角谷道弘先生冬山講習 八ヶ岳-硫黄岳



- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,285m
- 下り
- 1,278m
コースタイム
12:50八ヶ岳山荘ー13:50美濃戸山荘ー15:50赤岳鉱泉
12日
7:35赤岳鉱泉ー9:05赤岩ノ頭ー9:35硫黄岳頂上ー9:55赤岩ノ頭ー11:10赤岳鉱泉ー13:30八ヶ岳山荘
天候 | 11日は晴れ 12日は曇りから山頂付近吹雪、下山途中より晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
JR茅野駅に11:30に集合。そこから車2台で八ヶ岳山荘へ向かう。八ヶ岳山荘前の有料駐車場に車を駐車する。 12日 八ヶ岳山荘から途中もみの湯温泉へ立ち寄り、15:00JR茅野駅にて解散 |
コース状況/ 危険箇所等 |
八ヶ岳山荘から美濃戸山荘まで車道と登山道を交互に歩きました。結構凍っている箇所が多いのでノーアイゼンの場合はスリップだけは注意です。赤岳鉱泉までも同じような状況です。登山道としてはこれといって難しい箇所はありません。翌日の赤岳鉱泉から硫黄岳も樹林帯の中は歩きやすいです。稜線に出て頂上までは天気が良いと歩きやすいでしょうが、当日のように凄い風雪ではルートを確保するのが難しいと思います。バラクラバとゴーグルは必携でしょう。下山は赤岳鉱泉から八ヶ岳山荘までもアイゼン装着で下りました。 下山後は先生が原村もみの湯温泉に連れていってくれました。 |
写真
感想
今回は国際山岳ガイド角谷道弘先生のスクール硫黄岳に参加させていただきました。前週(2月5日)の滋賀県比良山地の釈迦が岳も参加させていただき、ビーコンを使った捜索方法や冬山の行動食、地図コンパスの使い方、装備・服装(レイヤリング等)、ラッセルの仕方等冬山の基本的なことを教えていただきました。
八ヶ岳山荘で装備の最終確認を済ませいざ出発。全員ノーアイゼンで歩きます。付けたら楽チンなのでしょうが、付けずに歩くのもいい練習?しかし凍ってる箇所は不快になるくらい歩きづらいです。これも先生の指導!言われた通りに従います。感心したのは先生の歩行の静かな事(こういう表現でいいのか?)ペースが全然狂いません。前週も歩幅が大きすぎると注意されたので先生の歩き方をじっくり観察。歩き方ひとつとっても簡単に習得できるものではないですね。
途中美濃戸山荘で休憩し、地形図とにらめっこ。等高線の間隔、尾根、谷の確認、標高差による目的地までの歩行時間の推測等を勉強。そんなこんなで本日の目的地赤岳鉱泉に到着。たくさんで歩くと意外にも早く感じますね。スクール参加者の皆さん健脚者ばかりです。赤岳鉱泉で目に付くのはやはりアイスキャンディーですね。時間があれば一度トライしてみたいです。女性の方もやっておられひたすら感心する始末です。連休ということもあり、赤岳鉱泉は超満員。すごい活気です。先生曰く、平日は4〜5人くらいの時もあるそうです。
こまくさという部屋に入り、荷物整理。夜の食事までの間、明日の登山でホワイトアウトに遭遇した時の為にホワイトアウトナビゲーションという表に色々数字を書き込みました。書いている時は意味不明?初めての単語に遭遇とかなり動揺しました。でも実際遭遇したらベアリング、バックベアリング、標高差、目的地までのおおよその歩行時間等知らないと命に関わると思います。
夜の食事は大変美味しく、先生がワインを振舞ってくれました。食後は少し小屋の外へ出て、星空を眺めました。明日の好天を祈ります。
次の日、生憎の天気です。雪こそ降っていませんが、山は全く見えません。朝の食事に出かけると廊下にズラッと人の列。どこまで続いているのかと思うほどの列です。食事は早めに並びましょう。考えることは皆同じ、食後はトイレ!これまた30人待ち。中には大便漏らす人もいると思います。この年になって『ババタレ』と呼ばれるのは辛いものがあります。
表に出て装備のチェックとアイゼン装着。硫黄岳に向けて出発です。途中、先生がビーコンテストをします。万一のためですね。流石です。樹林帯はかなり歩きやすいですね。心配する箇所もほとんどありませんでした。稜線に出る前に必要な装備を装着します。自分はバラクラバとゴーグルを装着。下山者が上はかなり凄い風との情報。やはり稜線に出ると風雪が凄かった。頂上までの道など全然わかりません。まして帰りの道もサッパリです。先生いないとパニックでした。先生いるのでコンパスも見ませんでしたが、ルートわからないのはとても恐怖でした。なんせあの寒さの中ですから・・・
そんな中でも先生は一人一人に声をかけ、顔が凍傷にならないような支持を与えたり、登山道から離れた岩のようなところを歩いたりと、超人的な活躍でした。流石です!!!
最終目標は冬山3000m峰登山の独り立ちですが、前途多難です。自信が付くまで暫くはガイドさんの力を借ります。まだまだ体験していない冬山の恐ろしさが一杯あるので焦らずじっくり取り組みたいと思います。
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