茱萸(グミ)の花咲く雨の阿蘇山・烏帽子岳を草千里ヶ浜へ向かって飛ぶ


- GPS
- --:--
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 211m
- 下り
- 210m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
大分空港09:30 (レンタカー移動) (長湯温泉泊) |
写真
感想
ここ5年ほど毎年ミヤマキリシマを見にこの時期に九州に行っている。
いつも梅雨を警戒して5月中旬くらいに行っていたのだが、九重山のミヤマキリシマには少し時期が早すぎたので今年はぎりぎり6月に入るこの週末にかけて3日間で九重山の大船山と平治山をメインに計画してみた。
少し前までの予報では今日と明日は晴れで最終日の日曜日が雨とのこと。
最初の計画では1日目に万年山、2日目に九重山の大船山と平治山、3日目に阿蘇山の烏帽子岳に行くつもりだったのだが、3日目は雨の予報なので烏帽子岳へ今日行ってしまうことにした。
が、直前になってみると今日も弱い前線が通過するとのことで雨になってしまった。
予報によると午後遅くになるほど雨は止んでくるとのことだったので到着した大分空港からやまなみハイウェイを通り九重連山を眺めながらゆっくりと阿蘇山へ向かった。
最初の予定だと大分空港IN熊本空港OUTで無駄のない行程だったのだが、山の順番を入れ替えたため行程の長い効率の悪いルートになったわけだが、それでもこの雄大な景色を眺めながらなのでその長い行程も楽しいものだ。
初めてやまなみハイウェイを走ったのは大学の卒業旅行だったが、それから何度もここを走っているがそれでもこの景観に飽きることはまったくない。
途中偶然寄った九重山の麓の「郷土料理八菜家」という店で山並みを眺めながらゆっくり昼食を摂る。
この店は頼んだ料理とは別にこの店で作っている漬物をサービスで食べられるのだが、風味豊かなしょっぱすぎない漬物でとてもおいしかった。
烏帽子岳の登山口となる草千里ヶ浜へ13時過ぎに到着。
そろそろ空が明るくなってきたので止むかなと思ったのだが、山の雨はなかなかしつこく、結局雨の中歩き出す。
烏帽子岳はコースタイムで2時間程だがさすがにこれ以上遅くなると今夜宿をとっているのは九重山の麓の長湯温泉なので到着が遅くなりすぎてしまうからだ。
烏帽子岳へはまず草千里ヶ浜を横切り、尾根道に取りつく。
草千里ヶ浜は遠くから眺めても気持ちがいいところだが、中を歩くと馬が草を食んだり池の水を飲んだりしているのがよく見えてもっと気持ちがいい。
阿蘇山のミヤマキリシマはもうピークを過ぎていたようだが、その代わり茱萸(グミ)の花がたくさん咲いていた。
あとひと月もすれば茱萸の赤い実がたくさん生った姿を見ることができるのだろう。
雨はそんなに強くなく、陽射しもないが展望もあり、暑すぎもせず却って気持ちのいい気候だ。
振り返ると草千里ヶ浜がもうかなり低く見えていて、その向こうに杵島岳が見えている。
阿蘇山は4年前に最高峰の高岳に登ったことがあり↓、
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-646584.html
その時は登り口の仙酔峡のミヤマキリシマを期待して行ったのだが、最近の阿蘇山の火山活動が活発なためミヤマキリシマはほとんど火山灰にやられてしまっていた。
その時は火山活動も収まってまた仙酔峡のミヤマキリシマも復活するだろうと思っていたのだが、それからも中岳火口の活動はますます活発で今は中岳だけではなく高岳も入山規制されるほどになってしまった。
ただ、その火山活動は烏帽子岳、杵島岳までは影響がないようなので、今度阿蘇山を歩くときはこの草千里ヶ浜を中心として周遊してみようと思った。
ひと登りで烏帽子岳の山頂へ。
思いの外あっけなく山頂へ到着したのだが、雨の中の山歩きだったので、このくらいがちょうどいい。
目の前には中岳火口の噴煙が上がる。
思っていたよりも活動は活発なようで、これまで観光も含めて阿蘇山の噴煙は何度か見ているが、今まで見た中で一番迫力のある噴煙が上がっていた。
雨はちょうど小雨になってきて、ゆっくりと風景を楽しむ。
山頂辺りでは見頃のミヤマキリシマも残っていて、雨の中でも登ってきてよかったなと思う。
先ほどまでは池の水を飲んでいた馬たちが、草千里ヶ浜の真ん中にある駒立山を越えて反対側の草原でくつろいでいる。
そんな光景を眺めていると、こちらもなんだか日常のごたごたをすっかり忘れてくつろいだ気分になってきた。
同じ道をピストンで戻るつもりだったのだが、ちょうど山頂で居合わせた団体さんが別の登山道で下りるようだったので真似をしてそちらから下りることにした。
登りで使った登山道より緩やかに草千里ヶ浜へ向かって飛んでいるような気分になる。
雨でも楽しい阿蘇山・烏帽子岳を後にして、今晩は前々から泊まってみたかったラムネ温泉としても有名な大分県竹田市の長湯温泉へ。
かけ流しのぬるめの湯は名前のとおり長湯をするのにちょうどいい。
雨も止んで明日はいよいよ念願のミヤマキリシマが咲き誇る九重山だ。
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