蕃山(宮城)〜初夏はヒメシャガの道


- GPS
- 03:02
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 392m
- 下り
- 377m
コースタイム
12:30萱ヶ崎山-12:58西方蕃山-13:28蕃山コース入口-13:46陸前落合
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所:西方蕃山-萱ヶ崎山間、涸れ沢からの取り付く急斜面が踏み跡が狭い上粘土状で滑り易いので注意 |
写真
感想
天気がいいのは分っていた。が、頭痛と吐き気で、起き上がれたのは9時前、二日酔いである。明日歩きに出掛けるにしても、いい天気。アルコールの発散も兼ねてヤマツツジでも見に里山散歩に行くことにした。
陸前落合を降りると当然のように朝ラーに行くが、食べきるのに必死だった。バイパスから坂を上がるとすぐ左に道があるので行って見ると青い小さな花が咲いていた(下山口にもあった)。道は行き止まり(西館跡?)のようで、戻って数十m進むと標識はないが左に道が分かれるのでこれを辿る。薄紫のヒメシャガや黄色のキンポウゲ(ウマノアシガタ?)が一杯咲いている。ところが、なかなか尾根に取り付かず水平道で、立ち入り禁止の看板あったり、その先まで行くと車道が見えた。戻ると入ってすぐの尾根末端に踏跡に近い道と赤テープあり。上って行くとだんだんはっきりした登山道になる。道脇にはヒメシャガが多い。シャガというとどうも庭の花のイメージが強いが、もともと野草なんだからこれはこれでいい感じだ。高圧線鉄塔から舟形、大東岳方面が望める。歩を進めるとツクバネウツギ?の白い花がぽつぽつ。ヤマツツジは時期が遅いのか散っているものが多いが、上部では咲き残っているものも現れる。稜線に出ると、左にすぐで開山堂だが、団体の方にガイド説明中だ。
取って返して西風蕃山に向かってもヒメシャガが多いが、マイズルソウの小群落もところどころ現れる。西方蕃山からは萱ヶ崎山を時計回りに周回して来ることにする。少し下った鞍部付近の林はなかなかいい感じ。しばらくはあまり上下のない尾根上を行く。1つ左に下る分岐を見送って、道は左に下るところが一部笹が被っている。涸れた沢に下りつくと踏み跡が不鮮明になるが、対岸の急斜面に踏み跡がルートのようだ。滑りやすい急斜面を登るとはっきりした道となる。見覚えのある高圧線鉄塔を目指し上る。ここもヒメシャガ薄紫の多い道だが、稜線直下でほぼ真っ白のヒメシャガを見つけた。高圧線鉄塔を右ですぐ萱ヶ崎山だ。山頂は暑いが、ちょっと先木陰に腰掛けられる木がおいてあり、ここでにおにぎりとお茶で簡単な昼食を摂る。
萱ヶ崎山直下はヤマツツジが多い。ここから西風蕃山までは3月に歩いた時に気に入った道だ。ほとんど上下のない道、東側は緩やか斜面で、ブナも混じる明るい森で、鳥の鳴き声もよく聞こえる。道沿いの花はヒメシャガとマイズルソウ、途中のブナに熊の掻き跡あり、やはりいるんだね。また、今回もきつつきのドラミングに迎えられ、しばし足を止め聴き入る。ついに姿は見つけられなかったが、音からして中〜大型の種類では?気持ちいい道はのんびり歩いてもあっという間に西風蕃山に着く。
展望台から、市街を一瞥して、まだ歩いていない蕃山コースを下る。山岸コースを分けて尾根沿いに下るのかと思ったら、270mコンター付近から左に浅い谷に回り込むが、左手の斜面のどん詰まりは10mほどの岩壁状となっている。いっそのことそこを直上するコースにすれば変化が付くのに、とも思うが、でも脆そうで危ないか。ここから杉林の道となりがっかりするが、樹下には相変わらずのヒメシャガに混じってヤマタツナミソウが、また植林帯を抜けたところではギンリョウソウの一群があり、へぇー。小沢沿いを下り、小さい藪っぽい池を見ると、登山口に出ました。
カタクリ、イワウチワに癒された4月末から1ヶ月過ぎた蕃山は、濃くなる新緑の下にヒメシャガの薄紫をちりばめた道でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する