魚野川水系 登川 金山沢
- GPS
- 09:40
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,588m
- 下り
- 1,316m
コースタイム
天候 | 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
R291を清水集落に向かって進み、「上姥沢集落」という標識があるところを左に曲
がる。道なりに進むと「姥沢林道」という標識が出てくる。未舗装の林道を終点ま
で進んだところに駐車スペースがある。金山沢は正面の沢である。右岸沿いに踏み
跡があるので、そちらを進んでも良いがすぐに崩壊して進めなくなるので、早めに
入渓しても良い。
入渓してしばらくはゴーロであるが、やがて白い巨岩が出てくる。巨岩の間には滝
がかかる。沢全体が白っぽく、何となく雰囲気が良い。
巨岩帯を越えていき、700mくらいを過ぎるとスラブ状のナメ滝やナメ床が出てく
る。この辺りから大スラブまでが金山沢のハイライトである。
10m前後のスラブ滝が続き、とても美しい。沢は開けて、明るく、まさに上越の沢だ
なあって感じ。
快適に遡行を続けるが、徐々に空模様が怪しくなってくる。スラブ帯を越えられる
か不安になってくる。
いくつかのスラブ滝の後に30m多段滝が出てくる。水量も多くないので取り付いてみ
たが、逆層で意外に悪かった。その後の40m大滝は圧巻。巻きは右だが、踏み跡はあ
まりはっきりしない。
スラブ滝群を過ぎて、しばらく進むと行く手の遥か上方にスラブ帯が見えてくる。
デカい・・しかも結構傾斜がある。身が引き締まる思いがする。
前衛の6m滝を越えるとドーンと目の前に大スラブ帯が現れる。西ゼンをちょっと難
しくしたくらいかなと思っていたが、斜度もあり、そう簡単にはいかなそうだ。
慎重に足を運ぶ。傾斜が出てくる辺りからはブッシュとのコンタクトラインを登
る。この辺りからガスが出てきて、先が見えにくくなってくる。ルート取りが難し
い。
他の記録でも書かれているが、フェルトソールだと結構厳しい。ラバーソールかク
ライミングシューズで臨むことを勧めます。今回はフェルトソールだったので、大
変だった・・
徐々に傾斜を増すスラブを登って行くと、両岸が迫ってきて7m滝が出てくる。ここ
で第1スラブは終了。
続いて第2スラブ。こちらはさらに傾斜がきつい。ロープを使わないと登れそうもな
い。1人の時に無理に登ることも無いので、おとなしく草付きとのコンタクトライン
を斜上して、第2スラブ終了。
スラブの上からはいくつかナメ滝が出てくるが、沢筋も狭まり源頭の様相となる。
地図をにらみながら1781mピークの鞍部に出る。ここからは廃道となっている登山道
をたどって上姥沢の集落に下りるつもりだったのだが、詰めのヤブで地図を落とし
てしまったことと、ガスで見通しが悪いことから、不安定な廃道ではなく、遠回り
でも巻機山経由で下山することとした。
しかし、1781mピークの鞍部から割引岳までが相当大変だった。熊笹と石楠花と這松
の藪漕ぎ三重奏。今までで一番大変だった。あまりに進まないために「ビバーク」
の文字が頭に浮かんだほどだ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
それはあまり出会いたくない状況ですね〜〜
地図がなくなったのは大変でしたね。。バリエーションぽい所へ行くときは、条件が整ってないとですね。
自分も鳥屋待沢の下りで宝尾根を使う予定でしたが、途中で暗くなる事が見込まれたためメンバーで話し合って、遠回り登山道を選択しました。
状況に応じた判断って重要ですよね。
沢はやっぱり一人ではいけないな〜〜
今回の藪漕ぎは本当にきつかったです。
まさしく藪の中泳いでいるようで、遅々として進まず、
マジ泣きでした
地図を落としたのはミスでした
ガスで視界が悪くなければ、廃道を下りても良かったの
ですが、安全策を取りました。食料を十分に持っていな
かったのでビバークは避けなければという判断でした。
yoshi629さん、こんばんは。
7日の夜から実家へ帰っていて、訪問が遅れました。
(今回、北海道の山は登りませんでした)
写真を拝見しているだけだと上越らしいとても
きれいな滑や滝の景色にうっとりな感じですが
なかなか大変だったようで。。。
このようなルートで地図がない。。。かなりこわい
状況ですね。お疲れ様でした。
石楠花と這松の藪ですか。私はそんなに長い距離を
格闘したことはないですが、それでもヘトヘトでした
youtaroさん、こんにちは。
山行記録がアップされないので、ひょっとして帰省?
と思ってましたが、やっぱりそうでしたか。
しばらく登らないとうずうずしてしまうのでは
今回は(私にとっては)ややグレードの高い沢だったの
で大変でした。疲れてきて思考能力が落ちていたことも
あって地図を落としたのかな、と思っています。
沢は、開けて明るく、まさしく上越の沢って感じで、
満喫してきました
やっぱり上越の沢は手強いです。次は越後駒の険谷に行
ってみようと考えていますが、さてどうなるか・・
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する