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記録ID: 1944168
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ハイキング
鳥海山

【百名山・過去レコ】鳥海山日帰りツアー(夏休みサークル有志山行:鉾立〜新山〜七高山〜祓川)

1985年08月12日(月) [日帰り]
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さとなお その他2人
GPS
--:--
距離
13.0km
登り
1,266m
下り
1,226m

コースタイム

日帰り
山行
6:39
休憩
1:26
合計
8:05
10:30
60
11:30
11:35
25
12:00
12:55
50
13:45
13:48
42
14:30
14:35
30
15:05
15:10
20
15:30
15:35
65
16:40
16:48
107
天候 曇り後ガス、小雨
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
(往路)羽後本荘よりO君父上の車にて象潟・鉾立登山口へ
(復路)祓川よりO君父上車にて秋田市内のO君実家へ
コース状況/
危険箇所等
・新山より七高山へのルート、悪天・ガス時は道を失いやすく方向注意
・七高山から祓川コース下山路、途中雪渓を数ヵ所通過、ガス時方向注意
鉾立登山口駐車場にて。早朝からの雨も一応小康状態、視界も何とか開けてます。予定より少々遅めですが、いざ出発!
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鉾立登山口駐車場にて。早朝からの雨も一応小康状態、視界も何とか開けてます。予定より少々遅めですが、いざ出発!
鉾立展望台より。スゴい断崖の突端から、滝が流れ落ちてます。ここまでは観光客も多数やって来るスポットです。
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鉾立展望台より。スゴい断崖の突端から、滝が流れ落ちてます。ここまでは観光客も多数やって来るスポットです。
今のところ、日本海の海岸線もクリアに見えてます。
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今のところ、日本海の海岸線もクリアに見えてます。
鉾立コースを緩やかに登っていくと、ニッコウキスゲなど高山植物もチラホラと出現。
鉾立コースを緩やかに登っていくと、ニッコウキスゲなど高山植物もチラホラと出現。
天候も回復、ルンルンで一旦鳥ノ海へと下ります。
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天候も回復、ルンルンで一旦鳥ノ海へと下ります。
外輪山方面には、真夏になってもまだ雪渓が残ります。
外輪山方面には、真夏になってもまだ雪渓が残ります。
鳥の海に到着。ここまでペースは快調、少し早いですがここで昼食タイム。
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鳥の海に到着。ここまでペースは快調、少し早いですがここで昼食タイム。
鳥の海周辺はニッコウキスゲ・パラダイス…。
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鳥の海周辺はニッコウキスゲ・パラダイス…。
新山山頂まで登り詰める頃には、周囲の視界もすっかり閉ざされてしまいます…。濃いガスと強風でメガネも曇っちゃってます…。
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新山山頂まで登り詰める頃には、周囲の視界もすっかり閉ざされてしまいます…。濃いガスと強風でメガネも曇っちゃってます…。
新山直下で道を見失い、苦労の末に何とか三角点ピークの七高山到着。時刻ははや午後5時前、急いで下山開始です!
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新山直下で道を見失い、苦労の末に何とか三角点ピークの七高山到着。時刻ははや午後5時前、急いで下山開始です!
夕暮れも迫り、祓川コースをピッチ上げて下山。雪渓も何カ所か通過します。
夕暮れも迫り、祓川コースをピッチ上げて下山。雪渓も何カ所か通過します。
夕暮れ時になっても相変わらずガスは濃いまま。下山口の祓川ではO君父上が心配して待って下さっているはずで、咲き競う花々を愛でる余裕もありません…。
夕暮れ時になっても相変わらずガスは濃いまま。下山口の祓川ではO君父上が心配して待って下さっているはずで、咲き競う花々を愛でる余裕もありません…。

感想

〈※以下、大学サークル会誌の後輩O君山行記事を抜粋・編集〉
 山行前日、蔵王連峰縦走を終えたsatonao1と後輩T君の2人を、秋田の実家からO君が迎えに来てくれ、夜11時半頃O君実家着。少し飲み食いして午前2時頃就寝、睡眠は僅か4時間。翌朝6時過ぎに起きてみると、前日とは打って変わってドンヨリとした曇り空。秋田駅まで実家の方に送ってもらい、列車で朝食のおにぎりを食べながら羽後本荘駅へ移動、ここからは前日鳥海山入りしていたO君父君と合流、車で象潟・鉾立登山口へ向かいます。この頃から雨が降り始め、南下するに従い激しさを増していきます。豪雨の中、ともかくも鉾立まで行って車の中で1時間ほど待つうち、ようやく雨も小康状態となり、西の方の空は晴れてきたため、天候の回復を期待して3名で登山開始。
 メジャーな鉾立コースだけあり、最初の方の道はよく整備された石畳のようなルート。ほとんど登った実感のないまま、コースタイムを半分近く短縮して鳥ノ海到着。ここには神社と宿舎があるせいか、周りはゴミの山状態で少し興醒めながら、鳥ノ海自体は神秘的な雰囲気を失っておらず、キレイな姿を見せてくれていた。ここで少し早目ながら昼食を取り、1時間弱のロング休憩。その間に天候は回復するどころか、周囲はすっかりガスで包まれてしまい、ほぼ視界ゼロの状態に。グズグズもしていられず、再び登り始めると程なく外輪山コースと内輪山コースの分岐(七五三掛)到着。内輪山コースは危険なため通行止めとなっており、我々は当然のように外輪山コースへ。文殊岳、伏拝岳、行者岳とまずまずのペースで進んでいくうち、O君は前年の夏合宿から愛用の白い帽子を風に飛ばされて無くしてしまい、残念がっていました…。
 行者岳を過ぎ、我々は先に鳥海山最高点の新山へ行くルートを選択、登り口の大物忌神社に到着。ここには電話もあり、中にはストーブも燃えていて暖かそうでした。satonao1は御守りを買ったついでに、神社の方にこの日の甲子園での秋田県代表校の試合結果を聞きますが、この辺りは山形県ということで、神社の方も興味がなく知らない様子でした。(大体、地図をご覧になればすぐにお分かりいただける通り、山形県は鳥海山の部分だけを露骨に切り取っており、秋田県民からみるとズルく思えます。閑話休題…。)神社から新山頂上への道は大きな岩がゴロゴロしており、目印の指導ペンキも変なところに付いていて苦労します。「胎内」と呼ばれる、普通なら絶対に通りそうもないポイントも潜ったりして、午後3時半過ぎにようやく新山頂上に到着。展望は残念ながら全くなし、捲土重来を期して下山開始しますが、この後に思いもよらぬ罠が…。
 山頂から少し下りたところで、ガスに眩惑されて我々は目印のペンキを見失う、というより突如無くなってしまった感じに。視界もほとんど利かず、やむなく磁石と地図に従って下山を継続(当時はGPSはおろか、スマホも影も形もナシ…)。足下は火山灰が水を吸って靴にベッタリ張り付き、とても滑りやすい状態。暫く下りると完全にルートを外したらしく、足元の岩もどんどん崩れ、強風とガスで心細かったものの、いざとなれば先ほどの神社まで戻れば良いと考え直し、磁石を頼りに何とか道らしきところに復帰。それにしても、この間違ったルートにも誰かが落としていったゴミがあり、我々を勇気づけてくれました(いつもは厄介者扱いのゴミも。こういう時には役立つものと妙に納得…)。再び七高山へと登り返し、結局コースタイムの倍近くかかって三角点と立派な標識の立つ七高山に到着。時刻ははや16:40、鳥ノ海で油断してゆっくり昼食を取ったのが災いし、このままだと当初予定の18時までには下山不可能、と記念撮影もそこそこにアタフタと祓川コースを下山開始します。
 このコースには途中、さして必要を感じない鎖場も何ヵ所かあり、むしろ山頂付近の道標をしっかり付けてほしい、などと思いつつ下山を続けると、やがて我々の想像を絶する集団と遭遇。かなり前の方から掛け声が聞こえ、どこかの大学のワンゲルだろうと思っていると、何と自転車を肩で担いで登ってくる集団でした。(足回りはフツーの運動靴で学生帽をかぶっており、どうやら関学の学生と思われました。やはり東北出身の人間から見ると、関西人の考えていることはよく理解できません…。)下山路にはよくある「○分の☆」の標識が立っていますが、この間隔がまたバラバラ。最初のうちはなかなか減らなかったものの、後半はドンドン減り、雪渓もいくつか通過したものの危ないところもなく、快適に下れます。
 結局、当初予定より30分ほど遅れ、18時半頃に八島口の祓川駐車場到着。案の定、車で迎えに来て下さっていたO氏父上が心配され、あと30分ぐらい遅かったら救援要請しようかと考えておられた由。ともかくも車でO氏実家へ向かい、途中 ″鉄オタ″ 気分の抜けないsatonao1が国鉄矢島線(当時)の終点・矢島駅に立ち寄りを希望、記念にキップを買おうとするも未遂に(同線は幸い廃止にはならず、その後新車両も製造され「由利高原鉄道」として生まれ変わることに)。秋田市内への帰りの車中、ラジオのニュースで「日航機123便がレーダーから消えた」との一報を聞き、夜9時頃O氏実家に着いた後も、身体は疲れていたものの、この日航機事故のニュースが気になり、午前3時頃まで起きている羽目に。翌日、satonao1は家族と次の百名山・八幡平で合流すべく早朝出発(今から思えば不死身の体力・気力…)、T氏は少しゆっくりして昼頃に秋田駅を出発し帰京の途に。いずれにせよ、日帰りとはいえ今回の鳥海山行は、色々な意味で参加した3名の記憶に強く残る山行となりました。
(注:satonao1はその後、酒田からのルートと祓川コース、計2回にわたり鳥海山を再訪することに。後者では約30年前の初登頂時と同様、七高山からの下りでガスに巻かれて一瞬道を失い、同行した家族から「父ちゃんに付いていったら遭難させられそうになった…」とド顰蹙を買う羽目に。小生にとり″魔の山″ 鳥海山の歴史は繰り返すというか、成長しない自分を大いに反省…)

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