雨飾山…登りは天国で下りは修行
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,330m
- 下り
- 1,326m
コースタイム
天候 | 快晴のちホワイトアウト 弱風 −3℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は1.5m以上で滑走に問題なし。ただし、林道は除雪が進んでいます。 (林道を通らないルートもあるらしい) 荒菅沢はボトムまで雪で埋まっていて滑走可能。ただし、沢の上部では2日前に降った雪の状態が不安定でした。 |
その他周辺情報 | 山田旅館で日帰り温泉の予定でしたが、営業しているかわからなかったので(営業してました)道の駅おたりへ。夕食(960円)を食べ、レシートを提示すると温泉半額(330円)になりました。(半額は夕食500円以上) |
写真
感想
前日、那須から8時間運転した疲れからか朝寝坊。6時出発の予定が1時間40分も遅くなってしまいました。これがまずピンチの引き金。
また、林道をショートカットするつもりが、GPSの小さい画面だけを見ていたために、逆に遠回りすることになったこともピンチの後押し。
さらに、今日の雪なら雪崩の心配は少ないと判断しながら、当初予定した荒菅沢を詰めず、ガイド本通りに登ったこともピンチを招く結果となってしまいました。雪崩の危険がないときは、大海川から荒菅沢を登った方が1時間ほど時短できる思います。
夕方から天気が崩れることは分かっていたので、なるべく早めの行動とは思っていたのですが、日中もず〜と快晴だったため、どこかに油断があったのだと思います。
案の定、山頂手前までクリアだった視界も、あっというまにホワイトアウト。足元しか見えない状態になってしまいました。
こんなとき、無理は禁物。山頂付近は雪庇だらけで、下手に滑走して雪庇に乗ろうものなら雪崩に巻き込まれながら奈落の底へ。それ以外にもハザードはたくさんあるので、視界のある時につけたトレースを辿るしかありません。もちろんGPSは持っていますが、やはり安全地帯を歩いた自分のトレースが安心です。
通常なら、スキーを担いでアイゼン歩行で降りるのがベストですが、それでは山頂滑降にならない。シールをはがしてスキーで降りることにしました。もちろん、ホワイトアウト状態でハザードがあちこちにあるので連続ターンは不可能。横滑りとワンターンを駆使して視界のあるところまで降りてきました。それでも、視界のないガリガリの急斜面で、平衡感覚を保ちながら下るのは大変でした。本音は山頂から豪快に滑走したかったですが、視界のない中でスキーを履いたまま下りれたことが、自分のスキルアップにつながりました。
当初は山頂から荒菅沢にドロップする予定でしたが、山頂付近はどこも雪庇が発達していてドロップは無理。登りながら雪の状態を見て、笹平から荒菅沢左股に滑走することにしていましたが、ホワイトアウトでそれも無理。尾根上のトレースを辿って荒菅沢の中腹まで降りたところで視界が開け、ようやく滑走モード。
中腹からの斜度は緩いですが、沢のボトムまで快適に滑走することができました。
ただ、本流の大海川の斜度が緩いため板が走らず。歩く・漕ぐ・登り返すの繰り返しで、かなり時間がかかりました。
雨飾山は花の百名山として知られていますが、豪雪地帯に位置するためスキー滑降の山としても素晴らしい山だと思います。もちろん、雪庇や雪崩、滑落、ホワイトアウトなどの危険はたくさんありますが、北アルプスにも引けを取らない魅力的な山だと感じました。
山頂から豪快に滑走することはできませんでしたが、今年の大きな目標であった雨飾山からの滑降を達成することができて自分としては満足です。
akitakayaさん、初コメです。
雨飾山、まだまだ雪がたっぷりですね。
昨年の7月中旬、荒菅沢に沢山の雪渓。
うなづけますね(^。^)
然し夏道とはまるで違う景色。素晴らしい。
山頂からの視界不良の滑降、私には不可能です( ̄▽ ̄)
若い頃に、ニセコアンヌプリのてっぺん直下からほぼホワイトアウトの中滑降。
何度もバランスを崩して転倒❗
まぁ、スキー場のリフトトップから数時間のスキーブーツでの登山。
リフトの音も聞こえて不安は無し。
けれども立ってるのがやっと( ̄▽ ̄)
ホワイトアウトの斜面は恐ろしやですね。
teheさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
かなり不安を持ちながらチャレンジしましたが、なんとか無事に山頂滑降が出来て
ホッとしています。
小谷周辺は日本有数の豪雪地帯なので、山の積雪量は半端ないですよね〜。
夏の写真と比較すると、荒菅沢は雪崩れたり吹きだまったりして、深い所では約20m
ほど積雪しているのではないかと推測します。
雪山のホワイトアウトは何度も経験がありますが、ほんと恐ろしいです。地元の那須では
、慣れているから大丈夫だろうと地図を見ないまま戻ろうとしたら、同じところに戻る
リングワンデリングをやってしまい、ゾッとしました。
そして、スキーだと平衡感覚がおかしくなりバランスを保つのは大変ですよね〜。ニセコも
真っ白でしょうから、上下さえも分からなくなったのではないでしょうか。
teheさんは栃木県在住なのですね! もし、那須に登ることがあり、自分だとお気づきになったら、ぜひお声かけください。自分はボランティアで登山道の整備をやっていて、
救助隊などの腕章も着けていますので、お分かりになるかもしれません。
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