マンダロク山 眺望絶佳,川内山塊北端の傑峰
- GPS
- 07:09
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 635m
- 下り
- 618m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 6:58
08:09 登山口通過
08:33 休憩(〜08:39)
09:20 休憩(〜09:28)
10:36 休憩(〜10:49)
11:08 マンダロク山頂(〜12:15)
13:24 休憩(〜13:47)
14:52 登山口通過
14:59 移動の終了
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上り正味2時間40分,下り正味2時間21分(遅足です)
天候 | 快晴,ほぼ無風。朝7度,日中19度。 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。道は明瞭で,迷うようなところはありません。急斜面と,砂礫斜面の上部を通過する場所にはすべてトラロープが張ってあり,ほぼ使わなくても通過できますが安心感あり。岩稜のようなものは,ありません。ただし,登路上に残雪がある場合は,まったくの初心者だけでは困難でしょう。今回,830mピーク直下の雪田は,上部だけが残っており,砂礫の裸地斜面のトラロープは全部露出していました。今回のこの雪田は,右上側に寄ってヤブ沿いに進んで越えると夏道が出ていました。830mピーク上はぎりぎり残雪状態で,ここ以外に残雪の通過はありませんでした。なおここは,ヒルの生息域です。 |
その他周辺情報 | 温泉は,村松さくらんど温泉(タオル付700円),馬下健康センター,宝珠温泉赤松荘など。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
常備薬
携帯
時計
タオル
カメラ
ウォーキングポール
|
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感想
中蒲原・東蒲原には,景観の上で私の人生になにがしかを刻印した,心に刺さっている,気になる山がいくつかあります。マンダロク山はまさにそのうちのひとつ。主に旧三川町方面から,幾度も飽かず眺めてきました。以前,「この山には夏道がない」という資料を目にしたことがあり,自分には登る機会がないと思っていました。ネットの発達でさまざまな山行記録を拝見できるようになり,マンダロク山までは夏道があることがわかり,このたび,機会を得て登ることができました。感無量です。各季節の先行記録を投稿してくださった皆様に感謝です。
先行記録で,830mピーク(いわゆるニセピーク)直下の登路上に残る雪田がカギとわかり,これが広く・厚く残っていると,夏山経験しかない自分にはムリです。一方で時期が遅くなると,ヒルに悩まされることもわかっています。眺望を期待するには空気の澄んだ季節が好適です。幸い,今年は積雪が少なく,GW中に好適期が到来しました。
今回は,無風快晴に恵まれ,ヤセ尾根でも怖いこともなく,懸案の830mピーク直下の雪田は,ほどよく小さくなってくれていました。
コースの下部は新緑がほぼ繁りおわったところ,上部は芽吹き直前で,いかにもな春の雰囲気を味わいました。登路は,タムシバ,イワカガミ,イワウチワに彩られていました。山頂部のみで,ほとんど終わったカタクリとマンサクがわずかに咲き残っていました。ヒルはいませんでした。※5月下旬にこの山に登られた複数の先行記録にも,ヒルに関する記述はありませんでした。
この山の東斜面にはまともな樹林が発達しておらず,急峻な露岩帯と,花崗岩マサの白っぽい砂礫斜面がそこらじゅうに発達しています。同じ山の東西の斜面での植生の違いに驚き,かくも荒々しい地形を刻む自然の営みに心打たれます。
展望は,期待以上でした。二王子岳を脇に従え蒜場山を前衛に据えた飯豊連峰の全容が,常に目に入るさまは,眼福以上のなにかです。それ以外の360度,どの方角も,見えるべき山は全部見れました。東は安達太良山から西は佐渡まで。ことに,南方に向かって,川内山塊の核心部を通観できたのは,自分にはたいへん貴重なものでした。自分には体力的・技量的に一生近づけもしないこの山域を,いつも平野から垣間見ていますが,それを別の角度から見るのは格別でした。
こんなすばらしい山の,すばらしい好天の日でしたが,ほかの登山者はゼロでした。......途中にある「展望台(独標)」のプレート上に残された落書きを拝見すると,一番古いものは「昭和57年」(1982年)のものでした。かれこれ40年近く(以上?)前にこの登山道を整備された方々がおられ,訪れる人がさほど多くないにもかかわらず,いまでもきれいに維持されていることには,ただただ感謝しかありません。栗園への登山者の自動車アクセスを可能にしてくださっているご関係の皆様に,深く感謝申し上げます。
(おまけ)
さまざまな記録にありますように,山名は,登山口の看板では「日倉山 別名 亦六山」とあり,山頂に置かれた銘板は「前日倉山」と「マンダロク山」の2種類です。地理院地図では「マンダロク山」が採用され,「日倉山」の山名は南方の別のピークにあてられています。先行記録によると,地理院地図上の日倉山の頂上には,旧村松町が設置した金属製の「日倉山」の山頂標があるようです。現在,米国スタンフォード大図書館でweb公開されている「参謀本部刊 明治44年測量昭和6年要部修正測図 御神楽岳 5万分の1地形図」では,現在の地理院地図と同じピークに日倉山,日本平山の表記があり,高石から日倉山への沢沿いの登路も描かれていますが,マンダロク山には「865.9 mの三角点」が描かれただけで,山名表記はありません。いずれにしても,ある時点で地図にマンダロクというゆかしい名前を採録した地理院の技官さんには,感謝したい気持ちです。
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