皇海山。銀山平からクラシックルートで周回
- GPS
- 12:20
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,126m
- 下り
- 2,120m
コースタイム
- 山行
- 11:00
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 12:21
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
庚申山から鋸山までの間は破線ルートになっています。 薬師岳山頂で左に折れますが、真っ直ぐ方向の踏み跡に迷い込みそうになりました。白山直下の鞍部は一部床が抜け落ちた部分があり、その下は垂直でとても危険なところがあります。 薬師岳の先は岩場歩きになり鎖場・ロープ・梯子など多くありますが、両サイド切り立った斜面が多く熟達者向きのルートです。 六林班峠までのルートは背丈を超える笹藪が行く手を遮ります。倒木などでルート変更した所は笹がカットされていないので歩きにくく、早めに本来のルートに戻ることをお勧めします。 六林班峠から庚申山荘までの経路も一部背丈を超える笹薮漕ぎ歩きとなります。一部肩幅ほどしかない部分もあり笹で滑って一気に谷底に落ちそうな場所もありました。谷沿いの崩落個所は2か所ほどでロープもあり通行には問題ありません。コースタイム以上の時間の余裕が有った方が良いです。 |
写真
感想
皇海山は百名山だが、聞いたこともないし地味すぎて全く興味がない山でした。しかし深田久弥の「日本百名山」の中に、皇海山は苦労の末登頂した紀行と紹介してあり「自分で道を見つけ、迷い、藪を漕ぎ、野しゃがみをし、ようやく頂上に達する。」「本当の山登りの楽しさの味わえる山である」など書いてあり、一気に興味が湧きました。そのようなマニア向けのルートであれば事前調査・リサーチが大事、一年前から計画し温めてきた山行でした。群馬県側から登れば3時間登れるが、もちろん深田久弥と同じルートを選択する。片道7時間45分、往復14時間20分のロングコースで、ルート上にある鋸尾根の破線ルートは栃木県内の最難関ルートに指定された。今まで登った百名山の中でもトップクラスの厳しい山行になると思い、気合を入れて臨みました。
駐車場から庚申山荘までは朝焼け前だったが至って順調に進む。しかし山荘からは一気に岩場が多くなり様相が変わる。庚申山からの破線ルートは踏み跡も薄く、何度かコースを外した。薬師岳で道が左に少し折れるが直進方向にも明瞭な踏み跡がありそのまま直進してしまいgoeに呼び戻される。単独行で視界不良だったら暫く気付かず沢に下降していたかもしれない。信仰登山の名残なのか、ピークに一々名前が付いていた。その中4つ目くらいの「白山」を超えてからは鎖場の連続。鞍部には登山道が陥没して垂直の崖になっていて、踏み外せば一気に崖の下に滑落してしまう。岩場は滑りやすく、雨だったら絶対通りたくないルートだ。鋸山は唯一展望が開けた山頂で奥日光やアルプス、丹沢や富士山まで見えた。
皇海山山頂木立に囲まれ展望は無いものの霧氷が残っていて青空と相まってとてもきれいだった。
復路は六林班峠から庚申山荘までの水平経路を選択する。鋸尾根、庚申山ルートよりもアップダウンが少なく破線ルートじゃないのにコースタイムが長いのには訳があった。とにかく長くて、笹薮漕ぎが多い。背丈を超える藪で足元が全く見えず、倒木に足をぶつけてしまう事もあった。何より熊に遭遇しないか心配になり、ワザと大きな音を立てて通過した。通っているときは「やっぱり尾根ルートにすれば良かった」などと思っていたが、庚申山荘に着いた頃には、また歩きたくなるから不思議なものだ。
この日すれ違った登山客は11人、百名山で紅葉の時期の休日・晴天の割には圧倒的に人が少ない。ピークハントだけしたらつまらなかったかも知れないが、山頂までの過程を楽しむ山であり、埋もれた名山と言ったところかな。
下山後にわかったことだが6月の中頃に立て続けに3件の遭難事故があり、一人は鋸山付近で滑落し死亡、一人は道に迷い遭難、骨折し6日後に捜索隊に発見され救助されたが、未だに見つかっていない人もいる。今回の皇海山は厳しい山行だったと改めて思うのでした。
皇海山へ行くならどうしてもクラシックルートで。
庚申山から先は長い破線ルートのため、天気が安定している日に登ろう!とようやく訪問。皇海山の山容も各所で見れて、変化に富んでいて楽しく歩けました。下山の六林班峠へ向かうルートは久しぶりの背丈以上の笹藪こぎ。以前歩いた日光白根山の下山時も酷い藪こぎを経験しているので、その時よりはマシでした(笑)分岐から山荘まではとにかく長い。歩いても歩いても着かずで気分も↓ 途中、「ピストンにしておけば良かったかな」と何度も思いましたが、山荘に戻ってきたら周回できた事が嬉しくてやっぱりこちらのルートで良かった〜と。
このルートは長時間行動になるため、かなり疲れましたが、大満足の山歩きでした♪
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