四阿山・根子岳周回〜爽やかな高原の花たち+榛名ゆうすげの道


- GPS
- 06:41
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 979m
- 下り
- 975m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 6:42
天候 | 晴れのち曇り にわか雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・雨後で滑りやすい。特に根子岳分岐〜大スキマ。泥と木の根。 ・ゆうすげの道、オンマ谷のログはありません。 |
写真
感想
台風が過ぎ去っても影響が残る月曜日。しつこいように湿った空気が山間部に流れ込み、ガスが作られ頂きを覆う。午後には不安定な大気が雨をいざない、雷鳴をとどろかせる。僅かな青空と夏の花を探して、四阿山と根子岳へ。
前橋を4時に出発。アクセス的には18号で碓氷峠越えの南回り、405号で鳥居峠越えの北回り、どちらも大差ない。帰りにゆうすげの道とオンマ谷に寄るので、北回りにした。朝焼ける赤城山が美しかった。
早朝6時に菅平を通過すると、サッカーやラグビーの朝練がもう始まっていた。駅伝の練習もしている。高地は涼しく酸素濃度も薄いので、良い練習になるだろう。
菅平牧場に到着。5台停まっていた。上空は青空が見えるが、山間部はガスがかかり何も見えない。夏季は霞むので景観は全く期待していない。花観賞が主体。
気温18℃、夏の爽やかな高原を出発。予想では10時から11時ににわか雨が降り、午後は曇る。大スキマ手前の樹林帯内でその雨をやり過ごしたいため、反時計回り周回で行く。対策しておけば、むやみに雨中を歩いて濡れることはない。
牧場にはのんびりとウシが草を食んでいる。青空のしたにはトンボが群れを成して飛んでいた。ウシに見送られて登山道へ。下の沢は雨後の水を集めて轟々と流れている。木橋を渡る。オオバギボウシ、ウツボグサが道脇に咲いていた。
ヤマオダマキ、ハクサンフウロ、シシウドも開花が始まっていた。中四阿の岩稜帯を過ぎ根子岳分岐へ登り上げる。案内標が倒れていた。今年1月に怒涛のラッセルで5時間かけたことを思い出す。
ハイマツの間を抜けて的岩分岐の木階段へ。景観はないので足元の花を見ながらのビクトリーロード。平石が積んである長野祠を過ぎると山頂。今年新しくなった群馬祠が建立されている。誰も居ない山頂で記念撮影。
全方位ほぼガスに覆われていて景観はない。浦倉山方面へ少し歩いて様子を伺う。
草津方面に黒い雲が集結しつつあり、雷鳴がわずかながら聞こえる。大スキマ方面からも沢沿いにガスが上がってくる。早めに雨が降りそうなので、急いで根子岳分岐に下りる。
分岐先から見る根子岳もガスに覆われてきた。ぽつぽつと落ち始めた雨。早々と樹林帯へ入る。レインウェアはGore-Texなど、浸透性通気性の優れたものでも絶対に蒸れるので、できれば着たくはない。
泥濘と濡れた木の根で滑る道をゆっくり下って行く。雨宿りを兼ねているので早く下りる必要性はない。頭上はパラパラと雨が木々を叩く音。森に守られ歩んでいく。笹が伸び放題の個所が20mほどあり、早朝や雨後はかなり濡れる。
大スキマの手前、樹林帯のとば口で雨が止むのを10分待つ。降雨により気温が下がり20℃、涼しい。予想通り11時に雨も止み、ガスガスの大スキマを歩んでいく。道端にはイワオトギリ、コケモモ、ニッコウキスゲ、テガタチドリが咲いていた。
登山道から外れ、鬼遊びの庭の岩稜帯に少し入ると、岩から咲くヒメシャジン、ウスユキソウ、ハクサンオミナエシの群生が見られる。晴れた日に岩場に立つと壮大な景色が見られる。
根子岳への道はやや崩壊している。東側へ崩れているので注意。ただ、その斜面がお花畑。ウツボグサ、ハクサンオミナエシ、ウスユキソウ、ヒメシャジンなど咲いている。
山頂手前も笹が刈られていないので、下半身がびしょぬれになった。誰も居ない根子岳に到着。スラックスを乾かしながら、少し早いが昼食。昨日赤城山の帰りにベイシア富士見店で買った、エビ入りサラダ巻きと群馬県産とろろを使用した山菜そば。さっぱりと冷たいソバは美味。
再装備して下山。根子岳のみの登山者が続々と登ってくる。みなレインウェアを着ていて蒸し暑そう。やはり途中で降ったのだ。こちらは樹林帯が途切れるので反時計回りにして正解だった。
標高を下げるにつれ、気温と不快指数が上昇していく。ダケカンバからシラカンバへと変わっていく美しい林の中を眺めつつ歩いて展望台へ。展望のない展望台付近には、タムラソウ、マツムシソウ、ハクサンフウロが咲いていた。
牧場へ下りこむ道には、ヤナギランが長く伸びて花を開いていた。牧場の管理事務所を覗くと、ナンバーの無いパジェロが三台。私のより年式が新しいものばかり。私の車も廃車を迎えたら、ここで働かせてもらうとありがたい。
売店へ寄りソフトクリームを贖い、ベンチに座ってのんびりと食べた。ウサギがのんびりと跳んでいる。野生のウサギは足が結構速くて、なかなか写真に収めることが出来ない。幾度か機会を逸している。
着替えて帰路へ。岩櫃山が見える郷原交差点を榛名山方面へ。夕立で路面がぬれていた。榛名湖畔から榛名富士を眺めてゆうすげの道に立ち寄る。
午後3時30分で、少し早いと思ったが、もう咲き始めていた。淡黄色の一日花。夕暮れ時に花開き、翌昼に儚くしぼむ。榛名山を代表する花。木道を歩み観賞する。マツムシソウ、ワレモコウも咲き始めていた。
移動してオンマ谷のイワタバコの開花状態を確認へ。誰も居ない夕方で薄暗い樹林帯。風穴の冷気で、地面に靄が漂う樹林帯。まるで演歌歌手のステージの様だ。風穴前に近づくと、まさしく天然クーラー、涼しい。
雨上がりの薄暗い樹林帯を歩いていく。シカの鳴き声が悲しく、リスがねぐらへ帰って行く。樹林帯の奥は暗く不気味な雰囲気。女性一人だとかなり勇気がいる時間帯の道行き。カモシカやクマでも出て来ないか期待したが、嫌われたようだ。
10分弱歩くと大きな岩が目前に現れる。緑の葉に包まれた岩。周りを蕾のタマアジサイが囲っている。イワタバコは蕾すら無かった。開花は8月二週目頃だろう。その先のレンゲショウマも葉だけだった。相馬岳は行かなかったが、8月上旬には開花するだろう。
いっそう暗くなった道を戻る。登り返すと冷気と靄がかかり、さらに不気味さが増す。いきなり人が現れたらびっくりするだろう。天然のお化け屋敷。現実合理主義者の私は、霊や超常現象は信じていないので、気にもせず歩き駐車場へ。
夏休みだが人もまばらな伊香保温泉街を過ぎ、前橋市街地へ。家に着く寸前にゲリラ豪雨。まさしく土砂降りの国道50号。自宅に着いても車から出られないほど。
ふと思い立ち、靴を脱ぎ荷物を車に置いたまま外へ出る。スコールのような雨が身体を叩く。汗臭く汚い体が天然シャワーできれいになった。そのまま風呂へ直行。顔と腕の汚れが落ちないと思ったら日に焼けていた。夏の花をめぐる楽しい一日だった。
growmonoさん おはようございます。
樹林帯での雨宿り休憩、
中々できないもんですよ、やっぱり歩いてしまいますよ、
それなりに天気を読んでいたのですね、
カッパは極力避けたい代物ですね、下りでも蒸れて結局濡れてしまいますもの、暑い日はそのままシャワーの中傘さし歩きの方が良いかな…場所に寄りますけどネ。
こんにちは、yasioさん。
前橋を出発時に見たSCWの局地予報で、草津から野反湖にかけて強烈な雨雲が発生し、その影響で10時から11時まで四阿山付近でにわか雨が降ると予想されていました。
高原とは言え、レインウェアを着ての歩行は蒸し暑く、脱いだ後も不快感が続きます。できれば着たくはないと思い、四阿山から大スキマの樹林帯で、雨をやり過ごしたいため逆算して計画しました。ソロでも花を見ながら結構ゆっくりと歩きましたね。
折り畳み傘も持っていましたが、使用するほどでもなかったです。四阿山のハイマツに感謝ですね。それでも泥と雨水で足元はドロドロ、ズボンはびっしょりでした。いろいろな花に癒されましたね。
growmonoさん おはようございます
このところ群馬県は大雨情報が出てますね。息子が前橋市内に
住んでいるので、心配して連絡しても…呑気な返事しか返って
きません。
ところで、相馬山のレンゲショウマ情報、ありがとうございま
した。今年もお盆の時期に訪れたいと思っています。それから
伊香保温泉に立ち寄ります!石段の湯がお気に入りです。
埼玉のchii
こんばんは、chiiさん。
七月の悪天候から一転し、八月は連日の日差しと高温ですね。夕立は毎日のようにあります。午後早めだったり深夜だったり、ザァーと一気に降ります。スコールの様です。
相馬山は行きませんでしたが、オンマ谷とゆうすげの道の様子でおおよそ分かります。伊香保は観光客が減少し色々と策を練っているようです。温泉偽装問題が15年ほど前にありましたね。規模が違いますが、草津のように、素直に温泉場らしさをアピールすれば良いとは思います。そういう私は風呂嫌いで、湯に浸かることはほとんどありません。鼻曲山は夏季休みの間に訪れる予定です。
こんばんは ケダマです
四阿山、根子岳すっかり夏の様相ですね
登った気分で楽しく拝見しました
写真#31ですが、イワカガミの花後、ですね
榛名のユウスゲ
未見なので今年こそ、と思っていましたが
もう咲いてるんですね…間に合うかしら
おはようございます、kedamaさん。
今日も出勤で昼行燈です。無能な私はさらに暑苦しさを巻き散らかしております。
イワカガミの花後、思い出して膝を叩きましたよ。
一昨年秋の苗場山で見て、ホツツジのような花なので調べました。なんだ散った後か、とその時は思ってましたね。すっかり忘れておりました。ありがとうございました。
ゆうすげはまだ見られると思います。マツムシソウも咲き始め、夕暮れが黄金色に包まれる晩夏の雰囲気が存分に楽しめます。
夕立のシャワーは、私も真似したい。いつかきっと。
どの花もきれいに撮れてますね。重いカメラを携帯する体力がうらやましい。
NO9は、ママコナのようです。花の中に米粒のようなのが2つ並んでいますね。それが白いとママコナ。黄色いとミヤマママコナだそうです。
NO18シュロソウのようです。ムラサキ……は、尾瀬至仏山のような?違うかなあ。
74は、四阿山のユリと比べると花びらの斑点が多いでしょう。葉も小さなのが、茎にたくさん並んでいませんでしたか。たぶんコオニユリ。
花は見分け方が難しいので、いつも苦労しています。
榛名湖畔東側ボート乗り場付近の木道沿いに、クサレダマが咲き出しました。クリーム色の花なのですぐ見つかると思います。ゆうすげの道にも咲いています。
8/08に榛名のイワタバコを訪ねました。咲き出してました。ただ、今年は蕾が少ないと感じました。タマガワホトトギスやヤマジノホトトギスも咲き出しましたよ。
イワタバコが終わるとレンゲショウマですかね。
8月に入ってとても暑いので、10・11日は避暑を兼ねて、霧ヶ峰高原・美ヶ原で車中泊し、それぞれの山で花探しをしてきました。群馬にいるよりずっと過ごしやすかったです。アルプスへ行くだけの体力がないので、近場のなだらかな高原を目指しました。
こんばんは、suro-ninさん。
いつも花の名前をご教授頂きありがとうございます。また写真をお褒め頂き恐縮です。
花の同定は難しいですね。葉の切れ具合や裏、うぶ毛の有無を見たりと、花の色や形だけでは難しいものがあります。ましてや私のような素人は誤りが多いと思います。後日訂正しておきます。
11日から夏季休暇となり少し北アルプスの軽いコースを周回してきました。週後半は台風の影響で雨模様ですので、その時にオンマ谷と相馬岳の鳥居のレンゲショウマを観賞へ行こうかと思っております。
夕立のシャワーは痛いぐらいでしたね。さすが前橋の夕立ですよ。
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