大朝日岳・鳥原山周回
- GPS
- 16:47
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,675m
- 下り
- 1,649m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 3:24
- 合計
- 9:10
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
古寺鉱泉駐車場では案内所の工事中でしたが、駐車スペースはたっぷりあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
台風の影響か数ヶ所倒木がありくぐったりまたぐ必要がありましたが、ほとんどの部分はぬかるみもなく快適。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
|
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感想
初秋を迎えたということで、大朝日岳に初挑戦しました。
初日は、山形市内から1時間半程度のドライブで6時過ぎに古寺鉱泉駐車場に到着。駐車場手前は一車線でしたが全て舗装路で安心でした。
そそくさと準備して、ついでに駐車場の仮設トイレに寄りますが清掃が間に合ってないらしく、溢れかけの残念な状態でした。まあ気を取り直して7時前、明るくなってから歩き出します。
駐車場から少し歩いた古寺鉱泉の玄関先で登山ポストに届出し、小寺山コースへ。尾根に上るまではやや急な斜面をつづら折りに登って、あとはじわじわと高度を上げて行きます。ブナの木がチラホラ見え始め、2か所ほどブナの倒木が登山道を塞いでいましたが、跨いでクリア。すると程なく一服清水に到着、ちょっと口を濯いで先を急ぎます。
ハナヌキ峰分岐から南に進路をとって小寺山への登りへ。やや斜度がきつめな部分や、雨水で掘れた部分もあり少し歩くのに難儀しつつ、汗かきながらぐいぐい登っていきます。途中の三沢清水は枯れておりスルーして、しばらく登るとようやく視界が開けて月山から白鷹山地、蔵王連峰が見えてきます。
もう少し歩くと小寺山山頂。このあたりにきてようやく紅葉の始まった低木の向こうに美形の小朝日岳とその奥に鎮座する大朝日岳、それに連なる稜線が現れます。小さな山頂ですが、展望を楽しみながらしばし小休止。
再び少し歩いて小朝日岳の手前で西方向の巻道に入り大朝日岳を目指します。やや下って小朝日岳の西側に回り込むと今度は南側の展望が開け、深い谷筋と朝日連峰南部の山並みが。
ロープもある急な登りを少し登るといよいよ大朝日岳に連なる稜線歩きに。進路には朝日連峰の主稜がドンと広がり、振り返ると小朝日岳と遠くの山々。笹ヤブも多いため山一面の紅葉とはいきませんが、緑と赤そして黄金色の草地のコントラストが見事、好天も相まってこのコース一番の気持ちいい歩きです。
朝日で一番うまいという水場の銀玉水で一服して、大朝日小屋への最後の登りへ取りつきます。基本的によく整備された道ですが、斜度の急な部分もあり息を荒くしながらクリア。登りきると岩場に小さな祠があり、こちら霊山朝日嶽神社の奥宮で翌日回る予定の鳥原小屋に本宮があるとのこと。軽く拝礼してから緩い登りを登って大朝日小屋に到着です。
荷物を置いて当番でいらっしゃった管理人の女性とお話ししたり、昼食をとったりしながらまったりするなどしてから、身一つで山頂へ。山頂への道はさほど急ではなく荷物もないためさくっと到着。
山頂の碑にタッチしてまわりを見回すと、どの方向を見ても果てしなく連なる朝日連峰のピーク群が。遠くを見ると高雲がところどころかかってやや霞んでいますが、北に雲を被る鳥海山、北東は月山から葉山の連なり、東に蔵王連峰の山々、南に米沢盆地の向こうに霞む吾妻連峰と飯豊連峰、西に海につながる三面川の深い谷と360度ぐるりのパノラマは圧巻。山頂付近の紅葉はまさに見頃でした。
大朝日小屋に降りて投宿。夕方、金玉水の水場まで少々歩きながら夕日に染まる山頂を眺めるなどして一泊登山の醍醐味をかみしめます。この日は20名を超える宿泊者がおりましたが、よく管理された小屋でひとまず快適に宿泊。
二日目、蔵王連峰の向こうから昇るありがたいご来光を拝み、食事をとって6時過ぎに出発。本日も昨日に増した好天の中の歩きです。
小屋から尾根に下る斜面を慎重に降りて、小朝日岳へスムーズに尾根歩き。最後の急斜面を降り、小朝日岳南面の切れ落ちた岩肌が大きく見えてきたところで登りに取りつきます。ここからが今回の行程の一番の難所。登山道は樹林帯の中にあり鎖やハシゴはありませんが、山頂へ緩みない一気の登り。汗かき息切らしながらの登りになります。
出発から小朝日岳山頂へ1時間半ほどで到着。振り返ると立派な大朝日岳のピークと、その肩にすっかり小さな小朝日小屋が。ここからの眺めもまた格別です。
山頂からさらに西に進路を取って、鳥原山への下り。尾根に降りるまではこちらも急斜面で、ロープ下降や砂の浮いた斜面もあり慎重に下っていきます。この辺を過ぎると樹林帯に入ってきて展望はなくなりますが、好天の木漏れ日の中軽快に歩いて、鳥原山に。鳥原山直下は石畳や木道なども整備され、歩きやすい印象です。頂上に上るとこちらも展望よく、小朝日岳を従える大朝日岳の雄姿がばっちりと拝めます。
鳥原山を下り、湿原の入り口でいったん西方向へ、鳥原小屋を目指します。湿原周辺は木道となっており、ハイキングの風情で少々歩くと鳥原小屋の看板が。この湿原の周りでは大滝口からの登山道と朝日鉱泉からの登山道も合流しますが、看板と木道がしっかりしているため道迷いの心配は少ないと感じました。
鳥原小屋に到着し、霊山朝日嶽神社の本宮に礼拝、好天の中ゆったり軽食とコーヒーなどを取り帰路につきます。鳥原小屋近くの水場は湿原の一部といった風情で飲むのに少し勇気のいる感じでした。
湿原の木道を戻って、分岐を北に進路を取ります。ここから先は巨大なブナの間を縫って標高を下げていきます。こちらのコースは小寺山コースに比べ登山者が少ないようで登山道はきれいに整備されているものの、倒木やところどころ折れ枝や笹が散らばっており台風の影響の残りを感じました。途中”山と高原地図”にある田代清水を探しますが確認できず。湿った沢が2か所ほどあり、その辺かと思いましたがもしかすると整備されていないのかもしれません。
畑場峰の分岐をさらに北に向かって松の樹林帯に入ると、古寺鉱泉はもうすぐ。やや急な斜面を降りて到着です。
両日とも好天に恵まれた上、頂上付近の紅葉はまさに見頃。最高の大朝日岳初体験となりました。
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