「試練と憧れ」の剱岳・早月尾根
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 2,238m
- 下り
- 2,238m
コースタイム
- 山行
- 14:21
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 15:13
天候 | 早月小屋から下は曇り&ガス、上は晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所なし |
写真
感想
2009年に5年ぶりの登山として北鎌尾根へ行って以来約10年、毎年色々な山やルートを登り、出掛けた山行回数も100回を超え、もうほとんど登りたい山・行きたいルートがなくなってきました…
そんな中、主要ルートで未踏の山・ルートはないかと探したところ、今回の早月尾根を見つけました。
早月尾根は富山県側からのアプローチになるので、どうしても首都圏からのアクセスが悪く、私も別山尾根ルートや北方稜線のルートで剱岳には行っておりますが、早月尾根は未踏のルートです。
できれば日帰りでやっつけたいところですが、北ア・剱岳の早月尾根は標高差2200mを超し、南ア・甲斐駒の黒戸尾根と双璧をなす急登…
黒戸尾根を日帰りしたのはもう8年ほど前になりますが、この年は北鎌尾根や北方稜線を登った年であり、要はカラダがそれなりに“登山仕様”になっていましたけど、それでも半日ががりでしたし、今年は3月にハイキングに毛の生えた程度の伊豆が岳に登った程度しか山登りはしておらず、本格的な山登りは8月の南ア(椹島→荒川小屋)以来ですから、日帰りが厳しそうなら無理せず早月小屋に泊まることとしました。
8月1日、午後半休として早めに自宅に帰り、準備もそこそこに馬場島へ向かいます。馬場島には21時半ごろに到着し、車中で仮眠。
目標は日没までに降りてくることとしたので、翌朝は3時に起きて3時45分ごろ出発。
のっけから急登です。早月尾根全体に言えますが、ほとんどアップダウンがありませんから標高は着実に稼げますがとにかく登り一辺倒。ひたすら登ります。
天気は予報では良さそうな予報だったのでこの日にアタックしたのですけど、車で寝ていた時に雨の音がしたのでイヤな予感がしていましたが、雨こそ降っていませんがスッキリしない天気です。しかし標高2200mにある早月小屋に着くと小屋より上は雲がありながらも晴れており、頂上での眺望が望めそうな感じでした。
さて、いよいよ頂上へ向かいます。ここから上もただひたすら登りです。天気もよく暑いぐらいですが、眺望もよく来た甲斐がありました。森林限界を超えると岩場が出始め、クサリ場も出てきます。カニのハサミっていうのがどれかわかりませんでしたが、高度感は別山側のカニのタテバイほどではありません。
11時10分ごろ、ようやく頂上へ。記念撮影しようとしますが5,6人の韓国人グループが入れ替わり立ち代わり国旗を背に掲げて記念撮影するので日本人登山者の誰もが撮影できず大迷惑… とっとと降りることにします。
別山側に降りないように気を付けながらヒイヒイ登ってきた道を戻ります。ここまで地図上のコースタイムより2時間ほど早くきているので日没までの余裕はできましたが、たいてい私の場合は下りに弱いので油断は禁物です。
早月小屋に着くころには周辺は再びガスに… この日は小屋より上は晴れていましたが、下はガスっていることが多かったように思います。
予想通り下りに入ってかなり足にキテいたので小屋に泊まる選択肢もありましたが、時間はまだ14時をすぎたころだったですし、頑張って下ることにしました。昨日馬場島に来る時のイメージでは19時までに下ればヘッドランプなしでOKそうだったので水分&エネルギーチャージして下ります。
ちなみに早月小屋は尾根上にあるためか水の補給は2リットル入りのペットボトルで1000円します。
でも足がもう棒のようで前に出ません…
「こんなとこ、登ったかな?」
「どんだけ下るんだ…」
などとブツブツ言いながら、でも下に降りればコンビニなどで好きなモノが食べられますし、早く家にも帰れるので頑張って降ります。トレランらしき人たちにどんどん抜かれます。
ヤマレコ見ていると半分以上の人が日帰りをしているので日帰りがデフォルトかと思ってしまいますが、とんでもありません… 普通に考えればココのルートは1泊2日か2泊3日が妥当でしょう。
そんなこんなでコースタイムを大幅に上回って遅くなりましたが、日没寸前の19時前に登山口にたどり着きました。同じように日没を意識していた日帰り者が私のあとに4人ほどいました。
結局家に帰って調べると、登りと下りの所要時間はほとんど同じでした… やはり私の場合は後半の下りに課題があるようです… でも年齢を考えると今以上のパフォーマンス向上は望めないので、今後は過酷なルートは無理せず1泊にしようと思います。
早月尾根は別山尾根に比べると、怖い個所はほとんどなく、逆に体力は相当必要に感じました。正直、もう1回早月尾根を登ろうとは… 思いません(少なくとも日帰りでは来ないでしょう 笑)。
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