【天城峠から天城山縦走】美しいブナの森に感動しました。
- GPS
- 07:44
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,274m
- 下り
- 857m
コースタイム
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 7:42
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ 登山口から旧天城トンネルまでの階段の登りは,段差が大きく,急傾斜なので,結構足に来ました。 ・ 天城峠から先は,良く整備されたハイキングコースで,フラットなトラバースと急な登りが交互に出てきます。 ・ 八丁池へと登る斜面のブナとヒメシャラの森は見応えがありました。 ・ 八丁池の手前には,きれいな水洗トイレが整備されています。また,トイレから2分ほどのところに展望台があり,周囲の景観を楽しむことができました。天気が良かったので富士山も見えました。 ・ 八丁池の湖畔は芝生の広場となっていて,休憩には最高でした。このときは,誰もおらず,素晴らしい景観を一人占めでした。 ・ 八丁池から先の登りも,美しいブナの森が続き,飽きることがありませんでした。このエリアのブナの原生林は,本当に素晴らしいです。 ・ 万三郎岳山頂手前までにすれ違ったのは,わずかに3人でしたが,山頂に到着すると,平日にもかかわらず多くの登山者が,次々に登ってきました。さすがに「日本百名山」のブランドです。でも,山頂は展望がなく,少々残念な感じ。 ・ その先は一旦下ってから登り返して,万二郎岳山頂。こちらは,南側の展望が開けていて,伊豆七島方面も望めます。 ・ 万二郎岳からの下りは,特に気を遣うような難しいところはありません。 |
写真
感想
・ 以前から気になっていた,天城山の縦走に行ってきました。深田久弥が「一つを指して天城山と呼ぶ峰はなく,」と書いているとおり,天城山は最高峰の万三郎岳やその東の万二郎岳,さらにその南西に続く尾根を歩いていくつかの峠を越えれば「天城の瞳」と称される八丁池,そして川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台とされた天城峠などの総称であり,最高峰の万三郎岳やその東の万二郎岳を登っただけで「天城山に登った」とはとても言えないと考えていました。
・ でも,交通事情が悪いため,マイカーのみでは,天城峠から万三郎岳を経て天城高原まで下るこのルートの縦走は難しいです。それに,歩くとすれば5月中旬から6月初旬までのシャクナゲの花がきれいな季節に歩きたいですが,多くの登山者で賑わうため,混雑の嫌いな自分としては,なかなか足が向かないでいました。
・ そんな中,今年3月に定年退職を迎え,6月末に再就職するまでの期間は,在宅無職となり,登山者の少ない平日を活用することができる状況になったことから,ようやく,この縦走を実行に移す機会がやって来ました。
・ この縦走ルート,逆コースならばバスを利用して歩くことが可能ですが,天城峠からスタートする場合は,バスで行くとなると歩き出しが午前10時頃となってしまい,日が暮れてから下山となる可能性があります。そこで,クルマにバイクを積み,下山口にクルマを駐車し,早朝にバイクで登山口まで移動する「バイク作戦」の出番です。
・ この「バイク作戦」なら,陽の高い時間帯に下山でき,その日のうちに帰宅が可能です。実際,今回は午後9時には帰宅することができました。
・ 今回,この縦走ルートを歩いてみて驚いたのは,美しいブナの原生林が,八丁池の手前から万二郎岳付近までずっと続いていたことです。こんな南の温暖なエリアに広大なブナ林があったとは驚きでした。しかも大切に保護されているためか,立派な巨木が多かったです。素晴らしい。
・ 一方,シャクナゲの花は残念ながら,近年,減少傾向らしく,期待していたほどの群生はしていませんでした。トウゴクミツバツツジのほうが多く見られたほどです。地元の登山者の話では,ここ数年不作が続き,花の芽もかなり減少しているとのことでした。
・ 歩行時間は,休憩を含めて8時間弱でしたが,アップダウンが続くため累積標高差が1,600m近くあり,歩き甲斐がありました。ブナの紅葉の時期も良さそうですね。
・ なお,写真はパノラマ撮影もあるので,スライドショーでご覧頂いた方が見易いかと思います。
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