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Yamareco

記録ID: 1766742
全員に公開
雪山ハイキング
日光・那須・筑波

女峰山スノトレ(行者堂in/out)

2019年03月21日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:50
距離
17.9km
登り
1,885m
下り
1,890m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
14:10
休憩
0:23
合計
14:33
5:16
5:16
26
5:42
5:42
31
6:13
6:13
23
6:36
6:36
25
7:01
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57
7:58
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19
8:17
8:24
168
11:12
11:15
121
13:16
13:18
100
14:58
15:08
90
16:38
16:39
17
16:56
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42
17:38
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25
18:03
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23
18:26
18:26
32
18:58
18:58
34
19:32
19:32
10
天候 曇り(山頂では暴風)
過去天気図(気象庁) 2019年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前夜、滝尾神社駐車場まで乗りつけ、車中泊
コース状況/
危険箇所等
【滝尾神社駐車場〜行者堂】夜明け前に歩くと、舗装路からの入山ポイントの道標がなく、わかりにくい。実際、迷いました。。。

【行者堂〜白樺金剛】夏道で、危ない箇所はないが、車道出合〜殺生禁断碑までの林道は道標やマーキング、テープがなく、わかりにくい。往路共に、夜明け前/日没後に利用したためなおのこと。

【白樺金剛〜八風】徐々に雪が増えてゆく。八風手前から稜線に出るので、往路は樹林帯の中で、アイゼンや電熱ゴーグルへ装換。復路はそれらを外す。雪は固まっておらず、アイゼンだと踏み抜き多発。

【八風〜遥拝石】トラバース道となるため、平衡感覚を保ちながら進む必要あり。

【遥拝石〜唐沢避難小屋】アイゼンだと、とにかく踏み抜き地獄(ワカンなら少しマシだったかも)。竜巻山を巻いた後、往路は左側(復路は右側)に男体山等が見える開けた場所に出て、往路は右側に(私が行った時は)トレースのある急斜面があったが、直進が正解(間違って右側の急登をトレースを頼って登ってしまい、恐る恐る急斜面を下る羽目に)。

【唐沢避難小屋→女峰山】(私が行った時は)トレースがなく、踏み抜き地獄のラッセル状態。正規ルートを示す木の看板を見失い、山頂への直登ルートへ出てしまい、激急登をピッケルとアイゼン前爪だけを頼りに、コースタイムの2倍以上かけて一歩一歩着実に登った。10分で10m位しか進まないペース。山頂直下は急すぎて、ハイマツや岩(浮石要注意)につかまらないと進めない。急斜面過ぎて戻るに戻れず、進退窮まる。これまでの雪山挑戦の中で、最も怖かった。生きて戻れて本当によかった。

【女峰山→唐沢避難小屋】山頂直下は暴風で視界が悪く、正規ルートのマーキングなどは何も見つけられず。タブレットのGPS(ヤマレコMAP)やEPSONウォッチに取り込んだ平面トレースを頼りにしたルートファインディングで乗り切る。雪側(斜面側)を向いて、ピッケル片手に、アイゼン前爪を蹴りこむキックステップで、一歩一歩相当な時間をかけ、死ぬ思いでゆっくり下る。樹林に入ると、木に看板が時折あるが、間隔が遠く、もちろんトレースは皆無で、正しいルートは不明。GPSを頼りに、同じやり方で下っていく。男体山や前女峰が見える急斜面に出ると、往路に使った直登が左に見え、現在地がわかるので、着実に下る。唐沢避難小屋〜女峰山間は、往復でコースタイムの2倍以上かかりました。
その他周辺情報 ほの香(日光市所野1550-38:0288-53-0500)
無人のため、券売機で600円の入浴券を買い、入湯
駐車場から、この行者堂までで、既に道迷い。。。(滝尾神社側に行ってしまった)
2019年03月21日 05:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 5:16
駐車場から、この行者堂までで、既に道迷い。。。(滝尾神社側に行ってしまった)
殺生禁断碑。明るくても、石面になんて書いてあるのか、読めません。
2019年03月21日 05:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 5:42
殺生禁断碑。明るくても、石面になんて書いてあるのか、読めません。
稚児ヶ墓までは歩きやすい緩斜面!
2019年03月21日 05:54撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 5:54
稚児ヶ墓までは歩きやすい緩斜面!
稚児ヶ墓(チゴガバカ)。撮影のみで即通過。
2019年03月21日 06:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 6:13
稚児ヶ墓(チゴガバカ)。撮影のみで即通過。
水場入口付近で、本日初めての男体山!視界不良。
2019年03月21日 06:36撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 6:36
水場入口付近で、本日初めての男体山!視界不良。
白樺金剛を境に、夏道→冬道へ変化します。
2019年03月21日 07:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 7:01
白樺金剛を境に、夏道→冬道へ変化します。
白樺金剛から少し登った樹林帯で、厳冬期装備(アイゼン、電熱ゴーグル、インサレーションウェア)に装換。
(※ピッケルは竜巻山を過ぎた辺りで)
2019年03月21日 07:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 7:47
白樺金剛から少し登った樹林帯で、厳冬期装備(アイゼン、電熱ゴーグル、インサレーションウェア)に装換。
(※ピッケルは竜巻山を過ぎた辺りで)
八風の少し手前から稜線に出て、風をもろに受けるようになります。視界があれば、モチベーションも上がるのですが・・・。
2019年03月21日 07:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 7:58
八風の少し手前から稜線に出て、風をもろに受けるようになります。視界があれば、モチベーションも上がるのですが・・・。
遥拝石に到着。ここまではコースタイムより早かった。
(※遥拝石⇔女峰山間でコースタイムの2倍を要した・・・)
2019年03月21日 08:17撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 8:17
遥拝石に到着。ここまではコースタイムより早かった。
(※遥拝石⇔女峰山間でコースタイムの2倍を要した・・・)
赤薙山は往路共に青空の下にありました!うらやましい!
2019年03月21日 08:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 8:16
赤薙山は往路共に青空の下にありました!うらやましい!
実は女峰山はまだ見えず、あのピークは前女峰。直下は、かの有名な雲竜渓谷(氷瀑)。
2019年03月21日 08:21撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 8:21
実は女峰山はまだ見えず、あのピークは前女峰。直下は、かの有名な雲竜渓谷(氷瀑)。
雲竜氷瀑の1つ!
2019年03月21日 08:22撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3/21 8:22
雲竜氷瀑の1つ!
遥拝石から少し登っていくと、前女峰の裏側に、本日初めて女峰山が見えた!
2019年03月21日 08:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 8:41
遥拝石から少し登っていくと、前女峰の裏側に、本日初めて女峰山が見えた!
男体山は頻繁に見えるものの、天候はイマイチ・・・。
2019年03月21日 08:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 8:48
男体山は頻繁に見えるものの、天候はイマイチ・・・。
コース上、唯一の鎖場。アイゼンが石にかみ合うよう、慎重に通過。
2019年03月21日 08:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 8:52
コース上、唯一の鎖場。アイゼンが石にかみ合うよう、慎重に通過。
竜巻山を巻く道で、日光連山ファミリー(左より男体山、大真名子山、小真名子山)が見えるが、やはり天候がイマイチ・・・。
2019年03月21日 09:53撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 9:53
竜巻山を巻く道で、日光連山ファミリー(左より男体山、大真名子山、小真名子山)が見えるが、やはり天候がイマイチ・・・。
唐沢避難小屋の少し手前で、右側に急登現る!ここでピッケルへ装換。トレースがあったので登ったが、実はコース誤り。急斜面につき、下りるの、怖かったです。
2019年03月21日 10:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 10:27
唐沢避難小屋の少し手前で、右側に急登現る!ここでピッケルへ装換。トレースがあったので登ったが、実はコース誤り。急斜面につき、下りるの、怖かったです。
唐沢避難小屋の手前にて、男体山方面を望む。
2019年03月21日 10:55撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 10:55
唐沢避難小屋の手前にて、男体山方面を望む。
唐沢避難小屋へ到着。まだ昼前だが、日帰り下山するため、先を急ぐ。
2019年03月21日 11:12撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 11:12
唐沢避難小屋へ到着。まだ昼前だが、日帰り下山するため、先を急ぐ。
小屋以降はトレースなし。踏み抜き地獄のラッセル。木に吊り下がった目印看板もいつしか見失い、山頂へ直登する斜面に到達。激急登です。
2019年03月21日 11:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 11:41
小屋以降はトレースなし。踏み抜き地獄のラッセル。木に吊り下がった目印看板もいつしか見失い、山頂へ直登する斜面に到達。激急登です。
ピッケル&アイゼン前爪を頼りに、一歩一歩、相当な時間をかけて登り詰めていく。
2019年03月21日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 11:45
ピッケル&アイゼン前爪を頼りに、一歩一歩、相当な時間をかけて登り詰めていく。
振り返ると前女峰!この時点なら、傾斜的に引き返せたかもしれない、とは後日談。
ここより先は、左手はハイマツや岩につかまり、右手はピッケルを駆使してよじ登る感じとなり、急すぎて戻ることもできなくなりました。雪山での判断ミスは生命に直結すると猛反省。
2019年03月21日 11:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
3/21 11:58
振り返ると前女峰!この時点なら、傾斜的に引き返せたかもしれない、とは後日談。
ここより先は、左手はハイマツや岩につかまり、右手はピッケルを駆使してよじ登る感じとなり、急すぎて戻ることもできなくなりました。雪山での判断ミスは生命に直結すると猛反省。
急斜面をよじ登り、ついに登頂。暴風吹きすさび、眺望ほぼゼロの地獄状態。放心状態。
2019年03月21日 13:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
3/21 13:18
急斜面をよじ登り、ついに登頂。暴風吹きすさび、眺望ほぼゼロの地獄状態。放心状態。
山頂から下を覗き込む・・・。あまり見えないが、急なことだけはわかる。
2019年03月21日 13:19撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 13:19
山頂から下を覗き込む・・・。あまり見えないが、急なことだけはわかる。
タブレット(GPS)で、ルートファインディングしつつ、雪側(斜面側)を向き、ピッケル&アイゼン前爪だけを頼りに、一歩一歩着実に下り、ついに正規ルートの看板を発見!
2019年03月21日 13:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 13:51
タブレット(GPS)で、ルートファインディングしつつ、雪側(斜面側)を向き、ピッケル&アイゼン前爪だけを頼りに、一歩一歩着実に下り、ついに正規ルートの看板を発見!
樹林帯を抜け、右手に男体山が!この急勾配、とても前を向いて下りれません。雪側(斜面側)を向いての後ろ歩きが続きます。
2019年03月21日 14:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 14:18
樹林帯を抜け、右手に男体山が!この急勾配、とても前を向いて下りれません。雪側(斜面側)を向いての後ろ歩きが続きます。
左手側は、いずれも巻いた前女峰(左)と竜巻山(右)が!
2019年03月21日 14:30撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 14:30
左手側は、いずれも巻いた前女峰(左)と竜巻山(右)が!
死ぬ思いで、唐沢避難小屋へ到着!ここで一泊するか真剣に検討しましたが、日暮れ前に、夏道に戻る「白樺金剛」まで達せられることを確信し、予定通り、日帰り下山することに!
2019年03月21日 15:08撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 15:08
死ぬ思いで、唐沢避難小屋へ到着!ここで一泊するか真剣に検討しましたが、日暮れ前に、夏道に戻る「白樺金剛」まで達せられることを確信し、予定通り、日帰り下山することに!
往路、誤って登った急登!青空の下に見上げると、いい景色!
2019年03月21日 15:17撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 15:17
往路、誤って登った急登!青空の下に見上げると、いい景色!
ついに、青空の下に日光連山ファミリー(左より男体山、大真名子山、小真名子山)が見えた!
2019年03月21日 15:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 15:18
ついに、青空の下に日光連山ファミリー(左より男体山、大真名子山、小真名子山)が見えた!
日光連山ファミリー(左より男体山、大真名子山、小真名子山、太郎山)が1名増えた!
2019年03月21日 15:39撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 15:39
日光連山ファミリー(左より男体山、大真名子山、小真名子山、太郎山)が1名増えた!
八風〜山頂間は、とにかく踏み抜き地獄。復路は己のトレースを辿るも、随所での踏み抜きは避けられず、体力をかなり消耗。
2019年03月21日 15:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 15:51
八風〜山頂間は、とにかく踏み抜き地獄。復路は己のトレースを辿るも、随所での踏み抜きは避けられず、体力をかなり消耗。
赤薙山は、やはり晴れてる!
2019年03月21日 16:10撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 16:10
赤薙山は、やはり晴れてる!
遥拝石の少し上部で、女峰山(左最奥部)は見納め!
2019年03月21日 16:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 16:27
遥拝石の少し上部で、女峰山(左最奥部)は見納め!
八風にて、男体山も見納め!
2019年03月21日 16:56撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 16:56
八風にて、男体山も見納め!
八風にて振り返ると、中央奥は前女峰!
2019年03月21日 16:56撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 16:56
八風にて振り返ると、中央奥は前女峰!
夏道に切り替わる「白樺金剛」まで、予定通り明るいうちに下りてこられた!
2019年03月21日 17:38撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 17:38
夏道に切り替わる「白樺金剛」まで、予定通り明るいうちに下りてこられた!
徐々に日暮れが近づく・・・。
2019年03月21日 17:59撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 17:59
徐々に日暮れが近づく・・・。
日光の街並みにもイルミネーションが灯り始める。
2019年03月21日 18:05撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3/21 18:05
日光の街並みにもイルミネーションが灯り始める。
18:15、日暮れです。
2019年03月21日 18:15撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3/21 18:15
18:15、日暮れです。
真っ暗闇の稚児ヶ墓。怖い・・・。
2019年03月21日 18:26撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 18:26
真っ暗闇の稚児ヶ墓。怖い・・・。
往復共に真っ暗な中での通過となった殺生禁断碑。怖い・・・。
2019年03月21日 18:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 18:58
往復共に真っ暗な中での通過となった殺生禁断碑。怖い・・・。
19:30過ぎ、行者堂に到達。怖い・・・。
本当は16:00頃に下山予定でしたが、山頂直下の登り下りに、全集中力と生命力を駆使した結果です。
2019年03月21日 19:32撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 19:32
19:30過ぎ、行者堂に到達。怖い・・・。
本当は16:00頃に下山予定でしたが、山頂直下の登り下りに、全集中力と生命力を駆使した結果です。
最寄の日帰り温泉を探し、「ほの香」へ。
2019年03月21日 21:25撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3/21 21:25
最寄の日帰り温泉を探し、「ほの香」へ。
14時間に及ぶ山行の疲れを癒すべく、あちこちマッサージしました。
2019年03月21日 20:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3/21 20:49
14時間に及ぶ山行の疲れを癒すべく、あちこちマッサージしました。

感想

冬季の女峰山に日帰りで登頂!

と誇らしげに言いたい所だが、反省だらけの山行となりました。

【反省1】前夜時点で、日中帯はほぼ曇り、夕方から晴れ、風は終日強い(10m超/秒)予報で、実際にその通りの天候となりました。雪山で、かつ10時間近く要するロングコースでは、基本が晴天予報でない限り、入山を控えるべきと反省。

【反省2】ワカンを持参するか迷いましたが、ロングコースとなるため、重量を重視し、ワカンは車中に残しました。もしワカンを持って行き、適宜装換してれば、踏み抜き地獄が大分緩和されたかもしれません。

【反省3】石に腰掛け、軽食休憩の際、手袋を斜面に落としてしまい、取りに下りる際に転倒して、2m程滑落し、脇腹を木の幹に強打。注意力散漫でした。
(翌日に整形外科でレントゲン撮ってもらい、骨には異常ないことを確認)

【反省4】唐沢避難小屋以降はトレースがなく、踏み抜き・ラッセル地獄の中を黙々と進み、正規ルートからはずれ、冬季限定とも言える山頂への直登ルートへ。めちゃくちゃな急勾配で、登り始めてからも、何度か「引き返そうか・・・」と悩むも、時刻は正午過ぎで、「まだ明るいし、ゆっくり登れば大丈夫」と思い、登るうちに、急傾斜過ぎて、もはや下りれない(戻れない)状況に。一度滑落しかけたものの、アイゼンがハイマツに絡んで事なきを得ました。雪山での判断ミス・遅れは、生死に直結することを体感しました。→この経験は2日後の安達太良山スノーハイクで活きることに!

元々、コースタイム×0.9で計画し、5時入山、16時下山の予定でした。遥拝石までは計画通りの時間で達しましたが、遥拝石⇔女峰山間の実績は、コースタイム×2.0もかかり、結果、5時入山、19時半下山という過酷なソロハイクとなりました。ちなみに、入山〜下山までの間、シカに出会っただけで、人間とは誰とも出会いませんでした。

普段は、たくさん写真を撮りながら登下山するのですが、今回は山頂直下で生命の危機に瀕しながら、必死で登り下りしたので、あまり写真が残っていませんでした。これまで、名だたる雪山には20以上登っていますが、暴風吹き荒れる霞沢岳(北アルプス)を遥かに凌駕し、女峰山は間違いなくこれまでの雪山での苦戦度No.1になりました。

とにかく、苦しい登山でした。復路は夏道に戻った白樺金剛以降も、疲労が頂点に達し、全くスピードが出ず(コースタイム×1.2位)、真っ暗闇の中、ヘッドライトだけを頼りに黙々と進みました。ウォーキングデッド、って気分。
(※それでも、翌日は茨城県の八溝山等を15kmほどトレランしたんですが!)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1764833.html

冬季の女峰山は、晴れた日に、トレースがあり、雪が引き締まっていれば、それほど難易度は高くないと思いますが、今日のように雲って、強風が吹きすさび、トレースがない日は、己の実力で本当に登頂できるか否か、早めに決断し、撤退するなら、早いほうがよいです。

このレポが、冬季の女峰山を目指す方にとって、良くも悪くも「他山の石」となることを願って止みません。

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