有馬四十八滝(百間滝・似位滝・白石滝・白龍滝・大安相滝)〜魚屋道


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 809m
- 下り
- 791m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 6:08
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
(行き)JR芦屋駅南口から阪急バス80系統で神鉄・有馬温泉駅まで (帰り)魚屋道・有馬側登山口から神鉄・有馬温泉駅まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
<白石滝の河原からの「百間滝・似位滝」への進路について> 河原の2分岐から歩いてすぐのところに大きな倒木のある小滝があり、そのすぐ先にゴルジュ帯が続いているが、その倒木の少し手前左手の崖に巻き道が作られているので、今回はそこを歩いてゴルジュ帯(前半部分)を巻いて越えた(ゴルジュ入口には池がある)。ところが巻き道は途中で終わってしまうので、さらにその先にあるゴルジュ帯の後半部分の入口の池が膝下あたりまで深かかった場合は、まったく逃げ道がないので相当難儀する。本当はここに巻き道が欲しいところ。 ゴルジュ帯やその他の岩場の通過には危険が伴うので、バランス感覚と細心の注意が必要となる難所。岩場にはかなり狭い箇所もあるし、岩石がごろごろしているのでかなり歩きづらく、体力と集中力を消耗する。 <「白石滝」の巻き道について> 踏み跡はわりと明瞭なものの、かなり幅が細くて高度感もあるので注意が必要。明瞭な踏み跡を辿って、ひたすら直進して白石第四砂防ダムを越えてしまうのが安全。 <「白龍滝」への進路について> 全般的に深い谷筋といった様相で、両岸が切り立った崖状の箇所も多く、崩落しているところもある、全体的に岩石がごろごろしていて多くの倒木もあって、かなり歩きづらくて体力がじわじわ削られていく。断崖絶壁の向かいにある「白龍滝」を登るのにはクライミング技術と装備が必要なので、一般登山者は鑑賞だけにすべし。 <「布振滝」について> 「白龍滝」の先にある角度のきつい滑滝は「布振滝」というらしいが、ここは左手にロープが3本も付けられており、このロープ全てを頼ってほぼ垂直の岩登りをして滝の上に出るべし。ここを登って越えられないと先には進めないので撤退するしかなくなるという重要ポイントだ。右手の濡れた岩場を登るのは滑落の危険もあるので無理しないほうが良さそう。 <「大安相滝」への進路について> 三段の滝の巻き道の途中から沢に下れる箇所が全部で三ヶ所あるので、そこから滝の下流に降りたり上流へ降りたり出来るようになっている、そのため沢筋内の滑りやすい濡れた岩場を無理に遡上して「大安相滝」上流へ向かう必要もないと思う。但し三段の滝を正面から鑑賞するには下段からの遡上となりそうだ。 最上段の滝の左手の岩にロープがあるが、これを登るのは技術が必要で危険も伴う。ここを登らなくても巻き道の途中から滝の落ち口へ下れるので、自信のない方はそちらから行くのが安全で良い。 <「小安相滝」石柱から魚屋道へ合流するルートについて> 前回山行時は巨岩がある分岐で左俣の「白石第五砂防ダム」から六甲最高峰へ直登したが、今回は巨岩がある分岐から右俣の「白石第六砂防ダム」方面と進み、ダム手前の急斜面の巻き地を登ってダムを越えて、さらに遡上を続けるルートを取った。 谷筋の2分岐地点では中央の尾根筋を登って「小安相滝」石柱を経由するが、その先では途中で踏み跡が分散する上に消失し、プレート類も一切ないので進路を見失いがち。間違った踏み跡に誘われてさらに遡上を続けると完全に進退極まることになるので要注意。 崩落した沢筋を渡渉し、大きな倒木をくぐった地点でも進路を見失って、そのまま無理に直進してあらぬ方向へ進んでしまいがち。ここは倒木をくぐったらすぐに右を向いてもう一度同じ倒木をくぐって先に進むのが正解。倒木の隙間から次の進路の踏み跡がかすかに見えるので、それに気づくかどうかが極めて重要。 正解ルートの急登の先にあるロープ場を越えて「笹の十字路」まで無事に到達すれば、後はほぼ平行道で「魚屋道」へすぐに合流できるのでひと安心。 <前回の有馬四十八滝山行記録はコチラ> → http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1619321.html |
写真
装備
個人装備 |
通常のトレッキング靴のみ
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感想
今回は久しぶりに「有馬四十八滝」の一部を巡ることにした。
前回は四十八滝のすべてを一度に回って大変しんどい思いをしてしまったので、今回は紅葉谷を挟んで東半分の滝だけ(滑滝を除く)を巡ることにした次第。ということで標題通り「百間滝・似位滝・白石滝・白龍滝・大安相滝」に行ったが、前回とまるっきり同じルートでは面白味がないので、新しいルートをそこに組み入れることにした。
新たに歩いてみた道は、(1)「百間滝」へ向かう途中にある手前のゴルジュ前半を巻き道を歩くことでパスするルート、(2)巨岩のある堰堤分岐(=左俣・右俣に分かれる2分岐地点)で「白石第六砂防ダム」側から「小安相滝」石柱を越えて「魚屋道」の途中へと合流するルート、の2つ。
(1)は取り付き地点があんなに手前にあるとは思わなかったのだが、登り口を見つけさえすれば後は楽ちん(巻き道の終りのロープ場だけが狭いので注意)。さて問題は(2)のほうだった。途中から道が不明瞭になって、まああれだけ進路に迷ってしまうなどとは夢にも思わなかった。我ながらかなり久しぶりの大失態。
「白石第六砂防ダム」の巻き道をすぐに発見できたのは良かった。またこの巻き道の急登の先で明確な踏み跡が2分岐していたが、ここでも下りを選択したのも良い判断だった。さらにダム上の河原を遡行して沢が二股に分かれた地点で、沢筋に行かずに中央の尾根を登って「小安相滝」石柱を越えたところまでは順調だったが、問題が起きたのはその先だった。
明快な踏み跡のほうに従って傾斜を登ると踏み跡が突然消失し、登れそうにない崩落斜面と、登りにくそうな岩石群と藪の斜面とが立ちはだかって完全に進退極まってしまい、しばらく無理に登ろうともがいていたが道誤りの危険を感じてやっぱり一度下のほうまで引き返す羽目に。そこで一旦落ち着いて地図を取り出して見直して正解ルート(=沢筋を横断して崩落しかけた対岸へ向かう)を見つけてようやく先へと進めた。ここで結構な時間と体力のロス。
ところが問題はさらにすぐ続いた。崩れかけた斜面を登り、進路を塞ぐ大きな倒木をくぐって進んだところまでは良かったのだが、そこでまたも進路を誤り、枯れ葉の堆積する藪林のような方向へ進んでしまって、ここでもまた進退極まって道誤りを確信した。無理に進んだので戻るのにも一苦労。かなりの急斜面なので一旦少し下のほうまで下る(滑り落ちる感じ)羽目になり、元の倒木の場所まで復帰するのにかなり苦労した。ネット上の情報で「倒木を2度くぐる」とあったが、それは別の倒木を2本くぐって行くものだとばかり思っていたので、今回のようなミスをしたのだ。実は「倒木を2度くぐる」というのは、「同じ倒木を(手前と奥とで)2度くぐる」という意味だったのに気付くのに時間がかかってしまった。というのも、パッと見では倒木の奥にさらに踏み跡が続いているのが非常に発見しにくい角度で大木が倒れていたから。倒木をくぐり終えた直後の視界には、その踏み跡は(目に)入らない感じだ。予め知っていれば何の問題もなく進めるのだろうが、今回のような中途半端な下調べではここも道迷いポイントの一つだろうと思う。
そんなこんなで、時間も体力も筋力も気力も大幅にロスしてしまったのだが、ロープ場を越えて「笹の茂る十字路」まで到達したらあとは驚くほど短くて楽だったので助かった。そのうえ「魚屋道」の下りがこんなにも快適で楽だとは(笑)。
実は最初の道迷いの最中、沢筋の上部で、カワウソなのかテンなのか、そういう感じの動物に出会った。こっちもびっくりしたが、向こうも。何とか撮影に成功したが、なかなか珍しいかな。道迷いのおかげで出会えたようなものだから、まあ捨てたものではない、というか、ただでは転ばないというか。
「有馬温泉」駅からは神鉄で「唐櫃台」まで出てから「からとの湯」で天然温泉を楽しんでから新開地経由で帰宅。道迷いはあったが、前回のように滑落することもなく怪我もなく無事に帰宅出来て良かった、良かった。ついでに新ルートの確認(経験)も出来たしね。
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