金剛山(金剛登山口〜黒栂谷道〜セト〜国見城跡〜千早本道〜千早城跡〜金剛登山口)
- GPS
- 05:44
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 554m
- 下り
- 607m
コースタイム
【ダイトレを歩く人のためのサイトを立ち上げました!】
●ダイトレ Solo Walking Guide http://kupi-fw.com/wp/daitore/
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10:00 金剛登山口
10:11 タカハタ道分岐
10:53 カトラ谷分岐
11:19 セト
12:13 国見城跡(昼食) 12:45
13:21 千早本道近道入口
13:21 千早本道新道分岐
14:10 のろし台休憩所(トイレ有)
14:51 千早城跡分岐
15:08 千早城跡
15:39 金剛登山口
※自分の体力もさることながら、いろいろと撮影したり、メモをとったりしながら歩いていますので、コースタイムはあまり参考にしないでください
天候 | 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
黒栂谷道のセトとカトラ谷の分岐地点の木の板に書かれた道案内板が読みづらかったです。セト方向は、林道脇の左斜面の山道を入るような内容だったので、素直にその方向に進みましたが、砂防ダム工事中で、その脇を抜けると、先ほどの林道に出合いました。その辺りに紙にラミネートされた道標があり、それぞれ、セト(左)とカトラ谷(右)の進行方向が示されていました。多分この辺りは工事の関係で様相が大分変ったのかもしれません。セトへの取りつきは、先程の分岐を少し行ったところから、砂防ダムで水量が加減された川に降り、そのまま川をエイッと跨ぎます。橋などは無いので、雨が降って川幅が広がった時には、難儀するかもしれません。それ以外は特に迷うようなところはありませんでした。 |
写真
感想
【プロローグ】
(金剛山はやっぱりいいなあ・・・)と思うのだ。
ダイトレを、少しづつでもいいから制覇してみようと思っている俺は、ここ何回かの山行きはダイトレが中心になっており、タイムスケジュールは小刻みで、電車やバスの時間を気にしながらの山歩きとなっていた。
そんな中、時間など気にせずに、とりあえず、どこからでもグワシグワシと歩いていけば、いつの間にか頂上に出られ、下山ルートは数ある中からその時の気分で好きなものが選べ、「この前は千早本道だったので今日は念仏坂ね」などという浮気心も十分満たしてくれる、そんな金剛山のフトコロの深さに、本日はとにかく思いっきり飛びこんでみよう! そう思い、マツマサの駐車場に車を停めて、黒栂谷方面を目指したのだ。
【黒栂谷道(金剛登山口駐車場〜タカハタ道分岐)】
マツマサ駐車場を出ると直ぐのところに茶屋があり、そこで千早本道との分岐となる。右が千早本道、左が黒栂谷道だ。千早本道というのは数ある登山ルートの中でも一番メジャーで、金剛登山を紹介するガイドブック等には、必ず載っているという初心者向けのルートだ。しかし、俺は思う。本当に千早本道は初心者向けですか! と。確かに、安全面だけで言うと、こんなに安全なコースはない。丸太階段はしっかりと整備され、脇道に入り込まないよう登山道の両脇には柵が設けられ、5合目ではトイレと休憩所設置、緊急時連絡先ポールは、まるで道標と見間違うかのような立派なものが何メートルかおきに完備されている、という、いたせりつくせりのルートなのだ。そういう意味では、全くの初心者向きコースである。ただ、初めて金剛山に登る、いや、もしかしたら、生まれて初めて山に登る、という人にこのコースを紹介するのは、どうなんだろう、と思ってしまう。なんか、確実に「山嫌い」になってしまいそうな気がするのだ。実は、俺も、初めて金剛山に登ったのはこの千早本道だった。これでもか、と続く階段に本当に吐き気がしそうになった。体育の授業でひたすら踏み台昇降をやらされている気分、正直に言うけど、初めて金剛山に登った時の印象は、「なんてつまらない山なんだ」であった。
まあ、実際、俺も金剛山の他のルートをたいして知っている分けではなく、何を偉そうに、と言われるかもしれない。ただ、前回、水越峠から登ったガンドガコバ林道ルートや今回の黒栂谷ルート、両方とも途中で分岐していた別ルート、例えばモミジ谷であったり、田尾道であったり、カトラ谷などを次回は歩いてみたい、と思わせるルートであった。(次にまた来たい・・・)そう思わせるルートこそ、初心者に勧めるルートなのでは、と思うのだ。
駐車場からタカハタ道分岐の車止めまでは、あっと言う間だ。なんとか研究所とか(何を研究しているのだろう?)の建物を左手に見ながら歩いていくと、直ぐに着く。
分岐の手前の電信柱に「カトラ谷、がけ崩れの為、危険。千早赤坂村」と書かれた紙が貼られていました。
【黒栂谷道(タカハタ道分岐〜カトラ谷分岐)】
車止めの脇をすり抜け、橋を渡るとすぐ右に曲がるので、道なりに歩く。右手に谷を見やりながら、ガードレールのある幅の広いセメント道を歩いて行く。途中で左手斜面にトンネルのようなものがある。鍵のかかった頑丈なトビラと金網があり、そこから山裾に向かって何か管のようなものが伸びている。何かを観測しているのだろうか。金網越しに中を見てみたのだが、何を観測してるのかは分からなかった。
さらに道なりに進んでいくと、右手の谷を跨ぐ小さな橋のたもとに、千早地区簡易水道取水口があり、物を投げ込まないよう、警告看板が立てられている。ここで何故か別の広めの道に出合うが地図には載っていない。推測するに、先ほどのタカハタ分岐地点から続いている道のようだ。谷を挟んで、右と左に道があるのだろうか? 実際歩いていないので、はっきりしたことはよくわからないが・・・
左手に小川の流れるセメント道の斜面を歩いていくと、カトラ谷分岐点にでる。
【黒栂谷道(カトラ谷分岐〜セト)】
今回のルートで、唯一迷ったのが、この、カトラ谷分岐地点である。幅広い林道を歩いていくと、まず最初、左側に別の林道との分岐がある。林道長谷足谷線という標識が立っているが、セトやカトラ谷を指し示すものが無い。どうしたものかと思っていると、後ろから来た別のハイカーは、そんな林道を全く無視して、すこし先の左側斜面に取りつき、あっと言う間にヤブに消えた。俺もその辺りまで行くと、板に手書きされた案内板があったのだが、これが、すごく見にくいのだ。セトだとかカトラ谷だとかの文字はかろうじて判別できるのだが、この斜面がどの方向なのかが、全くわからないのだ。「えいっ」と思い、間違えていたら戻る覚悟で斜面を登ったら、なんのことはない、黄色いショベルカーのある工事現場に出くわし、そこを抜けたら、先ほどの林道に戻ったのだ。砂防ダム工事でこのあたりの様相は変わってしまったのだろう。先ほどの案内板ももしかしたら工事前のものなのかも知れない。この辺りでセトとカトラ谷への、新しい道案内があったので、左手のセト方面に向かう。
そこから少し行って左手の小川を渡り、セトへの登山口につく。ここからは、ひたすら山の中の植林された杉林の中の斜面を登る。しっかりと踏み固められた斜面は、危険な場所や、道に迷うようなことはない。汗をかきながら登っていくと、セトに着く。
【セト〜国見城跡】
セトには誰もいない。汗が冷えて寒くなってきたので、フリースを一枚羽織ってすぐに金剛山へ向かう。小さな登りはいくつかあるが、平坦な道も結構あるので、息を整えながら、気持ちよく歩くことができる。ただし、残念ながら、展望のよい場所は全くなかった。
この登山道脇には電信柱が立っている。頂上に電気を送っているのだろう。ふと足元に目をやると、途中で切断された電線ケーブルが地面から出てきているのが見えた。もちろん電気は通っていないとは思うが、電信柱が通る前は、こうやって地面に直接這わせていたのだろうか。
ちょっと小ぎれいな木の手すりのついた階段が見える。それを登ると国見城跡の時計の裏側だった。国見城跡広場のベンチで昼飯をくう。俺のすぐ横で4、5人のグループが焼き肉をやっている。旨そうな匂いが漂ってくる。目の前の広場ではブルーシートを広げた学生達のグループ。ジーパンにセーター、運動靴の出で立ちは、そこら辺の公園で宴会をしているのと、なんら変わりは無い。
日差しが遮られると本当に寒い。下山ルートをどうしようか、と地図を見て考える。文殊尾ルートという、まだ歩いたことのないルートで降りてみようと思う。
【千早本道(国見城跡〜金剛登山口駐車場)】
輪法転寺手前、温度計のあるところを少し行ったところに赤と白の2色でできた椿が咲いていた。その先に千早本道新道と書かれた入り口があった。そこを降りると文殊尾方面に行けるのかと思い、あまりよく考えずに降りていったら、それは本当に千早本道であった。(まあ、いいか・・・)こんなええかげんに下山できるのが、金剛山のいいところである。
登りでは見えなかったものが下山では見えてくる。できるだけゆっくりと、まわりのものを観察しながら降りる。今回、気がついたのは、しっかりと整備された千早本道にも、いくつもの脇道がある、ということだ。普通は登山道の両脇にある柵を越えるようなことはしないので、そんな脇道に気がつかないのだが、今回は、なんとなく怪しそうに見えるところは柵を跨いで、調べてみた。
まず、9合目辺り、お地蔵さんと歌を思うと書かれた石碑のあるところに1本、錆び朽ちた標識ポールがあるので、ここに何らかの行き先が書かれていたのかもしれない。次は6合目辺り、下山方向に向かって右側に明らかに登山道と思われる丸太階段がある。これは、昔の千早本道かもしれない。
楠正成の墓の下に千早城跡分岐が左手にあったので、そこを上がる。
案の定、ここから千早城跡入口の階段のところまで、誰にも出合わなかった。千早神社はとてもきれいな神社だ。毎朝、しっかりと清掃されているのだろう。こんな山の上で、風なども強いと思うのだが、木々が散乱していることはなかった。
こんな気持ちのよい場所を独り占めしているのだ。
【エピローグ】
まつまさでこんにゃくを買い、普段はめったに口にしないソフトクリームを食う。イチゴミックスがなかなか旨かったです。
さて、今度はどこにいこうか?
ダイトレの続き?、金剛山?、二上山?
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