小渋川〜赤石岳〜伝付峠

2012年07月25日(水) 〜 2012年07月29日(日)

• GPS: 89:00
• 距離: 46.7km
• 登り: 4,387m
• 下り: 4,600m

コースタイム

7/25 13:10大河原バス停−15:45七釜橋−17:40高山の滝−19:00広河原少し手前
7/26 6:00出発−6:30広河原小屋−14:50百間平−15:20百間洞幕営地
7/27 6:40出発−10:15赤石岳−15:20悪沢岳−17:00千枚小屋
7/28 4:40出発−10:00二軒小屋−12:00伝付峠−堰堤（林道）17:20
7/29 4:50出発−6:40伝付峠入口バス停

天候

全日晴天

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：JR伊那大島駅→大河原
帰り：伝付峠入口→JR下部温泉駅

コース状況／危険箇所等

・百間洞幕営地は明るく静かでよかった。千枚小屋のはシラビソの森のなかで薄暗い。荒川小屋の幕営地はお花畑に囲まれて雰囲気がすごくよさそう。今回泊まれなくて残念。
・伝付峠〜新倉は昨年の台風12号でやられたらしい。あの惨状ではこのまま廃道になってしまうかも。貴重な南ア南部の入山ルートだったのに…

写真

7/25 15:45七釜橋。大河原からここまで徒歩4時間くらい見込んでいたが、途中の荒川荘からゲートまでダンプの運ちゃんに乗せてもらったので2時間半だった。

17:40高山ノ滝。小渋川渡渉の中間点。川はこの辺が最も深い、しかも寒い。倒木を杖にして流されそうになる恐怖にうち勝つ必要があった。

19:00。広河原小屋の少し手前。時間切れのため河原で幕営。夜は満天の星や天の川がきれいだった。

7/26 6:30広河原小屋。中もきれいとは言い難い。

8:30 福川を遡行中。

10:30 雪渓残る分岐点。直進したくなるが、ここは左手の灌木帯に突入。ひんやりした沢のなかから灼熱の急斜面に変わる。暑さで意識が朦朧としてくる。

…おかげで道を見失い、シカの足跡を頼りに斜面を強引によじ登るハメに。登山道はあっち側。ハイマツやダケカンバの密生帯突破は地獄だった。

結局百間平に出てしまい、百間洞幕営地まで下った。日没時の入道雲がきれいだった。

7/27 今朝もいい天気。2日かけて上がってきた小渋川を見下ろすところ。

赤石岳が見えてきた〜

そして山頂と山頂避難小屋

小赤石岳に着いたのが11時。まだあの悪沢岳を越えなくてはならない。スピードを上げるためランニングシューズに履き替えて荒川小屋まで駆け下りたらアキレス腱が腫れ上がってしまった！

前岳手前の見事なお花畑。クロユリに感動。午後はガスってしまい、悪沢岳〜千枚岳も展望が得られず残念だった。

7/28 4:30。千枚小屋から富士山がみえた。

5:30。赤石岳。南ア盟主の貫録。

北の展望が得られると塩見岳が見えた。凛々しい。

12:00伝付峠。爽やかな風が吹き抜ける高原。下山口に「伝付峠〜新倉通行不可」の看板。道が無いところは沢を歩くつもりだったので無視して進む。

13:00沢の出合。すごい土石流があったらしい。すべてが押し流され谷はメチャメチャ。作業員がつけたと思われる青ペンキとリボンを頼りに土砂と流木の間を歩く。

そのうち登山道が出てくるが、土砂で埋まるか道自体が削ぎ落とされている箇所も多々。ひどいところは沢に逃げて通過した。

60数本あるらしい桟道の大半は崩落。足の腫れは悪化するし、進むに進めず引くに引けない状況になったらどうしようかと生きた心地がしなかった。

回廊にかけられていた鉄橋もぶっ飛ばされている。なんという破壊力。林道が見えたときは達成感いっぱいだった。
終バスに間に合わなかったのでもう一夜幕営。翌朝帰宅した。

感想

KitaNoboru

下山後3日間足首の腫れが引かず階段は手摺りにつかまらないと下りれなかった。

コメント

yama-take

迫力の山行記です
お疲れさまでした。24日に小渋川から往復した者です。
大河原から歩くお気持ちにまず驚き・・・福川は25年ほど前は地図にも載っているコースで、中流域で道を見失ったものの、百間洞露営地上に出るジグザグ道もまずまず健在でした。
下りもさぞ大変だったと推察いたします。
わくわくしながら、読ませていただきました。