UTMF2019
von
体力度について
- GPS
- 26:32
- 距離
- 170km
- 登り
- 8,103m
- 下り
- 8,110m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 11:43
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 11:59
- 山行
- 13:56
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 14:20
| 天候 | 雨、風、霧 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
下りは基本的に泥んこ状態 |
写真
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感想
UTMF2019完走しました！
絶景の富士山を見ながら走る楽しみをイメージしていましたが、季節外れの寒波で富士山は一度も見られず。。。
過酷なレースになった今年もまた、自然を舞台にしたトレイルランニングの醍醐味を感じられる素晴らしい大会だったと思います。
大会主催の鏑木さんをはじめ、ボランティアスタッフの皆さん、サポートしていただいた全ての皆様に感謝です。
ありがとうございました！
■大会振り返り〜準備編〜
2週間前からノンアルコール、ノンカフェインはいつも通り。特に今回は胃腸の調子を保つことに重視していましたが、結局レース終盤にやられてしまいました。
補給は難しいですね。
<持ち物>
必携品の他、ドロップバッグに色々詰め込みましたが、結局は何も使いませんでした。
替えのシューズ、靴下、捨てタオルがあれば靴を履き替えてリフレッシュできたかもしれません。あと、カップラーメン食べたかった。
■レースレポ
<スタート前>
いつも通り、お餅を6つとジェル1本、パンやら何やらたくさん食べました。トイレがメチャクチャ並んでたので、先頭スタートできず（涙）
<スタート[林道]W粟倉>16k
01:16:19
スタートゲートに選手が殺到し、スタート直後は押しくらまんじゅう状態。すぐに抜け出し、前を伺う。軽い登りのあとは緩やかな下りの林道区間。ついついペースが速くなるが、どこまで行けるか試したかったので、体が動くままに飛ばしていく。
と、ここで左足カカトに違和感が。まさかの靴ズレれだ。。。どうしようか。このまま160�卅�るのは絶対に無理な痛みと違和感を感じる。仕方なく粟倉エイドで靴を脱ぎ、カカトにテーピング。後続選手が次々と通り過ぎていくが焦らないように自分に言い聞かせ、靴の紐を締め直し再スタート。
長いレースの中では何かのトラブルに見舞われることは想定していたが、まさか靴ズレになるとは思いもしなかったので、かなりショックだった。
<W粟倉[鉄塔沿いトレイル]A1富士宮>7km/23k
01:59:33/02:03:17
この区間で痛恨のロスト。迷うはずが無いコースだと思ってたのでショックだった。後続に次々と抜かれた分を取り戻そうと少しオーバーペースになっていたように思う。ちなみに女子トップの選手もロストに巻き込んでしまいました。
エイドではメダリストとパンを少々。スマホでエイドを撮ろうとしたが雨でカメラが起動せず断念。
<A1富士宮[天子ヶ岳]A2麓>28k/51k
06:02:16/06:14:05
前半戦の山場に突入。登りは負担のかからないようマイペースで、下りで攻めたいと考えていたが、下りは泥んこの滑り台状態。
こけないよう慎重に足を運び、一度も尻餅はつかなかったものの、攻めきれなかった。エイドで焼きそばとみそ汁をいただく。焼きそばは麺が固く、よく噛んで食べないと消化しない気がしたので味わいながらいただきました。
ヘッドライトと、腰ライトを装着して出発。
<A2麓[竜ヶ岳]A3本栖湖>15k/66k
08:27:35/08:32:04
霧がすごい。視界が全くなく、前方選手がいないとコースが全く分からない。やっぱりコンタクトにすればよかったとか、なんで靴ズレやねん！とか、弱音虫と闘いながら淡々と登り、竜ヶ岳山頂へ。
あれっ、コースが全く分からない。
山頂付近は広場になっていて、先が見えないとコーステープが見つけられない。広場をウロウロ徘徊しながらようやくテープを見つけ、全力で駆け込むと、前からヘッドライトが。来た道を逆走していたようだ。後続選手と合流し、再び山頂広場で一緒にコースを探し当て、ようやく進むことができた。
下りで巻き返そうとするが、霧で視界が悪く、足元が見えない。足は元気なだけにジレンマを感じながら前方選手についていく。
ロードではしっかり走り、時間を稼ぎながらエイドに飛び込む。エイドではゆば丼とまんじゅうをいただき出発。
<A3本栖湖[烏帽子岳]A4精進湖民宿村>12k/78k
10:30:56/11:01:00
細かなアップダウンが地味にキツイ。霧で視界が悪いのはもう慣れた。淡々と進み、エイドでドロップバッグを受け取る。
休憩所の中に入ると選手が誰もいない。スタッフに尋ねると、早い選手は既にスタートし、この順位の選手はサポートを受けるので、一般の休憩所には来ないとのこと。
貸し切りの休憩所でドロップバッグを広げるが、何を補給してよいのか考えがまとまらない。右わきが服ズレで少し痛みを感じていたのでシャツを着替え、コーヒーゼリーを補給した。
食べたくなるだろうとカレーパンとカフェオレを入れておいたが、全く食べる気が起こらず、靴の替えや、カップラーメンなど入れておけばよかったと反省した。でも、エイドでスタッフの方と話せたのは気分的に楽になり、体も少し回復した気がする。
<A4精進湖民宿村[五湖台]A5勝山>17km/95km
13:18:15/13:35:48
90kmから120�劼�自分のフィーバータイム（めっちゃ調子が良くなる時間帯）なので、徐々に前方選手をパスしていく。元気にエイドに飛び込み、炊き込みご飯をかき玉汁をセパレートで受け取り、柴漬けをトッピングしてよく噛んで味わいながらいただいた。ここでも一般エイドは誰の姿もなくひとりぼっち飯。
食べたら出そう。ということで、スッキリと体を軽くしてから出発。快調、快腸。
<A5勝山[ロード＋里山]A6忍野>19k/114k
16:05:03/16:42:41
快調のままロードで淡々と距離を消化する。県道沿いのロードなのでお店が立ち並び、すき家で牛丼でも食べながら休憩したいと思ったが、雨が強くなり、立ち止まると体が冷えて進めなくなりそうだったので淡々と進み、忍野エイドへ。
ここでは、必携品をチェックされるのでザックを下ろし、中身を確認してもらうが、雨で濡れた体に早朝の冷たい風と気温が全身を覆い、ガクガクと体が震えだした。
これはヤバいやつ。
とエイドで温かい紅茶をもらって、テント下に座り込み少しずつ喉を通らせるが、体の震えは止まらない。早く出発して体を温めないと。と、思い出発しようとした時、救護所スタッフの方から、軽い低体温症です。救護所でしばらく体を温めてからスタートした方がいい。と、促され、指示に従った。
救護スタッフの方の手際は良く、毛布をかけてもらい、アンダーウェアと肌の間にタオルをねじ込み、湯たんぽで足を温め、粉飴ジェルをお湯で溶かした飲み物とチョコレートを準備していただいた。できれば着替えた方が良いとのことだったが、速乾性のあるシャツだったので、シャツをストーブで乾かしているうちに体の震えも止まりつつあった。
救護スタッフの方にお礼を言ってエイドを出発。雨も小降りになっていた。
<A6忍野[大平山]A7山中湖きらら>13k/127k
18:31:24/18:47:59
朝が来た。大平山へ向かう登りで晴れ間も見え始め、もしかしたら杓子山では富士山が見られるかも。と考えると俄然やる気が湧いてきた。この区間を一気に攻めて、山中湖エイドへ。
トン汁とおにぎりを食べながらエイドスタッフの方としばし談笑していたが、天気の好転は望めないとのことも聞かされた。とにかく行くしかない。と覚悟を決めて、いざ杓子山へ。
<A7山中湖きらら[石割山]A8二十曲峠>13k/140k
21:44:15
徐々に霧が濃くなっていく。先ほどの晴れ間は何だったのか。お天道様が出れば元気も出ていたが、分厚い雲に遮られ、また霧の中へ。徐々に意識がもうろうとしてきて、眠気と若干の吐き気に襲われる。傾斜面の登りも走れなくなってきた。何か食べようか、ジェルを取ろうか、どんな補給が合っているか分からないまま、霧の中をさまよった、
二十曲峠エイドでは紅茶に粉飴を混ぜていただいた。どれくらい効果があるのか。頼むから復調してほしいという気持ちでエイドを後にした。
<A8二十曲峠[杓子山]A9富士吉田>14k/154k
24:20:16/24:31:01
いよいよ最後の難関杓子山に挑むところだが、既に足は動かない。手を使ってよじ登る。断崖絶壁の斜面には撮影のスタッフがカメラを構えていた。ここまで登ってくるのも大変なのに、機材を持ち込んでいるとは恐れ入った。鼻水を拭く暇もなく、かなりのアップで撮影された。恥ずかしいが仕方ない。そして、何とか山頂へ。山頂から見えるはずの富士山は意地悪にも姿を見せず、長い旅の途中、本当に一度も姿を見ることはなかった。
杓子の下りも急斜面だったが、下りはなるべくタイムを稼ぎたかったので集中してスピードを上げていく。カカトの痛みは尋常ではなく、ゴールしてからのことを考えると恐ろしくなったが、今は考えないようにしよう。ここを超えればゴール目前だとだけ考えると、進むしかないので先を急いだ。
<A9富士吉田[霜山]ゴール大池公園>11k/165k
24:20:16/24:31:01
富士吉田エイドに飛び込む直前、急に雨脚が強くなった。これ以上体を冷やすと、また前に進めなくなると感じ、レインウェアを装着。タイムロスよりも安全にゴールすることを優先させた。エイドでは吉田うどんをいただき、体と心を温めてから出発。
霜山は、昨年熾烈なトップ争いが行われた場所なので、レース気分で突入したが、登りであえなく撃沈。昨年2位のパウ選手が言った
「もう頑張れない」
のセリフが頭を支配する。できるだけ早く歩こうと残りの力を振り絞るが、山中湖を超えたあたりから見え始めた幻覚がいよいよ酷くなってきた。
こんな山の中にあるはずが無い遊具がはっきりと見え、近づくとただの松の枝だったり、立派な仏像があるとおもったら、ただの石だったり、ようやく人の姿が見えたと思ったら、コーステープがゆらゆらしているだけだったりと、明確に見え始めてなかなか消えなかった。カウベルが聞こえてきて、やっと山頂か。でも幻覚かも？と思ったところは本当の山頂で、あとは下りですよ！の声に勇気をもらい、一気に下る。
ゴールが見え、橋を渡り、見えるはずの富士山は姿を隠したままだったが、ゴールは間違いなくあった。幻覚ではない。そしてフィニッシュ！
26:30:43
鏑木さんに迎えられることもなく、私のUTMF2019は静かに幕を閉じました。
その後も天候は荒れまくり、杓子山付近が降雪のため一部中止で短縮レースになったと知ったときは、ゴールに鏑木さんがいなかった理由も理解でき、中止ではなく短縮レース扱いの決断をした主催者に改めて感心いたしました。
来年も素晴らしい大会を期待しています。ありがとうございました。
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