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Yamareco

記録ID: 1887726
全員に公開
沢登り
霊仙・伊吹・藤原

【仄暗い水の底から】滝洞谷

2019年06月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
samoa その他3人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
10:33
距離
7.0km
登り
879m
下り
895m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:58
休憩
4:36
合計
10:34
6:29
31
スタート地点
7:00
8:10
90
洞窟ゴルジュ
9:40
12:10
30
井戸底ゴルジュ
12:40
13:30
24
迷路ゴルジュ
13:54
13:54
89
15:23
15:28
68
16:36
16:37
26
17:03
ゴール地点
天候 曇りのち雨
過去天気図(気象庁) 2019年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
君ヶ畑の墓地横の駐車場
入渓
2019年06月09日 06:29撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 6:29
入渓
さっそくゴルジュが迎えてくれる
2019年06月09日 06:30撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/9 6:30
さっそくゴルジュが迎えてくれる
ええ雰囲気だが釜が臭い
2019年06月09日 06:33撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 6:33
ええ雰囲気だが釜が臭い
シカボーン
2019年06月09日 06:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 6:44
シカボーン
シカの骸
2019年06月09日 06:46撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 6:46
シカの骸
最初の滝をまきます
2019年06月09日 06:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/9 6:38
最初の滝をまきます
懸垂で戻る
2019年06月09日 06:47撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 6:47
懸垂で戻る
ボルダーチックに小滝を突破
2019年06月09日 06:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 6:56
ボルダーチックに小滝を突破
緑が美しい
2019年06月09日 06:57撮影 by  SO-02K, Sony
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6/9 6:57
緑が美しい
ゴルジュを進む
2019年06月09日 06:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 6:58
ゴルジュを進む
滑り台の滝
ステミングで突破
2019年06月09日 06:58撮影 by  SO-02K, Sony
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6/9 6:58
滑り台の滝
ステミングで突破
洞窟ゴルジュ
2019年06月09日 07:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 7:00
洞窟ゴルジュ
洞窟ゴルジュ
2019年06月09日 07:01撮影 by  SO-02K, Sony
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洞窟ゴルジュ
緑が美しい
2019年06月09日 07:02撮影 by  SO-02K, Sony
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緑が美しい
地の底からのぞいてるみたい
2019年06月09日 07:02撮影 by  SO-02K, Sony
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地の底からのぞいてるみたい
アブミをかけながらリード
2019年06月09日 07:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 7:19
アブミをかけながらリード
後続も空身でアブミを駆使して
2019年06月09日 07:25撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 7:25
後続も空身でアブミを駆使して
順調に抜ける
2019年06月09日 07:57撮影 by  SO-02K, Sony
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順調に抜ける
2019年06月09日 07:57撮影 by  SO-02K, Sony
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後続を待つ
2019年06月09日 08:14撮影 by  SO-02K, Sony
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後続を待つ
チョックストーンの滝
ヒールフックからのボルダームーブ
2019年06月09日 08:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 8:38
チョックストーンの滝
ヒールフックからのボルダームーブ
ショルダーで突破
2019年06月09日 08:41撮影 by  SO-02K, Sony
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ショルダーで突破
ゴルジュは続く
2019年06月09日 08:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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ゴルジュは続く
続く
2019年06月09日 08:52撮影 by  SO-02K, Sony
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続く
小滝
2019年06月09日 08:54撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 8:54
小滝
頼もしいK野きゅん
2019年06月09日 08:58撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 8:58
頼もしいK野きゅん
3mの滝
2019年06月09日 09:04撮影 by  SO-02K, Sony
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3mの滝
割とホールドスタンスは豊富
2019年06月09日 09:06撮影 by  SO-02K, Sony
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割とホールドスタンスは豊富
緑を見上げる
2019年06月09日 09:07撮影 by  SO-02K, Sony
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緑を見上げる
2019年06月09日 09:13撮影 by  SO-02K, Sony
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見事なゴルジュ
2019年06月09日 09:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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見事なゴルジュ
岩をくぐる
2019年06月09日 09:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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岩をくぐる
倒木のかかる滝
2019年06月09日 09:20撮影 by  SO-02K, Sony
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倒木のかかる滝
一応ロープを出す
2019年06月09日 09:28撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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一応ロープを出す
2019年06月09日 09:29撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 9:29
ゴルゴル
2019年06月09日 09:42撮影 by  SO-02K, Sony
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6/9 9:42
ゴルゴル
井戸底の入口
2019年06月09日 09:42撮影 by  SO-02K, Sony
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井戸底の入口
まさに井戸底
2019年06月09日 09:45撮影 by  SO-02K, Sony
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まさに井戸底
滝と相対する閣下
2019年06月09日 09:49撮影 by  SO-02K, Sony
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滝と相対する閣下
井戸底から見上げる
2019年06月09日 09:49撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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井戸底から見上げる
ボルダーして遊ぶK野キュン
2019年06月09日 09:51撮影 by  SO-02K, Sony
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ボルダーして遊ぶK野キュン
井戸底一段目
2019年06月09日 09:53撮影 by  SO-02K, Sony
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井戸底一段目
閣下がリードする
2019年06月09日 09:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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閣下がリードする
攀る閣下
2019年06月09日 09:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 9:56
攀る閣下
上段も難しそう
2019年06月09日 09:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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上段も難しそう
井戸底からの脱出
2019年06月09日 10:01撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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井戸底からの脱出
ステミングを駆使して
2019年06月09日 10:03撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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ステミングを駆使して
続く2段目をK野きゅんがリード
2019年06月09日 10:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 10:38
続く2段目をK野きゅんがリード
臭い釜に浸かって
2019年06月09日 10:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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臭い釜に浸かって
釜に中の鶏がら
2019年06月09日 10:40撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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釜に中の鶏がら
まだまだ井戸底
2019年06月09日 10:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 10:44
まだまだ井戸底
アブミを駆使して
2019年06月09日 10:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 10:58
アブミを駆使して
リッジを回りこむ
2019年06月09日 11:03撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 11:03
リッジを回りこむ
2019年06月09日 11:03撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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6/9 11:03
振り返る
2019年06月09日 11:50撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 11:50
振り返る
上から
ツルんとしていて怖い
2019年06月09日 11:54撮影 by  SO-02K, Sony
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6/9 11:54
上から
ツルんとしていて怖い
がんばれ
2019年06月09日 11:54撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 11:54
がんばれ
踏ん張るTヒロさん
2019年06月09日 11:58撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 11:58
踏ん張るTヒロさん
確保支点はカムで
2019年06月09日 12:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 12:02
確保支点はカムで
また釜に浸かってチョックストーンを超える
2019年06月09日 12:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6/9 12:26
また釜に浸かってチョックストーンを超える
バンドを使って簡単に
2019年06月09日 12:28撮影 by  SO-02K, Sony
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バンドを使って簡単に
迷路ゴルジュの入口
2019年06月09日 12:37撮影 by  SO-02K, Sony
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迷路ゴルジュの入口
上段のツルんとしたところが緊張する
2019年06月09日 13:07撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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上段のツルんとしたところが緊張する
迷路ゴルジュの核心部は土砂に埋もれていた
2019年06月09日 13:15撮影 by  SO-02K, Sony
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迷路ゴルジュの核心部は土砂に埋もれていた
釜持ちをまいて
2019年06月09日 13:29撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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釜持ちをまいて
懸垂下降
2019年06月09日 13:42撮影 by  SO-02K, Sony
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懸垂下降
穏やか渓相に
2019年06月09日 13:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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穏やか渓相に
清流でお清め
2019年06月09日 13:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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清流でお清め
お疲れ様です。
2019年06月09日 14:18撮影 by  SO-02K, Sony
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お疲れ様です。
茶野に向かって急斜を登る
2019年06月09日 14:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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茶野に向かって急斜を登る
ちょっと休憩
2019年06月09日 15:11撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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ちょっと休憩
ヤマシャクヤク
2019年06月09日 15:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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ヤマシャクヤク
茶野から
2019年06月09日 15:23撮影 by  SO-02K, Sony
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茶野から
ヤマシャクヤク
2019年06月09日 15:26撮影 by  SO-02K, Sony
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ヤマシャクヤク
下山
2019年06月09日 15:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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下山
送電線
2019年06月09日 16:01撮影 by  SO-02K, Sony
6/9 16:01
送電線
2019年06月09日 16:10撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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下山
2019年06月09日 16:40撮影 by  SO-02K, Sony
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下山

装備

共同装備
ロープ クイックドロー ナッツ ボールナッツ トライカム カム ナッツキー アブミ アッセンダー スカイフック

感想

今回はシーズン始めながら腕試しということで、鈴鹿再難と言われる滝洞谷へ。
下調べしているとやはり難しそうでモチベーションはあんまり上がらず。
なんとか気持ちを奮い立たせ、最近お馴染みとなりつつあるTヒロさんを東京から迎え、I村上閣下、K野きゅんの強力布陣で望む。

もともと予定していた土曜は天気が悪く日曜に延期。
K野きゅんのいる彦根まで、白山にいくtentyoに送ってもらい、荷物を乗せ替えて大君ヶ畑の集落へ向かい、滝洞谷にかかる橋の右岸に走る道を進んで墓地横の駐車場へ。少し入口が分かりにくかった。

既に到着していた閣下と合流し、適当に準備して出発。
ちなみに三人はラバーソールで1人はフェルト。

さっそくの水の枯れた沢が迎えてくれる。言うてる間に収束してゴルジュっぽくなるのだが、なにやら臭い。
よくよく足元を見るとシカの死体が転がっている。
噂には聞いていたが早速だ。少し先へ進むと釜が出てきて浸からなければ進めないが釜も異様なにほひ。

いきなりこんな釜に浸かるのは嫌なので右岸から巻くことに。
適当に上がって立木から懸垂してゴルジュの中に降り立つ。
そこにもシカボーンが二つほど。そのさきにはカエルの死体が浮く釜もあり、さながらデスバレーだ。

カエル釜を交わして滑り台状の滝を越えると両岸が直下立ち、第一の核心、洞窟ゴルジュとなる。
左岸のつるつる岩壁に走るクラックのハーケンにアブミをかけての人工登攀での攻略となる。

I村閣下にリードをお願いし、ギアの確認をしている最中、ヌンチャクを一つ釜にポチャン。
運悪くポットホール状で一番深いところへ行ってしまう。
回収のためにはくそ汚い水の中に首まで浸からなければならない。いろいろ考えたが泣く泣く諦めることに。

そんなこんなで幸先の悪いスタートだが、リード自体は確実にこなして順調に進んでいく。
リードのみ空身でザックは吊り上げ。
ハーケンが遠いところや微妙なところにはナッツやトライカムを追加しながら、アブミをかけて登っていき無事終了。
確保支点は残置ハーケン、トライカムとカムでしっかりとる。
後続のうち二人は人工登はんは初めてだが、安定した動きで登り抜ける。
確保支点のトライカムがなかなか外れずヤキモキしたが、最後は外れて第一の核心は終了。

続くチョックストーンの滝は、まずはI村閣下が空身で突破。
記録通りのヒールフックを駆使したホルダームーブ。
Tヒロさんはショルダー+お助け紐、samoaは空身、K野きゅんは全荷。

散々、死骸だの臭いだの書いてしまったが、ふと目線を上にあげると、磨かれた石灰岩の造り出すゴルジュは素晴らしい造形で、岩壁や空をおおう緑も相まって美しい景観を作り出している。

時折、ツルッと滑る緑色の部分に気を付けながらゴルジュの中を進んでいく。

3mの滝はホールドスタンスは割りとあるが念のため空身とシュリンゲで簡易確保。

井戸底ゴルジュ手前の滝もスタンスがツルッと行きそうなのでザイルを出す。
リードは空身。支点は滝上の倒木。以外とスタンスはしっかりしていてすんなりいく。

突破を待っていると後ろのほうで落石の音がする。
自然落石かと思っていたが結構な量で、それが近づいてくるような感じ。
しばらくすると今度は滝の向こうのほうで落石の音がする。
別の滝でもそんなことがあり、ゴルジュの上をトラバースして歩いている動物(シカ?)が落としているのではという仮説を立てるが真相はよく分からないまま。

さらに先に進むと細かったゴルジュが拡がると同時に空間を覆うように岩壁が直下立つ。
ここが第二の核心、井戸底ゴルジュだ。果たしてこの井戸からの脱出にどれくらいかかることやら。
一息ついて閣下リードで一段目の攻略開始。

一段目は10mほどで、前半はやや立っていて縦に走るクラックを頼りにできるが、後半はツルんとするのでステンミングを駆使して登り抜ける。
支点はカムやナッツでとりながら。終了点は角岩にかかっている残置スリング。

リードを含めて全員空身でザック吊り上げ。
前半は立ち気味で、後半はホールドスタンスが少なくなるのでなかなか怖い。
リードした閣下はさすがだが、ステミングが多く少し疲れたようだ。

さらに核心部は続き釜を備えた10mの滝が現れる。
左岸のツルんとした岩を人工登攀でいくのだが、それよりも何よりも釜に入らなければならない。
よくよく見ると鶏ガラみたいなというか鳥の死骸が釜の中にあり一つや二つではなく10匹くらいいる。もちろん臭い...

リードで最初に釜に入るK野きゅんが萎えた声を上げながら側壁に取り付く。
おちたら釜にぼちゃんで死にはしないけど病気になりそうた。

1本目の残置ハーケンは少し高いところにあり、そこまではクラックに支点を打ち足さなければならない。
最初は小さいカムを使っていたがうまいこと決まらず、ナッツ・ボールナッツ、時折スカイフックを使いながらアブミを使って登っていく。側壁からリッジを回り込んで滝上に抜けていく。
どうやら一部遠いところと、最後のほうが難しいようだ。
終了点は奥のほうのクラックにカムを決めているのと、残置ハーケンでバックアップという感じだ。

実際に登ってみると、中間支点自体はうまこととれていてアブミをかけて登っていける。
ただ1か所決まり具合が微妙なカムはあとで抜けてしまった。リッジを回り込んでからは残置ハーケンがいくつかあり、そこにボールナッツやスカイフックを足している感じ。
一か所遠いところがあったが、なんとか届く範囲だ。
最後のアブミからは少し斜度のあるツルんとしたところを抜けて滝上にでなければならない。
ぬるぬるしているところ意を決しってステンミングちっくに登りぬけて終了。
1段目に引き続きなかなかに緊張した。
人工登攀になれてきたこともあって、リードを含め全員全荷で抜ける。これで今回最大の核心は終了。

ホッと一息ついて先に進むが、続くチョックストーンの滝の手前は再びの釜。
井戸底ほど汚くはないがやはり臭い。悲鳴を上げながら取り付く。滝自体はすんなり超えれる。
続く5mの滝も右岸側からバンド沿いに登っていきスムーズに抜ける。

ゴルジュの中を進むと三度行く手を阻むように反り立つ岩壁。
3つ目の核心、迷路ゴルジュだ。これまでのゴルジュに比べると開けていて明るい感じ。
入口の滝は下段がホールドスタンス豊富で、上段はゆるいもののツルんとしていて支点が取れなさそう。
閣下にリードでいってもらう。下段はすんなり抜けるが、上段に上がる前に残置ハーケンで中間支点をとってからはかなりのランナウトになる。
ツルツルのところ慎重にフリクションを確認、時にはタワシでヌメりを落としたしてなんとか安定したところへ。確保支点はカムでとっていた。

フリクションへの自信次第で難易度は変わる気がするが全員無事突破。
さあ、3段25mと思っていたが滝の中に瓦礫が詰まっていて簡単に上のほうまで行くことができ、出口に滝もステミングを駆使して割と簡単に抜けれてしまう。
昨年の台風の影響か、迷路ゴルジュの滝の核心部は埋まってしまい簡単になってしまったようだ。
拍子抜けだが今回の核心部分はすべて終了。

迷路ゴルジュの上にも釜持ちの滝があったが、釜には入りたくないので、左岸から巻いて立木で懸垂。

そこを抜けるとゴルジュも終わり、穏やかな渓相となり水も流れ始める。
ここにきての奇麗な流水は心が洗われるよう。バシャバシャと水浴びをして汚れを洗い流す。
あとは単調な河原歩きをこなし、適当なところから右岸側の急な尾根を登っていき、小一時間くらいで茶畑にでる。
ヤマシャクヤクが多くてなかなかきれい。茶畑からは天気は良くないものの山深さを感じられる。

あとはピンクテープをたどって尾根筋を下ろしていく。
送電線を過ぎるまでは夏道は不明瞭。送電線からははっきりとした道を下ろして大君ヶ畑へ下山。

駐車場に戻って足回りの装備を外してみるといるわいるわ大量のヒル。
本当にたくさんついていて、知らずに何か所か吸われているメンバーも。
持ち帰らないように丁重に処分して、荷物を片して東近江の温泉へ。

今回の温泉は本当に洗われた感じがして気分爽快。
その後は白山から舞い戻ってきたtentyoと合流して彦根の中華料理屋で慰労会。
いろいろ大変だったが、シーズンの初めのほうに手強い沢を遡行することができ自信につながった。どんどんステップアップしていこう。
こうして悲喜こもごもの滝洞谷遡行は幕を閉じた。

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