大山☆早朝の夏山登山道を雲の中へ
- GPS
- 04:18
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 960m
- 下り
- 945m
コースタイム
- 山行
- 3:37
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 4:18
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一般登山道 |
写真
感想
宿泊したホテルを早朝の3時前に出発して夏山登山道の駐車場に向かう。電光掲示板の温度計は18℃を示している。Tシャツ一枚では肌寒いほどだ。駐車場に着くと、近くの車でも登山の準備をしている単独行の男性がおられる。暗闇の中をヘッドライトをつけて延々と階段が続く登山道を登りはじめる。しばらくすると先程、駐車場でみかけたトレランスタイルの男性が追い抜いていかれた。
三合目、四合目と登るにつれて徐々に東の空が明るくなってゆく。樹林帯の切れ目から眺望がのぞく五合目からは東の空に鮮やかな朝焼けが見える。しかし、南の方角から雲が流れてきて徐々に視界を遮ってゆく。
五合目を過ぎると樹木が疎らとなり、六合目は森林限界となる。振り返ると米子の市街の上にかかる雲が朝焼けを反射してローズピンクに輝いている。しかし、肝心の東の方角は重苦しい雲が朝陽を遮っている。
六合目を過ぎると上から下りてくるご夫婦がおられる。「これから家に帰って子供に食事をくわさな」と仰って快速に下っていかれる。果たして何時から登っておられたのだろうか。やがて、辛うじて見えていた大山の山頂部に雲がかかり始めたかと思うと、またたく間に山頂部は雲の中である。そして、みるみるうちにあたりは霧に包まれていく。
登るにつれて霧はますます濃くなっていく。この夏山登山道は前日に登った三ノ沢からの剣ヶ峰ルートに比べると同じ山とは思われぬほどに平和である。黙々と階段を登り、山頂を周回する木道に出る。サワフタギの白い花が大山ではよく見る花の一つらしいが、おそらく風衝のためか大きくならないようだ。ダイセンキャラボクの中を木道を辿って、山頂の避難小屋に到着する。避難小屋の移転のために数日後から11月の末までこの避難小屋の周囲は立ち入ることが出来なくなるらしい。
山頂部は風も強く、肌寒い。長居は無用なので、早々に下山の途につく。下りでは次から次へと多くの登山者とすれ違う。六合目でようやく雲の下に出る。ベンチで展望を楽しみながら行動食の朝食を摂る。六合目から下ではすれ違う登山者の数は増える一方だ。平日の早朝だというのにこれほどの多くの登山者が登られるとは、果たして土日はどのような混雑なのだろうか。
樹林帯の上部では樹高の高い山毛欅の巨木が目立つ。登山路の脇ではタニウツギのピンク色の花が目立つ。下るにつれて山毛欅の樹が密集する樹林となる。樹林の中には朝陽が黄金色の光を差し込む。
杉の大樹が立ち並ぶ道を通って阿弥陀堂に寄り道する。壮麗な雰囲気の参道の両脇には苔むした古い石垣が並ぶ。おそらくかつては多くの塔頭で栄えていたのだろう。参道を下ると左手のお地蔵様の坐像の傍らには辨慶地蔵と記された古い案内板が転がっていた。駐車場に戻り、大山寺橋から大山の方を眺めると、空は晴れてはいるものの、やはり山頂部には笠雲に包まれたままだった。
時間はまだ8時前、出張の用事まではもう少し時間がある。朝の光が柔らかな木漏れ陽を落とす大山周回道路をドライブして木谷沢渓へと向かうことにする。
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