北八ヶ岳の山小屋7めぐり。天狗のお膝元へGO!


- GPS
- 56:00
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,127m
- 下り
- 1,523m
コースタイム
二日目:白駒荘7:20→8:05高見石小屋8:15→高見石8:34→9:39展望台9:44→9:48中山→10:28中山峠10:37→10:42黒百合ヒュッテ(ランチ&ソリ)12:02→12:08中山峠→13:38しらびそ小屋
三日目:しらびそ小屋6:57→8:32中山峠8:47→8:51黒百合ヒュッテ(ソリ)9:13→9:14天狗の奥庭→9:29黒百合ヒュッテ→10:39唐沢鉱泉(入浴)12:38→渋の湯13:58
天候 | 28日(土)晴れ 29日(日)晴れのち曇り 30日(月)薄曇り ☆日中の気温は10℃ぐらいありました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<今回注意して歩いたコース&その状況> ・中山峠〜しらびそ分岐 中山峠直下はしばらく急坂で雪が多く残るが、トレースが階段状になっていた。 ・唐沢鉱泉〜渋の湯 登山道を塞ぐように倒れている倒木三本(避けて通れる程度の大きさ) 土の上を歩く部分が多く残雪量は少ないものの諸所にアイスバーン ※全体的には雪は緩んでいて踏みぬきが多い |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
今回のメインは北八ヶ岳の雰囲気を楽しみながら、ステキな山小屋7箇所めぐり。天狗岳は茶臼山、中山、しらびそ小屋からそのお姿を眺め、お膝元の奥庭まで行きました。
<一日目>
朝から快晴でロープウェイ山頂駅からスタート。雪がだいぶ解け3月に北横岳へ行った時とは違った奥庭を見ながら縞枯山荘へ。中に入ると天井からランプがつり下がり、今日は出番のないストーブや素敵な暖炉が置かれてた。ここでランチ休憩。外のウッドデッキで青空を眺めながら、この先の展望に期待が膨らむ。今日は日焼けしそうだ。
雨池峠から麦草ヒュッテまではもくもくと歩く。ちょっと空に目を向けて気持ちがいい〜なんて思うものなら、即、踏みぬき(笑)。「きゃっ!」とか「わっ!」とか言いながらそれはそれで楽しんだ。だんだん踏みぬかないのは、登山道のたったの40〜50センチくらいの幅だと分かってくると、歩くリズムが決まった。
後ろで歩く山友はずーっと静かなのでスゴイなぁと感心してたが、後で話を聞くと無言でハマっていたらしい(笑)
途中、茶臼山から眺める八ヶ岳の山々はとても良かった。何度も同じような写真を撮り、動画も撮った。
茶臼山からも見えていた赤い屋根の麦草ヒュッテに着くと、少々休憩してから白駒荘へ。白駒池は外輪が解け始めていたが、朝は氷上を歩いている人がいたので、見ているだけでハラハラしてしまった。
白駒荘チェックインしたあと日が落ちるまで時間があったので、青苔荘へ。売店をのぞいたり、キャンプ場のテント数を数えてみたり。
夕食の後は「湯呑は返さないで持っててね。寝酒をあげるから。」と言われ、見るからに最も飲まなさそうな私の目の前に、焼酎と日本酒の一升瓶が置かれた(笑)
夜は満天の星。写真に残せないが、しっかり頭に残してきた。
<二日目>
前日に白駒荘のご主人から中山峠直下の急坂の話を聞いていたので、幾つか他の選択肢(別ルート案)も検討しながらスタート。
高見石小屋に着くとすぐにスノーシューが目に入る。今年やってみたかった事の一つだったが来年かな。中ではかわいらしい山ガールが小屋の主人と楽しそうに話しをしていた。小屋のHPでは部屋の天井に窓があり、星を眺めながら寝ることができるようで、昨晩はまさにそんな素敵な体験もできたのかなと思いながら、小屋内の写真を撮らせてもらった。
アイゼンをはずして小屋の裏の高見石に登ると、白駒池が見下ろせた。今日もいい天気。これから向かう方面も気持ちのいい青空だ。ここから中山の展望台まで1時間ちょっと登り。無心で歩くのも気持ちがいい。たいてい私の場合、登りは無心で、下りは景色を楽しむ。
中山峠に着くと、すぐにしらびそ小屋方面の道を確認しに行く。ははは、ご主人の話していた通り道が切れ落ちてる。でも先行者が随分いたようでしっかりとレースが付けてある。少し下りてみると、ちゃんと雪が階段状に切れ込みが入っていた。うん。これなら大丈夫だ。これだけしっかりとこの斜面にトレース付けるには、先行者は随分大変だっただろうと思うと、深く感謝した。
まだしらびそに向かうには随分時間が早かったので、黒百合ヒュッテへ。ここは去年、四阿山でたまたま見つけた黒百合がきっかけで、その名前の着いたここの小屋の存在を知った。
中に入ると登山客はもう天狗へ向かった後で人は少なかった。なかなか広い玄関と休憩室で中央にストーブを囲むように回るいテーブルがあり、そこで食事ができた。食後の運動は手作りのソリで遊ぶ。奥庭手前の斜面ではちょうどピッケルで滑落防止練習をした後があり、トレースが無くなった箇所を見つけた。
午後にならないうちに黒百合を後にし、例の道へ。先行者が付けてくれた後を忠実にたどる。怖い思いはしなかった。距離にするとどうだろうか。昭文社の地図を見ると5ミリ以内。と言うことは250m以内か。気分的には長く感じた。
ここをクリアするとあとはあまりアップダウンの少ない道だった。途中、左には稲子岳という、ロッククライマーが好みそうな岩山が見えた。ミドリ池が見えてくるとすぐに犬の鳴き声がした。番犬の吉だった。
しらびそ小屋はNHKの番組で見たときから、ステキな山小屋だなぁと思っていた。到着すると奥さんが笹のお茶とかりんとうを出してくれて、部屋に案内してくれた。山小屋泊は今日で三回目だが、相部屋泊は今日が初めてだった。
小屋の裏に二階建ての宿泊棟があり、その一階の談話室から階段で小屋の食堂につながっていた。二階に上がると奥さんが「個室を使っていいよ。女の子だからね。」とお心遣いをしてくださった。旦那さんも「一階のこたつの部屋がいいよ。」と声をかけてくれて、私たちはこの日も随分ゆっくりすることができた。この日の宿泊者は他に4人組のパーティがいて、夕食時には同じテーブルだった。最近、人と山の話をしたり聞いたりする機会が無かったので楽しかった。
<三日目>
朝食が済むとすぐに仕度をした。奥さんがあそこを登って渋の湯から帰るのかと聞くので、そうすると返事すると、「よくあの道を歩いて来てくれたね。」と言って、赤い下駄のキーホルダーをプレゼントしてくれた。うれしかった。
しらびそ分岐から本沢温泉に行く道をちょっと歩いてから中山峠に向かうと、途中でその4人組パーティと一緒になり、中山峠までご一緒した。リーダーのピッケルは木製でご愛用のものらしかった。そして彼らは天狗岳へ、私たちは渋の湯へ。
最後にまた黒百合ヒュッテにより、天狗の奥庭まで行って天狗岳を心行くまで眺め、独り言を残して帰ってきた。バスの時間までも十分あるので唐沢鉱泉に寄り下山。満員のバスに揺られ、三日間を振り返りながらうとうとした。
八ヶ岳バンザイ
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