剱岳 早月尾根日帰り挑戦〜試練と憧れはどっち？

2019年08月12日(月) [日帰り]

• GPS: 12:00
• 距離: 15.8km
• 登り: 2,433m
• 下り: 2,428m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:08
• 休憩: 1:53
• 合計: 12:01

5:02 スタート地点
5:38 5:38 松尾平
8:34 9:02 早月小屋
11:16 11:29 カニのハサミ
11:34 12:03 剱岳
12:06 12:23 カニのハサミ
14:11 14:37 早月小屋
16:38 16:38 松尾平
17:03 ゴール地点

天候

登山：晴れのち早月小屋からガス、下山：ガスの早月小屋から時折小雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

富山市から1時間で番場島へ。
番場島と中山登山口の間の駐車場に駐車。

コース状況／危険箇所等

登山ポストは番場島荘入口にあります。
コース状況は超有名コースなので省略。

その他周辺情報

番場島の麓にある上市町の2軒を紹介

「アルプスの湯」
https://kamiichimachi-zaidan.jp/
広くてきれいな天然温泉。
料金610円ですが、8月いっぱいは500円キャンペーン中でした。

「和風レストラン都」
とんこつにんにくシリーズのラーメンが有名な地元定食屋さん。
スープはこくはありますが、しつこくありません。
にんにくも翌日は気にしない程度の絶妙のバランス。
ちなみにバイトの方ではまかないで昔ながらの支那そばが一番人気あるそうですが、登山後はやっぱりとんこつにんにくラーメンを食べたいですね。

その他、上市町のグルメ情報はこちら。
https://arnon.jp/kamiichi_lunch
知っている金龍、きつね庵お勧めです。
他は知らなかったけど、行ってみたいです。

写真

8/12 5:04

どこまでが試練か憧れか？
今日確認出来れば、の気分。

8/12 5:32

展望台から。
まさに地獄の山。

8/12 5:48

いくつもの立山杉の巨木あり。
友人曰く「番場島さん」にご挨拶。

8/12 6:02

狭い尾根上にひしめく杉の根に、生命の力を感じる。

8/12 6:15

実際の標高とはかなり乖離がありますが、200m毎に標識が。
一応の目安になると同時に、格好の休憩場所になります。

8/12 6:15

とにかく登ります。

8/12 6:27

お、猫又山。

8/12 6:41

誰か、「1452」って削ってます。
確かにそうだけど、傷つけちゃだめよ。

8/12 6:53

なんか、あっという間の1600m(笑)

8/12 7:25

急登なのであっと言う間に標高上げていきます。

8/12 7:38

右側に大日連山、左側に剱午前、間の稜線奥に浄土山。
晴れの絶景はここまで。

8/12 7:41

1920mの三角点。

8/12 7:56

避難小屋跡のはず。

8/12 8:02

さぁ、早月小屋までもう少し。

8/12 8:11

富山方面からヘリが。

8/12 8:11

早月小屋周辺でホバリング。
でもその後は樹木に遮られ音のみ。

8/12 8:11

池塘。

8/12 8:12

ちょっと道がガレてきたなぁ。

8/12 8:14

ヘリものすごい勢いで富山方面へ。
前日日帰りした友人との情報を合わせると、ひどい捻挫で動けなくなったところを救助し早月小屋に待機。本日ヘリで搬送とのこと。
明日は我が身。
無事で良かった。

8/12 8:26

道中で初めて鎖場が出て来て…

8/12 8:27

一枚岩が出てくると、早月小屋はすぐそこ。

8/12 8:32

こんな景色や、

8/12 8:32

あんな景色を楽しみ、

8/12 8:32

出たー、地獄の山見参！！

8/12 8:32

剱岳本峰を捉える。
直線距離は近いのに、なぜか遠く感じるこの迫力。

8/12 8:33

オアシス「早月小屋」。

8/12 9:21

休憩して、さぁ登ろう。

8/12 9:28

この地点から森林限界。
岩場も多くなるので落石注意でヘルメット装着。

8/12 9:35

まさに尾根伝いに進みます。

8/12 9:35

樹林を残す手前と、岩稜地帯の本峰のコントラストがたまらない。

8/12 9:42

憧れの地へ進みます。

8/12 9:56

ここからはガレ場が多くなります。

8/12 9:56

コース上唯一残っていた雪渓ポイント。

8/12 9:59

岳人たち。

8/12 9:59

チングルマの綿毛。
癒しを求めているのは、疲れている証拠(笑)

8/12 9:59

8/12 10:35

そろそろ急峻になってきました。

8/12 10:44

早月尾根のハイライトはここから。

8/12 10:44

ガスが出てきています。

8/12 10:49

本峰はすぐそこ。

8/12 11:06

お、カニのハサミか？
1個目はフェイクです。

8/12 11:09

これがカニのハサミ。

8/12 11:10

下から。

8/12 11:10

渡ると分かるけど、絶妙な位置にボルト一本。

8/12 11:11

読めない標識。

8/12 11:11

もう少し。

8/12 11:14

ここを右に巻いて…

8/12 11:20

最後に登ると…

8/12 11:26

別山尾根との境界線の標識。

8/12 11:27

別山方面。

8/12 11:28

これも読めない(笑)

8/12 11:31

そして少し登ると…

8/12 11:36

やったー！
ガスガスなんてどうでもいい。
今回は登ることに意義があるんだ！！

8/12 11:46

立山方面の残念な視界も、涼しくて気持ちが良い。

8/12 11:46

9月は剱山荘に泊まる予定だけど、どっちかな？

8/12 12:04

別山尾根も雄々しいな。

8/12 12:10

さぁ、「早く帰れ」と急かされています(笑)

8/12 12:25

ガスガスで高度感ゼロ。

8/12 12:31

涼しくて気持ちいいですけどね。

8/12 12:31

さらば、本峰方面。

8/12 12:34

自然の造形美。

8/12 12:35

あんな奇岩よくできたよね。

8/12 12:58

高山植物は岩場に張り付くようにありました。

8/12 13:04

これも奇岩。

8/12 13:24

うんざりするような長い尾根路。

8/12 13:34

お、イルカ岩。
などと他に楽しみを見出しながら…

8/12 14:03

やっと早月小屋やぁ。

8/12 14:24

時折小雨ぱらつくも、逆に暑く無くて良かった。

8/12 17:01

長い長い尾根路。
登山口を見つけたときは、「あぁ、やっと終わった。」と呟いていました(笑)

8/12 17:02

良いこと書いてあるなぁ。

8/12 19:10

和風レストラン都にて。
がっつりです。

8/13 18:20

翌日、番場島の麓である上市町の上市祭りの踊り流しに参加。
マスコットつるぎくん登場に、子供たちを差し置いてご挨拶。

8/13 18:20

昨日の登頂を報告するとポーズを取ってくれ記念撮影📷しました。

撮影機器：

Xperia XZ1 Compact SO-02K docomo SONY

感想

Ken_lotus

前回の立山薬師岳のテント泊縦走に引き続き、何年も前から時期尚早と言い訳してやらなかった剱岳の早月尾根日帰り。
「やるやる詐欺」同然でしたが、今年こそと大嫌いだったランニングやトレーニングを始め、この日に備えました。
短い登山のサマーシーズン。
お盆までには宿題を終わらせたいと学生のような気持ちを込めて、本日決行。
大きな達成感と、試練の筋肉痛を抱え、お盆を迎えることが出来ました。

どんなにトレーニングしても、標高差2200mの剱岳ピストンに及ぶ登山コースが無いので、最終的には「やるしかない」で挑むしかないコースでした。
コース状況と言うか、心境や疲労度をここに残したいと思います。

■番場島→早月小屋
同様の標高差の大日岳登山の実績を元に4時間でCT設定しトライ。
その後を考慮し余力を残すペースで登り、3時間半で早月小屋へ。
あれ、結構俺って行けるんじゃない？と思いながら、カップヌードル完食し30分後に出発。
そりゃそうだ。
これ位の標高差はどこでもあるし経験してるもん。

■早月小屋→山頂
昨年は早月小屋泊で宿泊し登頂した山頂。
慎重に楽しみながら、2時間半で登頂。
やったー！！

■山頂休憩30分
「あれ、ゆっくり登ったはずなのに、太ももガクガクやわ。って言うかかなりヤバイ(;^ω^)」
標高差1500mは何度も登ったけど、一日に2200mを登った経験がなく体が驚いているのか？
そう言えば昨年は、早月小屋泊まりでもりもり飲んで食べて爆睡してからのアタックだもんな。
何故か急峻な別山尾根の下りが楽そうに見える。
だって小屋見えるもん。

■山頂→早月小屋
経験した友人曰く、「早月小屋から番場島までが長くて辛いよね。」と。
いやいや、脚ガクガクの自分としては足元がガレているここが本当の正念場。
足の踏ん張りが効かず、つまずきやスリップしないように必死。
思った以上に時間を要しようやく早月小屋へ。
登山時に水2ℓを購入し残りの水は草むらにデポしましたが、速攻で補給。
1日で水4ℓ以上摂取したのは多分初めてでした。

■早月小屋→番場島
経験者が一番つらいと言っていた区間。
でもあれだけキツイと思っていた道が、土道もあり足に優しい。
足場もしっかりしているし。
足が痛いのも無視して、無心で降っていました。
登山口が見えたとき、普段は「やったぜー！」みたいな感じなのに、今回は「あぁ、やっと終わった。」と本当に呟いていました。

登山歴は10年で、地元剱岳ピストンをようやく達成しました。
これからも自分の気持ちと身体の言葉を聞きながら挑戦したいと思います。

試練と憧れはどっち？
多分、登山だけじゃなくて、答えは出ないんだろうなぁ。

コメント

yama-hikaru

お久しぶりです。
凄いな〜と拝見したレコ。コメまで、大分開いてしまいましたが…北ア、ハイクの
レコを見ながら、羨ましすぎます（笑）またのレコも楽しみにしてます♪

Ken_lotus

Re: お久しぶりです。
こちらこそお久しぶりです。
そして北海道の山々のきれいな写真を楽しみにしています。
お互い事故がないように楽しんでいきましょう。