単独アタック Mönch 4107m SE Ridge
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 619m
- 下り
- 619m
コースタイム
天候 | 晴れ 朝-5℃ 昼9℃ やや強い西風 のち雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ユングフラウ三山の1つ、メンヒは南東稜がノーマルルートとなっており、天気の良い日には1日に十数組のガイドパーティーが往来する人気の山。とはいえ、日本アルプスとは登山事情やコース状況が異なりますので、ご参考いただけたら幸いです。 ■ スイス登山=バリエーションルート 夏の北アルプス縦走など、日本で一般的登山といわれるアクティビティーはスイスではハイキングに分類されます。そのためメンヒ南東稜のような人気「登山」ルートさえ、鎖・梯子・道標・目印の類はありません。踏跡やトレースを追って登るバリエーションルート。時々ロープの支点を取るための杭が打ってある以外には、本当に自然のままです。ガイド登山のお客様以外、みな自らの判断でルートを選びます。 本題のメンヒ南東稜ですが、日帰りできるから入門向け4000m峰(ブライトホルンなど)と同様に考えるのは危険。基部は傾斜35°程度の岩稜、中間は雪稜と岩稜のミックス、上部は傾斜45°近い雪稜ナイフリッジが続きます。頂上手前は奥穂〜ジャンダルムにある馬の背に近い幅で、両側は絶壁。当然ですが、登りより下りの時間がかかります。登りでこれ以上無理かな・・・と思ったら引き返しましょう。 |
写真
感想
予報では午後早くから雷雨。友達はみな一日仕事。そこで始発列車でユングフラウヨッホへ上がり、メンヒ南東稜を早足でトライしてみることに。
ユングフラウヨッホ行き列車は通常、夏の国際色豊かな観光客で超満員なのですが、始発だけは別。クライミングギアやピッケルで重装備したスイス人の山屋でいっぱい。登山はスポーツとして広く浸透しており、中高年以外にも20-40代カップルや子供連れなど様々。Walcherhorn やアレッチ氷河縦断は家族に人気。
ユングフラウヨッホに着き、一番乗りでスノーファンを出て取り付きへ。すぐに急傾斜の岩場連続。ハーネスにロープを結んで空身で登る岩と、ザックを背負いフリーソロで登下降する岩とは、感触が全く別物です。UIAA3-4級程度でも緊張でなかなか足が前に出ず、後方のスイス人パーティーに抜かれたと思うと、ロープ操作中の先行パーティーを追い抜いたりして(自分は単独なので確保なし)大体同じペースで登りました。
最初から踏み跡が錯綜しており、尾根沿いを直登できればそれに越したことはないです。ホールドは豊富で問題なし。ただし天気によっては、岩場の多くが雪に埋もれる可能性もあるでしょう。
最初の急登が終わると、雪稜ナイフリッジと岩稜帯が3回ずつ交互に現れるミックス。優美なナイフリッジの上にはトレースが延び、両側は氷河へすっぱり切れ落ち、文字通り空中散歩。中間くらいの岩場に1〜2箇所、フリーソロで下りるのに躊躇する場所がありましたが、そこにはちょうど良い位置にビレイポイントがありました。なお雪稜ナイフリッジはビレイポイントこそないものの、時折上下2本のトレースがつき、ガイドが上のトレースから下を歩くお客様を確保できるようになっていました。
山頂の広さは5-6名がぎりぎり収まりきるくらい。ナイフリッジの続きのような感じです。写真の通り360°の展望で、アイガーが目線より低くみえたのが印象に残りました。今回の山行はCanon 7Dで撮りましたが、持って上がるの重かった〜笑 とはいえ、自由に好きなタイミングで撮れることは単独行の強みではないでしょうか。
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