記録ID: 2178809
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無雪期ピークハント／縦走
甲信越
【記録整理】川内山塊・魚止山 矢筈岳に圧倒的敗退
2019年04月28日(日) [日帰り]
新潟県
Forest21
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 09:28
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 1,009m
- 下り
- 999m
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| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
【磐越自動車道・津川IC】
4時20分、磐越道・津川ICを降り、県道227号を南下。薄暗い中、倉谷林道へ向かいます。
4時20分、磐越道・津川ICを降り、県道227号を南下。薄暗い中、倉谷林道へ向かいます。
4時50分、室谷洞窟から6�劼曚錨イ世蕕韻料卉�林道を走行。林道終点の手前で泥水のたまった橋アリ。車をバックして駐車スペースを探索。
【泥だらけの駐車場】
5時05分、わずかなスペースに車をねじ込んで駐車。車を降りると同時に泥水にはまる。「キッタネー！」
5時05分、わずかなスペースに車をねじ込んで駐車。車を降りると同時に泥水にはまる。「キッタネー！」
5時24分、林道終点まで歩いて舞い戻り、先行者の車を確認。そのすぐ奥に取り付き地点あり。「お一人ですかね…」
【取り付き地点を通過】
5時26分、取り付き地点を通過。ジョロジョロと雪解け水が流れている箇所から登り始めます。
5時26分、取り付き地点を通過。ジョロジョロと雪解け水が流れている箇所から登り始めます。
取り付き地点には古い固定ロープあり。わずか数mですが、粘土質の急斜面です。「急なんですわ…」
【踏み跡・ピンクテープ】
その後はまあまあの踏み跡＆ピンクテープに従って進みます。道迷いはないでしょう。
その後はまあまあの踏み跡＆ピンクテープに従って進みます。道迷いはないでしょう。
まずは854mを目指します。すべり易い急登が連続しました。「ワイルドな道です…」
周囲の展望は利きませんが、新緑のやわらかなグリーンが目を楽しませてくれます。
5時53分、高度500m付近から残雪歩きに変わります。先行者のトレースを確認しながら、ツボ足のまま進みます。
もう4月終盤ですが、朝はかなり冷え込みました。そのおかげで霧氷が楽しめました。「気持ちいいです…」
【higumiさん登場】854mの手前で先行者に追いつきました。なんとレコユーザーのhigumiさんでした。「おぉ、初めまして！」
9
4/28 6:47
【higumiさん登場】
854mの手前で先行者に追いつきました。なんとレコユーザーのhigumiさんでした。「おぉ、初めまして！」
854mの手前で先行者に追いつきました。なんとレコユーザーのhigumiさんでした。「おぉ、初めまして！」
休憩中だったhigumiさんとしばし雑談。ここからは交代して私が先行しました。「先に行きますね…」
【854mを通過】
7時04分、854mを通過。進行方向に斜面が続きますが、多少は勾配がゆるみます。
7時04分、854mを通過。進行方向に斜面が続きますが、多少は勾配がゆるみます。
854mから先、尾根上にヤブが多い。右斜面にルートを取り、トラバース気味に高度を上げます。
右手の奥にはモノクロームの「太郎山」。我々を威圧するかのように聳えます。
「険しい表情です…」
「険しい表情です…」
7時29分、950m肩を過ぎるとさらに勾配がゆるむ。前方に「魚止山」が現れます。「天気、ヤバいかな…」
【魚止山直下のルート】
ヤブを避けながら赤ラインで登りましたが、実はヤブを突っ切って青ラインの方が勾配が緩くて楽です。
ヤブを避けながら赤ラインで登りましたが、実はヤブを突っ切って青ラインの方が勾配が緩くて楽です。
魚止山直下の斜面を登ります。左手側の霧氷の奥、渦巻くガスの向こうに後で向かう1125mが見えます。
さらに後方。higumiさんがヤブを突っ切って急斜面を登ってくる。テントなど1泊分の重いザックを担いでいます。
【魚止山に到着】
8時20分、最後に雪壁2mをパスして魚止山に到着。取り付きからここまで3時間。「時間かかりましたね…」
8時20分、最後に雪壁2mをパスして魚止山に到着。取り付きからここまで3時間。「時間かかりましたね…」
進行方向を眺めると、すぐ先に1125m。遙か奥に「矢筈岳」が確認できます。
「うわっ、スゲー遠い…」
「うわっ、スゲー遠い…」
ほぼ休憩ナシで次の1125mへ向かいます。クラック＆ヤブを避けながら、ツボ足のまま小鞍部へ下ります。
尾根に沿ってブナが立ち並び、頭上からは溶けた霧氷がパラパラと落ちてきます。「晴れてきたかな…」
小鞍部の先にて、ヤブこぎを経て尾根の左斜面に移動。トラバースしながら1125mへアプローチ。
「ガサッ！」
急に物音がして振り向いたらカモシカでした。おどかさないでね…(^^;)
急に物音がして振り向いたらカモシカでした。おどかさないでね…(^^;)
1125mへの登り。上部の急斜面ではジグを切った記憶があります。最後に雪壁アリ。
斜面を登りながら後方撮影。魚止山を背にして、higumiさんが近づいてきます。
【1125mを通過】
8時53分、最後の雪壁を右から回り込み1125mに到着。割と広い小ピーク。矢筈岳がちょっぴり近づく。
8時53分、最後の雪壁を右から回り込み1125mに到着。割と広い小ピーク。矢筈岳がちょっぴり近づく。
【本格的なヤブこぎ】
小休憩の後、1055mへと向かいます。尾根上の雪は少なく、いよいよ本格的なヤブこぎが始まります。
小休憩の後、1055mへと向かいます。尾根上の雪は少なく、いよいよ本格的なヤブこぎが始まります。
【想定以上のヤブ】
ヤブと格闘するhigumiさん。奥では矢筈岳が嘲笑する。
「ク〜！このハイマツが邪魔だッツーの！」
ヤブと格闘するhigumiさん。奥では矢筈岳が嘲笑する。
「ク〜！このハイマツが邪魔だッツーの！」
ヤブの切れ目から矢筈岳を撮影。川内山塊の最深部。眼下にはガンガラシバナも確認。「見てはいけないものを見てしまった気持ち…」
【暗黒・ガンガラシバナ】
眼下のガンガラシバナをズーム。暗黒のスラブをひとすじの滝が流れ落ちる。
眼下のガンガラシバナをズーム。暗黒のスラブをひとすじの滝が流れ落ちる。
突如「ガガガッー…」という雷のような爆音が轟き、対岸で大規模な雪崩が発生。「まるでブラックホール…」
【ヤブに心を砕かれる…】
「1055mはまだか…」
先が見えないほど強烈なハイマツのヤブに閉口。あきらめムードが漂います。
「1055mはまだか…」
先が見えないほど強烈なハイマツのヤブに閉口。あきらめムードが漂います。
【矢筈岳を断念・敗退決定】
9時21分、1055mに到着。予定よりも1時間30分ちかくオーバーし、矢筈岳は敗退決定。「圧倒的敗退だ…」
9時21分、1055mに到着。予定よりも1時間30分ちかくオーバーし、矢筈岳は敗退決定。「圧倒的敗退だ…」
【higumiさんとお別れ】
矢筈岳を目指すhigumiさんとはこの1055mにてお別れ。ヤブに消えゆく後ろ姿。「英雄だ、あの人は…」
矢筈岳を目指すhigumiさんとはこの1055mにてお別れ。ヤブに消えゆく後ろ姿。「英雄だ、あの人は…」
しばらくの間、ヤブの中を上下して進むhigumiさんの姿を見守りました。「あぁ、もうあんなトコまで行った…」
【下山開始】
10時18分、1055mより下山開始。誰もいない山。歩いてきたトレースを辿り、14時30分に下山終了。
10時18分、1055mより下山開始。誰もいない山。歩いてきたトレースを辿り、14時30分に下山終了。
撮影機器：
感想
過去の敗退記録です。写真を引っ張り出して作成しました。
矢筈岳は実に、実に遠いピークでした。
＊2020年1月17日 公開
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