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Yamareco

記録ID: 1783338
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

始動開始の山行が・・・みんなで(お)釈迦ケ岳&黒(苦労)岳

2019年04月06日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:38
距離
11.8km
上り
903m
下り
915m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:18
休憩
1:15
合計
6:33
10:30
10:31
40
11:11
11:34
31
12:05
12:07
23
12:30
12:31
24
12:55
12:58
71
14:09
14:51
20
15:11
15:12
60
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
すずらん群生地の駐車場
コース状況/
危険箇所等
どんべい峠から黒岳山頂直下は少し雪が残っていました。黒岳からすずらん峠経由ですずらん群生地に下山する道は途中、少しの距離ですが、細い道に雪が残って通過に注意が必要です。
スズラン群生地の上の駐車場からスタート
2019年04月06日 09:41撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 9:41
スズラン群生地の上の駐車場からスタート
林道を渡ったところに釈迦ケ岳登山口。
2019年04月06日 09:44撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 9:44
林道を渡ったところに釈迦ケ岳登山口。
最初はこんな道で稜線をめざします。
2019年04月06日 09:44撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 9:44
最初はこんな道で稜線をめざします。
もうすぐ稜線。
2019年04月06日 10:04撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 10:04
もうすぐ稜線。
稜線に到着。左が釈迦ケ岳、右は黒岳方面。
2019年04月06日 10:06撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 10:06
稜線に到着。左が釈迦ケ岳、右は黒岳方面。
尾根道を進みます。
2019年04月06日 10:22撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 10:22
尾根道を進みます。
まずは府駒山。さらに尾根道を進みます。
2019年04月06日 10:28撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 10:28
まずは府駒山。さらに尾根道を進みます。
まだ遠い釈迦ケ岳
2019年04月06日 10:29撮影 by  Canon IXY 190, Canon
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4/6 10:29
まだ遠い釈迦ケ岳
稜線、続きます。
2019年04月06日 10:38撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 10:38
稜線、続きます。
だんだん近づいてきました、釈迦ケ岳。
2019年04月06日 10:39撮影 by  Canon IXY 190, Canon
1
4/6 10:39
だんだん近づいてきました、釈迦ケ岳。
甲府盆地方面。
2019年04月06日 10:43撮影 by  Canon IXY 190, Canon
1
4/6 10:43
甲府盆地方面。
山頂間近、岩稜&ロープ ちょっぴり スリルとサスペンス!
2019年04月06日 10:58撮影 by  SO-01J, Sony
4/6 10:58
山頂間近、岩稜&ロープ ちょっぴり スリルとサスペンス!
釈迦ケ岳に到着。霞んでますが大きい富士山。
2019年04月06日 11:06撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 11:06
釈迦ケ岳に到着。霞んでますが大きい富士山。
山梨百名山 釈迦ケ岳 1641m。
2019年04月06日 11:06撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 11:06
山梨百名山 釈迦ケ岳 1641m。
霞み気味の八ヶ岳方面
2019年04月06日 11:09撮影 by  ILCE-6500, SONY
4/6 11:09
霞み気味の八ヶ岳方面
やはり 黄砂に霞んだ 南アルプス方面
2019年04月06日 11:11撮影 by  ILCE-6500, SONY
4/6 11:11
やはり 黄砂に霞んだ 南アルプス方面
ちょっと雲がでてきましたが富士山。
2019年04月06日 11:14撮影 by  DSC-HX400V, SONY
4/6 11:14
ちょっと雲がでてきましたが富士山。
アンテナがたっているのは三つ峠山ですかね。
2019年04月06日 11:17撮影 by  DSC-HX400V, SONY
4/6 11:17
アンテナがたっているのは三つ峠山ですかね。
こっちは奥多摩方面。
2019年04月06日 11:19撮影 by  DSC-HX400V, SONY
4/6 11:19
こっちは奥多摩方面。
釈迦ケ岳から尾根道をもどって、こんどは黒岳方面へ。どんべい峠。
2019年04月06日 12:26撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 12:26
釈迦ケ岳から尾根道をもどって、こんどは黒岳方面へ。どんべい峠。
黒岳までケッコウあるな〜
2019年04月06日 12:43撮影 by  SO-01J, Sony
4/6 12:43
黒岳までケッコウあるな〜
途中、写真撮る余裕がなくて、いきなり黒岳山頂。
2019年04月06日 14:04撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 14:04
途中、写真撮る余裕がなくて、いきなり黒岳山頂。
黒岳山頂。
2019年04月06日 14:04撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 14:04
黒岳山頂。
山梨百名山 黒岳 1793m。
2019年04月06日 14:04撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 14:04
山梨百名山 黒岳 1793m。
展望台からの河口湖&富士山(やっぱり霞んでいる(・・;))
2019年04月06日 14:14撮影 by  ILCE-6500, SONY
4/6 14:14
展望台からの河口湖&富士山(やっぱり霞んでいる(・・;))
黒岳山頂に戻り(甘)酒で乾杯!! 
2019年04月06日 14:30撮影 by  SO-01J, Sony
4/6 14:30
黒岳山頂に戻り(甘)酒で乾杯!! 
来た道は山頂手前の北斜面に雪が残っていたので、すずらん峠方面へ下山・・・なんだけど、おかげさまでツルリとサスペンスが待ってました。
2019年04月06日 14:54撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 14:54
来た道は山頂手前の北斜面に雪が残っていたので、すずらん峠方面へ下山・・・なんだけど、おかげさまでツルリとサスペンスが待ってました。
河口湖が見えます。
2019年04月06日 14:54撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 14:54
河口湖が見えます。
すずらん峠。ここからスズラン群生地に向かって下山。
2019年04月06日 15:08撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 15:08
すずらん峠。ここからスズラン群生地に向かって下山。
斜面を下っていきます。
2019年04月06日 15:08撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 15:08
斜面を下っていきます。
こんなところに雪が。しかも道幅、非常に狭い。
2019年04月06日 15:26撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 15:26
こんなところに雪が。しかも道幅、非常に狭い。
ツルリのサスペンスお楽しみ中。だ、誰や、こんなとこ連れてきたのは。
2019年04月06日 15:26撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 15:26
ツルリのサスペンスお楽しみ中。だ、誰や、こんなとこ連れてきたのは。
林道まで来ました。
2019年04月06日 15:45撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 15:45
林道まで来ました。
スズラン群生地まであと少し。
2019年04月06日 16:00撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 16:00
スズラン群生地まであと少し。
スズラン群生地は電気バリヤーで保護。25000ボルト?新幹線が動かせる?んなワケないか。
2019年04月06日 16:03撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 16:03
スズラン群生地は電気バリヤーで保護。25000ボルト?新幹線が動かせる?んなワケないか。
はい、駐車場に到着。やっぱり今日も最後の1台。
2019年04月06日 16:10撮影 by  Canon IXY 190, Canon
4/6 16:10
はい、駐車場に到着。やっぱり今日も最後の1台。
翌朝(河口湖畔より) 逆さ黒岳(右)静かな水面です。
2019年04月07日 05:44撮影 by  SO-01J, Sony
4/7 5:44
翌朝(河口湖畔より) 逆さ黒岳(右)静かな水面です。
おまけ 逆さ富士も見れました(^^♪
2019年04月07日 05:54撮影 by  ILCE-6500, SONY
4/7 5:54
おまけ 逆さ富士も見れました(^^♪

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) ヘッドランプ 筆記用具 ファーストエイドキット ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ

感想

今にして思えば、師範代の「10本爪アイゼン買っちゃいましたぁ~。」という今回の山行にはふさわしくないひと言が、この結果を暗示していたのかもしれません。

出発前日の師範代「今シーズンの始動は、河口湖を囲む釈迦ヶ岳と黒岳。近いし、標高もそれほど高くなくて、気持ちの良い尾根歩きと富士山、南アルプス、八ヶ岳の大展望を楽しめるお手軽コース。朝出発して、ささっと征服して、お昼は下山してからゆっくりと楽しみましょう。ああ、念のために、ホントに念のためにいちおうアイゼンもザックに忍ばせておきますか。」・・・・というワリには10本爪・・・・。

というわけで、住んでいる地域がバラバラで、行く方面によっては集合場所はどうしましょう?という4人、師範代、ナベちゃん、ゆーみんとワタシが集合したのは、結局、ナベちゃんの最寄り駅、横浜線相模原。最初、師範代は午前6時20分に集合をかけたので、ゆーみんは菊名駅のホームで前泊?するところでした。(師範代「ツエルト貸しましょうか?」だって。鬼や。)さすがにそれではということで、「始発電車に乗って着く時間に集合」で許してもらいました。

いつものようにゆーみん乗せて、白から青に変色した師範代のNewスーパーカーで中央フリーウェイを激走・・・するつもりがいきなり事故渋滞。「駅のホームで前泊」の勢いで集合したにもかかわらず、予定より1時間くらい遅れてスズラン群生地の駐車場に到着。支度をして駐車場近くの登山口をスタート。

冬木立の中、明るい日差しを浴びながら、まずは稜線をめざします。
道はなだらかではないものの急でもない登山道・・・なんだけど、ん?ん?どうも何かがおかしい。ふつうの道なのに・・・ツライ。
歩き始めて10分もたたないうちに息があがって。ほかの3人はまったく平気なのに、ひとりだけハアハア&ゼイゼイ。たまらず「ちょ、ちょっと待って。こんなハズでは、いや、こんなハズではないのに」どうしたんでしょう。
いやいや、考えてみると「こんなハズではない」ハズはないんです。

じつは、山に来たのは去年9月にこのメンバーで仙丈ケ岳に行って以来。
その間、毎朝、会社の階段を8階まで登るくらいで、あとはほとんど何もせず、おまけに血圧や血糖値を下げるクスリ飲み始めたせい(カンケイないか?でも血が身体の末端まで届いてないかも知れないし、糖質不足でエネルギー足りないかも知れないし、影響あるに違いない。)か?いやいや、結局、半年の間に「自分の重さ」を感じられるくらい成長したのが「こんなハズではない」状態になった最大の理由だったんだろうと思います。
そんなヒドい状態で歩き始めて20数分で稜線。まずは左方向の釈迦ヶ岳方面へ向かいます。

北西からの風が予想されましたが、ほとんど風もなく、春の陽を浴びながら、師範代の言っていた「気持ちの良い尾根歩き」を楽しみながら(これだけはホントだった)、途中、府駒山を含む稜線を何度かアップダウンを繰り返しながら釈迦ヶ岳をめざします。
登り降りをくりかえしていくとだんだん目指す頂上が近づいてきます。アップダウンもそれほど激しくなかったので、さっきまでの「こんなハズではない」状態からすっかり抜け出していました。

釈迦ヶ岳頂上近くまで来ると道もだんだん険しくなり、数か所にロープを備えた岩場が出てきます。手と足を使って慎重に登り、いよいよ頂上へ。頂上には「釈迦ヶ岳」らしく?お地蔵さんや「南無妙法蓮華経」の石碑が置かれており、また、そこからの眺めは、まさに360度さえぎるもののない爽快感あふれる頂上です。さすがにこの時期、北アルプスまでスカッと、とまではいきませんが、富士山、南アルプス、八ヶ岳に大菩薩嶺や奥多摩の山々まで見わたすことができました。

さて、釈迦ヶ岳を後にして、来た道を戻ります。下から稜線に出てきたポイントを通過して、山頂から1時間ほどで林道の日向坂峠(どんべえ峠)に到着、こんどはここから黒岳に向かいます。

今日の登りはじめからいきなり「こんなハズではない」だったのが、気持ちの良い稜線歩きでなんとか「こんなハズ」になってきました。と言いながら、だんだん疲れもたまってきたところで再び登りの山道。黒岳の山頂はまだまだ遠いし、もう「こんなハズではない」というカラ元気もなくなり、太ももが両方ともつりはじめてきて、腰から下が非常にツライ。

苦しくて立ち止まったらその瞬間に太ももが・・・「ん~、ぐぉぉぉ~、××▼×◇〇▲×!!」。東京のひとの「もう、ダメだぁ~」というのは、まだまだなんとかなりそうなカンジがしますが、ここではもう「あぁ~っ、も、もおアカン、もお~アカンわ~」で完全にアカン状態。もう足がまったく上がりません。去年の夏の五竜岳のあのピンチくらい。「ワタシ、もうここでカンニン、撤退しま~す。駐車場で待ってますから、みなさんはワタシの屍を乗り越えて黒岳めざしてください」って2回くらい言いました。

それでも後ろからやってきたセンパイが「あと10分くらいじゃないの?」っておっしゃるものだから、上がらない足を引きずりながら進むと、あらあら、ここまできて雪が残ってるし。まあ、滑ってもそれほど危険なところではないし、アイゼン出すのも面倒・・・雪のないところ、滑りそうにないところを選んで通過すると、ようやく山梨百名山、黒岳1793mの山頂。

山頂は展望がきかないので、200m先に富士山と河口湖の展望台が用意してあります。が、ワタシはもう限界。展望台はほかの3人に任せて、昨日買ったばかりのツエルトをレジャーシート代わりにぶちまけて、ラグビーなら反則の、ぶっ「倒れこみ」。本来の使い方では決して使いたくないツエルトですが、早速お役にたってよかったわ。

3人を展望台に送り出したあと、広げたツエルトの上で体勢をかえるたびにどちらかの足がつる極限状態でのたうち回りながら「今日のいらんもん」の準備をします。これが「こんなハズではない」のうちの2%くらい原因だったかもしれませんが、今日のいらんもんは5合瓶の「甘酒」(ドライバーもいるのでノンアルコールです)。いい天気とは言え、山頂は寒いだろうから、甘くて温かいものをと思ってご用意致しました。が、そんなに寒くもないし、川崎大師の屋台のよりも何倍も「あま〜〜〜〜〜〜い」甘酒。ドロドロしててハンパなく甘い!水のチェイサーがないと飲めません。

黒岳山頂で日本語のうまい、北京語でもなく広東語でも朝鮮語でもなさそうな言葉をしゃべる日本人によく似た御一行様(モンゴルの人か?)を見送って、甘酒で一息ついたら下山です。下山は先ほどの頂上手前の残雪がどうも気になるので、それを避けてすずらん峠経由で下りることにしました。(30分後には避けたことになってない自分たちに気がつくバカなワタシたちでした。)

15分ほどですずらん峠を通過、ここから右に折れて山腹に沿った登山道に入ります。南斜面とは言っても斜面によっては日が当たらないところもあります。さらに15分ほど下ると、雪が残っている個所が出てきました。距離はそれほど長くはないけど、細い道が谷側に流れていて、そこに雪が残っています。
凍っているのかいないのかハッキリとはわかりません。場所によっては落っこちるとちょっとタダでは済みそうにないところもあります。仕方がないので、木の枝や岩をたよりに雪のない山側を通過しようと思いますが、「ああ、テナガザルに生まれていればよかったのに」と思うくらい腕を伸ばして枝をつかんだり、足を踏ん張ったりして、やっとの思いで通過しました。ゆーみんも腕が2センチくらい伸びたろうと思います。
ゆーみん、通過してしみじみとひとこと「これまでの人生で最高のぴんちだったかも。」
ナベちゃん、師範代も慎重に歩を進め、無事に通過してきましたが、またここでもいつものアノひとこと「だ、誰や!こんなとこに連れてきたんは、ホンマにも〜」が出ました。
まあ、横着してアイゼンを出さなかったのがいけないのかもしれませんが、師範代、これか?このための10本爪か?まったく油断もスキもありませんね(笑)

「人生最高のぴんち」も経験して、頂上から1時間ほどでスズラン群生地に下りてきましたが、最後の難関は、疲れて上がらない足に動物の食害除けの「電気バリアー 25000ボルト触れるとビリビリ」です。(ウソです)スズランの季節にはまだ遠いですが、まあ、軽い足ならしのハズがとんでもない山になったものの、「ここまでは」無事に帰ってきました。

さて、この後、本日最大のハプニングが・・・
よくある「温泉難民」になったあと、ようやくみつけたホテルで風呂から上がった師範代の様子がヘン。
ゆーみんが「燃え尽きて白くなったジョーみたい」(え〜、ゆーみん、よく知ってたねえ)というので、見てみると、ホントに「あしたのジョー」になってて、ただ、ジョーと違うのは、表情が苦しそう。メンドーサ、いや、面倒な(失礼)ことになっていました。もう、ビックリです。きっと寝不足、疲労、空腹、脱水状態いろんなことが重なったんでしょう。結局、師範代をそのホテルに一晩泊めることにして、3人は電車で帰りました。幸い、師範代はほどなく復活し、元気を取り戻し、大事に至らずに済みましたが、電車で帰った3人も車中、缶ビール片手に、師範代の不摂生?(寝ない、食わない)や「人生最高のぴんち」や「こんなハズではないハズがない。単にジジイになっただけ。」という反省など、ワイワイいいながら東京まで楽しく帰りました。

4人パーティ史上最大のハプニング山行でした。

世の中には当初考えていた結論と全く異なる結末を迎える事象が存在します。
米国のT大統領誕生、カメラの前で握手を交わす米朝の首脳、誰がこの光景を
予測したでしょうか?

スケール感では大幅に異なりますが、、、
東京では満開の桜が散り始め、「2019年シーズン初めの足慣らし&桃源郷へ
春の息吹を感じに」と名を打って 集合場所の相模原駅に4人が揃ったのが
朝6時40分。 中央道を一路 河口湖北方に静かにそびえる釈迦ケ岳〜黒岳
縦走ルートへと向かいました。 この時点、4人の頭の中に誰一人として
12時間後に遭遇する事態を思い描く事は微塵のかけらもありませんでした。
(と思います)

河口湖北方に位置する御坂山脈の最高峰黒岳と更に北方に稜線を交える釈迦
ケ岳、両山とも景色自慢の山で、大師匠も薦めてくれています。
富士山、南アルプス、八ヶ岳、大菩薩、奥多摩と遮るものがない眺望を期待
して、すずらんの時期には少し早いものの、シーズン初めの足慣らし候補と
して迷う事なく行先決定となりました。

(コース紹介)
 すずらん群生地〜釈迦ケ岳
  広大な駐車場を出発し約30分、稜線に向けての(やや)急登が続きます。
  その後は樹林帯の中 正面方向に見え隠れする釈迦ケ岳を目指し小刻みな
  アップダウンの稜線歩きが50分続きます。 山頂直前、いよいよ最後は
  ロープの張られた岩稜帯の急登となり、手足を使ったクライミングの後、
  お待ちかね大展望の広がる釈迦ケ岳山頂に飛び出ます。
  山梨県の中央部、富士山、南アルプス、八ヶ岳、大菩薩嶺、奥多摩と360°
  遮るものがない見事な眺望です。(今日は黄砂で霞んでいましたが、、)
 
 釈迦が岳〜日向坂(どんべい)峠〜すずらんの里分岐
  来た道をこれまたアップダウンを繰り返しながら、林道とクロスする峠まで
  徐々に高度を下げていきます。 この道の良い所は、途中「もう先へは行け
  ない(>_<)」と思ったら、エスケープできるポイントが3ケ所用意されている
  ところでしょうか。 正面に鎮座する黒岳は、思ったほどすぐには近づきま
  せん。 「え〜!まだ〜(';')」こんな声が聞こえてきそうです。

 すずらんの里分岐〜黒岳
  御坂山脈最高峰 黒岳への標高差300mの急登が始まります。ここが地味に
  キツイ! 「私達古希なので若い人たちは先に行って下さい」と言う年配
  夫婦に抜いてもらいつつ(心の声「4人中3人はあなたと近い世代よ!」)
  ゆっくりと標高を上げていきます。  頂上間近の北斜面では凍結箇所が
  散在し足元不安定(・・;)、精神的にも疲労感がプラスされる場面です。
  樹林帯に囲まれ眺望のない黒岳山頂には、最後じんわりと到着になります。
  
  おもてなしの甘酒準備に余念のないStantonを山頂に残し、200m南方の
  展望ポイントへ、、見上げる富士山と見下ろす河口湖、立体感溢れる展望が
  開け「眺望だって負けないど!」と黒岳の主張を感じる事ができました。

 山頂に戻り4人で温かい(甘)酒で登頂の祝杯!(気持ちも温まります☺)

 黒岳〜すずらん峠〜すずらん群生地駐車場
 「凍結している北斜面を戻るよりも、南斜面のすずらん峠経由で下山しよう」
  私達の選択はこうでした。 ここから「予測しなかった展開」(その1)が
  始まります。
  すずらん峠までは左手にちらちらと河口湖を眺めながら 春の日差しを感じ
  つつ快適なルートを下っていきます。
  ところが、、すずらん峠分岐を群生地方面へ右折したあたりから道の様相が
  変わってきます。
  「ん!北斜面に回り込んでる(*_*)!」「狭い道幅! しかも白い!(';')」
  そこには足元をすくわれそうに凍結し斜度のある山道が待ち構えていました。
  すかさず私「アイゼンを着ける?」とみなに声をかけます。
  (心の声「ワタシのザックの中には、4本爪、6本爪、10本爪(新兵器)
   アイゼン3セット、合計40本の爪が入っているのヨ〜〜」)
  そんな掛け声どこ吹く風と言いましょうか! みなさん中国雑技団ヨロシク
  斜面の木にしがみつき、木から木へ水平移動、根っ子を握り、アクロバティ
  ックなトラバースを始めているではありませんか!!(頼もしい(^^♪)
  時間にして10分弱でしょうか? 緊張の一瞬は無事に終了となりました。
  その後下山道の平和だったコト、予想だにしなかった1時間のドラマでした。

 駐車場に到着後聞こえてきた声
  「最難関!、ツルギだってゴリュウだってあんな場面なかったナ!」
  「ユーミン、もう剣岳だって行けるヨ!」
  Stantonが槍ヶ岳西鎌で開拓?した「アホのヨコ行き」並の緊張でした。

予測しなかった展開(その2)
 下山後、河口湖畔で♨入浴を行った後、これまた思わぬハプニングが待って
 いました。 ロビーのベンチでもうろう状態?になり緊急宿泊となる。 
「反省文」といきたいところですが、本人へのインタビューに成功?しました
 ので、その模様をレポートいたします。
(尚 演出効果の為「べらんべ〜口調」になっていますが、本人普段の口調は
 いたって穏やかです。)
Q「入浴後ロビーでぐったりされていましたが、どうされました?」
A「入浴前までは左足がつってクラッチ操作がイタイものの、元気そのもの
  だったんだけれどヨ〜、熱めの湯に入っている内に上半身の寒気と呼吸の
  不安定さを感じたのであがり、ベンチで牛乳を飲んでいると急に睡魔が
  襲ってきて、その後空白時間があるんだ!」
Q「どんな様子だったんですか?」
A「聞くところによると、冷や汗を流し、白目までむいていた!て言うじゃな
  いか! こりゃハンパないって自分で思ったゼ!」
Q「足がつったと言うのは?」
A「すずらん群生地の入口の電気バリアーの所でだヨ。 まったくあのStanton
  のヤローがバリアーの前に立ち『25000ボルトの電流が流れてる』なんて
  ぬかすんだよ! おまけに ちょうど自分が電線を跨いだ瞬間、後ろでユ
  ーミンが「アッ!危ない!」なんて言うもんだから、そこからず〜と左もも
  はつりっぱなしサ! あのヤロー達のシワザに違いないナ」
Q「体調異変の原因はなんだったのでしょう?」
A「歳のせい、寝不足のせい、しゃりバテのせい、いろいろあるのだろうけど、
  ひとつ言える事は心掛けの不足じゃネ〜かな! 実は10日程前から風邪を
  ひき、軽い目まいも感じた為、風邪薬と鉄分の薬を飲んで治ったつもりで
  いたのだけれど、期末の決算期も重なり体調は戻りきれなかったのじゃない
  かナ〜、 登山は正直なんだ、体調不十分の人に容赦はしないんだ!!」
Q「当日の山行コースはいかがでしたか?」
A「距離は長めだけれども、標高差も適当、眺めもバツグン良いコースだよ、
  甘酒の5合ビンとバーナーを担ぎ上げようとしない限り、体力的にも適当
  な行程じゃないかな」「そうそう、山頂に一人そんなヤツいたな〜」
Q「結局、同行の3人は電車で帰らなければならなくなってしましましたが」
A「もうすまなくてネ〜、心配かけてしまって、、(・・;) 本当に感謝して
  いるヨ、自分を気遣ってくれる仲間は貴重な存在だネ」
Q「今後どんな登山計画を考えているのですか?」
A「決まっているだろ〜、10本爪のアイゼンが必要で、ツルリとサスペンス
  以上の緊張が味わえる山だよ! あの3人ならきっと来てくれるさ、、
  ワハハハハハハ〜〜!」

インタビュー結果
 ⇒どうも師範代は反省していない様子です。 要注意!

お疲れさまでした。

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