下小池の駐車場からスタート。ぐずついた天気で,さすがに自分の他に人の姿はない。
以前来たときはいずれも積雪期だったので,雪のない下小池の景色は,違和感と既視感が入り交じって不思議な感じがする。
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7/20 6:30
下小池の駐車場からスタート。ぐずついた天気で,さすがに自分の他に人の姿はない。
以前来たときはいずれも積雪期だったので,雪のない下小池の景色は,違和感と既視感が入り交じって不思議な感じがする。
駐車場から道路を上手へ少し歩くと,左手に写真の看板があり,ここから踏み跡を辿っていく。踏み跡ははっきりしている。
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7/20 6:45
駐車場から道路を上手へ少し歩くと,左手に写真の看板があり,ここから踏み跡を辿っていく。踏み跡ははっきりしている。
桧谷に降り立つ。
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7/20 7:05
桧谷に降り立つ。
入渓点から少しで白滝に到着。もこもこと丸みを帯びた面白い形の滝で,滝と言うより,沢をふさぐ巨岩の上を水がほとばしっているようにも見える。
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7/20 7:47
入渓点から少しで白滝に到着。もこもこと丸みを帯びた面白い形の滝で,滝と言うより,沢をふさぐ巨岩の上を水がほとばしっているようにも見える。
なかなかの迫力。
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7/20 7:55
なかなかの迫力。
白滝は左手から巻いた。右手にも登れそうなルンゼがあるが,滝の右手側はスラブが発達しており,かなり上まで追いやられてしまいそう。
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7/20 8:01
白滝は左手から巻いた。右手にも登れそうなルンゼがあるが,滝の右手側はスラブが発達しており,かなり上まで追いやられてしまいそう。
落ち口から下をのぞき込む。滝から下の沢床まで一枚の岩盤でつながっていることがよく分かる。
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7/20 8:05
落ち口から下をのぞき込む。滝から下の沢床まで一枚の岩盤でつながっていることがよく分かる。
滝の上にも川幅いっぱいに滑床が続いている。ハイライトはもっと上方なのだが,既に感動する眺めだ。水量が多くて写真では滑床がわかりにくいのが残念だが…。
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7/20 8:05
滝の上にも川幅いっぱいに滑床が続いている。ハイライトはもっと上方なのだが,既に感動する眺めだ。水量が多くて写真では滑床がわかりにくいのが残念だが…。
白滝のすぐ上が,よろぐろ谷と桧谷の出合。左のよろぐろ谷へ進路を取る。
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7/20 8:07
白滝のすぐ上が,よろぐろ谷と桧谷の出合。左のよろぐろ谷へ進路を取る。
よろぐろ谷にも滑床が続いている。
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7/20 8:08
よろぐろ谷にも滑床が続いている。
本当に山中の沢という沢が一枚のなめらかな岩でできているのでは,と思いたくなるような眺め。
この写真を人に見せたら,「洪水になった廊下みたいだね」と言っていた。確かに。
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7/20 8:09
本当に山中の沢という沢が一枚のなめらかな岩でできているのでは,と思いたくなるような眺め。
この写真を人に見せたら,「洪水になった廊下みたいだね」と言っていた。確かに。
小滝が絵にかいたような丸い釜を作り,釜からあふれた水が再び滑床を走っていく。その上をひたひたと歩いていくだけで幸せな気分。
晴れていたらもっときれいだっただろうな。
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7/20 8:12
小滝が絵にかいたような丸い釜を作り,釜からあふれた水が再び滑床を走っていく。その上をひたひたと歩いていくだけで幸せな気分。
晴れていたらもっときれいだっただろうな。
滑床がとぎれて,しばし普通の河原に。両岸の深い緑が気持ちいい。
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7/20 8:20
滑床がとぎれて,しばし普通の河原に。両岸の深い緑が気持ちいい。
小滝がいくつか現れるが,問題なく越えていける。この沢の岩はフリクションが良好で,結構大胆な動作ができる。
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7/20 8:32
小滝がいくつか現れるが,問題なく越えていける。この沢の岩はフリクションが良好で,結構大胆な動作ができる。
両岸には時折このような巨大な岩が現れる。やはりこの山自体がこうした一個の岩盤で作られていて,それが滑床になったり岩壁になったりするのだろう。
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7/20 8:35
両岸には時折このような巨大な岩が現れる。やはりこの山自体がこうした一個の岩盤で作られていて,それが滑床になったり岩壁になったりするのだろう。
この谷の岩は面白い作りになっていて,赤みがかった白色の岩の中に,青や赤や白の丸い石がたくさん埋め込まれたようになっている。
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7/20 8:39
この谷の岩は面白い作りになっていて,赤みがかった白色の岩の中に,青や赤や白の丸い石がたくさん埋め込まれたようになっている。
2段の美瀑。
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7/20 8:38
2段の美瀑。
ひたすら滑滝が続く。滑り出すか出さないかのぎりぎりの傾斜をフリクションを利かせて登っていくのが面白い。
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7/20 8:54
ひたすら滑滝が続く。滑り出すか出さないかのぎりぎりの傾斜をフリクションを利かせて登っていくのが面白い。
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7/20 8:56
今日の目的はよろぐろ山の登頂。やはりよろぐろ谷に来たからには,よろぐろ山にも登っておかないと片参りであろう。
地図をにらみながら,よろぐろ山に直登する支沢に入っていく(写真の左手の沢)。
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7/20 8:58
今日の目的はよろぐろ山の登頂。やはりよろぐろ谷に来たからには,よろぐろ山にも登っておかないと片参りであろう。
地図をにらみながら,よろぐろ山に直登する支沢に入っていく(写真の左手の沢)。
さすがに水量は少なくなるが,支沢に入っても滑滝が続くのがすごい。
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7/20 9:01
さすがに水量は少なくなるが,支沢に入っても滑滝が続くのがすごい。
ミニチュア化しながらも滑床も健在。
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7/20 9:01
ミニチュア化しながらも滑床も健在。
この滝は右手を巻いた。
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7/20 9:05
この滝は右手を巻いた。
水が切れてきたな…もう詰めかな…
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7/20 9:18
水が切れてきたな…もう詰めかな…
と思っていたらまた滑滝。この谷は小さいのに最後まで偉いなぁ。
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7/20 9:19
と思っていたらまた滑滝。この谷は小さいのに最後まで偉いなぁ。
沢は細かく分岐を繰り返す。地図とコンパスをにらみながら,なるべく緩傾斜で,よろぐろ山のすぐ近くに出られる進路を選んでいく。
ついに水枯れ。藪をこぎながら斜面を登っていく。
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7/20 9:38
沢は細かく分岐を繰り返す。地図とコンパスをにらみながら,なるべく緩傾斜で,よろぐろ山のすぐ近くに出られる進路を選んでいく。
ついに水枯れ。藪をこぎながら斜面を登っていく。
尾根に出た。予想通り,尾根上は踏み跡すらなく,完全に藪の状態(ただし,身動きができなくなるほどの藪ではなく,藪としてはまだましなほう。)。
地図読みが間違っていなければ,現在地はよろぐろ山のすぐ北の小さなコルのはず。山頂があると思しき南方向へと藪をかき分けていく。
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7/20 9:49
尾根に出た。予想通り,尾根上は踏み跡すらなく,完全に藪の状態(ただし,身動きができなくなるほどの藪ではなく,藪としてはまだましなほう。)。
地図読みが間違っていなければ,現在地はよろぐろ山のすぐ北の小さなコルのはず。山頂があると思しき南方向へと藪をかき分けていく。
巨樹。
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7/20 9:49
巨樹。
この株立ちの杉も立派だ。
※ 不思議だったのは,この尾根上だけ杉の木が立ち並んでおり,しかもどう見ても人の手で伐採されたと思われる切り株もあったこと。遠い昔に植林が行われたのだろうか?しかしなぜこんな山奥の,この尾根の周辺だけ?
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7/20 9:50
この株立ちの杉も立派だ。
※ 不思議だったのは,この尾根上だけ杉の木が立ち並んでおり,しかもどう見ても人の手で伐採されたと思われる切り株もあったこと。遠い昔に植林が行われたのだろうか?しかしなぜこんな山奥の,この尾根の周辺だけ?
よろぐろ山の山頂と思われるピーク的な地形(藪過ぎて地形すら判然としない)に立ったが,目に入るのは藪ばかり。三角点どこですか…。うろうろがさがさ探し回る。
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7/20 9:51
よろぐろ山の山頂と思われるピーク的な地形(藪過ぎて地形すら判然としない)に立ったが,目に入るのは藪ばかり。三角点どこですか…。うろうろがさがさ探し回る。
あった!三角点!
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7/20 9:59
あった!三角点!
最近見つけた三角点の中では一番うれしい。
三等でいらっしゃいました。
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7/20 9:59
最近見つけた三角点の中では一番うれしい。
三等でいらっしゃいました。
こんな主稜線から外れた藪山でも,たまに訪れる人はいるらしく,三角点の近くには,ピンクテープと小さなプレートがあった。
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7/20 10:00
こんな主稜線から外れた藪山でも,たまに訪れる人はいるらしく,三角点の近くには,ピンクテープと小さなプレートがあった。
三角点の周囲は人ひとりが立って休めるくらいの空間があるだけ。でもなぜか,立ち去りがたい。
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7/20 10:05
三角点の周囲は人ひとりが立って休めるくらいの空間があるだけ。でもなぜか,立ち去りがたい。
あれは…一ノ峰かな?(自信ありませんが…)
昔,5月に残雪の石徹白道を別山までえんえんと歩いたことを思い出した。
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7/20 10:01
あれは…一ノ峰かな?(自信ありませんが…)
昔,5月に残雪の石徹白道を別山までえんえんと歩いたことを思い出した。
あれは別山? 今年の春に山スキーで登ったが,雪が完全に溶けた姿を見ると,寂しいような,懐かしいような,不思議な気分。
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7/20 10:01
あれは別山? 今年の春に山スキーで登ったが,雪が完全に溶けた姿を見ると,寂しいような,懐かしいような,不思議な気分。
御前峰方面は雲の中。
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7/20 10:04
御前峰方面は雲の中。
よろぐろ山の三角点に別れを告げ,登ってきた支沢を下降してよろぐろ谷に戻る。滝はクライムダウンが可能で問題ない。5mほどの滝は登りと同じく左岸側を巻き下った。
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7/20 10:33
よろぐろ山の三角点に別れを告げ,登ってきた支沢を下降してよろぐろ谷に戻る。滝はクライムダウンが可能で問題ない。5mほどの滝は登りと同じく左岸側を巻き下った。
よろぐろ谷との出合に戻ってきた。
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7/20 10:47
よろぐろ谷との出合に戻ってきた。
よろぐろ谷は相変わらず滑滝が続く。
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7/20 10:50
よろぐろ谷は相変わらず滑滝が続く。
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7/20 10:53
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7/20 11:19
5mほどの滝もいくつか。
この滝は右端を登った。ホールドが細かいが,途中まで登って上から垂れ下がっている灌木を握ってしまえばこっちのもの。
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7/20 11:21
5mほどの滝もいくつか。
この滝は右端を登った。ホールドが細かいが,途中まで登って上から垂れ下がっている灌木を握ってしまえばこっちのもの。
やはり最初に見た白滝を髣髴とさせる造形の滝が多い。
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7/20 11:34
やはり最初に見た白滝を髣髴とさせる造形の滝が多い。
そして滝の上はかならずきれいなナメ。
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7/20 11:44
そして滝の上はかならずきれいなナメ。
水量が少なくなってもナメと小滝が続き,嬉しい限り。
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7/20 11:48
水量が少なくなってもナメと小滝が続き,嬉しい限り。
詰めは沢を忠実に辿り,稜線に出た。詰めでは藪漕ぎを覚悟していたが,意外にすんなりと稜線に出てしまった。なるべく沢筋に忠実に詰めたほうが,登りやすいかもしれない。
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7/20 12:11
詰めは沢を忠実に辿り,稜線に出た。詰めでは藪漕ぎを覚悟していたが,意外にすんなりと稜線に出てしまった。なるべく沢筋に忠実に詰めたほうが,登りやすいかもしれない。
ちょっと藪っぽい登山道を辿って杉峠へ。立派なブナの木が立ち並んでおり,白山の奥深さを感じさせる尾根道である。
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7/20 12:26
ちょっと藪っぽい登山道を辿って杉峠へ。立派なブナの木が立ち並んでおり,白山の奥深さを感じさせる尾根道である。
杉峠着。昔から使い込まれていそうな,感じの良い小さな峠である。
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7/20 12:50
杉峠着。昔から使い込まれていそうな,感じの良い小さな峠である。
杉峠から南側への踏み跡を辿り,桧谷へと下降する。
踏み跡は,杉峠から右手へしばらくトラバースした後,南へ走る尾根に乗って高度を下げていく。踏み跡は薄く,藪がかなり濃いのでルートを外さないよう注意を。ときどき,写真のような赤布がある。
現在ではこの道を使うのは沢登りの人くらいに限られるのではないだろうか。それでも半分藪に呑まれながらもこうして道形が残り続けているのは,昔から使われてきた峠道としての歴史の深さがあるからだろう。
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7/20 13:11
杉峠から南側への踏み跡を辿り,桧谷へと下降する。
踏み跡は,杉峠から右手へしばらくトラバースした後,南へ走る尾根に乗って高度を下げていく。踏み跡は薄く,藪がかなり濃いのでルートを外さないよう注意を。ときどき,写真のような赤布がある。
現在ではこの道を使うのは沢登りの人くらいに限られるのではないだろうか。それでも半分藪に呑まれながらもこうして道形が残り続けているのは,昔から使われてきた峠道としての歴史の深さがあるからだろう。
踏み跡はある地点で尾根をはずれ,左手に斜面を巻くようにして桧谷に降り立つ。
このあたりの桧谷は意外に平凡な河原状である。
※ 桧谷ではよろぐろ谷では見なかった黒い岩が散見される。この黒い岩はすごく滑るので,ご注意を。隣り合った谷なのに,微妙に岩石の構成が違うのが面白い。
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7/20 13:47
踏み跡はある地点で尾根をはずれ,左手に斜面を巻くようにして桧谷に降り立つ。
このあたりの桧谷は意外に平凡な河原状である。
※ 桧谷ではよろぐろ谷では見なかった黒い岩が散見される。この黒い岩はすごく滑るので,ご注意を。隣り合った谷なのに,微妙に岩石の構成が違うのが面白い。
しかし少し下降すると,また滑らかな岩盤が現れ出す。
おや,行先が途切れている…滝かな?
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7/20 14:16
しかし少し下降すると,また滑らかな岩盤が現れ出す。
おや,行先が途切れている…滝かな?
果たして5mほどの滝であった。(上から見て)滝身の左手にほどよくホールドがあり,なんとかクライムダウンすることができた。
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7/20 14:18
果たして5mほどの滝であった。(上から見て)滝身の左手にほどよくホールドがあり,なんとかクライムダウンすることができた。
ここからが桧谷のハイライト。川幅いっぱいにひたすら滑床が続く。
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7/20 15:03
ここからが桧谷のハイライト。川幅いっぱいにひたすら滑床が続く。
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7/20 15:04
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7/20 15:05
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7/20 15:09
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7/20 15:12
規模は小さいが,大杉谷の堂倉谷の奥七ツ釜のようだ。
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7/20 15:14
規模は小さいが,大杉谷の堂倉谷の奥七ツ釜のようだ。
良く晴れた暑い日に浸かったら気持ちよさそうな,おあつらえ向きのプール。
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7/20 15:15
良く晴れた暑い日に浸かったら気持ちよさそうな,おあつらえ向きのプール。
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7/20 15:16
晴れていたらもっときれいだっただろうな…。光が欲しい。
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7/20 15:18
晴れていたらもっときれいだっただろうな…。光が欲しい。
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7/20 15:18
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7/20 15:19
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7/20 15:20
こんなに長く続く滑床に出会うのは,奥秩父の笛吹川東沢(釜の沢)以来だ。あちらはしっとりした黒い滑床だったが,こちらは白くて明るい感じがする。
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7/20 15:21
こんなに長く続く滑床に出会うのは,奥秩父の笛吹川東沢(釜の沢)以来だ。あちらはしっとりした黒い滑床だったが,こちらは白くて明るい感じがする。
滑床の上を,何度も行ったり来たりして散歩。
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7/20 15:22
滑床の上を,何度も行ったり来たりして散歩。
ここはウォータースライダーをしたら最高に楽しそうだが,今日は寒いのでパス。
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7/20 15:22
ここはウォータースライダーをしたら最高に楽しそうだが,今日は寒いのでパス。
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7/20 15:23
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7/20 15:24
ひたひたと歩いているだけで幸せだ。
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7/20 15:26
ひたひたと歩いているだけで幸せだ。
白滝の上まで戻ってきた。
白滝の右岸の植林の中に踏み跡があり,それを辿ると一般客用の滝見道に出ることができる。
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7/20 15:30
白滝の上まで戻ってきた。
白滝の右岸の植林の中に踏み跡があり,それを辿ると一般客用の滝見道に出ることができる。
車に帰着。夢のようなナメとのひと時であった。
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7/20 15:59
車に帰着。夢のようなナメとのひと時であった。
お楽しみの鳩ヶ湯。いつもこの近辺に来るのは残雪期ばかりだったため,閉鎖中の鳩ヶ湯しか見たことがなく,一度入ってみたかった。が,記憶にあるひなびた建物がいつの間にか瀟洒な建物に変わっており,面食らった。お湯は無色透明で一見普通だが,肌がつるつるになり,しかも温まる。こじんまりとした湯船が山の一軒宿という感じで逆になんかいい。
しかし,この鳩ヶ湯にしても,大峰にある山鳩湯にしても,温泉と鳩って何か関係があるのだろうか?
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7/20 17:11
お楽しみの鳩ヶ湯。いつもこの近辺に来るのは残雪期ばかりだったため,閉鎖中の鳩ヶ湯しか見たことがなく,一度入ってみたかった。が,記憶にあるひなびた建物がいつの間にか瀟洒な建物に変わっており,面食らった。お湯は無色透明で一見普通だが,肌がつるつるになり,しかも温まる。こじんまりとした湯船が山の一軒宿という感じで逆になんかいい。
しかし,この鳩ヶ湯にしても,大峰にある山鳩湯にしても,温泉と鳩って何か関係があるのだろうか?
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