記録ID: 1772828
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ハイキング
比良山系
イクワタ峠(ヒジキ滝経由)・シシ谷遭難追悼登山
2019年03月27日(水) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 10:09
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,053m
- 下り
- 1,050m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 9:34
距離 13.1km
登り 1,053m
下り 1,053m
12:40
13:13
55分
崩落追悼場所
17:22
ゴール地点
本日は、難コースのコメカイ道を、安全に通過する為に、重装備で登っています。通過時間は、延びています。
天候 | 晴(春かすみ) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
先ず、コメカイ道(ヒジキ滝経由)は、現在、コメカイ道出合の入口に遭難防止対策協議会の「この先、登山道崩落につき通行できません。」の表示がしてあります。実際、ハイキング気分で入れば、滑落の危険が、非常に高い状態です。小生は、今回、ヘルメット・ハーネス・ザイル・スリング・カラビナ・下降器・アセンダー・チェーンスパイク等に加えて、唐鍬・山仕事用手鋸・腰鉈等、滑落防止の為の装備や、登山道を自力で通行可能状態に出来る道具を携行し、重装備で入っています。もともと、僅かしかないステップは、冬季の間に、落ち葉・崩れて来た土石で埋まっています。唐鍬で、ステップを切って、一歩一歩進まないと、滑り落ちます。雪山の急斜面でのトラバースと同様の感覚が求められます。 シシ谷源流部から、昨年5/17に、シシ谷第2ゴルジュで、御遺体で発見された御夫妻が、入られたと推測している谷筋に入り、旧作業道に出ました。この谷筋には、踏み跡はありません。上がって来た、この旧作業道は、P-746西の崩落箇所までは、普通に歩けます。 崩落箇所で折り返し、緩斜面を登って、P-746から、地蔵峠-イクワタ峠-朽木栃生間は、普通に歩けます。 |
写真
コメカイ道出合から、最初の鞍部の標識です。鹿の角磨きで、かなり壊されています。
追記!!「注」鹿の角磨きの為、180度回転して、逆方向を指しています。レスキュー比良のブログにも、武奈ヶ岳の南のワサビ峠近辺の標識が、間違った方向をさしていると、記述されていました。
追記!!「注」鹿の角磨きの為、180度回転して、逆方向を指しています。レスキュー比良のブログにも、武奈ヶ岳の南のワサビ峠近辺の標識が、間違った方向をさしていると、記述されていました。
トラロープと唐鍬を使って、ヒジキ滝へ向かって降りて行きます。このトラロープは、2017/12/03に、滋賀山友会の方々が、張り直して下さったものです。これが無いと、自分のザイルで、確保しながら降りる事に、なったと思います。有難う御座います。感謝です。
ヒジキ滝です。雪解け水で、水量は多目です。滝壺周辺には、未だ、残雪がたっぷりとあります。上方より、陽射しが入り、良い姿に撮れています。今日の追悼登山を励まされている様です。感謝です。
遭難された御夫妻が入られたと、推測している谷に入ります。此処から、120m位上流側に、シシ谷を上ると、地蔵峠に通じる谷筋があります。何故、間違って、この谷に入られたのか、返す返すも、本当に残念です。
来月で、一周忌になります。崩落箇所に、石を積んで、御供えをし、線香に火を点じて、ご冥福をお祈り致しました。参列者は、小生のみですが、ヘルメットを代わりに置いています。比良山系で亡くなる方が、これ以上出ない様に、祈ります。
追悼を終え、この旧作業道を引き返し、シシ谷源流部から上がって来た所を過ぎ、行き止まり迄、進みました。御夫妻は、一旦、この行き止まりに来られたのでは?と考えています。旧作業道に上がり、コンパスを使って、地蔵峠方向の東に進むと、この行き止まりになります。此処で、反対方向を選択されたのでしょうか?
装備
個人装備 |
ヘルメット
簡易ハーネス
ザイル30m・10m
スリング
カラビナ
下降器
アセンダー
チェーンスパイク
雨具
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
レジャーシート
ヘッドランプ
予備電池
地図(地形図)
コンパス
GPS2台
筆記用具
携帯
予備バッテリー
時計
タオル
ファーストエイドキット
ゴム付き軍手
冬用手袋
携帯用鋸
携帯用鉈
ナイフ
唐鍬
山仕事用手鋸
|
---|
感想
今回は、昨年5月17日に、シシ谷第二ゴルジュにて、御遺体で発見された、大阪の御夫妻の一周忌が近くなりましたので、雪解けを待ち、追悼の為に山行きを行いました。
昨年5月10日に、蛇谷ヶ峰から、イクワタ峠を経て、朽木栃生に下りました。朽木栃生から登られたと考えられる大阪の御夫妻が、遭難されたらしいと云う事は、地元の方から、伺っていましたので、その事を考えながら、歩いていました。大規模な捜索が行われても、発見されないと云う事は、通常の登山ルートを、大きく外れた所、しかも、簡単に捜索隊が入れない場所となれば、地蔵峠の西方にある、シシ谷周辺の深い谷底辺りの可能性が高いと、考えながら、イクワタ峠へ向かい、朽木栃生に下りました。
それ以来、この遭難事故は、小生の心の底に、消える事無く重く残っています。おそらく、健康の為、ご夫婦で、或いは、山仲間と楽しく山登りを楽しまれていた筈なのに、何故、この様な事になられたのか?できる範囲で、原因を解明したいと、微力ながら、考察、調査を続けていました。
一年を期に、追悼の山登りを行いたいと考えていました。今回、好天気にも、恵まれ、滑落されたと推測している場所で、焼香が出来、御祈りが出来ました。最後に、亡くなられた御夫妻の、ご冥福を心よりお祈り致します。
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