鍋尻山・地蔵山 〜波乱万丈の山行〜
- GPS
- 06:38
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,370m
- 下り
- 1,355m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
植林地帯から上は登山道も踏跡もないので下りは遭難の危険性が高い。 |
写真
感想
今日は自動車学校の中型限定解除の終了検定を受かってからの登山となった。
昼からの登山になるが、日が長いこともあるので鍋尻山をアケン原から登る事にした。
鍋尻山は保月からがメイン登山道になるが、道のりの問題もあるが、やはり短すぎて達成感が無さすぎることが嫌なのだ。
かといってアケン原からのルートは迷いやすく、遭難死も出たと言うほどの上級者コースなので、なかなか実行に移す事が出来なかったのだ。
しかし、今の俺には万が一の時に助けてくれるGPSがあるので、実行することにしたのだ。
車をアケン原に停め、出発するも登山口が分からない。
空家の裏手を探してみると赤テープを発見し、そこから上へと導いてくれる踏跡があったので、それがアケン原コースの登山口となる。
登りはじめからキツい登りだ。
しかも夏にはヒルがうようよ出そうな植林の落葉の急坂だ。
その植林は長くはなく、明るい石灰岩の道となり、キクザキイチゲが咲く快適な尾根に変わる。
その快適な尾根は一本の大きな杉を境に途絶え、再び植林へと入っていく。
ここからの植林地帯はさっきの尾根とは違い、かなり広い森になっており、踏跡も途中で消えてしまうようなヒルの森だ。
ただ、急坂はないので真っ直ぐ緩やかな登りで進むとやがて植林から抜け出す。
植林から抜け出すと明るいブナ混じりの急な斜面に出くわし、赤テープがあるも踏跡はない上、雪融けで踏ん張れば滑るという質の悪い急な斜面を登っていく。
尾根は見えていても踏跡のない質の悪い急斜面のせいでなかなか近づかなかったが、頑張って登りきると、鍋尻山のドームが目の前に現れた。
先に反対側を散策した後、鍋尻山に取り付く。
ここも踏跡はあってないようなものなので、適当に歩きやすい道を辿ると、この登山で最高のビューポイントにたどり着いた。
霊仙山をメインとした鈴鹿の最北部の景色だ。
山頂でご飯を食べるよりはここの方が好きだ。
山頂に登りきり、記念撮影を終えたら保月に向かう。
南方面の景色を拝められる広場を過ぎ、下ると福寿草の群生地に入り、晴れているのも手伝い素晴らしい福寿草の株数が待っていた。
福寿草の群生面積は藤原岳には劣るが、一角の面積での福寿草の数は鈴鹿一と言っても過言ではないだろう。
藤原岳みたいに沢山の人が来るわけでもない山なので、この山は隠れた名スポットだ。
福寿草に十分癒されたら20分も掛からずに保月の廃村に下山し、林道を杉へと歩く。
途中で地蔵堂というお堂があり、そこから地蔵山に登れるみたいなので寄り道する。
1時間で行って来い出来、山頂からも先ほど登ってた鍋尻山が拝められたし、ピークハントとしてきになってた山だったので満足した。
林道にもどり、杉の廃村に着いた頃には17時前と気を焦る時間に差し掛かっており、杉から向ノ倉に抜ける破線が地図に描かれていたので進んでいくも、途中で道が分からなくなり杉へと引き返す。
いよいよ焦りが隠しきれない17時を回ってしまい、最悪杉坂を林道で下りきる覚悟をしながらヘアピンを抜けようとすると、一本の比較的まともな道が上へと延びており、もうこれに全てを掛けて早歩きで上がっていく。
仮に失敗したとしても、暗闇のなか林道を歩く事くらいわけない。
上まで登りきると鉄塔にたどり着き、道もそこで途絶えてた。
だが、ここも賭けで道なき道を東に下ると峠道の踏跡が通ってた。
この踏跡は間違いなく杉からの巡視路なので、全てを賭けて桃原に下っていく。
荒れてはいるが、道自体はまともなので早足でどんどん下り、下りきる手前が倒木で塞いでたものの、なんとか桃原方面に曲がり、巡視路を抜けて人の住む集落にたどり着いたんだなと安心したのもつかの間、なんと廃村でなはいか!
こういうときは人が一人でも住んでいれば安心するのだが、だれもいないと不安だ。
しかも、この廃村を下りきるには大きなヘアピンを抜けて県道に出るのだが、アケン原とは遠い場所に下りきるため、また芹川までの破線ルートを辿ることになるが、最初のヘアピンまでの破線ルートがどこ探しても見当たらず、時間は18時を回ろうとしてたので、仕方なくヘアピンまで車道を歩き、ヘアピンから芹川までの破線ルートを見つけるも、なかなか荒れており、不安に駆られながら下りきると芹川が目の前に。
だが、県道は川向こうで辺りを見渡したら一本の橋があり、真っ暗になる前に県道に出れて肩の荷が落ちてホッとした。
安心しながら真っ暗になった外灯のない県道を2キロ半歩いていると、一台の車がスレ違い、わざわざUターンしてきて運転手の女性が心配して声掛けてくれたが、車に乗る事は拒んだが、優しい人がいるもんだなと少し嬉しかった。
なんとか駐車場に着き無事に家に帰ることが出来た。
彼女には心配掛けさせてしまった。
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