はブロックを積み上げられないので、テントの下を掘り下げる方が有効です。
幕営地から西を眺めると、乗鞍岳と高天ヶ原がよく見えました。
幕営地から西を眺めると、乗鞍岳と高天ヶ原がよく見えました。
幕営地から西を眺めると、乗鞍岳と高天ヶ原がよく見えました。
幕営地から西を眺めると、乗鞍岳と高天ヶ原がよく見えました。
時刻は夕刻。
東側には八ヶ岳を望むことができました。
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時刻は夕刻。
東側には八ヶ岳を望むことができました。
穂高連峰です。
夜にテントを抜け出します。
気温はマイナス10℃以下でしょうか。とても寒かったです。
向かう先は...
夜にテントを抜け出します。
気温はマイナス10℃以下でしょうか。とても寒かったです。
向かう先は...
星空撮影です。
左:高天ヶ原 右:乗鞍岳
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星空撮影です。
左:高天ヶ原 右:乗鞍岳
乗鞍高原と星空。
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乗鞍高原と星空。
未明の4時半に出発です。
山頂で日の出を見ることを目指します。
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未明の4時半に出発です。
山頂で日の出を見ることを目指します。
乗鞍岳と半月を横目に見ながらのナイトハイクです。
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乗鞍岳と半月を横目に見ながらのナイトハイクです。
乗鞍岳・肩の小屋が見えてきました。
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乗鞍岳・肩の小屋が見えてきました。
「12本アイゼン・ピッケル・ヘルメット」を装着し、朝日岳を経由して乗鞍岳頂上を目指します。全面ガリガリのアイスバーン×急斜面で、難易度が高かったです。
今季の北アルプスは季節外れの雨が降った後に寒波が到来し、アイスバーンになることが多いようです。このため、各地で滑落事故死が相次いでいます。
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「12本アイゼン・ピッケル・ヘルメット」を装着し、朝日岳を経由して乗鞍岳頂上を目指します。全面ガリガリのアイスバーン×急斜面で、難易度が高かったです。
今季の北アルプスは季節外れの雨が降った後に寒波が到来し、アイスバーンになることが多いようです。このため、各地で滑落事故死が相次いでいます。
乗鞍岳頂上に登る急斜面上でマジックアワーを迎えました。
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乗鞍岳頂上に登る急斜面上でマジックアワーを迎えました。
朝日岳の頂上に到着しました。
写真左が乗鞍岳の最高峰・剣が峰。右側が高天ヶ原です。
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朝日岳の頂上に到着しました。
写真左が乗鞍岳の最高峰・剣が峰。右側が高天ヶ原です。
朝日を待つ北アルプスです。
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朝日を待つ北アルプスです。
八ヶ岳から朝日が昇ります!
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八ヶ岳から朝日が昇ります!
御嶽山がよく見えます。
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御嶽山がよく見えます。
おはよう北アルプス。
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おはよう北アルプス。
乗鞍岳・頂上へ再出発です。
乗鞍岳・頂上へ再出発です。
絶景を見ながらの稜線ハイクです。
2019年02月24日 06:55撮影 by  X-T3, FUJIFILM
2/24 6:55
絶景を見ながらの稜線ハイクです。
乗鞍岳の最高峰・剣ヶ峰(標高3,026m)に到着しました!
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乗鞍岳の最高峰・剣ヶ峰(標高3,026m)に到着しました!
乗鞍岳の頂上(剣ヶ峰)からは御嶽山がよく見えます。
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乗鞍岳の頂上(剣ヶ峰)からは御嶽山がよく見えます。
頂上からはこの大展望
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頂上からはこの大展望
写真撮影が止まらない
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写真撮影が止まらない
水墨画のような風景
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水墨画のような風景
水墨画のような風景・その2
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水墨画のような風景・その2
えびのしっぽ
安全地帯の肩の小屋まで下山しました。
先にも書きましたが、乗鞍岳頂上(剣ヶ峰)から肩の小屋までは全面ガリガリのアイスバーンで、アイゼンやピッケルがとても刺さりにくく、これまでの雪山で1,2を争う怖さでした。仮に滑落したら下まで止まらなかったでしょう。
現にこの日のヤマレコを見ると、滑落しヘリコプターで救助された方がいたそうです。
厳冬期の乗鞍岳はピッケル入門雪山としてよく紹介されていますが、今年に限ってはこの限りではありません。今年の北アルプスは異常気象です。
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安全地帯の肩の小屋まで下山しました。
先にも書きましたが、乗鞍岳頂上(剣ヶ峰)から肩の小屋までは全面ガリガリのアイスバーンで、アイゼンやピッケルがとても刺さりにくく、これまでの雪山で1,2を争う怖さでした。仮に滑落したら下まで止まらなかったでしょう。
現にこの日のヤマレコを見ると、滑落しヘリコプターで救助された方がいたそうです。
厳冬期の乗鞍岳はピッケル入門雪山としてよく紹介されていますが、今年に限ってはこの限りではありません。今年の北アルプスは異常気象です。
広大な雪原を下山していきます。
肩の小屋〜樹林帯までは広大なため、視界不良時は道迷いが起きやすいです。
GPSがあると良いでしょう。
広大な雪原を下山していきます。
肩の小屋〜樹林帯までは広大なため、視界不良時は道迷いが起きやすいです。
GPSがあると良いでしょう。
幕営地点まで戻ってきました。テントを回収し下山します。
幕営地点まで戻ってきました。テントを回収し下山します。
スキー場まで無事に帰還しました。
最高の景色をありがとう、乗鞍岳。
スキー場まで無事に帰還しました。
最高の景色をありがとう、乗鞍岳。
Mt.乗鞍スキー場から車を走らせること約5分・湯けむり館に日帰り入浴をしにやってきました。
泉質は単純硫黄泉です。硫黄臭が好きな人にはおすすめできます。
Mt.乗鞍スキー場から車を走らせること約5分・湯けむり館に日帰り入浴をしにやってきました。
泉質は単純硫黄泉です。硫黄臭が好きな人にはおすすめできます。
湯けむり館の露天風呂からは、乗鞍岳がよく見えます。
湯けむり館の露天風呂からは、乗鞍岳がよく見えます。
メニューは豊富です。
メニューは豊富です。
湯けむり館では名物のピザも食せます。
お値段は一枚900〜1200円です。
湯けむり館では名物のピザも食せます。
お値段は一枚900〜1200円です。
下山後のお楽しみ3・酒商 中島屋にやってきました。
下山後のお楽しみ3・酒商 中島屋にやってきました。
店内には珍しい日本酒が多数取り揃えられています。
一部ワインもあります。
私は日本酒を2本入手しました。
店内には珍しい日本酒が多数取り揃えられています。
一部ワインもあります。
私は日本酒を2本入手しました。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター ネックウォーマー バラクラバ 毛帽子 ザック ザックカバー サブザック アイゼン ピッケル スコップ 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) ヘッドランプ 予備電池 GPS 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット
備考 乗鞍岳はピッケル入門の雪山であるとよく紹介されています。
しかし、この日に限っては全面ガリガリのアイスバーンであり、とても難易度が高かったです。
初心者を同行させてしまったことに反省しています。
運よく、我々は遭難は起こしませんでした。

感想

日帰りでも登れる厳冬期・乗鞍岳。
今回はあえてテントを使った一泊二日でチャレンジしてみました。
森林限界の手前に幕営し、夜は乗鞍高原と星空を堪能しました。
数度登ったことがある山でも、登り方を変えることで新たな発見や楽しみが見つかりました。
ブログにて今回の山行を紹介させていただいています。
興味のある方はぜひご覧ください。

http://mountainviewjapan.com/20190223-winter-mt-norikura/

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山滑走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
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