快晴! 残雪期のイブネへ(甲津畑より)


- GPS
- --:--
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 978m
- 下り
- 972m
コースタイム
杉峠の頭(10:35)〜タイジョウ分岐(10:45)〜佐目峠(10:55)〜イブネ(11:10)(イブネ北端,クラシ往復(11:15/11:45))イブネで昼食(11:45/12:20)
〜杉峠(12:50/12:55)〜蓮如上人旧跡(13:35/13:55)〜登山口(14:55)
天候 | 快晴 午後は気温も上昇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一反ぼうそうより上部で残雪が増えます。(源流の避難小屋でスパッツを装着。) 杉峠以北の尾根は残雪が豊富です。 快晴のおかげで、顔が雪焼けで朱くなりました。 |
写真
感想
昨年は悪天候(氷雨)のため早々に退散したので、今度は是非山頂でゆっくりしたいと思って年を越した。
残雪期になったらと計画していたので、晴れの予報に期待して早速出かける。
岩ヶ谷林道を霜柱を踏みながら行くと、積雪の影響か落石が多く見られる。
うっすらと雪が残る植林帯を過ぎ、フジキリ谷の右岸へ移ると避難小屋となり山道らしくなる。
大峠分岐を過ぎ明るい谷沿いの道になると、明るい日差しに春を感じさせる。
蓮如上人旧跡から向山鉱山跡にかかる頃には、ジャケットが邪魔になり薄着に着替えて行く。
谷もだんだん源流らしくなり、「一反ぼうそう」を過ぎ緩やかな登りが徐々に傾斜を増してくると、足元の残雪も比例して増えてくる。
源流部の避難小屋でスパッツを着けるついでに、行動食を腹に収め小休止。
小屋を出ると正面には青空の下に杉峠の頭が聳えている。雪も多そうだ。
谷のトラバースから急登に変わると間もなく杉峠に出る。今日は風もなく穏やかな景色が広がっている。
峠から雨乞岳には多くの足跡が延びているが、北へ向かう尾根に足跡は無い。
降ったばかりの新雪にトレースを刻む幸運に恵まれ、快晴にも恵まれ爽快な尾根歩きが始まる。
明確な尾根を一息上がると突然傾斜が緩んで大雪原に出る。
御在所岳と大きな雨乞岳の展望を楽しんで樹林へ入ると尾根が分かれる。
左手の南西へ延びる尾根を辿るとやがて杉峠の頭となり、やや丸みを帯びてくるとタイジョウ(大丈)の分岐となる。
やや右に方向を振って樹林を抜けると、目の前に佐目峠からイブネに伸びる尾根筋が見渡せる。晴天の時はルートもつかめて安心だ。
佐目峠目印の桃の形をした岩を回り込んで、はやる気持ちを抑えて急な尾根を上がると
頂上台地が大雪原となって広がっている。
今日のイブネは、期待通りの素晴らしい展望をもって迎えてくれた。
振り返ると雨乞岳が大きく聳え、国見岳・御在所岳・鋭い鎌尾根を連ねた鎌ヶ岳が眺められ、更に北には鈴鹿北部の山が眺められる。
早速ザックを外して、イブネ北端から広いコルへ下りクラシを散策する。
クラシへの途中からは白く輝く霊仙山・伊吹山・御池岳・藤原岳が何も遮る物が無く展望できる。
更に西北方面の空には乗鞍〜北アルプスが浮かんでいる。
もっとゆっくりしたいが空腹を感じたので戻って昼食にしよう。
草原のような場所を選んで、穏やかな春の陽光を浴びながら展望をおかずに食事タイムを摂る。
去りがたいが食事も含めて長居したのでそろそろ下ろう。
午後からぐんぐん気温が上がり、すっかりシャーベット状になった雪と、ぬかるみの中を杉峠へ下るが、薄着でも汗ばむほどだ。
蓮如上人旧跡まで戻ると、朝は残っていた雪がすっかり消えている。
小屋で小休止の後は、フジキリ谷の渓流を眺めながら長い林道を登山口まで戻る。
残雪期のイブネを歩きたいと思っていたが、これほどの好天に恵まれるとは。
降ったばかりの新雪と残雪のイブネ一帯を充分に堪能でき、大満足の一日になった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する