冨士見峠〜織戸峠〜椿丸〜山神峠（西丹・冨士見峠南東尾根から）

2019年11月30日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 19.4km
• 登り: 1,059m
• 下り: 1,054m

コースタイム

■主な地点の通過タイム
　06:01　「上の山」駐車場出発
　06:16　浅瀬橋
　07:06　法行橋
　07:15　林道分岐（三叉路）
　07:19　冨士見峠南東尾根取付き
　08:43　P830
　09:25　林道出会（林班128・129）
　09:35　冨士見峠
　09:40　林道分岐（三叉路）
　10:02　法行沢・P803 方面への降り口
　10:17　法行沢渡渉
　10:44　織戸峠
　11:04　石柱平81
　11:22　山神峠分岐
　11:25　椿丸（ランチタイム）
　11:56　山神峠分岐
　12:50　P836・下降点（倒壊のTVアンテナ）
　13:21　山神峠
　15:09　三保山荘跡地（廃屋）
　15:33　芦沢橋
　15:56　浅瀬橋
　16:11　「上の山」駐車場
　※総行程タイム：10時間10分（撮影、小休止、ランチタイム等含む）
　※ルートはGPS軌跡をもとに手入力です。
　

天候

☀☀

アクセス

利用交通機関：

自家用車

■🚘公共駐車場（24時間開放）
＊「山の上駐車場」…浅瀬ゲートの300mほど手前左側(世附川沿い）。🚻＆自販機があり、30台は収容できそう。
＊上記「山の上駐車場」の250m手前にも「世附駐車場」あります。この世附駐車場の手前の道路上に大きな案内標識があります。
＊浅瀬ゲートの80m程手前の左右に小スペースがあります。
　・当日の朝、1台の工事用重機がありました。
■🚌バス
　最寄りのバス停は「浅瀬入口」。
　時刻表、運賃等は、
http://www.syonan-bus.co.jp/rosen/#id1　
＊バス停「浅瀬入口」から浅瀬橋まで約4.1km 。

コース状況／危険箇所等

■ 冨士見峠南東尾根ルート
　※ダニ対策が必要です。
■ 冨士見峠織戸峠ルート
　渡渉地点及び渡渉地点から織戸峠間の古道？も数か所にわたり崩落、寸断、消滅が見られます。
■ 織戸峠〜椿丸ルート
■ 椿丸〜山神峠ルート
※上記ルートは林道を除きすべてVRです。落葉の季節もあってか踏み跡は殆ど確認できませんでした。
※全てのルートで地形図、コンパス必携です。ルートの大半が見通しの利かない樹林帯です。現在地を知るうえでGPSは強力な助っ人。但し、GPSが万一、電池切れ、故障などで利用不能に陥った場合のことも考慮しておきたいですね。安全のため。熟達の皆さまには釈迦に説法。

その他周辺情報

■神奈川県内の林道規制の現況（ご参考）
　※管内林道の通行止め等のお知らせ（2019年11月15日現在）は次のURLにて
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/m2g/cnt/f417344/rindoh_tukoudome.html
（注）「水ノ木幹線林道」は通行不可の箇所あり（11月30日午後4時現在）。状況は芦沢橋の先で、以前大規模崩落のあった場所が再び崩落し土砂でガードレールごと流失、また、その前後は土砂が大量に堆積して通行不能、危険な状況（写真）。復旧改良工事は未着工の状態でした。
■山岳情報＆「登山を安全に」
　松田警察署のHPです。ご参考に…
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesg0004.htm

写真

11/30 6:16

浅瀬橋／法行橋方面は右折
＊日の出前の薄暗い中、いちばん左の白い看板を見落として最後に冷や汗(;'∀')

11/30 6:30

日の出前ですが綺麗紅葉😊

11/30 6:35

丁度見ごろ😊

11/30 6:45

笹子沢の滝／橋上から

11/30 6:47

😊

11/30 6:59

😊

11/30 7:03

大又沢／この上流にダム（取水取り入れ）があるためか水量は少ない。

11/30 7:05

😊

11/30 7:06

法行橋／この林道はその昔、森林軌道だったことから緩やかな傾斜。大又沢と紅葉の美景を楽しみながらの長い林道歩きも苦になりません。

11/30 7:15

林道の分岐／大又沢林道から法行沢林道へ（右奥へ）／地蔵平、冨士見橋方面は後方へ

11/30 7:19

林道分岐・三叉路から少し進むと右側に坂道が…

11/30 7:22

150mほど上がると広場が。左の植林から尾根上を目指します（西へトラバースする感じで）。

11/30 7:30

作業道を発見！進んで行くと…

11/30 7:32

藪漕ぎ（スズタケ？）に直面！突破すると…次
＊通過してズボンの裾を確認すると案の定、点々とダニが付着。払いのけダニ除けをスプレイすること3〜4回。特にP830までは要注意です。

11/30 7:33

作業道を進んで行くと…次

11/30 7:44

ここが冨士見峠南東尾根ルートの取付き始めの地点か？／P830 までの標高差は約290m。

11/30 7:43

取り付いた地点の真後ろの尾根の末端

11/30 8:09

😊陽に映えた綺麗な紅葉はここから

11/30 8:10

標高をあげていくと右側に開けた斜面

11/30 8:13

落葉、枯れ枝などで踏み跡は見えないなか、尾根をさらに直登！

11/30 8:44

地形、高度計からここがP830 か？／名板など見当らず

11/30 8:50

展望なしのP830 の頂はこんな感じ／ここまで急登だった。次のポイントまでは林道出会い直下を除くと緩やかなルート。気持ち急ごう！

11/30 9:18

😊

11/30 9:25

林道への出口（出会い）／赤字で129・128の林班票。

11/30 9:25

出会いから右方向。

11/30 9:25

出会いから左、進行方向。

11/30 9:27

4,50mほど進むと前方に日本一が＼(^o^)／

11/30 9:27

ここが冨士見峠南尾根ルートの出会い／128・127の林班票。次の写真
※ここに「5」の文字だけは読み取れる立て札が立ててあります。

11/30 9:27

前回、大栂東尾根ルートの際はここに出てきた。

11/30 9:28

冨士見峠方面へ少し行くとビューポイント／今日一のショットです( ^)o(^ )

11/30 9:28

ズームアップで！／やはり雪化粧がお似合いですね

11/30 9:30

椿丸も見えます

11/30 9:35

冨士見峠／祠など歴史的な遺物は見当たりませんね。しかも展望も(/_;)
＊覗くと古道らしき道筋が右奥へと…。又の機会に探索しよう！

11/30 9:37

落葉の絨毯／林道は荒れています。浮き石などに要注意！

11/30 9:39

上の林道の合流地点、三叉路は目前

11/30 9:40

三叉路／右奥（冨士見峠方面）から来ました／大栂東尾根ルートの取付きは左奥へ

11/30 9:40

次のポイントは 法行沢への降り口。この林道を直進です／現在時刻9時39分。予定を40分ほど過ぎているので気持ち急がねば…

11/30 9:40

ミツマタ／三叉路の陽当たりのいい林道際で

11/30 9:41

雲一つない青天／大栂東尾根ルートの上空です

11/30 9:42

富士山に、そして紅葉にと癒されます。ボッチも寂しくありません😊( ´艸｀)😊

11/30 9:47

😊

11/30 9:48

😊

11/30 9:53

ここが（P803峰の右を巻いて） 法行沢への降り口／一息入れて…
※「メリット5」の立て札の意味？
　アマチュア無線用語みたいですね。

11/30 10:03

降る尾根の左手に鹿柵／付かず離れず降りていくと…

11/30 10:08

「精英樹保護林」の標柱を右に見て更に進むと…

11/30 10:11

右眼下に沢が見える。沢から4、5m程の高さの位置にテープ／ここから降りられないことはないが、もう少し先へ

11/30 10:13

さっきよりは安全に降りれそうだけど、少し高度を上げてもうちょっと先へ行ってみよう

11/30 10:19

先の2つの地点より安全で渡渉容易な箇所／少ない水量で難なく右岸へ（手前から向こう岸へ）

11/30 10:19

😊

11/30 10:19

渡渉した先に平坦地／ここから右上へ…

11/30 10:20

するとテープが…

11/30 10:20

テープの右上、先をようく見ると歩道らしき跡。

11/30 10:21

崩壊地を2，3クリヤーするもザレの傾斜がきついので、高巻きしつつ尾根上（菰釣山〜椿丸ルートの尾根）へ

11/30 10:25

テープがあるとつい頼ってしまう。家に帰ってGPSの軌跡を見ると等高線1つ分（10m）、低い位置をトラバースしていた。なので、次の機会は尾根寄りで試してみたい。

11/30 10:28

😊

11/30 10:41

峠の北側（大栂寄り）の尾根上に出ました。

11/30 10:44

織戸峠に到着＼(^o^)／
＊2度目です。遠い昔ここにベンチがあったとか。その形跡は見当たりませんでした。

11/30 10:44

右奥方面が冨士見峠方面への形跡／左奥は大栂方面への尾根道。

11/30 10:45

お手製の名板／前回は鮮明だった文字はこんなに…(/_;)

11/30 10:48

苔／尾根道を通せんぼの倒木の上で…

11/30 10:50

樹木の隙間から日本一！

11/30 10:53

巨樹、山毛欅＆青空

11/30 11:04

織戸峠から80mほど急登すると石柱／これを越せば椿丸は近い

11/30 11:04

石柱平No.81 ／標高903m、椿丸より1mほど高い（地理院）

11/30 11:06

鹿柵の右側を降る

11/30 11:10

樹間ながら雲一つない富士のお山を拝みつつ椿丸を目指します

11/30 11:14

植林を抜けると開けて目前に椿丸＼(^_^)／

11/30 11:18

伐採跡地の東側斜面はミツマタの群生地／陽当たりが(　・∀・)イイ!!／いずれ満開の頃訪れてみたい

11/30 11:19

谷間は法行沢／世附権現がひと際大きい

11/30 11:22

山神峠分岐

11/30 11:25

椿丸902m／山頂＼(^o^)／
＊3度目の山頂。今回も名板見当たらず！？

11/30 11:25

歩いて来た道／山頂から／手前の倒木で腰を下ろしてランチタイム( ^)o(^ )

11/30 11:49

山頂からの日本一／西側の展望

11/30 11:53

山頂から大栂とその真後ろに菰釣山／北の展望はご覧の通り。東側の展望は…次

11/30 11:55

奥の稜線は丹沢主脈／手前右の高峰は権現山（世附）／中央の鞍部は二本杉峠、左は屏風岩山へ連なる稜線／谷は法行沢。

11/30 11:56

次のポイント、山神峠への分岐／ここから左（西）へ尾根を降ります…

11/30 11:56

取っ付きの尾根

11/30 11:57

😊

11/30 11:57

😊

11/30 12:16

境界見出票95

11/30 12:27

😊

11/30 12:31

何でこうなるの？

11/30 12:34

この頂が大杉か

11/30 12:34

境界見出票／

11/30 12:35

😊

11/30 12:39

😊

11/30 12:40

😊

11/30 12:44

落ちていた杉の実／花粉は厄介者ですが…色といい、形といい不思議

11/30 12:46

明るく平坦な尾根、加えて青空の下／気分爽快な歩きです(*´ω｀*)

11/30 12:46

時折、巨大なブナ

11/30 12:48

紅葉のなかで軽快な尾根道歩き(^▽^)/

11/30 12:48

😊

11/30 12:48

😊

11/30 12:49

下降点は目前！

11/30 12:50

太さ10ミリはあろうワイヤーを喰い込んだ幹／木材搬送に利用されたのだろう／ちゃんと生きている。すごい生命力！

11/30 12:55

レコ等で拝見する倒壊したTV共聴アンテナ／ステンレス製だろう新品同様の輝き／山仕事？に従事した人々の労を癒したことでしょう。おそらくケーブルは住居のあった水ノ木橋（馬印）方面へと延びているのだろう

11/30 12:55

下降点の境界見出票&石柱／

11/30 12:57

樹木の赤いペイント。左奥にテープも／下降点

11/30 12:59

😊

11/30 12:59

😊

11/30 13:09

😊

11/30 13:13

ヤセ尾根の真ん中に大樹の張り出た力強い根っ子！／枝葉は次…

11/30 13:13

枝葉が大空に元気よく広がってます／葉っぱの色形から樫の木かな？

11/30 13:14

😊

11/30 13:14

😊

11/30 13:15

😊

11/30 13:18

😊

11/30 13:21

祠／山神峠／深いV字の底の峠、という感じ！／どんな歴史が潜んでいるのか

11/30 13:23

山の神？／何の目的で置かれたのか／台座に菊の紋様が刻まれているとか。拡大して見るとそれらしき紋様が微かに…／石段に積もった枝葉を払って、お賽銭＆👏

11/30 13:25

社は手を加えると今にも倒壊しそう／関係する人がいなくなったのかな？

11/30 13:29

😊

11/30 13:31

今日の最後の見納め／パワーをたっぷりと頂きました。富士さん有難う

11/30 13:43

オッ！綺麗な広い道⁉／山神山のピークを降り切ると作業道が現れます。

11/30 13:47

😊

11/30 13:48

😊

11/30 13:50

広い作業道？現れる／どこまで？

11/30 13:51

😊

11/30 13:52

😊

11/30 13:57

😊

11/30 14:02

😊

11/30 14:03

😊

11/30 14:04

楽ちんの作業道を見送って尾根道を選択！

11/30 14:11

アップダウンはあるものの尾根道は美景の連続(^▽^)/

11/30 14:12

この山域の自然林の紅葉は素晴らしい！

11/30 14:16

作業道は尾根をトラバースする感じで続いているようなのでこの先で尾根道と交差／ここは尾根道を選択。

11/30 14:17

尾根道選択は正解！ご覧の通り紅葉の続く自然林を堪能できるんです😊

11/30 14:18

😊

11/30 14:19

😊

11/30 14:19

あの山容は不老山か／右前方

11/30 14:27

進行方向右半分の自然林の紅葉は素晴らしい。見飽きません。撮ってばかりで…

11/30 14:29

😊

11/30 14:30

😊

11/30 14:31

😊

11/30 14:31

😊

11/30 14:36

尾根の末端、標高620mあたり／切り株にワイヤーが巻き付けたまま／広い作業道は尾根を右へ巻いて終わっています／作業道を横断し安全な場所から尾根の急降り…

11/30 14:54

そしてヤセ尾根／大きな岩は右を巻いて…

11/30 14:54

左眼下に悪沢。少し安ど感が…

11/30 15:04

植林の中を降りてきました／ふり返って撮影

11/30 15:05

世附川と吊り橋／ゴールは近い( ^)o(^ )

11/30 15:09

「三保山荘」の建屋はご覧の通り

11/30 15:11

吊り橋の下の水量は多め。探せど飛び石はダメ。

11/30 15:11

劣化が進んでいますね。腐食落下した横板をカバーする金属製の足場板が下流側に移動させてありますね。
横板を踏み抜かぬよう左端を慎重に歩き渡りました💦。
＊自己責任です。

11/30 15:19

ミツマタ（三椏）／開花の準備進行中！

11/30 15:20

ヨメナ（嫁菜）／野菊

11/30 15:24

オッ！再び崩落！／上流側から撮影。
＊一瞬、この時間で引き返すのか？高巻き、川に降りて回避できそうにもない💦　頭は真っ白(/_;)。慌てずよ〜く観察すると運よく核心部に2本の倒木があったので手摺代わりにして足場を1つ1つ確保しつつ、滑落せぬよう慎重にストックでバランスとりながら脱出！いやいや今日一の危険個所でした💦

11/30 15:28

下流側から撮影／見えませんが道路がエグレ、ガードレールも流失したようで短期間で改良・修復できるといいですね

11/30 15:39

😊

11/30 15:46

夕滝／今日は水量が多い方？／水量が少ないのは世附峠の下、北東の狭い谷が水源だからなんですね。大雨の後は滝らしい姿かも…

11/30 15:53

ここが「椿丸南ルート」の取付き地点。

11/30 15:55

浅瀬橋に到着！＼(^o^)／
※左の看板をよ〜く見ると…次

11/30 15:55

通行止め期間は令和元年9月〇日〜令和2年3月16日。
＊芦沢橋〜湯の沢橋間での崩落による土砂堆積と複数の路面の亀裂の改良工事が始まるのでは？
（夜明け前で今朝、見落としていました）
＊しかし、赤字で「今日は制限なし」と。あの状況で通行可ということかな？　くれぐれもご注意を！

11/30 16:02

浅瀬ゲートに到着＼(^o^)／
＊ここで午後4時を回ったところ。日没前に帰着できてよかった。
＊今日は土曜日というのにここまで誰一人合うことはなく、静かな山旅でした。
＊ゲート先の路面に大きな亀裂あり、迂回の指示、案内がありました。

撮影機器：

Canon PowerShot SX710 HS Canon

感想

tekuteku-889

■ 感想
　今回の山行目的は、いずれも未踏の
1． 冨士見峠南東尾根の全ルート。
2． 冨士見峠〜織戸峠ルート。林道から沢に降りて、沢から崩落した古道を回避しながら峠に着くこと。
3． 椿丸・山神峠ルート。このルートは椿丸傍の山神峠分岐から悪沢右岸尾根経由で三保山荘跡地までのルート。
を選択しました。過去に大栂東尾根ルートを歩いた際に冨士見峠を、そして大栂から織戸峠を経由し椿丸のルートを歩いた実績はありますが、もう一つ謎めいた山神峠（既に伊勢沢ノ頭の麓の山神峠は済み）は未踏だったので、今回3つの峠を一気に歩いてみようと検討。季節的に日照時間が短いながら、部分的には実績があるので早い時刻にスタートすれば午後4時ころまでにはゴールできるだろうとの予測で計画を実行しました。

結果、冨士見峠南東尾根の取付きからP830までは踏み跡のない急登と、織戸峠の手前、沢から崩壊した古道の迂回に時間を要したのは今後の教訓。それでも日没前までに無事にゴールできたのは大きな収穫と励みになりました。山の神さま、林道や山々の管理に携わる皆さま全てに感謝感謝です。ありがとうございました。
また、拙いレコにお付き合いいただきありがとうございました。
― おしまい ―