ツツジ無きツツジ新道-檜洞丸-犬越路


- GPS
- 05:56
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,382m
- 下り
- 1,370m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 5:52
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・青ヶ岳山荘によると今年の五葉ツツジは遅れ気味で5月下旬が見ごろとのこと ・ツツジ新道はツツジの花がないと、ひたすらきついばかりの登り道です ・大コウケの犬越路側はハシゴ、鎖場、岩場の結構厳しい区間が続きます |
その他周辺情報 | ・山北駅裏さくらの湯は400円で入れます(温泉ではない) |
写真
感想
気を付けたつもりが、やっぱり連休太りで体重オーバーになっていたので、「そうだ、そろそろシロヤシオが咲いているだろう」と檜洞丸を訪ねた。登りに使うのは初めてのその名も「ツツジ新道」を辿ったが、今年は遅れ気味とかでツツジはカケラも咲いていなかった。
途中トイレへ行きたくなり、一本遅い電車で新松田駅へ。ダイヤ上、バスの出発まで3分あるのだが、1分半遅れてくれたので階段ダッシュで駆け込むことになった。当方を乗せるや否やバスは出発。それでもギリギリ着席できた。西丹沢まで1時間以上かかるからありがたい。ユーシンの林道が相変わらず通行止めなので、玄倉へ行く人が減っているおかげかもしれない。
ビジターセンターに登山計画を出して出発。5分で分岐に至り、暗い沢筋から登山道へ入った。ふと気づくと、比較的軽装の夫婦連れがピタリとついてくる。どちらかと言えば早足の当方にペースを合わせるのはいかがなものか?と心配しかけたが、遅れる気配もない。ゴーラ沢を渡り、最初の鎖場も難なく突破した様子。実は相当慣れた健脚ご夫婦のようだった。
老若のグループを次々と追い抜いて標高1000mを過ぎ、やっと展望台へ。若葉の間に覗く富士山は春霞がかかって、だんだん見えなくなりそうだ。ここで休憩する若者グループを抜いて、頂上まであと1時間ほどの苦闘を続ける。
期待のツツジだが、登山口でヤマツツジ1本を見たきりヤシオもミツバも一切見当たらない。そうこうするうち、小腹がすいてきた。標高1300mの手前で水筒に水を補給しがてら腰掛けて小休止し、おにぎり1個を早弁した。くだんの健脚夫婦が何事もないかのように抜いていく。40代見当だと思うが、結局、頂上で昼食中のところをお見かけするまで全く追いつけなかった。
厳しい登りに辟易しそうになる中、雀より小さい白黒の小鳥が近づいても道を譲らず、思わず口元が緩んだ。後で調べたらヒガラらしい。やがて道端にはツツジならぬマメザクラが現れだす。先を行く女性2人の目線の先を追うと、ムシカリの白い花が咲いていた。登山道には木段が増え出し、このルートでは稜線が近くなった証拠のはずと力が湧いた。
石棚山稜からの尾根道と合流すると、満開のマメザクラと足元のツルキンバイの群生が出迎えてくれた。気持ち良い尾根道を登れば檜洞丸到着。すべてのベンチが埋まる盛況で、草の上に腰かけて弁当にした。湿度が低いからまだ良いが、風がないと暑いくらいだ。下界は30度近い気温になると天気予報が言っていた。
30分休んで、多少余裕があるので青ヶ岳山荘を表敬して自慢のドリップコーヒーをいただいた。山荘まで1分ほど降りる区間は、鍋割山から塔ノ岳、蛭ヶ岳、臼ヶ岳など(不動ノ峰の陰でたぶん丹沢山は見えていないと思う)、丹沢の主役たちが一望できるポイントだ。若い頃ここを訪ねた新天皇がコーヒーを飲む写真があり、それを見ながら当方も一杯。15分ほど休んで清掃の行き届いた山荘を辞した。
富士山はほとんど霞の陰に隠れてしまったが、山梨県境に至る雄大な山並みを見渡しながら、檜洞丸山頂からガレ場を一気に100m以上下降。すぐに熊笹の峰&大コウケに向けて辛い登り返しにあえぐ。二つの峰の間の神ノ川ヒュッテ分岐では、7人のハイカーがくつろいで大休止中だった。小屋番の女性が言っていた本日の山荘宿泊者グループかもしれない。
ヘルメット武装の沢登り風男女と擦れ違い、以降は先行するハイカーを追い抜いて行くばかりとなった。どちらかというと若い女性パーティーが多いようだ。ただ、道はハシゴ、鎖の頻出する傾斜のきつい下りで楽な区間ではない。ストックの伸縮を繰り返しながら、マメザクラとサクラソウの咲く細道を辿った。
ようやく傾斜が緩めばほどなく犬越路で、避難小屋のトイレを借りて一休み。どうやら3時40分のバスに間に合いそうだ。ここからは、東海自然歩道という立派な名前に比して整備は今一つのガレ沢伝いの道を下る。後ろの人が滑って転んだようだが、すぐ立ち上がったので怪我はないらしい。今から登って行く高校生風のグループに行き合ったので尋ねると、「とりあえず犬越路まで行ってみます」とのことで、指導者風の大人も一人ついていた。
ガレ沢を離れ、傾斜のないしっかりした登山道に変わってからも用木沢出合まではまだ長い。流されかけたような木橋を渡り、キャンプ場から散歩に来た風情のグループと行き合うと、ようやく立派な鉄橋が見えて登山道が終わった。
待っていたバスは定期便に先行する臨時便とのことで、ほぼ席が埋まったところで出発し、降車客がないのを確認して玄倉に立ち寄らずに山を下った。4時半ごろ山北駅で途中下車し、いつものさくらの湯に向かった。結構飛ばしたので、ゆっくり筋肉をほぐすことにしよう。
■ ■ ■ ■
今山行の目的の一つが「新しい靴」の足慣らし。モンベルのラップランドブーツという軽量シューズで、登山靴というカテゴリーでは最下層のハイキング用となる。ゴアテックスではあるので、軽いコースの時に使うつもりで用意している(ちなみに、メインはAkuコンコルディアGTX)。
「新しい靴」と書いたが、実は3年ほどはいた靴が壊れて修理に出したところ、「不良品でした」ということでモンベルがタダで交換してくれたという由来がある。壊れたのは華奢な靴紐の旧型ラップランドブーツで、その華奢な靴紐を強く引いたら、靴の方の一番上の穴(というかリング状の皮ひも)がブツンとちぎれてしまった。
一度は普通に修理受付したものの、後でモンベルから電話があり、「本来壊れないところで、不良品なので取り替えます」と申し出があった次第。何度も履いた靴なので申し訳ない気がしたが、ありがたく交換してもらった。モデルチェンジがあって、靴紐は厚みのある丈夫なものに変わり、色も変わってしまったが、軽い履き心地に変わりはない。
履いてみた結果、やはり最初は足首の当たる部分が少し痛んだが、どの靴でも最初はそういう傾向なので気にはしていない。当たり前だがサイズはぴったりで、これなら文句はない・・・どころか、中古の靴が新品に化けてしまったので、ありがたい限りだ。
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