富士山剣ヶ峰(富士宮口五合目から)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 1,621m
- 下り
- 1,616m
コースタイム
- 山行
- 3:34
- 休憩
- 2:37
- 合計
- 6:11
天候 | 2019年5月3日:晴れ 2019年5月4日:晴れ→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
※富士急行バス ※オフシーズンは1日1往復のみ ※http://bus.fujikyu.co.jp/rosen/fujitozan |
コース状況/ 危険箇所等 |
五合目から雪渓。沢筋に雪が残り、尾根上は7〜8合目まで黒い土が露出していた。それ以上は岩と雪のミックス。雪面の固さが日射の有無で大きく変わる。昼間はツボ足でmax膝下まで埋まるズボズボの雪。一方、夜間は硬くなりアイゼンの歯だけは刺さる程度まで締まる。 |
その他周辺情報 | 五合目のお土産屋さんには、食堂・トイレ・駐車場が整備されており観光客で賑わっていた。ただし、原則、飲料用の水道は無いので水が要るなら持参するか購入する必要有り(高額)。 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
装備
個人装備 |
ザック(50+10ℓ)
ハードシェル
オーバーズボン
長そで
長ズボン
インナー上下
防寒着
靴下
テムレス
インナー手袋
替え靴下
替えオーバー手袋
替えインナー手袋
バラクラバ
ヘルメット
アイゼン
ピッケル
ヘッドライト
シュラフ
シュラフカバー
サーマレストマット
火器
ガス缶(小)
ライター
トレぺ
コッフェル
武器
プラティパス(2ℓ)
サングラス
ゴーグル
地図(1/25
000)
コンパス
電池
携帯
充電器
ラジオ
財布
|
---|
感想
初めての本州の山、初めての単独行、五合目が既に人生最高到達点。本州の山の知識はほとんど無かったので、天気が悪ければ(風、雷が怖い展開なら)即中止するつもりだったが、幸い天気には恵まれた。
Day1:晴れ
課金して五合目まで。観光客の群れの中、立ち入り禁止の策を越えるのは少し気が引ける。五合目には水道があると思っていたが、トイレの非飲料用しかなかったので、500mlのペットボトルを2本購入。高い。ワンデイで剣ヶ峰アタックしても、どのみち帰りのバスが無いのでのんびり登るモードに。本州の下界の暑さには辟易したが、この標高ならば雪はしっかりある。真昼の陽光でグサグサの雪。スノーシューはお金が無くて買えなかったので心配していたが、予想外に歩きやすくて安心する。あまり沢筋に入ると雪崩もあるかと思い、雪渓の端のほうを詰めていく。良い高度感。ズボズボだったが、念のため七合目からアイゼンを履く。プラ靴なので蒸れて暑い。これもお金が無くて冬季用登山靴が買えなかったからだ。すぐに八合目衛生センターに着く。ここの玄関がオフシーズンも解放されていることはネットでリサーチ済み。もしも人がいっぱいだったら今日は一旦下山しようと思っていたが、どうやら僕だけのようだ。宿泊決定。ラジオを聞きながらのんびり昼寝をして夜を待つ。FMがばっちり入って嬉しい。さすが富士山。19時の天気概況を聞いて就寝。明日は昼頃からが悪いかもしれないので急いでアタックしよう。外は綺麗な星空だが、街の夜景が眩しすぎて少し萎え…。
Day2:晴れ→曇り
AM1:30起床。1hと少しで支度を済ませるが、夜間行動は初めてなので少し怖くなってうじうじしていた。AM2:50Depa。雪は昼間と打って変わって硬い。アイゼンがキシキシ鳴る。固いとはいえ風は感じないので、あまり緊張感は無い。最後の郵便局に出るところのみ、夏道上を辿った。この標高に立派な建物があるのはなんだか不思議だ。そのままお鉢に沿って剣ヶ峰まで。自撮り写真を撮った直後、その悲劇が。うっかり地面に落としたスマホが、ゆっくりと滑り出したかと思うと、すぐさま音速に近い速度に達し、お鉢の底に吸い込まれていってしまったのである。まさにあっという間の出来事であった。少し呆然とする。時計を見る。日の出まで30min。取りに行くなら雪がガチガチの今しかない。迷っている時間は無かった。そう決心して、底の見えないお鉢に向かって悶絶バックステップを繰り出す。標高差200mを駆け下り底まで行くと、奇跡としか言いようが無いが、僕のスマホが落っこちていた。全速力で登り返して再び剣ヶ峰。日の出の瞬間は見逃してしまった。少し休憩して下る。九合目くらいで一番乗りの人とスイングバイ。衛生センター着。今の出来事が怖くなってちょっと眠ることにする。2hほど休んで下山開始。既に日は高く雪はすっかり緩んでいる。往きでは、帰りは宝永山に寄って帰ろうなどと思っていたが、既にどうでも良くなっていた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する