広い荒野にぽつんといるよで 美ヶ原,霧ヶ峰,八子ヶ峰
- GPS
- 56:00
- 距離
- 61.4km
- 登り
- 3,358m
- 下り
- 2,616m
コースタイム
- 山行
- 12:30
- 休憩
- 4:29
- 合計
- 16:59
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:15
高速バス(尾瀬号)を予約する寸前、この時期の至仏山は登山禁止ということを知る。
尾瀬は次回にし大阪か京都でも行こう、と関西の山を物色するがモチベーションが上がらないまま。
出発当日夕方まで(勤務の合間)悩み、以前計画だけはしていた松本〜蓼科をつなげる案を実行することにした。
天候 | 初日 雨のち曇り、二日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:トラビス交通バス 親湯入口停留所(バスタ新宿行き) |
写真
感想
夜中は雨予報だが、翌日午前中には天気が回復すると信じる。
仕事を終え速攻で家に帰り準備をし特急に乗る、23時前に松本駅に着いた。
到着時は曇り空だったが、ラーメンを食べて外に出ると既に雨が降っていた。
途中松本城に寄り、城の前のコンビニで二日分相当の食糧を買っていく。
再び出発、進むに従い道路沿いのお店が消え住宅、空き地、畑など増えてきた。
なんか眠くなってきたので、休憩できる軒下を探すがなかなか見つからない。
雨に打たれたまま休みたくないし、一般住宅の軒下を借りるわけにもいかず。
そのうちJA共済の建物の軒下を発見、しかも最近移転したらしく空きビル。
荷物にもたれてしゃがんだ姿勢で目をつぶったら、そのまま眠ってしまった。
1時間半ほどして目を覚ます、しゃがんだまま眠ったので脚全体が痺れていた。
歩けるようになるまで30分くらいを要し、3時半ごろになってようやく出発。
結構先の方まで街灯があり、結局今回はヘッドライトを使うことはなかった。
石切場の奥にキャンプ場のような場所があり、その先に登山口があった。
登山道は予想以上に整備され、これなら暗い中歩いても危険は少なそう。
王ヶ鼻に到着、山頂には近所のホテルの早朝ツアーの団体客が集まっていた。
お地蔵さんの頭をなでて王ヶ頭へ向かう、この頃には雨はやんでいた。
途中クリーム色をしたテンと目があったが、すぐに霧の中に消えて行った。
王ヶ頭の山頂に到着、晴れていればさぞかし眺めが良かっただろうと思う。
ここでこの日の宿を確定するべく、あらかじめ見繕った宿に電話をする。
候補の宿は鷲ヶ峰ヒュッテ、ヒュッテみさやま、車山肩のころぼっくるヒュッテ。
ころぼっくるヒュッテは少し遠いので、まずは近くて手頃なみさやまに電話。
主人の都合で夕食は準備できないが、素泊まりなら大丈夫というので予約する。
夕食のあてが外れたので、王ヶ頭ホテルの売店で食糧を追加購入しておいた。
美ヶ原は平べったい高原で牧場に適していて、実際周辺は牧場に囲まれている。
牛の鳴き声を聞きながら美しの塔まで歩き、鐘を鳴らして茶臼山へ折り返した。
霧が晴れ始め、だんだんと雲の隙間に青空の片鱗が覗くようになってきた。
茶臼山の山頂で少し休み扉峠まで下りる、一旦舗装路に出て再び山道へ入る。
三峰山に着く頃には随分視界は良くなり、諏訪湖、富士山、八ヶ岳などが一望。
登山者には誰ひとり会わない、広い荒野にまるで自分だけが存在するかのようだ。
中山道から和田峠に下った所に食堂があったので、きのこ汁とおにぎりを頂く。
鷲ヶ峰を経由して八島湿原へ、駐車場の売店でカップ麺を買って宿へ向かう。
宿の主人は既に出かけていて、乳児を背負った若い奥さんが受付をしてくれた。
コーラが飲みたいが置いて無いというので、先ほどまでいた駐車場の売店へ戻る。
来るときは舗装路を通ったので、今回は湿原の木道を片道20分ほどの道のり。
駐車場に着き自販機でコーラを買って、夕方の湿原を堪能しながら宿へもどった。
宿に着き恒例の本棚を物色、主人の好みと合うのか興味がある本が並んでいた。
泊り客は自分一人というので、ゆっくりとお風呂に入って長い一日の疲れを癒す。
インストルメンタルジャズが流れるロビーで、消灯まで酒と読書を楽しんだ。
布団の中で読むつもりでめぼしい本を部屋に持ち込んだが、すぐ眠ってしまう。
夜中の3時頃起きて明かりを消し、もう一度眠って目を覚ますと5時半だった。
日の出前に起きて朝陽と共に八島湿原を一周しよう、という野望は儚く消えた。
6時に朝食をお願いしてあったので、少しの間だが宿の周りを散歩する。
寒いと思ったら霜が下りていて、温度計を見ると摂氏零度を下回っていた。
旧御射山遺跡という案内板があったので、遺跡らしいものを探すが分からず。
宿に戻って主人に尋ねると、階段状の土棚と石器や陶器など発見されているとか。
朝食をとりながら、書棚に置かれていた旧御射山遺跡の本を読み理解を深めた。
主人に見送られて宿を後にする、感じの良い宿だったのでまた是非訪れたい。
草原を抜け、車山湿原を通って車山乗越の少し先の分岐から車山の山頂へ向かう。
冬にリフトで訪れたことがある山頂だが、歩いて登るのはもちろん初めて。
見覚えのある球体を目指して、リフトに並列する階段を登って行くと山頂に到着。
北、中央、南の各アルプス、浅間山、妙高、火打、蓼科から続く八ヶ岳、富士…
ここが世界の中心で宇宙の真ん中では?と錯覚するほどの絶景に囲まれている。
冷たい風にあたり食事をとる間に身体が冷えてしまったので、上着を羽織った。
時間が余りそうなので車山肩まで下りてみる、ここでは多くのハイカーを見かけた。
駐車場を登った先に、宿泊地の候補だったころぼっくるヒュッテを見つけた。
再び車山乗越を通り、その先の分岐点で今度は白樺湖へ下山する方向へ進む。
だんだんと蓼科山が大きくなり、眼下に見える白樺湖も近づいてきた。
ヴィーナスラインの辺りで、外まで聞こえるような大音量を流した車が通過した。
今時珍しいな、と思ったら次の車もその次の車も大音量で同じ音楽を発している。
そこで気づいた、カーステレオの音では無くメロディロードと呼ばれるもので、
道路上に刻まれた溝と、車のタイヤの摩擦音でメロディを奏でる細工だった。
そんな粋なメロディを聴きながら、白樺湖の湖畔へと下っていった。
再び登り返して、白樺湖スキー場のゲレンデを通って八子ヶ峰へ登って行く。
大した高低差がないのであまり疲労感はない、尾根に木々も少なく眺望が良い。
八子ヶ峰の西峰、中峰、東峰と歩いてきて赤い大きな三角屋根の小屋を通過。
女の神茶屋から登ってきた、と思われる中学生の団体とすれ違いながら下山開始。
ずっと下っていくとキャンプ場、そこでは高校生の登山競技大会が開かれていた。
沢を通り滝の湯の前から坂を登りきると、目の前に蓼科温泉共同浴場が現れた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する