【西濃】高天神(919m)東長谷(852m)奥春日(810m)
- GPS
- 07:05
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,083m
- 下り
- 1,076m
コースタイム
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:05
●現在は、倉ノ谷に橋を架ける作業中らしい。スゴいエネルギー。
●下山して春日小まで戻ると、80代の女性が川の方から登って来ました。川向こうで畑仕事した帰りです。今年は、猪囲いの中にシカが飛び込んで野菜を食い荒らして大変だったそうです。
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
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写真
感想
登山ルートの入口にある長谷川にかかる橋。それが流れされたのは、数年前の台風が原因とか。なのに、いまだ再建の情報がアップデートされないままです。橋不在!?・・・ま、いっか。最悪、川を渡渉する覚悟で川合へ。
それがまあ、何と、手作りの橋が架かっているじゃないですか!しかも、トンカチしたご本人が目の前だよ。出発準備する僕を横目に通り過ぎて行ったお父さんが、その人だったんだ。
登山開始の号砲としては遅い時間。なので、かなり焦っていたのですが、それがこうして「吉」と出ることもあるわけだから、世の中わからない。
お父さんは当時、川向こうに畑を持っていました。ところが、橋が流され、同じく耕作していた仲間たちに橋の再建を申し出たそうです。でも、橋が流されたのを機に、高齢も手伝って、皆さんは畑をあきらめた。そんなわけで、一人コツコツ橋を作り直した。
猪囲いに沿って、竹まじりの植林地を登ります。黒い導水パイプがうち捨てられた小台地に出ました。やがて溝状の道がはっきりしてきます。
貝月山と鎗ヶ先を背負って奮い立ちます。さらに御嶽山が、続いて乗鞍岳がその白い姿を見せると気合いが入ります。川合集落が遥か眼下に沈んでいきます。そして、その先で白山が優美な姿を現しました。
長谷川をはさんで対岸の伊吹北尾根がせり上がってきます。伊吹山の東面は黒々として、不敵なツラ構えが挑発的だ。
中山三角点からは楽しい樹林歩き。思わず口笛が出る。東長谷の三角点周辺は、この山旅のエッセンスがしっかり詰まっています。おまけに素敵な池まである。期待していなかっただけに、嬉しい誤算。満足度200%。
実は、そんな満足感の海に遊んでいたのは自分一人ではありませんでした。ほら、池のほとりでほっこり癒やされている女性の姿。一瞬、池の女神かと(笑)。
彼女は県道257号に架かる山ノ神橋から東の林道に入り、東長谷三角点の南東にそびえる880ピークへと登り詰めたそうです。
西尾根の標高800mラインの鞍部にもラブリーな池があったらしい。同じ感性の持ち主であることに共感。しばし話が弾みます。
さて、長居しすぎた自分を駆り立てて尾根通しで高天神へ。濃尾平野を俯瞰する絶好のロケーション。東に池田山、南に笙ヶ岳を主峰とする養老山系。視線を動かせば藤原岳〜御池岳〜鈴ヶ岳〜霊仙山の鈴鹿山脈。
ここから「奥」春日三角点までを往復。某テレビ番組で、日本人は「生(なま)」という言葉に弱いと言っていました。けど、僕は「奥(おく)」という言葉にめっぽう弱いのさ。奥座敷、奥社、奥宮、奥の院、奥義、奥座敷、大奥?奥さん??(笑)。
さて、下降点です。この下山ラインは、最初が難しい。でも、ほどなく、目指す尾根の林床が春めいた陽光に輝くのを目にします。ルートはルーファイ的には難しいものではない。山馴れた人ならね。斜度もそれなりだし、派生する間違い尾根にも、あざとさはない。
廃棄されたお茶畑に飛び出しました。直下が山ノ神。静かに頭を下げて登山の無事に感謝しました。
コメント
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2015/11に行った時に橋は有りませんでしたが水量が少なく靴を濡らすことなく渡れました。
畑仕事のばあさんが
「迷惑かけてすまんのう、今息子に頼んどるんで」
と言ってましたができましたか、地元民に感謝。
kuehikoさん、コメントありがとうございます。
そうだったんですか、当時はまだ、橋がまだなかったんですね。
ところで、僕もこの日の夕刻、川向かいから戻ってくる畑仕事のおばあさんに出会いました。
同じ方だとすれば、あれから5年たったんですね。
その息子さんは、今は離れたところにお住まいのようですが、折りにふれて戻ってきてくれるそうです。
おばあさんが言うには、橋を作った男の方は親戚の方だと言ってみえました。
いずれにしても、ほんと、苦労された地元の方には感謝しかないですね!
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