マッターホルン リベンジ達成


- GPS
- 12:03
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 6,263m
- 下り
- 6,343m
コースタイム
- 山行
- 1:54
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:54
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 10:27
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ヘルンリヒュッテまではハイキングコース(ランチを食べに来る人がいる)。そこから先は基本的にガイドとショートロープで結ばれる。ソルベイ小屋上のいわゆる肩の雪稜は要注意。私も片方のアイゼンが緩み、ガイドが締め直してくれた |
その他周辺情報 | 登山鉄道で行くゴルナーグラート(3090m)、マッターホルン・グレッシャー・パラダイス(3817m)はヨーロッパ最高地点の展望台、鉄道でVisp経由でバスでサース・フェーから登れるアラリンホルン(4027m) 日本食では”将軍”が美味しかった。 |
感想
2015年4月号『山と渓谷』に、初登頂から150年を記念して”登れマッターホルン”という特集記事があり、それを見たのが最初だった。会社の山仲間に知らせたが、特に同調者はゼロ。
【リベンジ達成】
2019年は2度目になるので、4月ころにツエルマットのアルパインセンターのHPからガイドツアーの予約(ヘルンリ小屋宿泊費・ガイド代で1515CHF)、Air・鉄道・ホテル予約などを自分で行った。
本番2日前の7月30日は念のためブライトホルンへのトレーニング登山(360CHF)に参加し、以前手こずったところも難なくクリアしたが、ガイドからは体力が不十分と言われた。この言葉を励みに”なにくそ負けてたまるか、3度目はない”と考えた。
翌7月31日は午後からシュヴァルツゼーからヘルンリ小屋まで快適なハイキング、最初のロープ登り口を下見した。夕食時に現地ガイドと初顔合わせ。
2019年8月1日(これはスイスの独立記念日だった)にリベンジ開始。朝は3時45分に起き準備開始、簡単な朝食を食べ、4時20分(これ以前はスタート禁止)には出口前で待機。皆一斉に並んだ順に、たぶん、前から10組目くらいでスタートした。3-4分で最初の太いロープをよじ登るところですぐ渋滞したが、ここだけは手の力を使い、よじ登った。あとはひたすらガイドのロープを引きすぎないように付いていく。調子はよく、1時間50分でソルベイ小屋に到着、たぶん2回目の小休止をとった。この後,肩まで登り雪渓が出てきたところでアイゼンを付ける。これも日本で何回も早く付ける練習したせいかすぐに付けられた。と思ったのだが、緩やかな斜面に出る直前で片方のアイゼンが緩みガシガシ歩いているせいか外れるかも知れないと思い、マイケル(ガイド)にちょっと待ってくれ、と声を張り上げたら、少し上がったところでひょいと締め直してくれ、助かった。そのあとは、岩の露出しているところもあったが概ね雪だったためか、アイゼンを付けたまま歩きつづけた。山頂まじかは傾斜も急になり、昨夜6人部屋で同室だったすでに登頂した日本人女性2人組とも、すれ違い、もうすぐなので頑張ってください、と声をかけられた。私は、体がきつくなると自ら呼吸を整える呼吸法の合間に” I CAN DO IT ”と小声で吐きながら登って行った。
そのかいもあってか何とか、マッターホルンの頂上に立った。久々の感動を味わった。前についたグループにも写真を撮ってもらい、すぐ近くのマリア像のところでしばし休憩した。
下山開始だが、体はかなり疲れており、各所でロワーダウンで降ろしてもらう事も多く、着いたところの金具にロープを巻いて、ガイドを確保しながら降りたが、登りと同じくらいの時間が掛かった。何しろ、ソルベイ小屋はもう間違えて通り越したのでは(一本道でありえないが)、思うくらい遠かった。
それでも、無事に最後の太いロープを降りたところで、前日に訓練登山で一緒だったフランス人の女の子が見学しに来ており、登頂を伝えたら、お祝いのハグをしてくれた。
あとは小屋前でガイドにTIPと”あなたは世界で一番のガイド”とお礼を言い、登頂証明書にサインをしてもらった。ガイドと別かれ、簡単な昼食を食べたのち、後ろ髪を引かれる思いだがヘルンリ小屋を後にした。もう足は限界を超えていて、特に古傷の右膝が痛み出し、子供連れの家族のハイキング客に抜かれながら、登り以上の時間をかけてロープウェイ駅まで下りた。嬉しかったのはツェルマットで歩道を歩いてホテルへ向かう途中、追い抜きざまに”Congratulaitions!”と声を掛けられ、こちらも同じ言葉を返してお互い祝意の交換できたこと。ホテルの受付のひとにもお祝いを言われた。今回は2度目の挑戦なので、観光目的(山以外)で妻も来ており、部屋で登頂したことを伝え喜んでもらった。実は、スマホで登頂の連絡をする予定だったのに、ザックのどこにあるか、疲れて果て探せないままに部屋へ帰った。
2019年8月1日の前日は曇りががっていたし、その翌日は雨だったので、ちょうどその日だけ晴れたという好運もあった。
いろいろなガイドから教わった技術的なアドバイスや注意点、屋内外の訓練に付き合ってくれた山仲間、当日上手にサポートしてくれたマイケルに感謝・感謝!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する