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Yamareco

記録ID: 202265
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ハイキング
丹沢

向山ノ頭〜裸山丸〜モチコシ鉱山跡〜女郎小屋ノ頭)

2012年06月27日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:52
距離
10.8km
登り
1,528m
下り
1,526m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

08:20 玄倉林道ゲート前
09:20 石崩隧道(アッチ沢出合)
10:00 P840
10:45 向山ノ頭
11:10 裸山丸
11:20 鞍部(下降開始)
12:40 鞍部(探索終了)
13:25 女郎小屋ノ頭
14:00 ケルン
14:40 女郎小屋沢
15:20 女郎小屋沢出合
16:10 玄倉林道ゲート前




過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
今年1月のほぼ逆コースです。詳しくはこちら↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-162310.html
コーヒー豆のようなオニシバリの実。駐車場を出発して間もない玄倉林道脇でみつけた。夏場には一旦葉を落とす。
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コーヒー豆のようなオニシバリの実。駐車場を出発して間もない玄倉林道脇でみつけた。夏場には一旦葉を落とす。
石崩隧道を抜けたアッチ沢出合の対岸から取り付くため渡渉する。今日は少し水量が多い。最近はザックにサンダルをしのばせている。
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石崩隧道を抜けたアッチ沢出合の対岸から取り付くため渡渉する。今日は少し水量が多い。最近はザックにサンダルをしのばせている。
取り付いてすぐ、覗きこんで玄倉川を見る。しばらくは急登が続く。
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取り付いてすぐ、覗きこんで玄倉川を見る。しばらくは急登が続く。
大石が現れるとP840は近い。
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大石が現れるとP840は近い。
梅雨の中休みといっても、富士山は頭だけ。
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梅雨の中休みといっても、富士山は頭だけ。
向山ノ頭に到着。きつい尾根だ。
向山ノ頭に到着。きつい尾根だ。
先日の台風4号の仕業か、いたる所でこんな実をつけたブナの枝をみかけた。
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先日の台風4号の仕業か、いたる所でこんな実をつけたブナの枝をみかけた。
この尾根はきつくて展望もないが、自然林が多く結構気に入っている。奥深い玄倉にあって、同角尾根、同角山稜と共に三大尾根の一つに数えられるだろう。
この尾根はきつくて展望もないが、自然林が多く結構気に入っている。奥深い玄倉にあって、同角尾根、同角山稜と共に三大尾根の一つに数えられるだろう。
裸山丸。展望は期待できない。
裸山丸。展望は期待できない。
裸山丸とモチコシノ頭の鞍部から今日のメイン、鉱山跡探しは始まる。写真は手掛かりあるところまで下降し、鞍部を見上げたところ。
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裸山丸とモチコシノ頭の鞍部から今日のメイン、鉱山跡探しは始まる。写真は手掛かりあるところまで下降し、鞍部を見上げたところ。
安全を期し、途中からは立ち木に支点をとって、トップロープから懸垂下降で降りた。帰りはちょっと長いかと思ったが、そのままゴボウで登った。
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安全を期し、途中からは立ち木に支点をとって、トップロープから懸垂下降で降りた。帰りはちょっと長いかと思ったが、そのままゴボウで登った。
降り立ったモチコシ沢源頭付近。写真は下降方面を見ている。
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降り立ったモチコシ沢源頭付近。写真は下降方面を見ている。
鉱山跡があるらしい所へはザレていようが、急斜面であろうが取り敢えず行ってみるが、すべて空振り。ここもその一つ。たどり着いたところは行き場のない岩壁だった。
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鉱山跡があるらしい所へはザレていようが、急斜面であろうが取り敢えず行ってみるが、すべて空振り。ここもその一つ。たどり着いたところは行き場のない岩壁だった。
水流も出てきて美しい石英閃緑岩のモチコシ沢。上流を見る。
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水流も出てきて美しい石英閃緑岩のモチコシ沢。上流を見る。
約300m下降して見たがまったく分からない。諦めて戻っていると、右岸やや上部に坑口は見えないが、人為的な手を加えられたような場所を発見する。早速行ってみるが奥行きは2mほどで、とても坑道と呼べる代物ではない。どうやら試験掘削の跡みたいだ。
約300m下降して見たがまったく分からない。諦めて戻っていると、右岸やや上部に坑口は見えないが、人為的な手を加えられたような場所を発見する。早速行ってみるが奥行きは2mほどで、とても坑道と呼べる代物ではない。どうやら試験掘削の跡みたいだ。
気持ちは萎えてしまったが、洞窟の先にゴルジュが見えたので行ってみた。そこは以前、モチコシノ頭から女郎小屋ノ頭への道を間違えて、進退きわまった挙句に懸垂で降り立った場所だった。どうでもいいことだけど、これは嬉しかった。
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気持ちは萎えてしまったが、洞窟の先にゴルジュが見えたので行ってみた。そこは以前、モチコシノ頭から女郎小屋ノ頭への道を間違えて、進退きわまった挙句に懸垂で降り立った場所だった。どうでもいいことだけど、これは嬉しかった。
モチコシノ頭。今年1月にあった手作り標識の木片はどこにもなかった。ここではしっかりしたルーファイが必要。でないと過去の私のようにモチコシへの小尾根に取り付いてしまう。情けない・・・。
モチコシノ頭。今年1月にあった手作り標識の木片はどこにもなかった。ここではしっかりしたルーファイが必要。でないと過去の私のようにモチコシへの小尾根に取り付いてしまう。情けない・・・。
モチコシノ頭〜女郎小屋ノ頭間のいくつもあるキレットは閃緑岩の白ザレで非常に緊張を虐げられる所だ。もちろん、大タル丸を経て大タギレをめざす人はもっとすごいアクティビティーをお楽しみ頂ける。
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モチコシノ頭〜女郎小屋ノ頭間のいくつもあるキレットは閃緑岩の白ザレで非常に緊張を虐げられる所だ。もちろん、大タル丸を経て大タギレをめざす人はもっとすごいアクティビティーをお楽しみ頂ける。
ホウキタケ。
昔ほど見かけなくなった。

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ホウキタケ。
昔ほど見かけなくなった。

女郎小屋ノ頭山頂のブナの木の下で。
女郎小屋ノ頭山頂のブナの木の下で。
クマ剥ぎ。

女郎小屋沢出合に向けて尾根を下っている時に見つけた。というより、これだけ大きいと見逃すほうが難しい。
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クマ剥ぎ。

女郎小屋沢出合に向けて尾根を下っている時に見つけた。というより、これだけ大きいと見逃すほうが難しい。
近づいてみると、前歯や爪の跡が無数についている。触るとまだしんなりしていて最近剥がされた事が分かる。
クマの皮剥ぎ行為のことは知っていたが、杉の木だけだと思っていた。このモミの木をはじめ、ツガ、ミズナラ何でもござれのようだ。
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近づいてみると、前歯や爪の跡が無数についている。触るとまだしんなりしていて最近剥がされた事が分かる。
クマの皮剥ぎ行為のことは知っていたが、杉の木だけだと思っていた。このモミの木をはじめ、ツガ、ミズナラ何でもござれのようだ。
この山域のテープ類は前にもまして少なくなったような気がする。ほとんど見かけない。そんな中、尾根中間点で現れるケルンにはホッとさせられる。
この山域のテープ類は前にもまして少なくなったような気がする。ほとんど見かけない。そんな中、尾根中間点で現れるケルンにはホッとさせられる。
ケルンを過ぎると様相は非常に厳しくなる。尾根ともつかない尾根がいくつも現れて僕らを悩ます。しかも方向を定めて尾根に乗ると今度は落ち込んだ岩場だ。前回、上りで使用した際もえらく苦労した記憶があるが、下りはその比じゃない。
ケルンを過ぎると様相は非常に厳しくなる。尾根ともつかない尾根がいくつも現れて僕らを悩ます。しかも方向を定めて尾根に乗ると今度は落ち込んだ岩場だ。前回、上りで使用した際もえらく苦労した記憶があるが、下りはその比じゃない。
女郎小屋沢が見えてきた。
女郎小屋沢が見えてきた。
苦心惨憺の末ようやく見つけた径路。こんなことなら沢をそのまま下降すればよかった。前回は日向山に近い斜面をトラバースしていた。
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苦心惨憺の末ようやく見つけた径路。こんなことなら沢をそのまま下降すればよかった。前回は日向山に近い斜面をトラバースしていた。
玄倉川に注ぎ込む女郎小屋沢出合はすぐそこだ。
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玄倉川に注ぎ込む女郎小屋沢出合はすぐそこだ。
玄倉川を渡渉して対岸から振り返って見た。左から芋ノ沢ノ頭、大タル丸、女郎小屋ノ頭。左下隅に女郎小屋沢出合が見える。
玄倉川を渡渉して対岸から振り返って見た。左から芋ノ沢ノ頭、大タル丸、女郎小屋ノ頭。左下隅に女郎小屋沢出合が見える。
帰りの長い玄倉林道のイワタバコ。咲き始めれば林道歩きの退屈しのぎになるかな。
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帰りの長い玄倉林道のイワタバコ。咲き始めれば林道歩きの退屈しのぎになるかな。

感想

長い間の宿題だったモチコシ鉱山の探索を開始することにした。

大変なことは分かっている。
一筋縄ではいかないことも承知している。
もとより今日すぐに見つかるとは思っていない。
ダメもとで行くのだから気楽なものだ。

しかし、気分は気楽だが身体はそう気楽に受け止めてはくれない。ピリピリしている。
向山ノ頭から裸山丸のいきなりの急登では、身体のいたる所をなだめながらの登りとなった。
確かに今日はいつもよりザックは重いが、それは言いっこなしだ。

それでも何とか裸山のキレットに着くと、簡単に懸垂の準備をしてモチコシの源頭へ下りて行った。

ここからはあっちへこっちへ動き回り鉱山跡を探していく。
足元は強い傾斜にザレや不安定な岩ばかり。
いやが上にも緊張が高まるが、楽しくってたまらない。
事故が起きれば発見されるのは一週間、いや、ひと月先ってこともありうるだろう。
それでも楽しいのだ。

結局、今回は鉱山跡を探し出すことはできなかったが、引き続き宿題を課せられたようでとても嬉しい。
このまま見つからないで欲しいとまで思っている。

さあ、次はどこへ行こうかしら。
モチコシ沢遡行もいいな。

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コメント

余計なお節介かも知れませんが。
knot様、今回は鉱山跡の探索ですか。
鉱山跡と言えば鉱物マニアたる私も興味津々の所です。
以前は、(というか今現在も)このように山の中を鉱山跡を探してうろついたものです。
おかげでずいぶん読図、ルーファイ、藪こぎの能力だけは備わったようで・・・。

「今回は鉱山跡を探し出すことはできなかったが、引き続き宿題を課せられたようでとても嬉しい。」
つまり課題は「持ち越し」というシャレですね。

「このまま見つからないで欲しいとまで思っている。」
これは本心でしょうか?。
もしそうであれば、下記のブログは見ないで下さい。この中の坑道入口の写真はknot様の見つけられたものに酷似していますが、こちらは奥行き100mもあるそうで別物でしょうか。

もっとも、このような情報は織り込み済みで出かけられているのかも知れませんし、情報を見つけて現地に行ってみても同じように簡単には見つからない、というのが私の経験ですが。
余計なお世話にならないことを祈ります。

「モチコシ沢遡行、そして新たな鉱山跡を発見」
http://igaiga-50arashi.at.webry.info/200909/article_5.html
2012/6/30 5:47
鉱山跡
pasocomさん、おはようございます。

プロフィール写真に水晶を使われるぐらいの鉱物マニアであられるpasocomさんに
鉱山跡の事を語るのは釈迦に説法のようで何とも気恥ずかしいのですが、
僕が探し求めているのはまさにこれ、この坑道なんですよ。
この記事からも、僕が探してたエリアには鉱山跡が間違いなくある・・・。
確信しました。
余計なお世話どころか新たな火種が付きました。

貴重な情報、ありがとうございました。
2012/6/30 8:16
玄倉秘境
knotさん、こんにちは。

この領域は地形が複雑で難儀な場所も多く、人も通らないので、
安易に足を踏み入れてはならない場所だと考えています。
しかし、それだけに興味もあり、いつか歩いてみたいです。

丹沢の鉱山跡というと書策新道付近のものしか知りませんでした。
(ここも行ったことありませんが)
こんな場所にもあるんですね。
面白そう!
2012/6/30 17:59
丹沢の聖地
melonpanさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

たしかに危険が一杯ですが、怪しい魅力もてんこ盛りで
今丹沢で一番面白いのは、玄倉川流域と世附川流域の
水ノ木周辺だと思っています。

書策新道沿いの鉱山跡はセドノ沢左俣との合流点近くにあります。
登山道から数分なので、踏み跡もはっきりと付いていて
多くの方が訪れています。
探索すると、右岸の高み20m位の斜面にもいくつか坑口が見つかります。

楽しいです。
2012/6/30 19:42
人間の本能
knotさん、こんばんは。

レコ読んでいて、私には場所的なイメージは浮かば
無いのですが、鉱山跡探し、なんとなく分るような。

私は、最近富士山の麓を結構歩いたのですが、古道跡
や火口跡を探したくなってきています。

これは人間の本能なんでしょうかね。

でも、私の場合まずルーファイ能力を上げないと
なんですが。
2012/6/30 19:55
村山古道
millionさん、こんばんは。
いつも訪問ありがとうございます。

現在、もっとも興味ある古道は村山古道です。
millionさんが下見をされたロングトレイルです。
ただ今の僕にはとても完歩する自信はないので、
これはすべてmillionさんに一任、おまかせします。

また、
自宅から富士山頂と云う計画もお持ちだそうですが、
これには不肖knot、応援団長補佐のようなものとして
心のサポートを引き受けさせていただきます。

いつものことですが、
millionさんの呆れるほどの体力には脱帽です。
2012/6/30 23:35
プロフィール画像
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