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Yamareco

記録ID: 212804
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積雪期ピークハント/縦走
ヨーロッパ

単独アタック Mönch 4107m SE Ridge

2012年08月04日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.3km
登り
619m
下り
619m

コースタイム

9:00 Snow Fun 3454m - 9:25 取り付き - 11:00 Mönch 4107m(メンヒ)11:30 - 13:50 取り付き - 14:15 Snow Fun
天候 晴れ 朝-5℃ 昼9℃ やや強い西風 のち雷雨
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
Jungfraujoch(ユングフラウヨッホ)3454m まで登山列車で一気に上がります。Grindelwald(グリンデルワルト)始発07:17、所要1:40。Jungfraujoch 駅を降りてトンネルを TOUR の標識に従って歩くこと10分。Snow Fun(スノーファン)とよばれる雪遊び広場が出発点です。
コース状況/
危険箇所等
ユングフラウ三山の1つ、メンヒは南東稜がノーマルルートとなっており、天気の良い日には1日に十数組のガイドパーティーが往来する人気の山。とはいえ、日本アルプスとは登山事情やコース状況が異なりますので、ご参考いただけたら幸いです。

■ スイス登山=バリエーションルート
夏の北アルプス縦走など、日本で一般的登山といわれるアクティビティーはスイスではハイキングに分類されます。そのためメンヒ南東稜のような人気「登山」ルートさえ、鎖・梯子・道標・目印の類はありません。踏跡やトレースを追って登るバリエーションルート。時々ロープの支点を取るための杭が打ってある以外には、本当に自然のままです。ガイド登山のお客様以外、みな自らの判断でルートを選びます。

本題のメンヒ南東稜ですが、日帰りできるから入門向け4000m峰(ブライトホルンなど)と同様に考えるのは危険。基部は傾斜35°程度の岩稜、中間は雪稜と岩稜のミックス、上部は傾斜45°近い雪稜ナイフリッジが続きます。頂上手前は奥穂〜ジャンダルムにある馬の背に近い幅で、両側は絶壁。当然ですが、登りより下りの時間がかかります。登りでこれ以上無理かな・・・と思ったら引き返しましょう。
朝9時、メンヒ南壁を撮ってみました
2012年08月04日 16:08撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
8/4 16:08
朝9時、メンヒ南壁を撮ってみました
取り付きまでは圧雪された広い道
2012年08月04日 16:08撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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取り付きまでは圧雪された広い道
Trugbergと太陽
2012年08月04日 16:08撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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Trugbergと太陽
取り付くなり一気に岩稜を詰めます
2012年08月04日 19:50撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
8/4 19:50
取り付くなり一気に岩稜を詰めます
あれがメンヒかー!
2012年08月04日 19:50撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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あれがメンヒかー!
西風びゅうびゅう
2012年08月04日 19:19撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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西風びゅうびゅう
後続のパーティー、かっこよすぎ
2012年08月04日 18:46撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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後続のパーティー、かっこよすぎ
山頂直下にて振り返ります
2012年08月04日 18:51撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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山頂直下にて振り返ります
ナイフリッジを独り歩き
2012年08月04日 18:32撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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ナイフリッジを独り歩き
アイガー3970m が出現
2012年08月04日 18:44撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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アイガー3970m が出現
山頂は5人並ぶのがやっとの広さ
2012年08月04日 18:32撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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山頂は5人並ぶのがやっとの広さ
南からガス、北は快晴
2012年08月04日 18:30撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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南からガス、北は快晴
アイガーバックに撮ってもらいました
2012年08月04日 18:20撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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アイガーバックに撮ってもらいました
あの彼方は首都ベルン
2012年08月04日 18:33撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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あの彼方は首都ベルン
ミューレンの絶壁と谷
2012年08月04日 18:38撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
8/4 18:38
ミューレンの絶壁と谷
クライネシャイデック 2061mも足元
2012年08月04日 18:40撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
8/4 18:40
クライネシャイデック 2061mも足元
メンヒ頂稜とユングフラウヨッホ
2012年08月04日 18:32撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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メンヒ頂稜とユングフラウヨッホ
ここまで列車を通したのが凄い
2012年08月04日 18:32撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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ここまで列車を通したのが凄い
アイガー3970m が低く見えます
2012年08月04日 18:48撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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アイガー3970m が低く見えます
アイガー頂稜ズーム
2012年08月04日 18:37撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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アイガー頂稜ズーム
重厚なヴェッターホルン3701m
2012年08月04日 18:48撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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重厚なヴェッターホルン3701m
難関の一つ、シュレックホルン4078m
2012年08月04日 18:31撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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難関の一つ、シュレックホルン4078m
優美なナイフリッジを慎重に下山
2012年08月04日 18:48撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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優美なナイフリッジを慎重に下山
アイゼンが利く岩質ですが、両側絶壁!
2012年08月04日 19:37撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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アイゼンが利く岩質ですが、両側絶壁!
パーティーを追い越すと誰もいません
2012年08月04日 19:50撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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パーティーを追い越すと誰もいません
雄大なアレッチ氷河
2012年08月04日 19:23撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
8/4 19:23
雄大なアレッチ氷河
雲がとれないユングフラウ4158m
2012年08月04日 18:48撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
8/4 18:48
雲がとれないユングフラウ4158m
やがてガスが晴れ・・・
2012年08月04日 19:38撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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やがてガスが晴れ・・・
ユングフラウ4158m が出現
2012年08月04日 19:37撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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ユングフラウ4158m が出現
単独でやりました
2012年08月04日 19:40撮影 by  Canon EOS 7D, Canon
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8/4 19:40
単独でやりました
撮影機器:

感想

予報では午後早くから雷雨。友達はみな一日仕事。そこで始発列車でユングフラウヨッホへ上がり、メンヒ南東稜を早足でトライしてみることに。

ユングフラウヨッホ行き列車は通常、夏の国際色豊かな観光客で超満員なのですが、始発だけは別。クライミングギアやピッケルで重装備したスイス人の山屋でいっぱい。登山はスポーツとして広く浸透しており、中高年以外にも20-40代カップルや子供連れなど様々。Walcherhorn やアレッチ氷河縦断は家族に人気。

ユングフラウヨッホに着き、一番乗りでスノーファンを出て取り付きへ。すぐに急傾斜の岩場連続。ハーネスにロープを結んで空身で登る岩と、ザックを背負いフリーソロで登下降する岩とは、感触が全く別物です。UIAA3-4級程度でも緊張でなかなか足が前に出ず、後方のスイス人パーティーに抜かれたと思うと、ロープ操作中の先行パーティーを追い抜いたりして(自分は単独なので確保なし)大体同じペースで登りました。

最初から踏み跡が錯綜しており、尾根沿いを直登できればそれに越したことはないです。ホールドは豊富で問題なし。ただし天気によっては、岩場の多くが雪に埋もれる可能性もあるでしょう。

最初の急登が終わると、雪稜ナイフリッジと岩稜帯が3回ずつ交互に現れるミックス。優美なナイフリッジの上にはトレースが延び、両側は氷河へすっぱり切れ落ち、文字通り空中散歩。中間くらいの岩場に1〜2箇所、フリーソロで下りるのに躊躇する場所がありましたが、そこにはちょうど良い位置にビレイポイントがありました。なお雪稜ナイフリッジはビレイポイントこそないものの、時折上下2本のトレースがつき、ガイドが上のトレースから下を歩くお客様を確保できるようになっていました。

山頂の広さは5-6名がぎりぎり収まりきるくらい。ナイフリッジの続きのような感じです。写真の通り360°の展望で、アイガーが目線より低くみえたのが印象に残りました。今回の山行はCanon 7Dで撮りましたが、持って上がるの重かった〜笑 とはいえ、自由に好きなタイミングで撮れることは単独行の強みではないでしょうか。

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