丹沢/宮ヶ瀬鐘沢


- GPS
- 07:49
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 2,294m
- 下り
- 2,294m
コースタイム
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 7:39
天候 | 晴れ後雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
早戸川橋手前の松茸山自然の森公園の看板前に数台分の余地がありそこに停車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・早戸川橋〜金沢林道終点(入渓点):駐車した所から金沢林道の舗装路終了点までで3.6km、林道終点までで4.9kmあった。金沢橋を渡った後の右岸側林道は歩行者も通行止めとされている。途中落石や法面崩壊も多いので要注意。 ・宮ヶ瀬鐘沢:「丹沢の谷200ルート」参考。 ・本間ノ頭〜早戸川橋:本間ノ頭から明確な踏み跡があるが上影平で本間ノ頭北西尾根を分けるとやや不明瞭さが増す。踏み跡とテープはあるが栂立ノ頭以降は間違え掛けた箇所もいくつかあった。GPSと電子地図を持った方が良い。 ◆登山ポスト 周辺には無い。 |
写真
感想
令和初山行は新緑の宮ヶ瀬鐘沢へ。難しい登攀も無く癒し系の沢であるが本間ノ頭にまで詰めて行くので結構長さも楽しめた。快晴の沢登りで始まったが遠雷を聞きながらの下山になり最終的には雷雨に遭遇してしまった。鍋割山では落雷で亡くなられた方もいたと言う。謹んでお悔やみ申し上げます。
伊勢原駅でI久保さんと落ち合って宮ヶ瀬湖の縁を周って早戸川林道へ。マス釣り場へ向かうクルマも多かったが早戸川橋の近くにも結構駐車しているクルマが見られた。さすが釣り師は朝が早いと思っていたら早戸川橋を渡って出会う人はみんな超望遠レンズ付きの一眼レフを持っていてどうやらバードウォッチングを楽しむ人達らしい。聞くとヤマセミが狙いとか。バードウォッチングも朝が勝負なのかもしれない。
金沢橋を渡ってからも長い林道歩きが続き結局5km近く歩いて終点に至ったが、道すがらヒメウツギやフジやヤマツツジが盛んに咲いているのが見られて飽きることは無かった。林道終点で沢装備を整えて入渓となるが、ここでAki-CLさんが靴にヒルが3匹ついているのを発見した。撤退?と言う話になるかと思ったが、その他のメンバーにはヒルはいなかったのでまず入渓することにした。結論的には沢ではヒルを見ることは無かったが帰りのクルマの中で僕は足に1匹小さいのが付いているのを発見し、Aki-CLさんは帰宅後に沢靴、ゴム靴下等を入れたビニールを開けたところ2匹発見したとのこと。もうそろそろ東丹沢には足を踏み入れられない季節のようだ。小川谷はどうなんだろう?
入渓して暫くはゴーロ歩きが続き如何にも緑が深く人跡未踏感も強い癒し系の沢の雰囲気だ。725mの二俣以降に滝らしい滝が現れてくる。最初に出合う2段5m滝の上の5m滝がやや難しく先に登ったAki-CLさんからロープを降ろしてもらったが、他の滝ではロープを出す必要な無く、どれも直登可能だった。5m, 10m滝が続く辺りが核心なのだろうが楽しい登攀が楽しめた。詰めは登山道がある稜線を目指して100m位登ることになるがグズグズの腐葉土の斜面なのでなかなか大変だった。この辺りでポツポツ一旦降って来たがすぐに止んだ。稜線に出て沢装備を解いていると西の方から遠雷が聞こえて来た。林道辺りでは蜜蜂でなくてクマンバチが飛んでたな、とかボンヤリと考えていたがまさかこちらの方に近づいて来て雷雨に降られるとはこの時は思っていなかった。
一旦本間ノ頭に登り詰める。北側に繋がる尾根の入り口には明瞭な踏み跡があり、これを辿って降りて行く。100m程下った上影平の分岐を北東の栂立尾根に進む。約1時間で栂立ノ頭に着く。この間遠雷は続いていたがこちらに近く気配も無いので不安は感じなかった。栂立ノ頭を越えると植生保護柵が張られているが通り抜け用の穴が開いているので迷わず潜って行く。更に正面に大岩があるのでこれを巻いて少し下った所で電子地図を見た13Kさんがルートから逸れていることに気が付いた。結局植生保護柵まで戻って穴を潜り直すことになった。ルートは最初は保護柵に沿って降りて行くのだったがこの最初の下りがまた急で楽では無い。柵に沿って歩いて行き所々で跨いだり脚立を越えたりしながら尾根を下って行く。
六百沢ノ頭は緩い登りのピークだったがこの辺りから空も暗くなりポツポツと少しだが確かな雨が降り出した。段々と遠雷も近づいて来て度々稲光が光るようになったので距離を雷鳴までの時間から測るようになった。2km程度あるなと思っていたので下り切るまで持つかと思ったがタロベエ峰に達する前には冷たい空気が入って来て更に雨は強くなった。雨具を着るタイミングをすっかり失してしまったがどうせ沢の帰りと開き直る。タロベエ峰で再度脚立で柵を越えて右手に送電線を見ながら尾根を下って行くとやがて鉄塔に出合う。この辺りでは稲光から雷鳴まで3秒程度しか無かった。金物を沢山持っているのがやや不安材料だったが標高も低いから大丈夫だろうととにかく先を急いだ。周囲も暗くなっていたせいか鉄塔からの下りでルートから外れたが右手の尾根に登り返して再合流、朝確認して行った鉄塔巡視路の道標で林道に出た。ここからクルマまで5分位だが早戸川橋の先で林道上を川のように雨水が流れているのに驚かされた。
ヒルが多いのでなかなか来る機会が無い山域の沢だったが良い経験になった。でもこれからはもう避けるべき山域だな。バードウォッチャーと釣り師は別として沢では誰にも出逢わず、本間ノ頭までの登山道で出逢ったのも数名とゴールデンウィークの丹沢とは思えない静けさの中で豊かな新緑と渓を存分に楽しめた山行だった。
令和最初の山行は下山時の雨でずぶ濡れになりました。
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