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Yamareco

記録ID: 1880694
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
阿蘇・九重

念願叶いピンクの絨毯、九重山・平治岳―そしてますますミヤマキリシマ熱高まる

2019年06月01日(土) [日帰り]
 - 拍手
e351spAz その他1人
GPS
06:55
距離
10.2km
登り
869m
下り
859m

コースタイム

日帰り
山行
4:35
休憩
2:20
合計
6:55
9:05
10
9:15
9:20
50
10:10
60
11:10
11:30
30
12:00
13:20
25
13:45
13:50
50
14:40
20
15:00
15:10
20
15:30
15:50
10
16:00
0
16:00
ゴール地点
天候 晴ときどき曇
過去天気図(気象庁) 2019年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(前日:長湯温泉泊)
(レンタカー移動)
(宝泉寺温泉泊)
男池登山口周辺の道路は車でいっぱい
2019年06月01日 09:10撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 9:10
男池登山口周辺の道路は車でいっぱい
広い駐車場も車でいっぱい
2019年06月01日 09:12撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 9:12
広い駐車場も車でいっぱい
こんなに車が多いとは思わなかった
2019年06月01日 09:19撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 9:19
こんなに車が多いとは思わなかった
男池登山口を出発。男池湧水群の周辺環境整備協力金として100円が必要
2019年06月01日 09:22撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 9:22
男池登山口を出発。男池湧水群の周辺環境整備協力金として100円が必要
川の水もきれいだ
2019年06月01日 09:23撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 9:23
川の水もきれいだ
気持ちのよい緑の光の中を行く
2019年06月01日 09:24撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 9:24
気持ちのよい緑の光の中を行く
「これより先は牛の放牧中」の柵がある。坊ガツルから大戸越を越えてここまで牛が下りてくることがあるのだろうか
2019年06月01日 09:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 9:43
「これより先は牛の放牧中」の柵がある。坊ガツルから大戸越を越えてここまで牛が下りてくることがあるのだろうか
かくし水
2019年06月01日 09:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 9:44
かくし水
団体さんの後に付いてゆっくりと登る
2019年06月01日 09:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 9:56
団体さんの後に付いてゆっくりと登る
広々としたソババッケ
2019年06月01日 10:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 10:11
広々としたソババッケ
再び緑の光の中を登る
2019年06月01日 10:32撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 10:32
再び緑の光の中を登る
2019年06月01日 10:37撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 10:37
シールの落とし物
2019年06月01日 10:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 10:43
シールの落とし物
丈の低い灌木帯になるとそろそろ峠も近い
2019年06月01日 11:05撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 11:05
丈の低い灌木帯になるとそろそろ峠も近い
大戸越(うとんごし)に到着すると…目の前に平治岳
2019年06月01日 11:10撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:10
大戸越(うとんごし)に到着すると…目の前に平治岳
やっとこのピンクの絨毯を見ることができた
2019年06月01日 11:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:11
やっとこのピンクの絨毯を見ることができた
山頂までピンク色が広がっている
2019年06月01日 11:15撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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6/1 11:15
山頂までピンク色が広がっている
2019年06月01日 11:20撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:20
2019年06月01日 11:23撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:23
時間的に平治岳はパスして大船山へ登ろうかと思っていたのだが、この景観を見て登らないという選択肢はなかった
2019年06月01日 11:26撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:26
時間的に平治岳はパスして大船山へ登ろうかと思っていたのだが、この景観を見て登らないという選択肢はなかった
平治岳に登るにつれて坊ガツルが見えてきた
2019年06月01日 11:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
6/1 11:28
平治岳に登るにつれて坊ガツルが見えてきた
登山道は渋滞しているが、その分ゆっくりとミヤマキリシマを楽しめる
2019年06月01日 11:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:29
登山道は渋滞しているが、その分ゆっくりとミヤマキリシマを楽しめる
見下ろしてもきれい
2019年06月01日 11:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:29
見下ろしてもきれい
大戸越の向こうの大船山はまだ咲いていないのだろうか
2019年06月01日 11:31撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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6/1 11:31
大戸越の向こうの大船山はまだ咲いていないのだろうか
7分咲きといったところだろうか、時期を遅らせてよかった
2019年06月01日 11:33撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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6/1 11:33
7分咲きといったところだろうか、時期を遅らせてよかった
渋滞でなかなか山頂に着かない
2019年06月01日 11:33撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:33
渋滞でなかなか山頂に着かない
ずっと見ていても見飽きない
2019年06月01日 11:35撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:35
ずっと見ていても見飽きない
下までずっとミヤマキリシマ
2019年06月01日 11:37撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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6/1 11:37
下までずっとミヤマキリシマ
濃いピンク薄いピンクいろいろある
2019年06月01日 11:38撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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濃いピンク薄いピンクいろいろある
ミヤマキリシマ間を縫って歩いていく
2019年06月01日 11:39撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:39
ミヤマキリシマ間を縫って歩いていく
ミヤマキリシマ越しの坊ガツルと三俣山
2019年06月01日 11:41撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:41
ミヤマキリシマ越しの坊ガツルと三俣山
何度も見上げ、見下ろしミヤマキリシマを堪能
2019年06月01日 11:54撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:54
何度も見上げ、見下ろしミヤマキリシマを堪能
もうすぐ山頂
2019年06月01日 11:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 11:56
もうすぐ山頂
山頂部に着いたら、思いのほか広い山頂だった
2019年06月01日 12:03撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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6/1 12:03
山頂部に着いたら、思いのほか広い山頂だった
ドローンで撮影している人もいる
2019年06月01日 12:05撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 12:05
ドローンで撮影している人もいる
平治岳の山頂部をゆっくりと楽しむことにした
2019年06月01日 12:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:05
平治岳の山頂部をゆっくりと楽しむことにした
2年前に歩いた坊ガツルを見下ろして
2019年06月01日 12:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:05
2年前に歩いた坊ガツルを見下ろして
きっと日本庭園は、天然のこの美しさを表現しようとしたのだろうと思う
2019年06月01日 12:06撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:06
きっと日本庭園は、天然のこの美しさを表現しようとしたのだろうと思う
本当にピンクの絨毯だ
2019年06月01日 12:07撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:07
本当にピンクの絨毯だ
ミヤマキリシマの間を歩いて向こうのピークへ向かう
2019年06月01日 12:14撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:14
ミヤマキリシマの間を歩いて向こうのピークへ向かう
ミヤマキリシマロード
2019年06月01日 12:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:17
ミヤマキリシマロード
ジャックラッセルテリアちゃんも楽しんでいる
2019年06月01日 12:20撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:20
ジャックラッセルテリアちゃんも楽しんでいる
山頂標の周りも大混雑
2019年06月01日 12:22撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 12:22
山頂標の周りも大混雑
2019年06月01日 12:23撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 12:23
ミヤマキリシマの続く尾根
2019年06月01日 12:24撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
6/1 12:24
ミヤマキリシマの続く尾根
向こうに見えるのが大船山
2019年06月01日 12:27撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:27
向こうに見えるのが大船山
きれいにピンク色が広がる
2019年06月01日 12:27撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:27
きれいにピンク色が広がる
ピンクの絨毯の向こうに坊ガツルと三俣山
2019年06月01日 12:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:28
ピンクの絨毯の向こうに坊ガツルと三俣山
2019年06月01日 12:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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6/1 12:28
2019年06月01日 12:28撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
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2019年06月01日 12:29撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 12:29
2019年06月01日 12:29撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 12:29
ずっと見たかった風景。ずっと見ていたいし、また見にきたい
2019年06月01日 12:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:29
ずっと見たかった風景。ずっと見ていたいし、また見にきたい
2019年06月01日 12:30撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 12:30
2019年06月01日 12:30撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 12:30
2019年06月01日 12:52撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 12:52
2019年06月01日 12:54撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
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6/1 12:54
2019年06月01日 13:00撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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6/1 13:00
2019年06月01日 13:01撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 13:01
向こうに見えるのは大船山
2019年06月01日 13:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:02
向こうに見えるのは大船山
2019年06月01日 13:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:04
取り囲まれる山頂標
2019年06月01日 13:08撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:08
取り囲まれる山頂標
三俣山からこちらも見て見たい
2019年06月01日 13:09撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:09
三俣山からこちらも見て見たい
2019年06月01日 13:12撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:12
2019年06月01日 13:15撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:15
2019年06月01日 13:21撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:21
名残惜しいがそろそろ下山
2019年06月01日 13:22撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:22
名残惜しいがそろそろ下山
下りつつもいい景色
2019年06月01日 13:26撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:26
下りつつもいい景色
2019年06月01日 13:27撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:27
大船山に登っても雲の中だったかなあと思うことにする
2019年06月01日 13:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:28
大船山に登っても雲の中だったかなあと思うことにする
白いミヤマキリシマがあった
2019年06月01日 13:31撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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6/1 13:31
白いミヤマキリシマがあった
大船山にも登りたかったが、時間的に仕方がない。また来年も来よう
2019年06月01日 13:36撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:36
大船山にも登りたかったが、時間的に仕方がない。また来年も来よう
三俣山に雲がかかってきた
2019年06月01日 13:37撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:37
三俣山に雲がかかってきた
2019年06月01日 13:38撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:38
大戸越が近づいてきた
2019年06月01日 13:41撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:41
大戸越が近づいてきた
まるで花束のような
2019年06月01日 13:42撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:42
まるで花束のような
大戸越から平治岳
2019年06月01日 13:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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6/1 13:44
大戸越から平治岳
後ろ髪を引かれながら大戸越から出発
2019年06月01日 13:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:47
後ろ髪を引かれながら大戸越から出発
今度は大船山からピンク色に染まる平治岳が見たい
2019年06月01日 13:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 13:48
今度は大船山からピンク色に染まる平治岳が見たい
ぐんぐん下る
2019年06月01日 14:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 14:04
ぐんぐん下る
帰り道も渋滞
2019年06月01日 14:12撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 14:12
帰り道も渋滞
2019年06月01日 14:13撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 14:13
ソババッケの平坦地
2019年06月01日 14:40撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 14:40
ソババッケの平坦地
2019年06月01日 14:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 14:48
あちこちで渋滞。あれだけの光景であれだけ人がいたのだから仕方がない
2019年06月01日 14:52撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 14:52
あちこちで渋滞。あれだけの光景であれだけ人がいたのだから仕方がない
かくし水
2019年06月01日 15:07撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 15:07
かくし水
2019年06月01日 15:09撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 15:09
緑を眺めながらゆっくり下りる
2019年06月01日 15:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 15:11
緑を眺めながらゆっくり下りる
本当に緑が美しい森だ
2019年06月01日 15:12撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 15:12
本当に緑が美しい森だ
2019年06月01日 15:19撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 15:19
巨大なケヤキ
2019年06月01日 15:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 15:28
巨大なケヤキ
男池湧水にびっくり。白川水源よりきれいかも
2019年06月01日 15:32撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
6/1 15:32
男池湧水にびっくり。白川水源よりきれいかも
その名も「名水の滝」
2019年06月01日 15:59撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 15:59
その名も「名水の滝」
思っていたよりも大きな滝だった
2019年06月01日 15:59撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 15:59
思っていたよりも大きな滝だった
2019年06月01日 16:01撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6/1 16:01
真ん中に木が倒れている
2019年06月01日 16:01撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 16:01
真ん中に木が倒れている
2019年06月01日 16:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 16:02
駐車スペース
2019年06月01日 16:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/1 16:04
駐車スペース
翌日は雨。雨に霞む九重連山
2019年06月02日 10:22撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/2 10:22
翌日は雨。雨に霞む九重連山
国宝の臼杵石仏を見に行く
2019年06月02日 11:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
6/2 11:48
国宝の臼杵石仏を見に行く

感想

昨日九州入りをしたのだが、今日はメインとなる九重山の登山だ。
ここ5年ほど毎年ミヤマキリシマ見に九州の山に来ている。
去年は偶然にも雲仙普賢岳・国見岳で、ミヤマキリシマに染まる光景を見られたのだが↓、
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1472068.html
それを見たからこそますますミヤマキリシマに染まる九重山を見たくなった。
2年前にはもう咲いているかなと期待して5月の最終週に九重山の大船山を歩いたが↓、
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1153140.html
まだ咲いていなかったので、今年は梅雨にかぶるかもしれないリスクを取りながらこの週末に計画した。
結局昨日は弱い前線の通過で雨が降り、そして明日は梅雨前線が北上してきて完全に雨の予報だが、今日は運がいいことに晴ときどき曇の予報。
泊まった長湯温泉で朝、露天風呂に入っていると気持ちのよい青空に巻雲がなびいていた。

九重山の中でもミヤマキリシマの群落で有名なのは大船山と平治岳なので今回はその2山を中心に歩くつもりで、その2山に一番近い男池登山口を選択。
過去には牧ノ戸登山口や長者原登山口から登ったこともあり、そちらからもかなり魅力的なのだが、そこから大船山と平治岳を歩くとなると長丁場になるので、その場合は九重山中の法華院温泉に泊まる方がよさそうだ。
今回は前々からラムネ温泉として有名な長湯温泉に泊まってみたいとちょっとよくばってしまったので、男池登山口からにした。
長湯温泉から男池登山口までは車で30分ほどで着けるのだが、朝Googleマップで交通情報を見ると、男池登山口周辺の道路が混雑を示す赤色に。
これは車が止められないかもしれないと焦りつつ男池登山口へ向かったのだが、到着してみると果たして大きな駐車場もその周辺の道路も車でいっぱいだ。
やはりミヤマキリシマのシーズン中の週末、もっと早く出発するべきだった。
なんとか車を停められるスペースを見つけることはできたが、今回充分長湯温泉も堪能できたことだし、次回はもっと九重山に近いところに泊まろうと思った。

男池湧水群はそれだけでも見どころになっていて、登山口の入口で環境整備の協力金100円を払って入る。
登山口に踏み込むと、新緑に透かされた緑色の光に満ちた気持ちのよい登山道である。
車の数の割に登山道は空いているなと思っていたのだが、途中傾斜がきつくなってくるととたんに登山道の渋滞に巻き込まれる。
抜かしてどうこうなる人数でもないので、団体さんの後に付いてゆっくりと登ることにする。
相変わらず周囲は緑の光に包まれているし、岩はびっしりと苔むしていてゆったりとした時間が流れていく。
いきなり平らな場所に出たと思うとそこがソババッケだった。
なんとも面白い名前だが、由来はいろいろ説があるようだ。
周囲からの土砂がたまる場所のようで、湿地になっておりこれまた気分のいい場所だ。

そして再び登り。
大戸越に近づくにつれて、登る人も増え、そして下ってくる人も増え、確かにあれだけの車で入山しているのだからこうもなるだろうというような混雑具合となる。
登山道の渋滞で思ったよりも時間がかかる。
でも、大戸越へ行けば目の前に平治岳があると思うと心弾む。
そして周囲が灌木となり、いよいよ大戸越へ到着。
目の前に平治岳…の前に、目の前に人、人、人…が先だったが、右手を振り仰げば今まで見たい見たいと思っていたミヤマキリシマに染まる平治岳がそこにあった。
ミヤマキリシマに染まる九重山を見たければ、やっぱり6月まで待たなければならなかったのだ。

ピストンではつまらないので大戸越から大船山を経て風穴へ下る周回ルートを取るつもりでいて、時間的に厳しければ平治岳には登らなくていいかなと思っていたのだが、斜面をピンク色に染める平治岳を目の前にして登らないという選択肢はなかった。
平治岳はさすがに登りと下りとを登山口を分けていたのだが、それでも登りの途中から登山道は渋滞し、まったく動かなくなってしまった。
でも、周囲がミヤマキリシマの花に囲まれた夢のような景色でずっとここにいたいので、動かなくてもまったく気にならない。
なんとか山頂部に踏み込むと、思っていたよりも平治岳の山頂部は広く、火口壁を取り巻くように一面のピンクの絨毯が広がっていた。

ミヤマキリシマの株の間を縫うように登山道になっていて、そこに大勢人がいるので行きたい場所に向かうのにも一苦労という状況だが、それでもなぜここにこんなに人が集まるのかというのを説明する必要がないほどの美しさだ。
山頂部に密生するミヤマキリシマは一定の樹高で抑えられていて、そしてそれらの間に絶妙な配置で岩が突出している。
きっと日本庭園というのはこの自然の景観をどうにかして再現したいという気持ちから生まれたのだろうと思う。
山頂から西に延びる尾根はミヤマキリシマのピンク色の道となっていて、引き込まれるようにしてそちらに進むと、目の前に坊ガツルを見下ろす気持ちのいい場所に出た。
そこが本当に一面ピンク色になっていて、本当に念願叶ったなあと思った。

結局平治岳は大混雑で登るのに時間がかかり、山頂でもゆっくりしたので大船山へ行く時間はなくなってしまった。
帰りは、男池湧水群を見てから、名水の滝方面へ。
男池湧水群は、今まで見た忍野八海や柿田川湧水群、そして阿蘇の白川水源と比べても引けを取らないどころか、一番ではないかと思えるほど深い青色を湛えた神秘的な湧水だった。
おそらく、深さがあるので青色がよけいに際立って見えているのだろう。
水質検査の報告書も掲示されているので安心してそのまま飲むことができる。
白川水源をはじめ阿蘇の湧水は本当にきれいなのだ。
男池から名水の滝までも気持ちのよい散策路なのだが、ここは今までの混雑は嘘だったかというほど人がいなかった。
名前は知っていたが初めて見るオヒョウ(ニレ科)がたくさんあった。

翌日も天気がよければまた九重山を登りたかったのだが、完全な雨だったのでこれも前から興味のあった臼杵石仏を見に行くことにした。
念願叶ってミヤマキリシマに染まる九重山を見ることができたのだが、それでも今度は大船山のミヤマキリシマも見たいし、大船山からピンク色に染まる平治岳も見てみたい。
また絶対に来年もミヤマキリシマの時期に九重山に来るぞと、ミヤマキリシマ熱は全く冷めていない。

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