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Yamareco

記録ID: 1934467
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沢登り
白山

【白山周辺】よろぐろ山(よろぐろ谷〜よろぐろ山〜桧谷周回)

2019年07月20日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 石川県 福井県
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GPS
--:--
距離
8.4km
登り
956m
下り
955m

コースタイム

日帰り
山行
9:30
休憩
0:00
合計
9:30
6:30
60
下小池駐車場
7:30
30
白滝
8:00
60
よろぐろ谷出合
9:00
60
よろぐろ谷の支沢出合
10:00
50
よろぐろ山
10:50
80
よろぐろ谷の支沢出合
12:10
40
稜線
12:50
160
15:30
30
白滝
16:00
下小池駐車場
・地図の軌跡は手書きです。駐車場から白滝までと,杉峠から桧谷までの軌跡は記憶をたどって書いているため,実際と微妙に異なる可能性があります。
・駐車場から白滝までは,ちょっとぶらぶらしたため,1時間ほどかかっていますが,実際には30分程度で行き来できると思います。
天候 小雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2019年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
下小池の駐車場に駐車
県道173号線(上小池勝原線)の道路状況は比較的良好だが一車線区間が多いので離合注意
コース状況/
危険箇所等
・ハイライトは桧谷の白滝から上の500mほど。両岸を包む緑の中を川幅いっぱいにどこまでも続く滑床は必見。
・よろぐろ谷,桧谷は,決定的な悪場は特にありません。滝場もありますが,いずれも沢登りをしたことのある人であれば直登又は高巻きで問題なく通過できると思います。
・よろぐろ谷からよろぐろ山への詰めは,源頭で沢がいつくか分岐するため,ルートファインディング注意です。よろぐろ山の稜線上は踏み跡もなく完全な藪ですので,現在地を見失うと山頂がどこか分からなくなる可能性があります。(三角点は藪の中にあり,分かりにくいです。)
・杉峠から桧谷に降りる道は,薄い踏み跡と赤布はありますが,藪が濃いのでルートを見失わないよう注意してください。
その他周辺情報 鳩ヶ湯。2016年にリニューアルオープンしたらしく,気が付いたらとてもおしゃれな建物になっており,面食らった。お湯は無色透明で普通だが,肌がつるつるした感じになり温まる。小さな湯船からゆっくりと窓外の緑を眺めるのは気持ちがいい。
下小池の駐車場からスタート。ぐずついた天気で,さすがに自分の他に人の姿はない。
以前来たときはいずれも積雪期だったので,雪のない下小池の景色は,違和感と既視感が入り交じって不思議な感じがする。
2019年07月20日 06:30撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 6:30
下小池の駐車場からスタート。ぐずついた天気で,さすがに自分の他に人の姿はない。
以前来たときはいずれも積雪期だったので,雪のない下小池の景色は,違和感と既視感が入り交じって不思議な感じがする。
駐車場から道路を上手へ少し歩くと,左手に写真の看板があり,ここから踏み跡を辿っていく。踏み跡ははっきりしている。
2019年07月20日 06:45撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 6:45
駐車場から道路を上手へ少し歩くと,左手に写真の看板があり,ここから踏み跡を辿っていく。踏み跡ははっきりしている。
桧谷に降り立つ。
2019年07月20日 07:05撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 7:05
桧谷に降り立つ。
入渓点から少しで白滝に到着。もこもこと丸みを帯びた面白い形の滝で,滝と言うより,沢をふさぐ巨岩の上を水がほとばしっているようにも見える。
2019年07月20日 07:47撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
2
7/20 7:47
入渓点から少しで白滝に到着。もこもこと丸みを帯びた面白い形の滝で,滝と言うより,沢をふさぐ巨岩の上を水がほとばしっているようにも見える。
なかなかの迫力。
2019年07月20日 07:55撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 7:55
なかなかの迫力。
白滝は左手から巻いた。右手にも登れそうなルンゼがあるが,滝の右手側はスラブが発達しており,かなり上まで追いやられてしまいそう。
2019年07月20日 08:01撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 8:01
白滝は左手から巻いた。右手にも登れそうなルンゼがあるが,滝の右手側はスラブが発達しており,かなり上まで追いやられてしまいそう。
落ち口から下をのぞき込む。滝から下の沢床まで一枚の岩盤でつながっていることがよく分かる。
2019年07月20日 08:05撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 8:05
落ち口から下をのぞき込む。滝から下の沢床まで一枚の岩盤でつながっていることがよく分かる。
滝の上にも川幅いっぱいに滑床が続いている。ハイライトはもっと上方なのだが,既に感動する眺めだ。水量が多くて写真では滑床がわかりにくいのが残念だが…。
2019年07月20日 08:05撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 8:05
滝の上にも川幅いっぱいに滑床が続いている。ハイライトはもっと上方なのだが,既に感動する眺めだ。水量が多くて写真では滑床がわかりにくいのが残念だが…。
白滝のすぐ上が,よろぐろ谷と桧谷の出合。左のよろぐろ谷へ進路を取る。
2019年07月20日 08:07撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 8:07
白滝のすぐ上が,よろぐろ谷と桧谷の出合。左のよろぐろ谷へ進路を取る。
よろぐろ谷にも滑床が続いている。
2019年07月20日 08:08撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 8:08
よろぐろ谷にも滑床が続いている。
本当に山中の沢という沢が一枚のなめらかな岩でできているのでは,と思いたくなるような眺め。
この写真を人に見せたら,「洪水になった廊下みたいだね」と言っていた。確かに。
2019年07月20日 08:09撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 8:09
本当に山中の沢という沢が一枚のなめらかな岩でできているのでは,と思いたくなるような眺め。
この写真を人に見せたら,「洪水になった廊下みたいだね」と言っていた。確かに。
小滝が絵にかいたような丸い釜を作り,釜からあふれた水が再び滑床を走っていく。その上をひたひたと歩いていくだけで幸せな気分。
晴れていたらもっときれいだっただろうな。
2019年07月20日 08:12撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 8:12
小滝が絵にかいたような丸い釜を作り,釜からあふれた水が再び滑床を走っていく。その上をひたひたと歩いていくだけで幸せな気分。
晴れていたらもっときれいだっただろうな。
滑床がとぎれて,しばし普通の河原に。両岸の深い緑が気持ちいい。
2019年07月20日 08:20撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
7/20 8:20
滑床がとぎれて,しばし普通の河原に。両岸の深い緑が気持ちいい。
小滝がいくつか現れるが,問題なく越えていける。この沢の岩はフリクションが良好で,結構大胆な動作ができる。
2019年07月20日 08:32撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 8:32
小滝がいくつか現れるが,問題なく越えていける。この沢の岩はフリクションが良好で,結構大胆な動作ができる。
両岸には時折このような巨大な岩が現れる。やはりこの山自体がこうした一個の岩盤で作られていて,それが滑床になったり岩壁になったりするのだろう。
2019年07月20日 08:35撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 8:35
両岸には時折このような巨大な岩が現れる。やはりこの山自体がこうした一個の岩盤で作られていて,それが滑床になったり岩壁になったりするのだろう。
この谷の岩は面白い作りになっていて,赤みがかった白色の岩の中に,青や赤や白の丸い石がたくさん埋め込まれたようになっている。
2019年07月20日 08:39撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 8:39
この谷の岩は面白い作りになっていて,赤みがかった白色の岩の中に,青や赤や白の丸い石がたくさん埋め込まれたようになっている。
2段の美瀑。
2019年07月20日 08:38撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 8:38
2段の美瀑。
ひたすら滑滝が続く。滑り出すか出さないかのぎりぎりの傾斜をフリクションを利かせて登っていくのが面白い。
2019年07月20日 08:54撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 8:54
ひたすら滑滝が続く。滑り出すか出さないかのぎりぎりの傾斜をフリクションを利かせて登っていくのが面白い。
2019年07月20日 08:56撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 8:56
今日の目的はよろぐろ山の登頂。やはりよろぐろ谷に来たからには,よろぐろ山にも登っておかないと片参りであろう。
地図をにらみながら,よろぐろ山に直登する支沢に入っていく(写真の左手の沢)。
2019年07月20日 08:58撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 8:58
今日の目的はよろぐろ山の登頂。やはりよろぐろ谷に来たからには,よろぐろ山にも登っておかないと片参りであろう。
地図をにらみながら,よろぐろ山に直登する支沢に入っていく(写真の左手の沢)。
さすがに水量は少なくなるが,支沢に入っても滑滝が続くのがすごい。
2019年07月20日 09:01撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 9:01
さすがに水量は少なくなるが,支沢に入っても滑滝が続くのがすごい。
ミニチュア化しながらも滑床も健在。
2019年07月20日 09:01撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 9:01
ミニチュア化しながらも滑床も健在。
この滝は右手を巻いた。
2019年07月20日 09:05撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 9:05
この滝は右手を巻いた。
水が切れてきたな…もう詰めかな…
2019年07月20日 09:18撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 9:18
水が切れてきたな…もう詰めかな…
と思っていたらまた滑滝。この谷は小さいのに最後まで偉いなぁ。
2019年07月20日 09:19撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 9:19
と思っていたらまた滑滝。この谷は小さいのに最後まで偉いなぁ。
沢は細かく分岐を繰り返す。地図とコンパスをにらみながら,なるべく緩傾斜で,よろぐろ山のすぐ近くに出られる進路を選んでいく。
ついに水枯れ。藪をこぎながら斜面を登っていく。
2019年07月20日 09:38撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 9:38
沢は細かく分岐を繰り返す。地図とコンパスをにらみながら,なるべく緩傾斜で,よろぐろ山のすぐ近くに出られる進路を選んでいく。
ついに水枯れ。藪をこぎながら斜面を登っていく。
尾根に出た。予想通り,尾根上は踏み跡すらなく,完全に藪の状態(ただし,身動きができなくなるほどの藪ではなく,藪としてはまだましなほう。)。
地図読みが間違っていなければ,現在地はよろぐろ山のすぐ北の小さなコルのはず。山頂があると思しき南方向へと藪をかき分けていく。
2019年07月20日 09:49撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 9:49
尾根に出た。予想通り,尾根上は踏み跡すらなく,完全に藪の状態(ただし,身動きができなくなるほどの藪ではなく,藪としてはまだましなほう。)。
地図読みが間違っていなければ,現在地はよろぐろ山のすぐ北の小さなコルのはず。山頂があると思しき南方向へと藪をかき分けていく。
巨樹。
2019年07月20日 09:49撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 9:49
巨樹。
この株立ちの杉も立派だ。
※ 不思議だったのは,この尾根上だけ杉の木が立ち並んでおり,しかもどう見ても人の手で伐採されたと思われる切り株もあったこと。遠い昔に植林が行われたのだろうか?しかしなぜこんな山奥の,この尾根の周辺だけ?
2019年07月20日 09:50撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 9:50
この株立ちの杉も立派だ。
※ 不思議だったのは,この尾根上だけ杉の木が立ち並んでおり,しかもどう見ても人の手で伐採されたと思われる切り株もあったこと。遠い昔に植林が行われたのだろうか?しかしなぜこんな山奥の,この尾根の周辺だけ?
よろぐろ山の山頂と思われるピーク的な地形(藪過ぎて地形すら判然としない)に立ったが,目に入るのは藪ばかり。三角点どこですか…。うろうろがさがさ探し回る。
2019年07月20日 09:51撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 9:51
よろぐろ山の山頂と思われるピーク的な地形(藪過ぎて地形すら判然としない)に立ったが,目に入るのは藪ばかり。三角点どこですか…。うろうろがさがさ探し回る。
あった!三角点!
2019年07月20日 09:59撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 9:59
あった!三角点!
最近見つけた三角点の中では一番うれしい。
三等でいらっしゃいました。
2019年07月20日 09:59撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 9:59
最近見つけた三角点の中では一番うれしい。
三等でいらっしゃいました。
こんな主稜線から外れた藪山でも,たまに訪れる人はいるらしく,三角点の近くには,ピンクテープと小さなプレートがあった。
2019年07月20日 10:00撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 10:00
こんな主稜線から外れた藪山でも,たまに訪れる人はいるらしく,三角点の近くには,ピンクテープと小さなプレートがあった。
三角点の周囲は人ひとりが立って休めるくらいの空間があるだけ。でもなぜか,立ち去りがたい。
2019年07月20日 10:05撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 10:05
三角点の周囲は人ひとりが立って休めるくらいの空間があるだけ。でもなぜか,立ち去りがたい。
あれは…一ノ峰かな?(自信ありませんが…)
昔,5月に残雪の石徹白道を別山までえんえんと歩いたことを思い出した。
2019年07月20日 10:01撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 10:01
あれは…一ノ峰かな?(自信ありませんが…)
昔,5月に残雪の石徹白道を別山までえんえんと歩いたことを思い出した。
あれは別山? 今年の春に山スキーで登ったが,雪が完全に溶けた姿を見ると,寂しいような,懐かしいような,不思議な気分。
2019年07月20日 10:01撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 10:01
あれは別山? 今年の春に山スキーで登ったが,雪が完全に溶けた姿を見ると,寂しいような,懐かしいような,不思議な気分。
御前峰方面は雲の中。
2019年07月20日 10:04撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 10:04
御前峰方面は雲の中。
よろぐろ山の三角点に別れを告げ,登ってきた支沢を下降してよろぐろ谷に戻る。滝はクライムダウンが可能で問題ない。5mほどの滝は登りと同じく左岸側を巻き下った。
2019年07月20日 10:33撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 10:33
よろぐろ山の三角点に別れを告げ,登ってきた支沢を下降してよろぐろ谷に戻る。滝はクライムダウンが可能で問題ない。5mほどの滝は登りと同じく左岸側を巻き下った。
よろぐろ谷との出合に戻ってきた。
2019年07月20日 10:47撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 10:47
よろぐろ谷との出合に戻ってきた。
よろぐろ谷は相変わらず滑滝が続く。
2019年07月20日 10:50撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 10:50
よろぐろ谷は相変わらず滑滝が続く。
2019年07月20日 10:53撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 10:53
2019年07月20日 11:19撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 11:19
5mほどの滝もいくつか。
この滝は右端を登った。ホールドが細かいが,途中まで登って上から垂れ下がっている灌木を握ってしまえばこっちのもの。
2019年07月20日 11:21撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 11:21
5mほどの滝もいくつか。
この滝は右端を登った。ホールドが細かいが,途中まで登って上から垂れ下がっている灌木を握ってしまえばこっちのもの。
やはり最初に見た白滝を髣髴とさせる造形の滝が多い。
2019年07月20日 11:34撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
7/20 11:34
やはり最初に見た白滝を髣髴とさせる造形の滝が多い。
そして滝の上はかならずきれいなナメ。
2019年07月20日 11:44撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 11:44
そして滝の上はかならずきれいなナメ。
水量が少なくなってもナメと小滝が続き,嬉しい限り。
2019年07月20日 11:48撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
7/20 11:48
水量が少なくなってもナメと小滝が続き,嬉しい限り。
詰めは沢を忠実に辿り,稜線に出た。詰めでは藪漕ぎを覚悟していたが,意外にすんなりと稜線に出てしまった。なるべく沢筋に忠実に詰めたほうが,登りやすいかもしれない。
2019年07月20日 12:11撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 12:11
詰めは沢を忠実に辿り,稜線に出た。詰めでは藪漕ぎを覚悟していたが,意外にすんなりと稜線に出てしまった。なるべく沢筋に忠実に詰めたほうが,登りやすいかもしれない。
ちょっと藪っぽい登山道を辿って杉峠へ。立派なブナの木が立ち並んでおり,白山の奥深さを感じさせる尾根道である。
2019年07月20日 12:26撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 12:26
ちょっと藪っぽい登山道を辿って杉峠へ。立派なブナの木が立ち並んでおり,白山の奥深さを感じさせる尾根道である。
杉峠着。昔から使い込まれていそうな,感じの良い小さな峠である。
2019年07月20日 12:50撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 12:50
杉峠着。昔から使い込まれていそうな,感じの良い小さな峠である。
杉峠から南側への踏み跡を辿り,桧谷へと下降する。
踏み跡は,杉峠から右手へしばらくトラバースした後,南へ走る尾根に乗って高度を下げていく。踏み跡は薄く,藪がかなり濃いのでルートを外さないよう注意を。ときどき,写真のような赤布がある。
現在ではこの道を使うのは沢登りの人くらいに限られるのではないだろうか。それでも半分藪に呑まれながらもこうして道形が残り続けているのは,昔から使われてきた峠道としての歴史の深さがあるからだろう。
2019年07月20日 13:11撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 13:11
杉峠から南側への踏み跡を辿り,桧谷へと下降する。
踏み跡は,杉峠から右手へしばらくトラバースした後,南へ走る尾根に乗って高度を下げていく。踏み跡は薄く,藪がかなり濃いのでルートを外さないよう注意を。ときどき,写真のような赤布がある。
現在ではこの道を使うのは沢登りの人くらいに限られるのではないだろうか。それでも半分藪に呑まれながらもこうして道形が残り続けているのは,昔から使われてきた峠道としての歴史の深さがあるからだろう。
踏み跡はある地点で尾根をはずれ,左手に斜面を巻くようにして桧谷に降り立つ。
このあたりの桧谷は意外に平凡な河原状である。
※ 桧谷ではよろぐろ谷では見なかった黒い岩が散見される。この黒い岩はすごく滑るので,ご注意を。隣り合った谷なのに,微妙に岩石の構成が違うのが面白い。
2019年07月20日 13:47撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 13:47
踏み跡はある地点で尾根をはずれ,左手に斜面を巻くようにして桧谷に降り立つ。
このあたりの桧谷は意外に平凡な河原状である。
※ 桧谷ではよろぐろ谷では見なかった黒い岩が散見される。この黒い岩はすごく滑るので,ご注意を。隣り合った谷なのに,微妙に岩石の構成が違うのが面白い。
しかし少し下降すると,また滑らかな岩盤が現れ出す。
おや,行先が途切れている…滝かな?
2019年07月20日 14:16撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 14:16
しかし少し下降すると,また滑らかな岩盤が現れ出す。
おや,行先が途切れている…滝かな?
果たして5mほどの滝であった。(上から見て)滝身の左手にほどよくホールドがあり,なんとかクライムダウンすることができた。
2019年07月20日 14:18撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 14:18
果たして5mほどの滝であった。(上から見て)滝身の左手にほどよくホールドがあり,なんとかクライムダウンすることができた。
ここからが桧谷のハイライト。川幅いっぱいにひたすら滑床が続く。
2019年07月20日 15:03撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 15:03
ここからが桧谷のハイライト。川幅いっぱいにひたすら滑床が続く。
2019年07月20日 15:04撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 15:04
2019年07月20日 15:05撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 15:05
2019年07月20日 15:09撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 15:09
2019年07月20日 15:12撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 15:12
規模は小さいが,大杉谷の堂倉谷の奥七ツ釜のようだ。
2019年07月20日 15:14撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 15:14
規模は小さいが,大杉谷の堂倉谷の奥七ツ釜のようだ。
良く晴れた暑い日に浸かったら気持ちよさそうな,おあつらえ向きのプール。
2019年07月20日 15:15撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 15:15
良く晴れた暑い日に浸かったら気持ちよさそうな,おあつらえ向きのプール。
2019年07月20日 15:16撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 15:16
晴れていたらもっときれいだっただろうな…。光が欲しい。
2019年07月20日 15:18撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 15:18
晴れていたらもっときれいだっただろうな…。光が欲しい。
2019年07月20日 15:18撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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7/20 15:18
2019年07月20日 15:19撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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2019年07月20日 15:20撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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こんなに長く続く滑床に出会うのは,奥秩父の笛吹川東沢(釜の沢)以来だ。あちらはしっとりした黒い滑床だったが,こちらは白くて明るい感じがする。
2019年07月20日 15:21撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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こんなに長く続く滑床に出会うのは,奥秩父の笛吹川東沢(釜の沢)以来だ。あちらはしっとりした黒い滑床だったが,こちらは白くて明るい感じがする。
滑床の上を,何度も行ったり来たりして散歩。
2019年07月20日 15:22撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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滑床の上を,何度も行ったり来たりして散歩。
ここはウォータースライダーをしたら最高に楽しそうだが,今日は寒いのでパス。
2019年07月20日 15:22撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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ここはウォータースライダーをしたら最高に楽しそうだが,今日は寒いのでパス。
2019年07月20日 15:23撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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2019年07月20日 15:24撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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ひたひたと歩いているだけで幸せだ。
2019年07月20日 15:26撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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ひたひたと歩いているだけで幸せだ。
白滝の上まで戻ってきた。
白滝の右岸の植林の中に踏み跡があり,それを辿ると一般客用の滝見道に出ることができる。
2019年07月20日 15:30撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
7/20 15:30
白滝の上まで戻ってきた。
白滝の右岸の植林の中に踏み跡があり,それを辿ると一般客用の滝見道に出ることができる。
車に帰着。夢のようなナメとのひと時であった。
2019年07月20日 15:59撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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車に帰着。夢のようなナメとのひと時であった。
お楽しみの鳩ヶ湯。いつもこの近辺に来るのは残雪期ばかりだったため,閉鎖中の鳩ヶ湯しか見たことがなく,一度入ってみたかった。が,記憶にあるひなびた建物がいつの間にか瀟洒な建物に変わっており,面食らった。お湯は無色透明で一見普通だが,肌がつるつるになり,しかも温まる。こじんまりとした湯船が山の一軒宿という感じで逆になんかいい。
しかし,この鳩ヶ湯にしても,大峰にある山鳩湯にしても,温泉と鳩って何か関係があるのだろうか?
2019年07月20日 17:11撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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お楽しみの鳩ヶ湯。いつもこの近辺に来るのは残雪期ばかりだったため,閉鎖中の鳩ヶ湯しか見たことがなく,一度入ってみたかった。が,記憶にあるひなびた建物がいつの間にか瀟洒な建物に変わっており,面食らった。お湯は無色透明で一見普通だが,肌がつるつるになり,しかも温まる。こじんまりとした湯船が山の一軒宿という感じで逆になんかいい。
しかし,この鳩ヶ湯にしても,大峰にある山鳩湯にしても,温泉と鳩って何か関係があるのだろうか?

装備

備考 ・ロープを持参しましたが使いませんでした。桧谷の下降も,滝はクライムダウンor巻き下りが可能で,ロープは結局出しませんでした。
・フリクションは非常に良好で,沢靴はフェルトでもラバーでも可です。

感想

 よろぐろ山。気になる山名である。どういう意味なんだろう?どんな由来があるのだろう?疑問は尽きないが,それより何より,「よろぐろ」という語感に何とも無骨な詩情があるというか,独特な世界が開けている気がする。宮沢賢治の童話なんかに出てきそうだ。「よろぐろ山の熊」とか…。あ,あれは「なめとこ山」か。
 というわけで,地図でその名を目にして以来,ずっと気になっていたのだが,主稜線から微妙に外れていることもあり,なかなか行く機会がなかった。打波川流域の山は,一時期残雪期によく登っていたのだが…。
 今回は,滑床で有名なよろぐろ谷と桧谷の周回に,問題のよろぐろ山を組み合わせてみた。よろぐろ谷に行くのだったら,よろぐろ山にも登らないと片参りなのでは?というお伊勢参り的思考も働いてのことだった。
 よろぐろ山は,三角点もあるし,もしかして踏み跡くらいあるのでは?と半分期待,半分危惧して尾根に上がったが,見事に藪山であった。そして予想した通りの場所に三角点を探し当てられたのは嬉しかった。藪山での三角点探しは,何か宝探しのようで楽しい。肝心の「よろぐろ」的なるものについて現地で何か霊感が得られたかというと,正直さっぱりだったが,何の変哲もない藪に囲まれた猫の額のような山頂でも,何か立ち去りがたい三角点であった。
 また,こちらは既に有名であって私が重ねて言うまでもないが,よろぐろ谷と桧谷の滑床はやはり素晴らしかった。白山周辺でもどちらかというと地味な打波川流域にこんなに素晴らしい景観が隠れているのは本当に不思議である。今度はよく晴れて,暑くて,水量がもう少し少ない日に行ってみたい。あの滑床の一番広いところに寝そべって空を眺めてみたい。

あと,しょうつ山とたんどう谷とよも太郎山も気になる(名前が。)。気になるな打波川は…。

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