秋田駒ヶ岳 〜ムーミン谷を歩く〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 681m
- 下り
- 680m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 7:00
※横岳でティータイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
※駒ヶ岳グランドホテルに前泊↓ http://sanrok-komagatake.com/ 【秋田駒ヶ岳トレッキングプラン】1泊2食+おにぎり弁当付プラン (ホテルから7〜8分歩いて田沢湖高原温泉バス停へ→八合目へ) ※駒ヶ岳線バス時刻表↓ https://ugokotsu.co.jp/wp1/wp-content/jikoku/latest/komagatake.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡明瞭。ムーミン谷に下りる急坂に要注意。 |
その他周辺情報 | ※八合目小屋に売店あり。 ※JR田沢湖駅の直ぐ隣りにKIOSKあり。飲み物・パンが買える。 ※JR田沢湖駅の離れた真向かいの『山のはちみつ屋』のソフトクリームはうまし。地元ハチミツも種類豊富でお土産に良い。 |
写真
感想
秋田駒ヶ岳は標高が低いため正確な意味では高山帯を持たないようだが、頂上効果によって広大な「偽高山帯」が発達しているらしい。現在も活発な活火山であり、頂上部の地形が絶えず変形し攪乱を受けることも、偽高山帯が維持される要因となっている。山頂一帯に咲くヒナザクラ、コマクサ、エゾツツジなどの数百種類の高山植物群は、1926年(大正15年)2月、秋田駒ヶ岳高山植物帯として国の天然記念物に指定されたとのこと。
全国に数多い駒ヶ岳のなかで最も高山植物の豊富な山としても知られており、日本二百名山の一つである。
とにかく花の種類が多い。八合目小屋の「今咲いている花」の全部を見られたわけではないが、種類・量共にこんなに花を見られる山は少ないのではないかと思う。
「阿弥陀池」への木道を歩いている途中、後ろから歩いて来た3人連れのオジサンが、
「秋駒は花が少ねえなぁ、森吉山の方が多いよ。今雪が残ってるけどなぁ」
と言っていたが、我々には十分十分。十分過ぎる。贅沢は言うまい。
ムーミン谷は以前から行ってみたいと思っていたが、今年もチャンスを窺っていたものの、天気が悪かったり用事があったりで延び延びになっていた。梅雨前線が停滞して毎日毎日曇り模様、「あーあ」と思っていたところ、なんとオホーツクからの高気圧が張り出してきて本州では「秋田・青森」がピカピカではないか!
千載一隅のチャンスとばかりに「それっ!」と出かけてきて、大正解!
9日は田沢湖畔観光をして、10日は朝から風もない晴天となった。
期待通りムーミン谷のチングルマは果穂になったものも数多いものの、地形の関係からかまだまだ健康に花を保ってくれていて、可愛らしさを堪能させてもらった。ヒナザクラは今が最盛期であろうか、斜面一面に咲いていた。反対側の斜面はというとチングルマが咲き乱れていて、相方と
「こんなの見たことないねぇ〜」
の連発で、皆さん「秋田駒、秋田駒」と言うはずだと思った。
景色も花に負けず劣らず。男岳から下に見える小岳と駒池のあるムーミン谷の景色は素晴らしかった。白い線に見える木道の上を歩くと思うとワクワクした。
男女岳から得られる眺望も天気に恵まれたので、遠くに岩木山、その奥に八甲田、雲海に浮かぶ早池峰山、栗駒山、雪の残る鳥海山、近くには岩手山がクッキリと見えていた。
ムーミン谷から見上げる山々も、何かアルプスのようでもあった。
薄いピンク色のコマクサの咲く大焼砂は、男女岳のような緑に覆われた山々と対象的な景観で目を楽しませてくれた。
また、女岳の頂上付近の黒々とした溶岩流の痕跡は、秋田駒ヶ岳はまだ生きていることも実感させてくれた。
花よし、景色よし の秋田駒ヶ岳、また訪れるのは確実だ。
無事下山出来たことに 感謝。
※蛇足:「馬場の小路」が「ムーミン谷」と名付けたのは今から30年ほど前、秋田駒ヶ岳をパトロールしていた学生だという。彼によれば、この火口原が人気アニメの主人公・ムーミンが住む村に似ていたかららしい。
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