雪の舞うテーブルランド【ホワイトアウトでフルコース周遊は断念】
- GPS
- 08:06
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,068m
- 下り
- 1,073m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:07
天候 | 曇りのち雪 【気温】 駐車場:2℃ 土倉岳:0℃ 天狗の鼻:−2℃ 御池岳頂上:−2℃ L194鉄塔:2℃ 駐車場:3℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
政所→「木地師街道」の案内で君ヶ畑→御池林道で君ヶ畑登山者駐車場 |
写真
感想
先月は出遅れてしまい、テーブルランドフル周回計画を大幅短縮。
雪も消えたであろうこの時期に、もう一度山行計画を実行しよう。
天気予報は午後から雨、たぶん山中では雪になるだろうが
覚悟して出発する。
ノタノ坂から尾根に乗るとすっかり雪は消えていた。
曇り空ながら展望はまずまずだ。
予定通り2時間ちょっとでテーブルランドに上陸できたので
計画通りお花池、元池に出て御池岳から東ボタンブチに時計回りで
至るフルコースで廻れそうだ。
テーブルランドに上がるとさすがに風が冷たい。脱いだジャケットを
再び着込んでT字尾根の下降点へ向かう。
あちこちに残る雪を踏んで台地の西側を辿る。
剥き出しの青のドリーネ、雪の中から染み出すような薄氷が春近しを
思わせる東池、ボタン岩、まゆみ池、幸助の池と順に立ち寄り
天狗の鼻から西エリアへ向かう。
風池を見下ろす小尾根を上がると雪景色に逆戻りだった。
次第に窪みのような谷地形や尾根地形が入り組んでくる。
丸池から西端の小尾根に上がる頃には絶えず雪が舞い始め、
とうとうホワイトアウト状態になってしまった。
お花池と思われる場所に下るがすべて雪に覆われて、
周りの地形もはっきりしない。ここがお花池と決めつけて
引き返す事にする。
僅かな時間で足跡も不明瞭になり、歩いたコースを戻ることは無理だ、
記憶を頼りに丸池を目指すが、ますます視界が悪化し3〜4m先の
地形すら見えない中では記憶なんて実に頼りない。
GPSで確認すると丸池の一つ北側の小尾根を歩いていた。
コンパスを頼りにホワイトアウトの中を進み、何とか御池岳頂上に
立つ事が出来た。
広大な台地を実感しながらの周遊を楽しみにしてきたが最悪の
景色になってしまった。楽しみは次の機会ということで
まずは、奥の平から南峰へと現在地がわかりやすい場所を
小刻みに繋いで土倉岳下降点へ出て、土倉岳へ戻る事にする。
ボタンブチへ下るコースを見送り、奥の平を目指すが
白一色の世界は、ストックをつく距離感さえも失わせる。
コンパスに従って進みながらも奥の平への下りと、土倉岳への下りで
二度も途中から派生する尾根に踏み込んでしまった。
ホワイトアウトに翻弄されながらも土倉岳まで戻る事が出来た。
後は視界が悪くても、尾根筋を忠実に下れば大丈夫だろう。
すっかり雪景色に変わった山頂で立ったままパンと白湯で空腹を
なだめ、ノタノ坂へ下る。
【広い山上台地でホワイトアウトに遭遇してしまった。
地形が全く見えない中では、過去に歩いた記憶ほど頼りない物は
無かったが、GPSや地形図、コンパスが今回ほど心強い味方だと
感じた事は無かった。
安全な山行を続けるためには大変貴重な体験だった。】
コメント
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こんばんは。
冬と春のせめぎあいの真っ只中といった感じですね!
一時は、このまま春かと思っていましたが、なかなかどうして冬も頑張っています!
そんな御池岳ですね!
花を眺めるつもりが雪原を歩いたり、その逆もあったり!
予想通りいかないのも、山の醍醐味の一つでしょうか。
ホワイトアウトのテーブルランドで無事下山できて良かったです。
私も先週、奥美濃で息子と吹雪の中、スノボやってました!
今年は暖かく一気に春になってしまうのかと、少し寂しく思っていたので、最近の寒の戻りも良いものだと感じています。
totokさん 今晩は。
週の初めに春のテーブルランド周遊を目論んで計画したんですが
冬に逆戻り、しかもホワイトアウト。最も適さない天気になってしまい
テーブルランドの端から端まで苦労しながら戻ってきました。
雪は想定内でしたが、今しばらくすれば福寿草も顔を出すでしょう。
その時に合わせてもう一度・・・ですね。
onetotaniさん こんばんは
土曜の鈴鹿も天候の急変でえらい目でしたが日曜日の鈴鹿も大変な天気でしたね。
冬山で怖いのはホワイトアウトで方向や距離感がわからなくなることです。
こんな時はコンパスと地形図といいますが、地図読みの苦手な僕なら即遭難事故です。
テーブルランドは晴れていれば楽園のようなところですが、今回のonetotaniさんのレコで 冬の御池岳が遭難のメッカと言うわけがよくわかりました。
やはり、しっかりした地図読みとGPSを活用できる技量がいかに大事かということにつきますね。 ご無事の下山お疲れさまでした。
sugi-chanさん 今晩は。
山歩きには不向きな週末で、一足飛びに春とはなりませんね。
テーブルランドに上陸した時は、早春賦の歌詞が浮かびました。
まさに、「春は名のみ・・・」。
テーブルランドの西端に着いた頃からホワイトアウトもますます
ひどくなりましたがGPSとコンパスを携帯していたので、慌てることなく
対応できました。それでも度々尾根を外しましたが、
貴重な体験になりました。
ホワイトアウト怖いですね。
似たような地形が広がる台地は
上ってるのか下ってるのか
分からなくなりますから
現在地の確認は重要ですね。
記憶だけを頼りにせず
道具を使いこなすことが
大事ですね。
komakiさん 今晩は。
方向感覚は景色があってこその物で、白一色の世界では全く当てには
なりませんでした。
現在地が確認できるGPSが無かったら、地形図もコンパスも役に立たず
戻る事もできなかったかも知れません。
予定通りの時間でお花池まで到着できただけに残念でしたが
また機会を作って出直します。
お疲れ様でした。登っておられましたね😀。
土曜日に登る予定です。大変参考になりました。池の雪が溶けて青空が反射する光景を狙っているんですが。
鞍掛橋から鈴北を経て鈴ケ岳の福寿草。御池岳に寄って帰りにシマリスに挨拶出来たら最高😃⤴️⤴️と思っています。
yoshikun1さん 今晩は。
祝日の天気が悪そうなので強行しましたが、残念な結果に
なってしまいました。
せっかくなのでお花池の先まで行ってみましたが福寿草の
かけらも見つけられませんでした。
また情報を楽しみにしております。
こんにちはonetotaniさん
この日は下界も妙なお天気で、私のところでは午前中に雨は止みましたが、晴れたり曇ったりでした。御池岳ではホワイトアウトに遭遇されたのですね。
日本庭園近くに60年前くらいの遭難碑があったかと記憶していますが、確か4月の日付だったと思います。半世紀以上前と現在とでは気候や植生が全く違うと思いますが、もしかしたら思わぬ雪に翻弄されたのかもしれませんね。
ホワイトアウトでは地形が分かりませんし、御池岳のような広い山頂部では現在地の把握は困難だと思います。そんなときGPSはありがたいですね。でもGPSだけでは後手後手になって、それも危ないです。こんな時こそ地形図とコンパス、そして地図読みが威力を発揮しますよね。もっと習熟しなければと思いました。
teppanさん 今晩は。
遭難碑には「昭和32年4月29日」と刻まれています。
当時の御池岳の奥深さは想像もできませんが、その季節にも驚きを感じます。
今回はGPSの威力と、コンパスで定めた方向を維持して何キロも進む
むつかしさを実感しました。
過去にも地形図とコンパスに助けられた経験はありますが、
全く見通しの利かない状況でも、障害を避けながら方向を維持するスキルを
身に着けたいと感じた山行になりました。
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