崩落地の上に聳える青薙山と空白の登山地帯無岳山
- GPS
- 13:20
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 2,356m
- 下り
- 2,350m
コースタイム
天候 | 晴れ?? |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料。 台数は少しはなれたところまで使えばかなりの台数が停められる ポストは沼平ゲート前登山指導場のところにあり。 トイレは確認できず。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<沼平ゲート〜登山口〜池ノ平> ゲートからしばらくは林道歩き。 畑薙大吊橋を越えて30分ぐらい進んで道路が少し広くなった先に登山口。標識の文字は消えちゃっていますが階段になっているので分かりやすいと思います。 青薙山登山口から池ノ平までは一応実線の登山道なのでしばらくは分かりやすい登山道ですが部分的には細く、ザレているところは滑るし歩きにくいです。 一般登山道とはいえ注意が必要な箇所はあるので慎重に歩きましょう。 <池ノ平〜青薙山> ルート不明瞭。 池ノ平の標識の裏手からいきなり踏み跡が薄くなります。テープ等のマーキングもありますが数は少ない。 赤薙の頭辺りまではそれでも何とか目印を頼りに歩けますが、赤薙の頭から青薙の肩辺りまではシダとトリカブトで足元が全然分からず。 入山者も少ないだろうから踏み跡なのか鹿道なのか区別がつかない感じ。たまに見つかるテープを追っているつもりでもルートを見失ってしまうぐらい。 破線ルートですが廃道やバリエーションレベルだと思います。自分の位置を確認しながら歩きましょう。 赤薙の崩落地は淵がハングしてるようなとこもあるのであまりギリギリまで寄らない方が良いですね。 青薙の肩からは尾根に乗るのである程度分かりやすい道になります。肩からは200mぐらい一気に上がって傾斜が緩んだらまもなく山頂。 <青薙山〜無岳山〜池ノ平> 青薙山からの下りでいきなり尾根を一本間違えました。登りでは分かりにくい感じしなかったけど油断は禁物。基本踏み跡は薄いです。 青薙の肩から無岳山方面の尾根にとりつきました。 比較的平坦なところを歩きますが小さな枝尾根や二重山稜、意外と複雑な地形で広いだけに難しいです。 進行方向や今いる尾根を確認しながら歩きましょう。登り返しが嫌なのでなるべく高いところかすぐ尾根上に出れそうな場所をを歩きました。 謎のヤッタゼ小屋が現れると間もなく三角点のある山頂。山中付近も崩落してます。 無岳山からは赤薙の頭辺りを目指して下りましたが意外と歩きやすいところが多かったので直接池ノ平へ下りました。一度だけ謎の赤リボンを見ましたが基本的に道は無いです |
その他周辺情報 | 白樺荘、井川まで出ればキャンプ場、自販機、商店があります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
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感想
週末は台風が来そうな予報。
その前にお休みがあったので山に行こう。
数日前に友人から南アルプスに入りたいけど登山口まで手伝ってほしいと連絡が来たので引き受けていた。で、その日程が自分の休みと重なったのでだったら同じエリアに行けばいいかといくつか候補を絞り出す。
日帰りで行けそうなとこだと赤石岳、東河内、茶臼岳〜上河内岳辺り。
実は先月サッカーで少し足に違和感があり、ちょっとの間歩いたり走ったりは控えめにしてたのであんまりキツいのは心配。
って言ってもこの辺はどこもきつい。
う〜む?
赤石は林道の距離がちょっとネック、茶臼岳、上河内岳も黒戸尾根なんかよりも長くてキツいんだよね。
んじゃ東河内か。
まずは青薙山に登り、無岳山辺りを経由して下山するルートを選択。
深夜、沼平に到着。
星空が素晴らしい。
友人が聖、赤石岳辺りの面白そうなルートを計画していたようだけど、日曜の天気が怪しいのと、いろいろと考えた結果、今日のルートを同行することになった。
沼平のゲートを通過していく人が何人もいるなか支度を始めて出発する。
林道歩きは長いけどおしゃべりしながらだと苦にならない。
畑薙大吊橋を過ぎ、青薙山の登山口へ。
序盤から急登。
途中足元がザレていて結構危険というか慎重に歩かざるを得ない場所も通過して行く。
池ノ平までは一般登山道とはいえなかなか大変なルートだなと思う。
池の平は不思議な場所で、イチイの大木の根本から水がコンコンと湧いていて池になり、それが滝のように流れて行く。
水はとても冷たく美味しい。
数ある南アルプスの水の中でも屈指の水場といえよう。
のんびり休憩をし先に進む。
池ノ平から先はとたんに踏み跡が薄くなり慎重に歩かないとルートを見失ってしまいそう。
針葉樹の種類の見分け方なんかを教えてもらいながら、あ、これはコメツガとかシラビソとか言いながら森を楽しんで歩く。
樹林帯を抜け赤薙崩落地に出るとうものすごい迫力で圧倒されてしまう。南アルプス南部の眺めも素晴らしく展望地としてもとても良い場所。
で、この先のルートが大変。
トリカブトとシダ、下草が多く、ただてさえ薄い踏み跡が全然見えない。
倒木もあるし、たまに道っぽいのがあっても獣道だか、登山者の踏み跡だか、昔植林に使った道なんだか分からなく、たどってもすぐに分からなくなる。テープの感覚も広かったり、朽ちて落ちちゃったりしてたりでかなりルーファイには気を使った。実際何度か変な方向に向かってしまって修正しながら歩いた。
青薙の肩辺りからは細い尾根に乗るのである程度分かりやすくなる。
のんびり休憩しながら青薙山の山頂に到着。
樹林帯だから景色は無いけど晴れてて気温もそこまで高くなく気持ちいい。
昼食を作り、コーヒーを淹れてのんびり過ごす。
この後、友人は笊ヶ岳方面へ進み、自分は無岳山に寄って下山。お互いの無事を願い山頂でお別れ👋
さて、だいぶのんびりしたから思ったよりも時間が経過してる。
18時までは明るいだろうからそれまでに林道にでなきゃ。タイムリミットは3時間。
登りでだいぶセーブしたぶん体力は有り余ってるからまぁ、何とかなるでしょう。
しかし青薙山からの下山でいきなり一本隣の尾根を下ってしまう。元々踏み跡が薄いし急いで下ったから獣道に騙された。
笹や登りで散々嫌がったトリカブトが少ないな?なと思って確認したら結構ズレて下ってた。地図には無いけど小さな岩場や崩落してるとこは何ヵ所もあって強引に戻ったけどだいぶタイムロスしちゃったよ。
青薙の肩からは無岳に向かう尾根を行きます。
無岳山のある東河内地域は空白の登山地帯と言われ、地形図にも登山道が載っていない数少ない手付かずの地域。
どこか深南部とも似たような静かな山域で最近はこういうとこ好きな方が少しだけ歩いているけど基本的に人がいません。
青薙ぎの肩からの場所は多重山陵になっていてなかなか複雑なとこですが比較的なだらかなので歩きやすい。
道は無いので今度はかなりこまめに現在地を確認しながら進みました。
山頂の手前には地形図にも載っていないヤッタゼ小屋。そこから少し進んで無岳山に到着。
西側の展望が開けています。
まだまだ青空が広がり気持ち良いですが時間があまり無いので一息ついてすぐに下山開始。
登りの時に赤薙の頭辺りから一旦無岳方面に進んでしまったんだけどその辺りにうまく出られればいいかなと地図を見ながら下ります。
途中まで下ったところで地形を見て、地形と照らし合わせてみると池の平辺りに上手く出られそうだったのでそちらに進路をとりました。
お陰でだいぶ時間も短縮できたかな。
池の平で美味しい水をゴクゴク飲んで最後の下り。ルートの心配はいらないけどザレ場は慎重に下らないとなりません。
時間を気にしながらの下山でしたが最初の間違えたとこでタイムロスした以外はよい感じで下れたと思います。
18時前、明るいうちに登山口に到着。
あとは林道をダラダラと進むだけ。
薄暗くはなりましたがヘッデンいらずでゲートまで戻って今日の山行は終了。
南アルプス南部の山々の眺めも綺麗だったし崩落地の迫力も凄かった。
美しい水場も良かったし針葉樹の話をしながらルートを手探りで歩くのも楽しかった。
とても充実した山でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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池ノ平の水場、こんこんと湧き出ていて本当に頼りになります。
赤薙崩れ上からの展望、私の中では南アルプス屈指、最高に気持ちイイですね。
二回ここ行ってしまいました。
3月に無岳山から青薙山歩きましたが多重稜線でわかりづらかったです。
無岳山から池ノ平のショートカットはやはり歩きやすかったんですか。
地形図見ながらルート目ぼしつけて歩くのはこの山域ならではの愉しみですね。
GWまで磐田に長期出張していたのですが今の時期だったらこの辺通い詰めてました。
私が住む埼玉からだと遠いのがネックです
mamepyonさんのこの山域の山行楽しみにしてます。
tomhigさんこんばんは。
コメントありがとうございます。
この辺り良いですよね〜⛰️
静かで深くてたまりません。
子供の頃から馴染みのある南アルプス、南嶺、安部奥、深南部の山が好きなのでいろいろなルートを楽しみたいと思います。
一度目は登山口の先に行ってしまい、登山口を見つけるのに1時間半ロス、池の平から展望地に登った所で断念。二度目は登山口入って直ぐを右に行ってしまい30分ロスし、赤崩れのガレらしき所から先の尾根に乗っかるようにすり寄っていく区間で、踏み跡の交錯・消滅、赤テープなどなく、地図・コンパスでは、自分のいる位置がつかめなくなる不安から、少し行ったり来たりしてから、ここで撤退。この辺りの状況は的確にmamepyonさんのレポートに書かれていました。三度目は、3月からプレミアムメンバーに入り、上り下りともGPSに頼って登ってこれました。
たまたま台風通過待ちの今日、6月のレコを遡って書こうとして、検索したらmamepyonさんのレコが出ていて、二番煎じで恥ずかしいので、下書きは書いてみて公表するかどうかわかりません。
また無岳山は知っていましたが、2度の失敗があったため、こちらまで周回しようとは思ってもみませんでした。
山と渓谷社の分県登山ガイドに掲載されていて、体力はいるけど道の判りにくさは書かれていないので、登頂を目指す人には是非mamepyonさんのレコを読んでから、GPS必携で行かれるのがよいかと思います。
yanoさんこんばんは。
お返事遅くなりました。
青薙山含めこの東河内地域はまだまだ人の手で荒らされていない面白い山がたくさんあります。更には笊ヶ岳、白根南嶺まで続く尾根は魅力的なところばかり。
情報の少ない山でもありますので書きかけのレコも仕上げて挙げてもらえばきっと誰かの役に立つんじゃないでしょうかね。
歩いた感想は人によっても違うから情報は多い方が参考になると思いますよ。
ボクも楽しみです
文章は少なめですが、2019年6月17日の山レコアップしました。
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